JPS582994B2 - サ−キユラグレ−ト装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は赤熱コークスを冷却ガスで冷却させるサーキュ
ラグレート装置に関する。

まず第１図、第２図に示す従来のサーキュラグレート装
置について説明する。

グレート■はドーナツ状になっており、梁■によりセン
タポール■を中心として位置決めされ、センタベアリン
グ■及びレール■に乗って回転する。

回転は油圧または電動モータにより与えられる。

上フード■および下フード■は固定されており、グレー
ト■部とはウオータシール■によりシールされている。

グレート■の上の粒塊状物■はウオータシール■により
外気と接することなく、熱処理が行なわれる。

すなわち、赤熱コークスを装入部（図示せず）から装入
し、グレート■の上に載せ、グレート■が１回転する間
に冷却ガスがコークス間を流れ、コークスが冷却し、冷
却したコークスを排出部（図面せず）から排出する。

サーキュラグレート装置とは、上のグレート■、上フー
ド■、下フード■などを含めた装置全体を指す。

このサーキュラグレート装置においては、次の欠点があ
る。

従来、熱処理、反応処理によるサーキュラクレート各部
の熱膨脹により、変形が生じたりふれ回りしたりしてレ
ール■からコマ■がはずれ脱線事故が発生することから
、わざわざセンタポール■を建て、梁■により位置決め
を行っている。

この梁■はグレート■とともに回転するので、サーキュ
ラグレートの中央部にはブロワ、制御室等を設置するこ
とができない。

このため、敷地の有効利用ができず、サーキュラグレー
ト設備は必要以上の敷地面積を占めていた。

そこで本発明は、上記欠点を除くことを目的としてなさ
れたものであり、ドーナツ状に配置され回転可能な複数
個のグレートと、同グレートの上下部に固定の上部フー
ドと下部フードとが気密室を形成するように配置され、
前記グレート上にコークスをのせ同コークスを冷却ガス
で冷却させるサーキュラグレート装置において、前記グ
レートの内周と外周との夫々に前記グレートを支持する
ローラを配置し、前記ローラの１方には緩衝手段が設け
られた支持機構を複数個所設けたことを特徴とするサー
キュラグレート装置を提供するものである。

本発明は、上記の支持機構を具えたものであり、この支
持機構をもってグレートを支持することにより従来型の
ものに比して次の如き利点を得ることができる。

従来型のものは中心軸とグレートをつなぐアームがある
ためサーキュラーグレー％（ｒｏ：グレート半径、Ｈ：
グレート幅）がアームの回転スペースとしてとられてい
たが本発明ではアームがないため、このスペースが周辺
機器の設置等に有効利用でき、従来型のものは、回転ア
ームがある故に、グレート内に冷媒ガスを封じこめるだ
けに設けられたフードを支持するのに中心軸を支持端と
して用いなければならず従ってフード設置設備が必ず回
転リブ上部にもわたっていたのに対し本発明では当該フ
ードをグレート部のみに限定することができ、建設材の
節約が計れ従来型のものは熱変形のためにアームとの接
合部に応力集中を生じるので、接合部強皮に特別の配慮
が必要であるのに対し本発明のものはその必要がなく、
従来型のものはアームがあるための熱変形が＝般に複雑
であり、従って車輪の回転方向と進行方向とのズレが生
じやすく、スムーズな回転が損われやすいのに対し、本
発明のものは、熱変形がより単純なため、そのような弊
害が少ないという利点がある。

次に本発明を第３図ないし第８図に示す１実施例に基づ
いて具体的に説明する。

複数個のグレート０がドーナツ状に配置され、グレート
０は、周方向の複数個所に配置された支持機構０に支持
されている。

グレート０には、レール０上をグレート０が回転走行す
るよう車輪０が取付けられている。

支持機構＠及びレール０は夫々架台■の上に取付けられ
ている。

グレート０には、歯車■が取付けられ、歯車■と油圧シ
リンダ０とからなるラチェット式の駆動手段が設けられ
ている。

支持機構０は架台■の上に取付けられるガイドブロツク
０とガイドブロツク■に摺動可能に取付けられたＬ型の
２つのガイドロール支持台■及び、グレート０の内周と
外周との夫々に接するガイドロール■からなり、２つの
ガイドロール支持台■は互いにバネ◎で・連結され、外
周側のガイドロール支持台■とガイドブロック■とがバ
床■で連結されている。

なお、グレート０の上下部には、図示省略の上部フード
と下部フードが設けられている。

駆動手段によってグレート■が回転され、グレート■が
図示省略のコークス装入部に位置したとき、グレート０
上に赤熱コークスが載せられ、グレート０が回転移動中
に冷却用ガスが送られ、コークスは冷却される。

冷却されたコークスはコークス排出部でグレート０上か
ら排出され、再びコークス装入部へ移動する。

移動するグレート０はガイドロール■で内外周からはさ
まれて支持されるが、、グレート０は赤熱コークスが載
さられるので熱膨張するが、熱膨張はガイドロール■を
支えたガイドロール支持台■どうしを連結したバネ０と
ガイドロール支持台■とガイドブロツク■とを連結した
バ■で吸収され、常にガイドロール■がグレート０に密
接してグレート０を支持する。

従って、本装置によれば、グレート０を上述した支持機
構をもって支持することにより、従来型のものに比して
次の如き利点を得ることができる。

■ 中心軸で回転を支持する従来型のものでは中心軸と
グレートをつなぐアームがあるためサーグレート幅）が
アームの回転スペースとしてとられていたが、本装置で
は、アームがないため、このスペースが周辺機器の設置
等に有効利用できる。

■ 従来型のものは回転アームがある故に、グレート内
に冷媒ガスを封じこめるために設けられたフードを支持
するのに中心軸を支持端として用いなければならず従っ
てフード設置設備が必ず回転リブ上部にもわたっていた
のに対し、本装置ではフードをグレート部のみに限定す
ることができ、建設材の節約を計ることができる。

■ 従来型のものは熱変形のためにアームとの接合部に
応力集中を生じるので、接合部強度に特別の配慮が必要
であるのに対し、本装置のものは熱変形はグレート０だ
けであり、その必要がない。

■ 従来型のものはアームがあるため、熱変形がが一般
に複雑であり、従って車輪の回転方向と進行方向とのズ
レが生じやすく、スムーズな回転が損われやすいのに対
し、本装置のものは、熱変形がより単純なため、そのよ
うな弊害が少ない。

以上、本発明を１実施例に基づいて説明したが、本発明
は、この実施例に限定されもものではなく、例えば、第
９図に示すように、ガイドロールの支持を可動軸受■で
行ない、バネ■の作用により、グレート０の半径方向の
変位を追随させ、可動軸受で重力方向の変位を追随させ
ることにより、熱変形による車輪の脱線を完全に防止さ
せることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のサーキュラグレート装置の平面図、第２
図は第１図の正面断面図、第３図は本発明の１実施例の
平面図、第４図、第５図は第３図中のＡ−Ａ，Ｂ，Ｂ矢
視図、第６図は第３図中の支持機構０の平面図、第７図
、第８図は第６図中のＣ−Ｃ，Ｄ−Ｄ矢視図、第９図は
本発明の別の例を示す図である。 ０・・・・・・グレート、０・・・・・・支持機構、０
・・・・・・レール、０・・・・・・車輪、■・・・・
・・架台、■・・・・・・歯車、０・・・・・・油圧シ
リンダ、■・・・・・・ガイドブロック、■・・・・・
・ガイドロール支持台、●・・・・・ガイドロール、■
，■・・・・・・バネ、■・・・・・・可動軸受。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ドーナツ状に配置され回転可能な複数個のグレート
   と、同グレートの上下部に固定の上部フードと下部フー
   ドとが気密室を形成するように配置され、前記グレート
   上にコークスをのせ同コークスを冷却ガスで冷却させる
   サーキュラグレート装置において、前記グレートの内周
   と外周との夫々に前記グレートを支持するローラを配置
   し、前記ローラの一方には緩衝手段が設けられた支持機
   構を複数個所設けたことを特徴とするサーキュラグレー
   ト装置。