JPS583030B2 - 耐蝕性金属皮膜による表面処理方法 - Google Patents

耐蝕性金属皮膜による表面処理方法

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JPS583030B2
JPS583030B2 JP8096679A JP8096679A JPS583030B2 JP S583030 B2 JPS583030 B2 JP S583030B2 JP 8096679 A JP8096679 A JP 8096679A JP 8096679 A JP8096679 A JP 8096679A JP S583030 B2 JPS583030 B2 JP S583030B2
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corrosion
acid
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山本勘太郎
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、耐蝕性金属皮膜による表面処理法に関するも
のであり、更に詳しくは、アルミニウム,マグネシウム
等にチタンメッキを施すチタンメッキ法に関する。
チタン又はチタン酸化物などは耐蝕性・耐熱性に優れ、
これを保護膜として他の金属に表面処理を施した場合工
業的利用効果が甚だ高いことから、従来この種の試みが
数多く実験されて来たが、いまだ工業的に実現していな
い。
その主な理由は皮膜の成長が困難であること、形成され
た皮膜は多孔質であること等によってチタンの持つ特徴
をメッキ技術として活用するに到らないこと、チタンは
素材としてメッキ溶化しにくいこと、などから最近は専
ら蒸着法又はイオンプレーテイング法など物理的処理法
が試みられている。
然しながら被メッキ材料の組成内容や形状又は面積の大
小などの関係から装置或は補助用具そのものの設計上の
問題や専用装置的構造を考えると化学的・電気化学的な
溶液使用による技術がより実用的である。
チタンを溶解しメッキ溶を製造する目的で使用される酸
は酸素を含有するものでは溶解しにくいため専ら使用に
供するものは弗化水素酸又は塩化水素酸であるが、此の
二種類のうち弗化水素酸はチタンと激しく反応して容易
に溶解するがメッキ溶として使用するときは皮膜の成長
が困難であると共に、被メッキ材料の劣価を招いたりメ
ッキ皮膜中に雑物混入など実用性に乏しいものとなる。
次に塩化水素酸は前者に比較して溶解しにくいことであ
る。
本方法はこれらの■点を補い短時間に溶解しチタンメッ
キ原液を製造することが出来る。
尚、チタンの溶解表面積を大きくすることが溶解時間の
短縮に比例することから以下の実施例では、スポンジチ
タンを採用し使用した塩化水素酸は含有率35%を用い
たが、塩化水素酸の使用範囲によって作製したチタン原
液はpH値1から5となる。
また稀酸の範囲が大きくなるほど酸化溶となるので、p
H値を5以上に求めようとする場合は還元剤として氷酢
酸・グリコール酸(ヒドロキシ酢酸)等を添加し酸化を
防止する。
溶解材料としては、前記のスポンジチタンの他に二酸化
チタンの金属還元材料・金属チタンも使用できることは
勿論である。
先ず原料となるチタンは、前記の金属チタン・スポンジ
チタン・二酸化チタン(TiO2)等であるが、二酸化
チタンは酸化物の金属還元法にもとづく酢酸に糖類の添
加をした条件中に浸漬し加熱還元してなるチタンを採集
して使用する。
チタンは化学的にイオン化しにくいが弗化水素酸の如く
溶出し易い条件を与えた場合、激しい発煙と反応が起り
有毒かつ危険である。
本発明は、前述したようにチタン溶解に対する先行技術
の欠陥を除去し、チタンと使用する薬品に直接加熱を与
えることなく短時間にチタンを溶解したチタンメッキ溶
液を提供し(その詳細な製造法は後述する)、これをチ
タンメッキ法に適用し、耐蝕性保護膜を製造する表面処
理法を与えることを目的とする。
チタンメッキ原料並びにチタンメッキ原液の製造法 チタンメッキ原液は次のようにしてつくられる。
即ち、本発明者の提案する方法は次の通りである。
先ず塩化水素酸及び水の混合中にチタンを浸漬した容器
Aに用意し、次に湯温度80℃乃至100℃で連続湯煎
滌のできる容品Bを用意する。
前記容器B中に前記容器Aを挿入し、湯温度を80℃か
ら100℃に保ち約2時間連続湯煎滌を行なつてチタン
を塩化水素酸に溶解することによって、チタンメッキ原
液の製造が可能とよった。
実験例 1 50gのスポンジチタンを150cc塩化水素酸中に投
入し500ccの水を加えた容器Aを、湯温度75℃湯
量2000ccを蓄えた容器Bに浸漬して、熱源300
ワット電熱器によって加熱を開始すると、容器Aは約2
5分後85℃に達して沸騰点となり更に15分後92℃
に達したとき熱源を停止する。
この時点で容器Bの湯温度は95℃となる。
この溶解方法は湯煎滌であって容器Bの温度は100℃
を超えることがないから、不必要な加熱による溶解液の
変質及びガス発生を制限することが出来る。
熱源停止後、容器A中の溶液が加熱によって蒸発した減
量分は、沸騰状態にあるうちは、加水補給を行なってチ
タン原液作製完了時点の分量は、始めに用意した塩化水
素酸と湯量の合計値650ccと同量で溶解飽和点とな
っている。
この状態に達する時間は熱源停止から1時間経過後あり
、容器Bの湯温度78℃容器Aの溶液温度79℃のとき
である。
加熱開始から原液作製終了まで1時間40分である。
此の実験例において使用した熱源は300ワット電熱器
であり、容器Aは普通ガラス製、容器Bは普通軟鉄板円
筒形で厚さ0.2ミリ湯量2000ccを収容できる容
器である。
この溶解方法は、酸使用率の調節によって溶解時間の多
少の増減があり、被メッキ材料の種類や組成の相違によ
って酸使用率及び溶液条件を調節することが出来る。
以上の様に短時間で製造溶液を工業的に使用するために
は、溶解液の無毒性とメッキ皮膜の成長性を考慮した場
合、使用する酸は塩化水素酸が実用的である。
実験例 2 実験例1によって作製したチタン溶液に5係から20%
以内の硫酸を添加して硫酸チタン雰囲気液として使用す
るが、この場合のpH値は1以下となりメッキ溶液とし
て使用するには不向なためアルカリ性添加剤(苛性ソー
ダ・アンモニヤ・クエン酸ソーダ等)によってpH値を
3乃至7として使用するが、還元剤として酢酸・氷酢酸
・グリコール酸・ヒドロキシ酢酸などを5%程度添加す
ることで、液の分解・酸化を防止する。
実験例 3 実験例1によって作製したチタン溶液に3%乃至10%
以内の硝酸を添加して四塩化チタン雰囲気液として使用
するが、この場合のpH値1以下となりメッキ液として
は使用不向なため、pH値10以上の添加剤(苛性ソー
ダ・アンモニヤ・クエン酸ソーダ・硅酸ソーダ等)によ
ってpH値3乃至11として使用するが、酢酸・氷酢酸
・グリコール酸(ヒドロキシ酢酸)等を還元剤として5
%程度を使用することにより液の分解・酸化を防止する
以上説明した実験例1〜3によるチタン或いはチタンを
主体とする混合溶は、従来のメッキ技術において工業的
に使用されているシアンカリ溶等の前処理工程を行なう
必要もなく安定した緻密なチタンメッキを行なうことを
可能とした。
次に、前述のメッキ原液を使用した耐蝕性保護皮膜の表
面処理法を実施例に基いて説明する。
実施例 1 塩化チタン液を100として、原液の分解防止のため氷
酢酸又はグリコール酸にクエン酸ソーダ飽和液を5%か
ら50%添加したものに、アンモニヤ又は水酸化ナトリ
ウム10%乃至50%を投入し、pH値7から11とし
たメッキ液を作製するもので、処理条件によっては、ア
ンモニヤを塩化アンモニウムに置き替えることがある。
本法は、一般的に使用の際は、アルカリ反応を応用する
ので、素材となるものは活性金属、いわゆるアルミニウ
ム・マグネシウム等の無電解処理に有効な保護膜を得る
また塩化チタン液を100とし、5%から20%の硫酸
又は硝酸の添加によって硫酸チタン雰囲気溶とするか、
四塩化チタン溶として、これに還元剤の氷酢酸及びクエ
ン酸ソーダを20%から50%投入し、アンモニヤ或は
塩化アンモニウム、又は苛性ソーダによってpH値7乃
至11に仕立てたメッキ液を作製した場合も同様な保護
膜を得ることが出来る。
(例イ、 ) 試料としてマグネシウムAZ91・AZ80の鋳造材及
び展伸材を使用塩化チタン液500ccに氷酢酸20乃
至60ccを添加し、クエン酸飽和液を50乃至100
ccと20モル%のアンモニヤ100乃至200ccを
配合した中に試料を投入し20分間で終了する。
前処理としては脱脂を行い、後処理としては水洗5分後
硅酸ソダに浸漬し15℃の熱封孔処理を行ってもよい。
(例ロ、 ) 試料は、例イ、と同様である。
塩化チタン液50ccにクエン酸ソーダ飽和液20cc
と苛性ソーダ39ccを配合した中に試料を20分間投
入する。
その後の前処理,後処理いずれも例イ、と同様である。
(例ハ、) 試料は、例イ、と同様である。
メッキ液は、実施例3に記した四塩化チタン液500c
cに氷酢酸10ccを添加し、これにクエン酸飽和液2
5ccとアンモニヤ水25ccを配合した液に試料を1
5分間投入する。
その後前処理・後処理いずれも例イ、と同様である。
(例ニ、) 前記の硫酸チタン液を使用し、処理方法は例ハ、と同様
である。
(例ホ、) 試料は例イ、と同様である。
四塩化チタン液50ccに硅酸ソーダ(150g/l)
40cc乃至50ccを配合した液に試料を2分乃至
4分間投入する。
前処理・後処理いずれも例イ、と同様である。
実施例 2 塩化チタン溶液に5%乃至20%以内の硫酸チタン雰囲
気溶を作製したもの又は塩化チタン溶液に3%乃至10
%の硝酸を添加して四塩化チタン雰囲気と、何れか一つ
を使用する。
(例イ、 ) 試料は、アルミニウム展伸材及び鋳造材を使用。
四塩化チタン液50ccに、クエン酸ソーダ又は硅酸ソ
ーダ溶解液20乃至50ccと苛性ソーダ20乃至50
ccを配合した液に試料を投入し20分から30分で処
理が終る。
前処理は脱脂、但し外観を必要とする場合は、研摩から
羽布仕上げを行ってから脱脂・洗滌をする。
後処理は、水洗後硅酸ソーダ又は硅酸エチルに浸漬して
熱封孔200℃5分を行った。
(例ロ、 ) 試料は、例イ、と同様。
塩化チタン液をpH値4に設定したもの50ccに対し
、クエン酸ソーダ液(100g/l)10ccと、氷酢
酸又はアミノ酢酸30乃至50ccを配合した液に試料
投入30分間。
前処理・後処理は、例イ、と同様。
(例ハ、) 硫酸チタン液50ccに対しクエン酸ソーダ(100g
/l)20cc,氷酢酸5cc,アンモニヤ20乃至4
0ccを配合した液に試料投入し25分から30分で終
了。
試料の種類によっては、明礬飽和液を20乃至30cc
添加する。
前処理・後処理は例イ、と同様。
前記実施例1実施例2に共通して耐蝕試験として塩水噴
霧24時間・暴露試験1000時間を行い変化を認めな
い。
以上述べたように、本発明によるチタンメッキ原液を使
用したチタンメッキは、耐蝕性、耐熱性に優れているの
でメッキの対象は広範囲である。
またこの原液を使用してメッキを施す場合は、そのメッ
キ対象の材料によって、それぞれに適合するよう水を加
えて薄めるか、またはメッキ皮膜の成長促進補強などの
目的によって無機化学薬品類を使用することができる。
この際原液が加水分解をおこすことを防ぐために適量の
還元剤、既ち酢酸系統(CH2COOH・HOCH2C
OOH・H2NCH2COOH・)或は(COONaC
H2C(OH)(COONa)CH2COONa・2H
2O)を添加する。
まだメッキ加工後硅酸ナトリウムなどによって封孔処理
を行なってもよい。
このように本発明は、いかなる基板・素材にメッキを施
す場合に於ても、シアンカリ・シアンソーダ等を使用し
ないことが特徴であり、従来可能でなかったチタンメッ
キを工業的に実現可能としたことも特徴である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 チタンメッキ原液として、塩化チタン液に対して添
    加剤5%乃至50%,qH調整剤10%乃至50%を配
    合してpH値7〜11のチタンメッキ原液をつくり、ア
    ルミニウム又はマグネシウム基板上に無電解処理にて耐
    蝕性保護皮膜をメッキする方法。 2 チタンメッキ原液として、塩化チタン液に対し5%
    乃至20%の硫酸を添加し、更にアルカリ添加剤,還元
    剤を添加してpH値3〜7の混合液をつくり、アルミニ
    ウム又はマグネシウム基板上に無電解処理にて耐蝕性保
    護皮膜をメッキする方法。 3 チタンメッキ原液として、塩化チタン溶液に3%乃
    至10%の硝酸を添加し、更にアルカリ添加剤,還元剤
    を添加してpH値3乃至11の混合溶をつくり、アルミ
    ニウム又はマグネシウム基板上に無電解処理にて耐蝕性
    保護皮膜をメッキする方法。
JP8096679A 1979-06-27 1979-06-27 耐蝕性金属皮膜による表面処理方法 Expired JPS583030B2 (ja)

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EP80302159A EP0023762A1 (en) 1979-06-27 1980-06-27 Method of plating with titanium and a substrate plated with titanium

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