JPS5830021B2 - 可食性フイルム - Google Patents

可食性フイルム

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Publication number
JPS5830021B2
JPS5830021B2 JP54092303A JP9230379A JPS5830021B2 JP S5830021 B2 JPS5830021 B2 JP S5830021B2 JP 54092303 A JP54092303 A JP 54092303A JP 9230379 A JP9230379 A JP 9230379A JP S5830021 B2 JPS5830021 B2 JP S5830021B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
edible film
cyclodextrin
parts
margarine
coated
Prior art date
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Expired
Application number
JP54092303A
Other languages
English (en)
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JPS5618555A (en
Inventor
浩 木原
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NOF Corp
Original Assignee
Nippon Oil and Fats Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Oil and Fats Co Ltd filed Critical Nippon Oil and Fats Co Ltd
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  • Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、糖類混合物の水溶液を被覆すべき対象物特に
食品に塗布または噴霧し乾燥して得られる透明な可食性
フィルム、さらにはそれに香料または保存料を包接させ
てなる可食性フィルムに関する。
通常、食品は、保存中にその新鮮さを失う。
たとえば、バター、チーズ、マーガリンなどの乳化食品
を保存しておくと、それらの表面から水分が蒸発し、表
面の色調が内部よりも濃くなってくる。
また、パンなどの小麦粉製品の場合には、焼成波数日間
で老化現象により製品がかたくなる。
さらに、いずれの場合もかびが発生することがある。
したがって、これらの食品を保存中、水分の蒸発、空気
による酸化、微生物による汚染などから保護することが
必要になってくる。
本発明者は、この必要性にこたえるために、簡単に短時
間で製品全体が被覆され、被覆材と製品との間に空間が
なく、しかも食品として安全でそのまま食べることがで
きる被覆用フィルムについて鋭意研究した結果、本発明
を完成した。
すなわち、本発明の可食性フィルムは、サイクロテキス
トリン、グルコース、マルトースおよびオリゴ糖からな
る混合物、もしくはその中のサイクロデキストリンに香
料または保存料を包接させてなる混合物の水溶液を、被
覆対象物に塗布または噴霧したのち乾燥して得られるも
のである。
本発明に用いるサイクロデキストリンは、医薬品、農薬
、化粧品、食品などに用いられる劣化防止剤、可溶化剤
、乳化剤、香料などを包接し、揮発性物質の不揮発化、
酸化、光分解性分質の保護、物理化学的性質(溶解度、
色、味など)の改変、反応性の改変、水不溶性物質の乳
化などの独特の作用を示すもので、本発明においては、
それ自身可食性フィルムの成分として作用するほか、サ
イクロデキス) IJンに香料または保存料を包接させ
ることにより、風味または保存性の著しく改善された可
食性フィルムを得ることができる。
また、オリゴ糖は、さつまいも、ジャガいも、とうもろ
こしなどのデンプンを酵素分解、酸分解などすることに
より得られるもので、2糖類、3糖類、4糖類、5糖類
、6糖類などがある。
さらに、サイクロデキストリンに包接させる香料として
は、公知のものが使用され、たとえば、にんにく、はつ
か葉なとの生栗類、オリーブ油、ぬか油などの油脂類、
天然香料、合成香料などの香料類、エチルアルコール、
イソプロピルアルコールなどのアルコール類、グリセリ
ン、プロピレングリコールなどの多価アルコール類など
である。
同様に包接させる保存料としては、公知のものが使用さ
れ、たとえば、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチ
ル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、デヒドロ酢酸ナトリ
ウムなどである。
本発明の可食性フィルムを得るには、あらかじめ調製し
たサイクロデキストリン、グルコース、マルトースおよ
びオリゴ糖の混合物の水溶液を被覆対象物に塗布または
噴霧して乾燥する方法による。
具体的には、サイクロデキストリン10〜50重量%、
グルコース2〜15重量%、マルトース3〜25重量%
、オリゴ糖45〜70重量%の混合物100重量部に水
20〜40重量部を添加して溶解し、その水溶液を塗布
または噴霧する。
サイクロデキストリンに香料または保存料を包接させた
場合も同様に行なうが、香料または保存料をサイクロデ
キストリンに包接させるには、前記のサイクロデキスト
リン、グルコース、マルトース、オリゴ糖の水溶液を5
0〜70℃に昇温し、ついで40〜50℃まで放冷して
から所定量の香料または保存料を添加して2〜3時間撹
拌すればよい。
上記混合割合をはずれると、水溶液の粘度が高すぎて作
業性が悪くなる、乾燥時間が長くなる、水溶液に甘味が
生じて好ましくないなどの欠点が発生する。
塗布または噴霧後の乾燥は、水の沸点以上で行なうと気
泡の発生によって完全な可食性フィルムが得られず、十
分に被覆されないので、室温から60℃の範囲で行なう
が、マーガリン、バターのような油脂乳化食品は室温で
、ようかん、かりんとう、せんべいのような菓子類では
40〜50°Cで乾燥するのが好ましい。
乾燥に要する時間は、40℃のとき30〜60分間、室
温のとき60〜120分間である。
本発明の可食性フィルムは、以下の特徴を有する。
(1)サイクロデキストリン、グルコース、マルトース
、オリゴ糖の水溶液を単に被覆対象物に塗布または噴霧
し乾燥するだけで、透明なフィルムを簡単にしかも短時
間に得ることができる。
(2)フィルムの構成成分が糖類であるので安全でその
まま食べることができる。
(3)被覆対象物の形どおりに透明なフィルムで被覆す
ることができるので、そのものの本来の形、色などをそ
のまま見ることができる。
(4)香料をサイクロデキストリンに包接させたフィル
ムは、香気を長く保持することができ、かつ、口の中に
入れたときにだ液中に香料が溶解しすぐれた風味を示す
(5)保存料をサイクロデキストリンに包接させたフィ
ルムは、保存料が熱、光などに対して安定となり、被覆
対象物の保存性が増大する。
以下、本発明を実施例によってさらに詳しく説明する。
実施例において、部は重量部である。実施例 1 サイクロデキストリン20部、グルコース3.6部、マ
ルトース11.1部、オリゴ糖(とうもろこしデンプン
をアミラーゼで分解して得たもの)65.3部、水25
部を混合した水溶液をマーガリンに塗布し、20℃で9
0分間乾燥して、本発明の可食性フィルムで被覆したマ
ーガリンを得た。
このマーガリンと被覆してないマーガリンとを15℃で
2カ月間保存し、外観を比較した結果は次のとおりであ
った。
すなわち、本発明の可食性フィルムで被覆したマーガリ
ンは、被覆してないマーガリンに比べ、表面からの水分
の蒸発がなく、表面につやがあり、色調の変化がなく、
かびも発生せず、製品の保型性が非常に良好であり、水
分の蒸発、空気による酸化および微生物による汚染から
完全に保護されていた。
実施例 2 実施例1の混合物の水溶液を撹拌しながら60℃まで昇
温し、ついで40℃まで放冷してからデヒドロ酢酸0.
01部を添加し、さらに2時間撹拌を続け、デヒドロ酢
酸をサイクロデキストリンに包接させた水溶液を得た。
この水溶液を実施例1と同様にマーガリンに塗布し、2
3℃で80分間乾燥して、本発明のデヒドロ酢酸を含有
する可食性フィルムで被覆したマーガリンを得た。
このマーガリンと被覆してないマーガリンとを20℃で
2カ月間保存し、外観を比較した結果は実施例1の場合
と同様であった。
さらに、この実施例2のマーガリンと実施例1で得たマ
ーガリンとを比較したところ、実施例2の場合の方が保
存温度が5℃高いにもかかわらず、2力月間保存後の外
観は同等で、実施例2におけるデヒドロ酢酸含有の効果
が認められた。
実施例 3 実施例2において、デヒドロ酢酸0.01部の代りにバ
ターフレーバー0.06部を添加する以外は実施例2と
同様にして、バターフレーバーをサイクロデキストリン
に包接させた水溶液を得た。
この水溶液を実施例1と同様にマーガリンに塗布し、2
3℃で80分間乾燥して、本発明のバターフレーバーを
含有する可食性フィルムで被覆したマーガリンを得た。
このマーガリンと被覆してないマーガリンとを20℃で
1カ月間保存し、外観と風味とを比較した結果、外観に
ついては実施例1の場合と同様で、風味については、こ
の実施例3のマーガリンは、製品を食べたときにサイク
ロデキストリンに包接されているバターフレーバーがだ
液に溶解し、風味が著しく向上したのに対し、被覆して
ないマーガリンは、風味が劣化していた。
実施例 4 サイクロデキストリン20部、グルコース11.3部、
マルトース20.3部、オリゴ糖(実施例1で用いたも
の)48.4部、水20部を混合した水溶液を食パンに
塗布し、40℃で60分間乾燥して、本発明の可食性フ
ィルムで被覆した食パンを得た。
この食パンと被覆してない食パンとを20℃で1カ月間
保存し、外観を比較した結果は次のとおりであった。
すなわち、本発明の可食性フイリムで被覆した食パンは
、被覆してない食パンに比べ、表面からの水分の蒸発が
なく、表面につやがあり、老化防止効果が認められ、か
びも発生せず、水分の蒸発、空気による酸化および微生
物による汚染から完全に保護されていた。
実施例 5 サイクロデキストリン20部、グルコース5部、マルト
ース15部、オリゴ糖(実施例1で用イタもの)60音
医水20部を混合した水溶液をようかんに噴霧し、40
℃で60分間乾燥して、本発明の可食性フィルムで被覆
したようかんを得た。
このようかんと被覆してないようかんとを25℃で1カ
月間保存し、外観を比較した結果は次のとおりであった
すなわち、本発明の可食性フィルムで被覆したようかん
は、被覆してないようかんに比べ 表面からの水分の蒸
発がなく、表面がかさかさにならずつやがあり、かびが
発生せず、風味も良好で、水分の蒸発、空気による酸化
および微生物による汚染から完全に保護されていた。
実施例 6 サイクロデキストリン20部、グルコース10部、マル
トース15部、オリゴ糖(実施例1で用いたもの)55
部、水20部を混合した水溶液をスライスチーズに噴霧
し、40℃で40分間乾燥して、本発明の可食性フィル
ムで被覆したスライスチーズを得た。
このスライスチーズと被覆してないスライスチーズとを
25℃で2カ月間保存し、外観を比較した結果は次のと
おりであった。
すなわち、本発明の可食性フィルムで被覆したスライス
チーズは、被覆してないスライスチーズに比べ、表面か
らの水分の蒸発がなく、表面につやがあり、色調の変化
がなく、かびも発生せず、製品の保型性が非常に良好で
あり、水分の蒸発、空気による酸化および微生物による
汚染から完全に保護されていた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 サイクロデキストリン、グルコース、マルトースお
    よびオリゴ糖からなる可食性フィルム。 2 サイクロデキストリン10〜50重量%、グルコー
    ス2〜15重量%、マルトース3〜25重量%およびオ
    リゴ糖45〜70重量%である特許請求の範囲第1項記
    載の可食性フィルム。 3 サイクロデキストリンが、香料を包接したものであ
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載の可食性フィ
    ルム。 4 サイクロデキストリンが、保存料を包接したもので
    ある特許請求の範囲第1項または第2項記載の可食性フ
    ィルム。
JP54092303A 1979-07-20 1979-07-20 可食性フイルム Expired JPS5830021B2 (ja)

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JP54092303A JPS5830021B2 (ja) 1979-07-20 1979-07-20 可食性フイルム

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JP54092303A JPS5830021B2 (ja) 1979-07-20 1979-07-20 可食性フイルム

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JPS5618555A JPS5618555A (en) 1981-02-21
JPS5830021B2 true JPS5830021B2 (ja) 1983-06-27

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JP54092303A Expired JPS5830021B2 (ja) 1979-07-20 1979-07-20 可食性フイルム

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JPS6296060A (ja) * 1985-06-06 1987-05-02 Unie Koroido Kk グルコマンナン組成物
EP0822821A4 (en) * 1995-04-17 1999-10-27 Robert A Sanchez COMPLEXING URUSHIOLES
CN104151628B (zh) * 2014-08-18 2016-10-05 天津鼎富包装印刷有限责任公司 一种食品包装材料及其制备方法

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