JPS583001B2 - 中性子吸収材とその製造方法 - Google Patents

中性子吸収材とその製造方法

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JPS583001B2
JPS583001B2 JP52151471A JP15147177A JPS583001B2 JP S583001 B2 JPS583001 B2 JP S583001B2 JP 52151471 A JP52151471 A JP 52151471A JP 15147177 A JP15147177 A JP 15147177A JP S583001 B2 JPS583001 B2 JP S583001B2
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neutron absorbing
neutron
metal
sintered body
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大野博教
矢島聖使
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】 従来、中性子吸収材料としてはAl中にB4Cあるいは
B2O3を分散させたBoralやBoroxalと称
する材料が使用されている。
これらの材料はB4CあるいはB2O3粉末とAl粉末
を混合し、焼結して圧延し、Al被覆したものであり、
強度が4.62Kg/mm2で低くまた耐食性、耐酸化
性が悪い。
またBを鉄またはステンレス鋼に加えたものもあるがB
量を3〜4wt%以上含むと著しくもろくなるので加工
出来るものはB3wt%までであり、従って中性子吸収
能力は低い。
さらにB4Cを焼結した材料もあるが成形には大きさの
限度があり大きなものが出来ないこと、単独では脆いの
でステンレス鋼板等による被覆が必要なことなど種々の
欠点がある。
よって強度が大で、耐食性ならびに耐酸化性に優れ、か
つ中性子吸収能の大なる中性子吸収材の開発が望まれて
いた。
本発明は、従来知られた中性子吸収材の前記諸欠点を除
去、改善した新規な中性子吸収材とその製造方法を提供
することを目的とし、金属粉末と金属網伏体との一体焼
結体であって、前記焼結体中に中性子吸収能の大きい元
素あるいはその化合物のうちから選ばれる何れか1種又
は2種以上が均一微細に存在する展延性と機械的強度に
優れる中性子吸収材とその製造方法に関するものである
次に本発明を詳細に説明する。
本発明の中性子吸収材を構成する中性子吸収能の大きい
元素あるいは化合物は第1,2表に示すような元素例え
ばB,Hf,希土類元素中のEu,Sm,Dy,Gd,
あるいは前記元素の酸化物、炭化物、珪化物、窒化物、
これらの化合物の複合化合物である。
前記中性子吸収能の大きい化合物を例示すれば次の第2
表の如くである。
本発明において金属粉末は耐食性、耐酸化性、展延性に
優れる例えば鉄−クロム、鉄−クロム−ニッケル、ニッ
ケル合金、チタン、チタン合金、ジルコニウム、ジルコ
ニウム合金、タンタル、タンタル合金、タングステン、
タングステン合金、アルミニウム、アルミニウム合金あ
るいは銅、銅合金の粉末のなかから選ぶことができる。
本発明において金属網状体を構成する金属材料は耐食性
、耐酸化性、展延性に優れる例えば鉄−クロム、鉄−ク
ロム−ニッケル、ニッケル合金、チタン、チタン合金、
ジルコニウム、ジルコニウム合金、タンタル、タンタル
合金、タングステン、タングステン合金、アルミニウム
、アルミニウム合金あるいは銅、銅合金のなかから選ぶ
ことができる。
本発明の中性子吸収材は前述の如く中性子吸収能の大き
い物質が金属粉末と金属網状態との一体焼結体の中に均
一微細に存在しており、必要によりさらに圧延して厚さ
を調節することができ、展延させることもでき、かつ機
械的強度も優れているという特徴を有し、これらの特徴
は従来の中性子吸収材には見られないものである。
また金属粉末あるいは金属網状体を構成するそれぞれの
金属の種類を選択することにより、耐食性、耐酸化性に
優れたものとすることができる。
本発明の中性子吸収材において、中性子吸収能を有する
物質は焼結体中に均一微細に分散あるいは合金している
ため、中性子を有効に吸収することができるので原子炉
制御、原子炉遮蔽、燃料プール、使用済燃料輸送容器用
の中性子吸収材として従来の中性子吸収材に比しより好
適に使用することができる。
本発明の中性子吸収材に含まれる中性子吸収能のある物
質の含有量は、従来知られた中性子吸収材中の中性子吸
収能のある物質の含有量に比し、格段に多くすることが
できるので、本発明材の中性子吸収材は従来材に比し非
常に大であり、しかも展延性に優れ、かつ機械的強度が
大きいことは、従来材に見ることのできない優れた特徴
である。
本発明の中性子吸収材は、金属粉末と金属網状体との一
体焼結体であり、前記金属網状体は一体焼結体の例えば
、上、下面の何れか少なくとも1つの面に覆在させるこ
ともでき、あるいは一体焼結体の中間層に介在させるこ
ともでき、あるいは覆在ならびに介在させることもでき
る。
本発明の中性子吸収材の中性子吸収特性を第3表に示す
同表から明らかなように、従来得られているボロン鋼よ
り中性子吸収能は数倍から1桁近くも大きい。
また機械的強度に優れ、冷間圧延も可能であり、Bor
al等に比較して耐食性もすぐれている。
第3表 ハフニウムに対する吸収特性相対値次に本発明
の製造方法を説明する。
本発明に用いる中性子吸収能の大きい元素及びその化合
物として第1,2表に示すような元素例えばB,Hf,
希土類元素中のEu,Sm,Dy,Gd,あるいはそれ
らの元素の水酸化物、前記諸元素とその他の金属との配
位水酸化物、前記諸元素の酸化物、前記諸元素の炭化物
、Eu,Sm,Dy,Gdのうちから選ばれる何れか1
種または2種以上の有機錯塩を使用することができる。
上記水酸化物は必ずしもゲル状である必要はないが、ゲ
ル状であればより好適であり、前記Eu,Sm,Dy,
Gdの有機錯塩は水あるいは有機溶媒に可溶性のものが
良い。
本発明材の金属焼結体を構成する金属粉末として、耐食
性、耐酸化性、展延性に優れる例えば鉄−クロム、鉄−
クロム−ニッケル、ニッケル合金、チタン、チタン合金
、ジルコニウム、ジルコニウム合金、タンタル、タンタ
ル合金、タングステン、タングステン合金、アルミニウ
ム、アルミニウム合金あるいは銅、銅合金の粉末のなか
から選ぶことができ、なかでも鉄−クロム、鉄−クロム
−ニッケル、チタン合金、タングステン、タングステン
合金、タンタル、タンタル合金を好適に使用することが
できる。
前記金属粉末の粒度は特に限定する必要はないが、焼結
が容易で、中性子吸収能のある物質と均一に混合可能な
粒度とすることが好ましく、80〜400メッシュのも
のを好適に使用することができる。
本発明材の金属網状体を構成する金属として、耐食性、
耐酸化性、展延性に優れる、例えば鉄−クロム、鉄−ク
ロム−ニッケル、ニッケル合金、チタン、チタン合金、
ジルコニウム、ジルコニウム合金、タンタル、タンタル
合金、タングステン、タングステン合金、アルミニウム
、アルミニウム合金あるいは銅、銅合金の粉末のなかか
ら選ぶことができ、製線の容易な鉄、鉄−クロム−ニッ
ケル、ニッケルを好適に用いることができる。
前記金属網状体の網目の大きさは前記金属粉末の大きさ
によって選択することができ、金属粉末の大きさと網目
の大きさとはほゞ同等の場合最も良い結果を得ることが
できる。
本発明によれば、中性子吸収能を有する物質のうち元素
及び化合物粉末の場合は、金属粉末と機械的に擂潰機等
により均一に混合する。
一方中性子吸収能を有する物質のうち水酸化物、有機錯
体等の場合は、これらを調製する過程において完全に脱
水乾燥させずに、ゲル状または脱水乾燥後溶媒に溶かし
てゲル状となし、前記金属粉末と均一に混合し、金属粉
末の表面にゲル状物を粘着、被覆させ、室温乃至600
℃の温度範囲内で乾燥させる。
次に前記混合物あるいは乾燥被覆物を層状に展拡させ、
金属網状体を前記展拡させた層状物の上、下、中間層の
何れか少なくとも1層に覆在あるいは介在させた後、こ
れを冷間または熱間圧延成形し、次に焼結し、必要によ
りさらに圧延したものを真空または非酸化性雰囲気中で
熱焼成すれば本発明の中性子吸収材を得ることができる
本発明の製造方法において、前記金属粉末と中性子吸収
能のある物質との混合物を金属網状体上に均一に積層さ
せるのに、前記混合物を予め水、あるいは無機、有機湿
潤剤で湿潤させたのち積層することもできる。
前記無機湿潤剤としては無機オリゴマー、無機ポリマー
を用いることができ、なかでも水ガラス、燐酸アルミニ
ウム等を好適に使用することができ、有機湿潤剤として
はベンゼン、アルコール、ポリビニールアルコールその
他の有機樹脂を使用することができる。
本発明の製造方法の他の実施態様によれば、ロール状に
巻いた薄い金属板あるいは紙板上に前記混合物あるいは
乾燥被覆物を積層した後金属網状体を積載し、さらに前
記混合物あるいは乾燥被覆物を積層したのちロールによ
り冷間又は熱間で圧延し、次の真空中あるいは非酸化性
雰囲気中で焼成して本発明材を製造することができる。
この場合には金属網状体は本発明材の中層に位置して機
械的補強の効果を示す。
また本発明の製造方法の他の実施態様によれば金属網状
体上に前記混合物あるいは金属被覆体を積層し、その上
にさらに金属網状体を積載し、または必要により、前記
処理を繰返して、金属網状体と前記混合物あるいは乾燥
被覆体を多量に積層して冷間又は熱間で圧延し、次に真
空中または非酸化性雰囲気中で焼成して本発明材を製造
することができる。
圧延後、金属、紙、プラスチック板等が不要のときは剥
離して焼結することも出来る。
前記圧延の低下率は金属網状体と前記混合物あるいは乾
燥被覆体が一体に凝集して分離しない程度以上であれば
よい。
本発明の製造法において、圧延後の焼成雰囲気は真空中
あるいは非酸化性雰囲気とすることが好ましく、酸化性
雰囲気とすると、金属網状体と金属粉末の焼結体が酸化
されて強度が低下することがあるので注意する必要があ
る。
非酸化性雰囲気としては窒素、アルゴン、水素の雰囲気
を用いることが好適である。
本発明の製造方法において、圧延後の焼成温度は使用す
る金属粉末ならびに金属網状体の種類によってそれぞれ
変化させるが、例えば鉄、鉄−クロム、鉄−クロム−ニ
ッケル、ニッケル、ニッケル合金、チタン、チタン合金
を金属粉末あるいは金属網状体とする場合には900〜
1500℃、銅、銅合金を用いる場合には600〜95
0℃、アルミニウム、アルミニウム合金を用いる場合に
は300〜600℃の温度範囲内で焼成させることは有
利である。
次に本発明を実施例について説明する。
実施例 1 Gd2O31モルを塩酸にとかし、水を加えながら透明
に溶解した後別に水をとかしたB(OH)3を2モル混
合した後、アンモニアを徐々に加えてpH7.5に調節
してゲル状のGdBO3を沈澱させそれを脱水乾燥させ
たものを350メッシュのFe−13Cr粉末に10%
加えた後乾燥させた、上記Fe−13Cr粉末を0.1
mmφ、0.1×0.1mm2の間隔の網状純鉄線の間
に厚さ5mmに均一に配列させた後、冷間圧延をして網
状鉄とFe−13Cr粉末を接合させた後1200℃で
1.5時間アルゴン雰囲気中で焼結して中性子吸収複合
材料を作製した。
複合材料の引張強度は75Kg/mm2であった。
焼結板は、冷間圧延が可能であり0.1mmに冷間圧延
した後透過電子顕微鏡(倍率5000)により組織観察
をした結果、第1図に示すように均一にGdBO3粒子
が分散しており、中性子吸収材として十分であることが
わかった。
実施例 2 Gd2031モルを水にとかし、塩酸を加えながら透明
になるまで溶解した後、それに別に水にとかしたAlC
l2を2モル混合した後、アンモニアを徐々に加えてp
H 7.3に調節してゲル状GdAl(OH)3を沈澱
させ、それをパーコレーターで脱水乾燥させた。
上記GdAl(OH)3はゲル状であるが、それをメチ
ルアルコールで溶液状に溶かし、チタン粉末に10%加
えて均一に混合した後0.1mmφ、メッシュ間隔0.
1×0.1mm2、幅20cm、長さ1mの網状銅に厚
さ5mm均一に配列させ自然乾燥させ、水分、アルコー
ル分を除去した後、冷間圧延により圧延板を作った。
その後、網状銅をチタン粉末板からはく離してチタン粉
末板のみを1200℃で1時間真空中(10−3mmH
g)で焼結してGdAlO3微粒子が均一に分解してい
る中性子吸収チタン圧延板を作った。
得られた材料の室温での引張強度は80Kg/mm2で
ある。
実施例 3 Gd2O31モルを水にとかし塩酸を加えながら透明に
なるまで溶解した後、それに別に水にとかしたCrCl
22モルを混合した後、アンモニアを徐々に加えてpH
7.8に調節してゲル状GdCr(OH)3を沈澱させ
それをパーコレーターで脱水乾燥させた。
アンモニアや酸類を完全に除去するため水による沈澱を
十分にくり返した後、脱水乾燥を行なった。
得られたゲル状GdCr(OH)3を2%ポリビニール
アルコールを加えたメチルアルコールに溶かし、それに
350メッシュのFe−18Cr−8Ni粉末を加え均
一に混合しFe−18Cr−8Ni粉末表面にGdCr
(OH)3を均一に表面被覆し、200℃の乾燥器で乾
燥させた後0.1mmφ、0.1×0.1mmメッシュ
間隔、幅50cm、長さ1mの網状鉄−13クロムに均
一に厚さ5mmに配列させ、その上に網状鉄−13クロ
ムを重ね、さらにその上に上記粉末を均一に厚さ5mm
に配列させてその上に網状鉄−クロムを重ねて冷間圧延
をした。
それを1200℃1時間アルゴン雰囲気中で焼結して網
状金属と粉末が完全に一体となりGdCrO3の均一に
分散した複合中性子吸収材が得られた。
室温での引張強度は87Kg/mm2である。実施例
4 エチルアルコールに溶解したガドリニウムアセチルアセ
トネイトを−100メッシュFe−18Cr−8Ni
合金粉末に10%加え、均一に混合し、Fe−18Cr
−8Ni粉末表面にガドリニウムアセチルアセトネイト
を均一に表面被覆した後500℃で2時間仮焼した後、
幅30cm,長さ3mの80メッシュ網状Fe−18
Cr−8Niに均一に厚さ3mmに上記粉末を配列させ
た後、冷間圧延をし、さらにそれを1200℃で1時間
アルゴン雰囲気中焼結を行ってガドリニウムを3%含む
Fe−18Cr−8Ni中性子吸収複合材料を得た。
室温での引張強度は80Kg/mm2であった。実施例
5 ガドリニウムアセチルアセトネイトをガドリニウム酸化
物とアセチルアセトンから作る際にB(OH)3を塩酸
に溶かした溶液を同時に混合してガドリニウムアセチル
アセトネイトとB(OH)3を含む混合物質を得た。
それをエチルアルコールで溶解した後−100メッシュ
Fe−18 Cr−8Ni合金粉末に10%加え均一に
混合し、Fe−18Cr−8Ni 粉末表面にガドリ
ニウムアセチルアセトネイトとB(OH)3混合物を均
一被覆した後500℃で2時間仮焼し、幅30cm,長
さ3mの80メッシュ網状Fe−18Cr−8Niの上
記粉末を厚さ2mmに均一配列させた後、その上に更に
別の網状Fe−18Cr−8Niを被覆し、冷間圧延を
した後それを1200℃で1時間アルゴン雰囲気中で焼
結を行なってガドリニウムとボロンをそれぞれ3%含む
Fe−18Cr−8Ni中性子複合材料を得た。
室温での引張強度は95Kg/mm2であった。
実施例 6 −400メッシュのB4Cを−100メッシュのFe−
18Cr−8Ni合金粉末に5〜20wt%加えた後、
均一に混合し120メッシュのFe−18Cr−8Ni
金網の上に上記混合物を厚さ2mmに均一に配列させ冷
間圧延した。
それを1200℃1時間アルゴンガス雰囲気で焼結した
得られた材料の強度、伸びは第2図に示す。
同図によれぱB4Cの添加が多くなるにつれて、降状強
さ及び引張強さが増加し、伸びが減少することが判った
実施例 7 −300メッシュのボロン粉末を−100メッシュのF
e−18Cr−8Ni合金粉末に1〜30wt%加えた
後、均一に混合し、120メッシュの網状Fe−18
Cr−8Ni合金の上に上記混合物を厚さ3mmに均一
に配列させ冷間圧延をした。
それを1300℃1時間アルゴン雰囲気で焼結した。
得られた材料の機械的性質を第3図に示す。同図より明
らかなようにボロン粉末が多くなるにつれて、降伏強度
及び引張強さが増加し、一方伸びが減少する。
以上のように、本発明の中性子吸収材は従来の中性子吸
収材よりはるかにすぐれた特性を有し、原子炉の中性子
遮蔽材、原子炉制御材、燃料貯蔵用プールの中性子吸収
材、使用済燃料輸送容器用中性子吸収材として使用する
ことができ、原子力工業に大いに寄与する。
【図面の簡単な説明】
第1図はFe−13Cr 粉末とゲル状GdBO3を用
いた本発明材の透過電子顕微鏡写真(倍率5000)、
第2図はB4C粉末とFe−18Cr−8Niの粉末な
らび網状体から製造した本発明材のB4Cの含有量と強
度ならびに伸びとの関係を示す図、第3図はB粉末とF
el8Cr−8Niの粉末ならびに網状体から製造した
本発明材のBの含有量と強度ならびに伸びとの関係を示
す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 耐蝕性、耐酸化性及び展延性に優れる金属粉末と中
    性子吸収能の大きい稀土類元素,硼素,ハフニウム及び
    その炭化物,酸化物,硼化物,水酸化物及びLn(C5
    H7O2)3,Ln(C15H17O2)3(但しLn
    はGd,Sm,Eu,Dy,Erの何れかの稀土類元素
    を示す)の形態の錯化合物のうちから選ばれる何れか1
    種又は2種以上を均一に混合した混合物を、層状に展拡
    させ前記展拡させた層状物の上,下,中間層の何れか少
    なくとも1層に耐蝕性、耐酸化性及び展延性に優れる金
    属網状体を覆在あるいは介在させた後、これを圧延成形
    し、次に焼結することを特徴とする展延性,機械的強度
    に優れる中性子吸収材の製造方法。 2 中性子吸収能の大きい稀土類元素はガドリニウム(
    Gd),サマリウム(Sm),ユーロピウム(Eu)、
    ジスプロジウム(Dy) ,エルビウム(Er)の何れ
    かにより選ばれた原素である特許請求の範囲第1項記載
    の中性子吸収材の製造方法。 3 一体焼結体が板状焼結体であり、その上、下の少な
    くとも1つの表面に金属網状体が覆在する特許請求の範
    囲第1項記載の中性子吸収材の製造方法。 4 一体焼結体が板状焼結体であり、金属網状体の1つ
    又は2つ以上が前記板状焼結体の中間層に介在する特許
    請求の範囲第1項に記載の中性子吸収材の製造方法。 5 耐蝕性,耐酸化性及び展延性の優れた金属粉末と、
    中性子吸収能の大きい元素あるいはその化合物の何れか
    1種又は2種以上の混合物と金属網状体との一体焼結体
    であって、前記中性子吸収能の大きい元素が微細均一に
    分散して存在し展延性と機械的強度に優れた中性子吸収
    材。 6 耐蝕性,耐酸化性,展延性に優れた金属粉末と金属
    網状体は鉄,クロム合金,鉄ニッケルクロム合金,ニッ
    ケル合金,チタン,ジルコニウム,タンタル,タングス
    テン,アルミニウム,銅及びこれらの合金より選ばれた
    ものである特許請求の範囲第5項記載の中性子吸収材。 7 中性子吸収能の大きい元素あるいはその化合物はB
    4C,B2O3,B(OH)3,BAlO3,BAl(
    OH)3,BCr(OH)3,BN,B2H6,BCl
    3,カルボラン(H12C2B10)、HfB2、Hf
    C,LnC,Ln2O3,LnB6, LnB2C2、
    Ln(C5H7O2)3,Ln(C15H17O2)3
    (但しLnはGd,Sm、Eu,Dy,Erの何れかよ
    り選択されるものとする)より選択された少くとも何れ
    か1種である特許請求の範囲第5項記載の中性子吸収材
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JPS59127224U (ja) * 1983-02-15 1984-08-27 松下電器産業株式会社 回路ブロツク

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