JPS5830037Y2 - 真空吸塵装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は集中集塵方式における真空吸塵装置に関するも
のである。

集中集塵方式は家屋内の各室に吸込口を設け、家屋内の
１個所に設けた真空吸塵装置の吸込口と配管によって結
合し、各室においては床ノズルの延長管に接続されたホ
ースを各室に設けた吸込口に挿入して吸塵し、吸引され
た塵埃は各室の吸込口から配管を経て真空吸塵装置によ
って集中的に集塵される。

この集中集塵方式における真空吸塵装置は配管の管路抵
抗があるため、通常の電気掃除機に比べて強力な電動送
風機を必要とする。

屋内配管の長さは建物の大きさ、室の配置等によって変
化が大きいので、真空吸塵装置における電動送風機はこ
れらの変化に対応することができる程度に十分に強力で
あることを要する。

ところで従来のこの種の装置は収車容器の外側に単数又
は複数の電動送風機ユニットを取付けていたため、装置
全体が大型となり、設置するために広いスペースを必要
とし、また、騒音および取扱いの点にも解決されなけれ
ばならないいろいろな問題点をか）えていた。

本考案はこの点にかんがみ、収車容器と強力な電動送風
機とを一体化して全体を小型コンパクトに形成し、前記
従来の装置のもつ欠点を排除した集中集塵方式における
真空吸塵装置を提供することを目的とするものである。

本考案の実施例を図面について説明する。

第１図は装置全体の概要を示す図で、１は押入、納戸等
じゃまにならない場所に設置された真空吸塵装置で、そ
の吸込ホース２は壁３に設けた吸込口４に着脱自在に接
続され、排気管５は壁３を貫通して室外に導出される。

６は壁内又は床下に配管された吸込管で、各室の壁床３
ａ、３ｂ、３Ｃ，３ｄに設けた吸込口４ ａ 、４ ｂ
、４ Ｃ，４ｄと接続されている。

なお、これらの吸込口４ａ〜４ｄは常時密閉されていて
使用される吸込口にのみ室内掃除器（図示してない）の
接続ホースを挿入する。

ゝ第２図は真空吸塵装置１の外観を示し、第３図はその
縦断面を示している。

７は収車容器で内部に主フィルタ８が設けられ、収車容
器７との間に底座室９を形成する。

１０は主フィルタ８の内部に設けた副フィルタで、主フ
ィルタ８との間に細塵室１１を形成する。

１２は塵落し器、１３は塵落しばねで、吸込ホース２に
よって吸込まれた塵埃は吸塵口２′より吸塵室９に入り
、主フィルタ８により分離されて吸塵室９にたまり、主
フィルタ８を通過した細塵は副フィルタ１０によって捕
捉され、塵落し器１２によってふるい落される細塵と共
に細塵室１１にたまる。

１４は上部カバーで、隔板１５にバッキング１６を介し
て気密に固定されて上部ボックスを形成する。

吸塵容器７の上部開口部はバッキング１７を介して尾錠
１８（第２図）により前記隔板１５と着脱自在に、かつ
気密に結合されている。

１９は第１電動送風機で、第１固定具２０に支持ゴム２
１を介して保持され、隔板１５の上に取付けられている
。

２２は第２電動送風機で第２固定具２３に支持ゴム２１
を介して保持されている。

第２固定具２３は上部カバー１４の側面に水平方向に固
定され、その後方開放部には上部カバー１４の側面に突
出する覆体２４が着脱自在に設けである。

２５は上部カバー１４および覆体２４の内面に設けた防
音板である。

２７は覆体２４の下方に設けた排気口２６に取付けたら
っは型の排気筒で、その先端に排気管５が結合される。

２８は並行に配置された２個１対のコ型脚体で上部カバ
ー１４を支持しており、吸塵容器７は上部カバー１４に
尾錠１８により着脱自在に吊持されている。

２９は背板（第２図）である。第４図は上部カバー１４
の部分の水平断面図で３０．３１は制御箱である。

第５図は第３図の上部ボックスを後方からみた図で、３
２は通風口、３３は連絡コード、３４はリモコンコード
、３５は電源コード、３６はこれらのコードの引出部（
ブッシング）で゛ある。

本考案は吸込ホース２を接続する吸塵口２′を有し、内
部に主フィルタ８、副フィルタ１０および塵落し器１２
を収容する吸塵容器７の上部開口部に、着脱自在に、か
つ気密に隔板１５を結合し、該隔板１５の上に第１固定
具２０によって保持された第１電動送風機１９を固定す
ると共に上部カバー１４で密封し、第１固定具２０の後
方に第２電動送風機２２、を保持する第２固定具２３′
を上部カバー１４の内部側面に水平に取付け、該上部カ
バー１４を並行に配置された２個１対のコ型脚体２８に
よって支持することにより前記吸塵容器７を着脱自在に
吊持し、前記第２固定具２３の後方開口部に排気口を有
する覆体２４を上部カバー１４の側面に突出して設けた
構造において、該覆体２４下方の上部カバー１４に、電
源コード３５、リモコンコード３４、連絡コード３３な
どの引出部３６および通風口３２を設けた点に特徴があ
る。

本考案は上記の構成を有するので以下述べるような効果
がある。

すなわち、本考案の真空吸塵装置は覆体２４を壁向きに
して押入や納戸の隅に据付け、吸塵容器７は前方に引き
出される。

したがって電源コード３５、リモコンコード３４および
連絡コード３３などの引出部３６を覆体２４下方の上部
カバーに設けることは、吸塵容器７を前方に引き出す際
に障害とならない利点があるばかりでなく配線部分が後
方にかくれて体裁がよく、かつ配線工事が容易になる。

また、通風口３２は外部から冷気を吸引して制御箱３０
．３１を冷却し、制御回路の寿命を高める。

そして本考案の真空吸塵装置は全体が小型コンパクトに
形成されていて据付および使用が前述のようにきわめて
容易であるからその実用的効果は大である。

【図面の簡単な説明】

第１図：集中集塵方式の概要を示す図、第２図：本考案
の真空吸塵装置の外観斜視図、第３図：第２図の装置の
縦断面図、第４図：第３図の上部ボックスの水平断面図
、第５図：第３図の上部ボックスを後方からみた図。 １・・・・・・本体、２・・・・・・吸込ホース、２′
・・・・・・吸塵口、３・・・・・・壁、４・・・・・
・吸込口、５・・・・・・排気管、６・・・・・・吸込
管、７・・・・・・吸塵容器、８・・・・・・主フィル
タ、９・・・・・・吸塵室、１０・・・・・・副フィル
タ、１１・・・・・・細塵室、１２・・・・・・塵落し
器、１３・・・・・・塵落しばね、１４・・・・・・上
部カバー、１５・・・・・・隔板、１６．１７・・・・
・・バッキング、１８・・・・・・尾錠、１９・・・・
・・第１電動送風機、２０・・・・・・第１固定具、２
１・・・・・・支持ゴム、２２・・・・・・第２電動送
風機、２３・・・・・・第２固定具、２４・・・・・・
覆体、２５・・・・・・防音板、２６・・・・・・排気
口、２７・・・・・・排気筒、２８・・・・・・脚体、
２９・・・・・・背板、３０．３１・・・・・・制御箱
、３２・・・・・・通風口、３３・・・・・・連絡コー
ド、３４・・・・・・電源コード、３５・・・・・・リ
モコンコード、３６・・・・・・引出用ブッシング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 吸込ホースを接続する吸塵口を有し、内部にフィルタと
   塵落し器とを収容する収車容器の上部開口部に着脱自在
   に、かつ気密に隔板を結合し、該隔板の上に第１固定器
   によって保持された第１電動送風機を固定すると共に上
   部カバーで密封し、前記第１固定具の後方に、第２電動
   送風機を保持する第２固定具を前記上部カバーの内部側
   面に水平に取付け、該上部カバーを並行に配置された２
   個１対のコ型脚体によって支持することにより前記収車
   容器を着脱自在に吊持し、前記第２固定具の後方開放部
   に排気口を有する覆体を前記上部カバーの側面に突出し
   て設けた構造において、該覆体下方の前記上部カバーに
   電源コード、リモコンコード、連絡コードなどの引出部
   および通風口を設けたことを特徴とする集中集塵方式に
   おける真空吸塵装置。