JPS5830103Y2 - 多気筒エンジンの燃料カツト装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、燃料をエンジンに供給するシステムにおいて
、減速時にエンジンへの燃料供給を適切にカットするた
めの装置に係る。

従来の燃料カットシステムを有する車輛用エンジンとく
に電子式燃料噴射システムを有するエンジンでは、減速
時などにおいては燃料節約のために一時的に燃料供給を
停止しているが、これによる燃料の遮断あるいは燃料遮
断状態からの燃料供給の再開によって、エンジンのショ
ックが発生するという問題があった。

たとえば、従来の燃料カットシステムでは、エンジンの
回転速度が１９００ｒ−ｐ−ｍ以上で、吸気管の負圧が
マイナス５００ｉｔｍＨ，！ｉｒよりも真空側にあると
き、全気筒の燃料がカットされるので、この条件に入っ
た時あるいはこの条件から外れた時Ｅエンジンのショッ
クが発生するという欠点があった。

本考案は、車輛の降板時あるいは減速時に１．そのとき
の車輛あるいはエンジンの条件によって、全気筒あるい
は所望数の気筒への燃料供給を、適切にカットしようと
する目的から考案されたものである。

実施例を添付図面にもとづき説明すると、第１図のＦＶ
Ｃは周波数を電圧に変換するコンバータで、このコンバ
ータはエンジンの回転速度に比例するイグニッションパ
ルスｉｐを入力して変換し、電圧信号Ｖを出力する。

／Ｉ６１ 、Ａ２ 、應３は、それぞれコンバータＦＶ
Ｃの後段に設けられる比較器群で、第一の比較器層１は
、エンジンの回転数が２５０ｏｒ−ｐ−ｍ以上の時の電
圧信号Ｖに応答して、制御信号Ｃ□を出力するように設
定されている。

第二の比較器／１６２は、回転数が２００Ｏｒ ’ ｐ
”ｍ以上の時に制御信号Ｃ２を出力するように設定さ
れ、第三の比較器４３は、回転数が１５０Ｏｒ−ｐ−ｍ
以上の時に制御信号Ｃ３を出力するように設定されてい
る。

ＳＷは、エンジンに連通ずる吸気管に設けられるは圧ス
イッチで、このスイッチは吸気管内、すなわちエンジン
内部が、マイナス５００ｍ１Ｈ＆よりも真空になると、
制御信号Ｃ８を出力するように設定されている。

ＧｌνＧ ２ ｓＧ３は１それぞれ比較器Ａ６１ 、Ａ
２ 、Ａ３ならびに負圧スイッチＳＷの後段に設けられ
るアンドゲート群である。

かくして、吸気管の負圧がマイナス５００ｍｌＩＨｇよ
りも真空になり、かつエンジンの回転速度が２５０ｏｒ
−ｐ−ｍ以上であると、制御信号Ｃ８゜Ｃ１ｔ Ｃ２、
Ｃ３群がともに出力されて、アンドゲートＧ０からカッ
ト信号Ａが、アンドゲートＧ２からカット信号Ｂが、ア
ンドゲートＧ３からカット信号Ｃが、それぞれ出力され
る。

上記負圧の条件下で、エンジンの回転数が２５０Ｏｒ”
ｐ”ｍ以下２０００ｒ−ｐ−ｍ以上のときは、制御信号
Ｃ８，Ｃ２，０３群がともに出力されて、ゲートＧ２か
らカット信号Ｂ１ゲートＧ３からカット信号Ｃが、それ
ぞれ出力される。

エンジンの回転速度が２００ｏｒ−ｐ−ｍ以下１５００
ｒ−ｐ−ｍ以上の場合は、ゲートＧ３のみから、カット
信号Ｃが出力され、回転数が１５０ｏｒ−ｐ−ｍ以下の
場合は、いずれのゲートからもカット信号は出力されな
い。

第２図の１〜６は、エンジンの６気筒の各気筒にそれぞ
れ燃料を噴入するインジェクタ群、ＤＡは電子式燃料噴
射用のコンピュータ内に設けられる上記インジェクタ群
の駆動アンプ、ＲＡ、ＲＢ。

ＲＣはインジェクタ群と駆動アンプとの間に設けられる
リレースイッチ群で、これらリレースイッチ群はそれぞ
れ第１図のカット信号Ａ、Ｂ、Ｃにより作動され、駆動
アンプＤＡからインジェクタ１〜６群への駆動信号をオ
ン、オフする。

上記の如くなる本考案の実施例は、エンジンの負圧がマ
イナス５００ｍＨｇよりも真空であって、回転数が２５
０Ｏｒ−ｐ−ｍ以上であると、第１図のカット信号Ａ、
Ｂ、Ｃ群がそれぞれ出力されて、リレースイッチＲＡ、
ＲＢ、ＲＣ群がそれぞれ作動され、６気筒の全てのイン
ジェクタ１〜６群の燃料噴射がカットされ、回転数が２
０００ｒ−ｐ−ｍ〜２５００ｒ−ｐ−ｍであると、リレ
ースイッチＲＢ、ＲＣがそれぞれ作動されて、６気筒中
のインジェクタ３〜６群の燃料噴射がカットされる。

すなわち、６気筒中の４気筒が燃料カットされる。

上記の負圧条件条で、回転数が１５０Ｏｒ−ｐ−ｍ〜２
０００ｒ−ｐ−ｍであると、インジェクタ５，６の燃料
噴射がカットされる。

すなわち、６気筒中の、２気筒が燃料カットされる。

１５００ｒ−ｐ−ｍ以下の場合は、リレースイッチＲＡ
、ＲＢ、ＲＣ群がそれぞれ作動されないで、６気筒中の
全てのインジェクタ１〜６群は、燃料噴射を行なう。

すなわち燃料カットが全て中止される。

以上の如くなる本考案はエンジンの減速運転状態時に気
筒内への燃料供給をカットする多気筒エンジンの燃料カ
ット装置に於て、エンジンの回転数を検出し、該回転数
に応じて上記燃料カットを行なう気筒の数を制御するよ
うにしたことを特徴とする多気筒エンジンの燃料カット
装置であるから、とくに電子式燃料噴射システムを有す
る事において、減速時の燃料カットにより発生するショ
ックを、低減することができる。

なお、本考案においては負圧スイッチＳＷのかわりに絞
り弁の全閉を検出するスイッチを用いてもよい。

また、本考案は気化器方式の内燃機関に適用することも
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の実施例を示すブロック図、第２図は
同上実施例が制御するインジェクタ群のブロック図であ
る。 ＦＶＣ・・・・・・コンバータ、ＳＷ・・・・・・負圧
スイッチ、／１６１ 、Ａ２ 、涜３・・・・・・比較
器、Ｇ１．Ｇ２ｊＧ３・・・・・・ゲート。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンの減速運転状態時に気筒内への燃料供給をカッ
   トする多気筒エンジンの燃料カット装置に於て、エンジ
   ンの回転数を検出するエンジン回転数検出手段とスロッ
   トル弁が閉じた状態を検出するスイッチ手段と、 前記エンジン回転数検出手段で検出したエンジン回転数
   に応じたエンジン回転数信号を入力して、それぞれのエ
   ンジン回転数判別信号を発生させる、それぞれが比較レ
   ベルの異なる複数の比較手段と、前記エンジン回転数判
   別信号のそれぞれと前記スイッチ手段の出力信号の論理
   積をとる複数のゲート手段とを備え、これらゲート手段
   の論理出力により複数の気筒群への燃料供給信号の遮断
   を制御するようにしたことを特徴とする多気筒エンジン
   の燃料カット装置。