JPS5829718Y2 - 戸車 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、戸車に関するものである。

引戸は、一方向に傾くと開閉操作に円滑を欠く不都合が
発生する。

そこで、車輪の高さか１由に調節できる戸車が提案され
ている。

従来、上記形式の戸車にあっては、取付は枠に戸車を軸
支した戸車枠を嵌め込むと共に、取付は枠と戸車枠との
両者一端部の両側に互に一致するよう設けである透孔に
回動支点用の支軸を貫通させると共に、軸の端をかしめ
、そして取付は枠の一端壁にねじ込んであるビスの回動
操作により戸車枠を傾動させるようになっているので、
組立てに際し一々合致させた透孔に支軸を挿通し、また
支軸のかしめ作業が必要になる。

このため、組立てに手数がかかる欠点があった。

この考案は、支軸のかしめ作業が不要になり、かつ支軸
の挿通困難をなくして、上述の欠点を解消することを目
的としている。

この考案は、外枠の両側壁に下縁から上方に向は切欠き
を設けて、この切欠きの一側に弧状の凹入部を、他側に
上記凹入部を中心とした弧状の縁部を設けると共に、上
記凹入部に内枠の一端回動支点用の突出部を嵌め込み、
また、弧状縁部に内枠の他端に設けたピンを接触させて
、内枠の回動を円滑化すると共に、内枠の組立て嵌め込
みが容易になる戸車を提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基いて説明する。

図において、Ａは戸車で゛あって、この戸車Ａは取付は
外枠１と、この外枠１内で揺動自在に支持され、かつ車
輪２を軸支する内枠３とによって構成されている。

上記外枠１は、下面が開口するボックス４と、このボッ
クス４の両端壁の下縁から連ねて外方に突出するビス挿
通孔５を有する突片６とによって構成されている。

また、ボックス４の両側壁には、下縁が開放して、−側
縁の途中に切欠き凹入部７を有し、かつ他側縁が上記凹
入部７を中心とした同心の弧状縁部８となる切欠き９が
設けられている。

上記内枠３は、連結板１０と、この連結板１０の両側縁
から連ねて上記連結板１０の一面側で対向する側板１１
と、側板１１の先端に端を軸支して上記側板１１間の車
輪２を軸承するピン１２とによって構成されている。

また、両側板１１の末端部の外側には、弧状縁部８にピ
ン１２の外周が接したとき、凹入部７の縁に外周が接触
する環状の突出部１３が設けられている。

さらに、ボックス４の端壁の上部には、先端が連結板１
０に当接するビス１４がねじ込まれている。

なお、側板１１にプレスで突出部１３を押し出したが、
貫通させる軸材を用いる場合もある。

また、側板１１の先端部にプレスで筒状部を押し出し、
この筒状部にピン１２の端を嵌入して軸承すると共に、
弧状縁部８に上記筒状部を接触させたが、ピン１２を接
触させてもよい。

図中１５は側板１１に突設した突軸で、この突軸１５を
ボックス４の側壁の凹入部７を支点とする弧状孔１６に
嵌入し、これによって外枠１から内枠３が脱落しないよ
うになっている。

この考案に係る戸車は、以上の構成から戒ってその使用
を説明すると、引戸Ｂの下辺材Ｂ′内に突片６の孔５に
挿通するビスＣを介して戸車Ａを取付ける。

しかして、車輪２の高さを調節するには、ビス１４のね
じ込みにより、凹入部７とこの凹入部７に嵌入している
突出部１３とを支点として内枠３を回動させて行なうこ
とができる。

以上のように、この考案に係る戸車によれば、外枠に対
する内枠の回動支点を、切欠きの一側縁の凹入部と、こ
の凹入部に嵌入する突出部とで行なうと共に、切欠きの
他側の弧状縁部にピンを接触させであるので、外枠に対
する内枠の横方向の移動を阻止して、凹入部から突出部
の脱落がなくなる。

また、凹入部に突出部が嵌入するようにして外枠に内枠
を嵌め込むと共に、弧状縁部にピンが接触するよう内枠
を回動させて組み立てるので、外枠と内枠との透孔を合
致させ、そしてピンを挿通したのち、上記ピンのかしめ
作業が困難な作業が不要になる。

このため、簡単かつ迅速に組立てることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係る戸車の分解斜視図、第２図は組
立て時の縦断側面図、第３図は同横断平面図である。 Ａ・・・・・・戸車、１・・・・・・外枠、２・・・・
・・車輪、３・・・・・・内枠、４・・・・・・ボック
ス、５・・・・・・ビス挿通孔、６・・・・・・突片、
７・・・・・・凹入部、８・・・・・・弧状縁部、９・
・・・・・切欠き、１０・・・・・・連結板、１１・・
・・・・側板、１２・・・・・・ピン、１３・・・・・
・突出部、１４・・・・・・ビス。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下面が開放する取付は外枠と、この外枠に嵌り込む内枠
   と、この内枠の両側板の先端間でピンにより軸支した車
   輪と、内枠の両側板の末端部に突設した支軸用の突出部
   と、上記外枠の両側壁の下縁から上方に一側縁に上記突
   出部が嵌り込む弧状の凹入部と、他側縁が上記嵌り込み
   時の突出部を中心とした同心弧状でピンと接する弧状縁
   部となるように設けた切欠きと、外枠に先端が内枠の末
   端面の上部と当接するようにねじ込んだビスとから成る
   戸車。