JPS5829502Y2

JPS5829502Y2 - 譜面立等の支持装置

Info

Publication number: JPS5829502Y2
Application number: JP3422577U
Authority: JP
Inventors: 正純兼吉
Original assignee: 松下電器産業株式会社
Priority date: 1977-03-18
Filing date: 1977-03-18
Publication date: 1983-06-28
Also published as: JPS53129317U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は譜面立等の支持装置に関し、金属や樹脂等から
なるただ一本の線材を利用して、譜面立等の被支持体が
容易に支持できるようにしたものである。

従来、鍵盤楽器に使用される譜面立の支持装置は、第６
図に示すように、譜面立２の下端部を蝶番３，３によっ
てキャビネット１に回動自在に取り付け、上記譜面立２
の裏面に第７図に示すような支持具７を固着するように
構成されている。

ところが、この支持具７は、固定金具８と、支持金具９
と、これらを回動自在に連結するレバー１０と、このレ
バー１０に装着された附勢用のスプリング１１と、カバ
ー１２とで構成されるものであるから、構造が複雑で部
品点数も多く、シたがって価格が高くなるという問題が
ある。

本考案はこのような問題を解決するようにした譜面立等
の支持装置を提供するものである。

以下本考案の一実施例について第１図〜第４図とともに
説明する。

図において１は鍵盤楽器のキャビネット、２は譜面立、
３は譜面立２の下端部とキャビネット１とを回動自在に
結合する蝶番、４は譜面立２の裏面にビス止めされた保
持金具、５は支持ステーである。

そして上記保持金具４には金具を円筒状に折曲した２つ
の保持部４ａｙ４ｂと、金具を鉤状に折曲した１つ
の規制部４ｃとが設けられている。

オた、支持ステー５は一本の金属線を順次折曲したもの
であり、この実施例では４本の支持腕５ａ、５ｂ、５ｃ
、５ｄが設けられている。

そして２本の支持腕５ｂｔ５ｃは他の２本の支持腕５
ａ、５ｄより長くなるように設定されている。

そしてこの支持ステー５は、譜面立２の裏面と平行な側
からみたとき、支持腕５ａ。

５ｄと支持腕５ｂ、５ｃが後述する連結部５ｅｓ
５ｇを中心に所定の角度をもって傾斜するようにねじら
れている。

したがって支持腕５ａ、５ｄと支持腕５ｂ、５ｃとは、
金属線自身のもつ可撓性によって、常時互に離反する方
向の附勢力が与えられている。

なお、５ｅ、５ｆ、５ｇは各支持腕５ａ〜５ｂの連結部
、５ｈ、５ｉは支持腕５ｈ。

５１の先端に形成された折曲部である。

上記構成において、第１図に示すように支持ステー５の
折曲部５ｈ、５ｉをそれぞれ保持金具４の保持部４ａ、
４ｂに挿入し、連結部５ｆを保持金具４の規制部４ｃに
係合すれば、支持ステー５は譜面立での裏面に揺動自在
に取り付けられる。

すなわち、支持ステー５は支持腕５ａ、５ｄの先端が回
動自在に取り付けられ、支持腕５ｂ、５ｃの先端が摺動
自在に取り付けられる。

そしてこれらの支持腕５ａ、５ｄと５ｂ、５ｃの間には
常に離反する方向の附勢力が働いているから、第３図に
実線で示す状態で支持ステー５に何の外力も加わらない
とすると、支持ステー５はそれ自身のもつ附勢力によっ
て支持腕５ａ、５ｄと支持腕５ｂｅ５ｃの間の角度０を
大きくする方向に変形する。

その結果、支持腕５ａ、５ｄは先端の折曲部５ｈ。

５１を中心に第３図矢印Ａ方向に回動し、それに応じて
支持腕５ｂ、５ｃの先端が保持金具４の規制板４ｃの
内面に沿って上方に摺動し、鉤状の部分で規制されて停
止する。

このため、譜面立２をキャビネット１上に起こすだけで
自動的に支持ステー５が第３図に一点鎖線で示す位置１
で飛び出し、第１図に示すように譜面立２を支持するこ
とができる。

そして支持ステー５を第３図に実線で示す位置１で戻せ
ば、第４図に示すように示持ステー５を格納して譜面立
２を倒すことができる。

な釦、この実施例では支持腕５ａ、５ｂ、連結部５ｅで
構成される略コ字型のものと、支持腕５ｃ、５ｄ、連結
部５ｇで構成される略コ字型のものとを連結部５ｆで連
結しているが、第５図に示すように支持腕６ａ、６ｂ、
連結部６ｃで略コ字型に形成しただけのものを支持ステ
ー６として用いても略同様の効果が得られる。

また、支時ステー５，６は樹脂で形成してもよい。

もちろん、譜面立以外のものを立てかける場合にも応用
できる。

また、上記実施例では、保持具として保持金具４を用い
たが、これは金属型の金具である必要はなく、樹脂で構
成したものでもよい。

以上のように、本考案によれば一本の線材を折曲するだ
けで譜面立等の被支持体を支持することができるから、
支持装置の構成を簡単にし、コストの低減を図ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す斜視図、第２図はその
要部の分解斜視図、第３図はその動作を説明するための
側面図、第４図は譜面立を倒した状態を示す側面図、第
５図は他の実施例に用いる支持ステーを示す斜視図、第
６図、第７図は従来例を示す斜視図およびその要部の斜
視図である。１・・・キャビネット、２・・・譜面立、３・・・蝶番
、４・・・保持金具、５，６・・・支持ステー５ａ〜
５ｄ。６ａ、６ｂ・・・支持腕。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）譜面立等の被支持体と、互に長さの異なる２本の
支持腕とそれらの支持腕の一端同志を連結する連結部と
からなりかつそれらを一体の線材で構成した支持ステー
と、上記被支持体の裏面に設けられ、上記一方の支持腕
の先端を回動自在に保持する保持部と上記他方の支持腕
の先端を摺動自在に保持する鉤状の規制板を有する保持
具とを備え、上記支持ステーを、上記被支持体の裏面と
平行な側からみたとき、上記２本の支持腕が上記連結部
を中心に所定の角度をもって傾斜するようにねじり、上
記支持ステーの一方の支持腕の先端を上記保持具の保持
部に回動自在に保持させるとともに、上記支持ステー〇
他方の支持腕の先端を上記保持具の規制部の内面に沿っ
て摺動させるようにした譜面立等の支持装置。
（２）２本の支持腕と連結部とからなる支持ステーを複
数個並設し、その互に隣接する支持腕の先端部同志を各
支持ステーと同一材料の線材で連結してひとつの支持ス
テーを構成したことを特徴とする実用新案登録請求の範
囲第１項記載の譜面立等の支持装置。