JPS5829282Y2 - 油圧供給装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、油圧供給装置に係り、特に油タンクを改良し
た油圧供給装置に関する。

一般に、油圧供給装置は、電動機により駆動されるポン
プを介し圧油を油圧機器に供給すべく作動油を収納した
油タンクから吸込管を導出するとともに、油圧機器から
の作動油を還流すべく前記油タンクに戻管を導入して構
成されている。

そして、油圧機器から還流する作動油中に含１れる気泡
（混入空気）釦よび塵埃の除去は、従来、第１図に示す
如き油タンク１１により行なわれている。

かかる油圧供給装置の油タンク１１ば、図示しない油圧
機器から還流する作動油を導く戻管の管端開口１２とサ
クションストレーナ１４を取付けた吸込管１３とが対角
線方向に十分離れたところに設置され、その間が仕切板
１５，１６によりジグザグ状の流路に形成されている。

そして、戻り油に含１れる気泡および塵埃は、作動油が
ジグザグ状の流路をＵターンする度に慣性や比重差によ
り離脱されるように設けられている。

従がって、この構成の油タンク１１は、気泡トよび塵埃
を除去するため、戻管開口１２からサクションストレー
ナ１４に至る捷でに長い距離を必要とする。

このために、油タンク１１は大形化する欠点がある。

別の手段として、又は前記油タンクとの併用手段として
、油中の塵埃を濾油器で除去することも行なわれる。

しかし、油中に含捷れる塵埃が多いと、濾油器の濾紙は
たち捷ち目詰１りを起しメンテナンスが煩雑となる。

本考案は上述した問題に鑑みてなされたもので、その目
的とするところは、油タンク内に、油圧機器から還流さ
れる作動油中の気泡トよび塵埃を作動油と分離する有底
円筒状のオイル受けを配設することにより、油タンクの
小形化等を図り得るようにした油圧供給装置を提供する
にある。

以下、第２図および第３図を用いてこの考案の一実施例
を詳細に説明する。

第２図は本考案に係る油圧供給装置の縦断面図である。

図において１は作動油を収納する油タンクで、その上面
に設置した電動機２により駆動されるポンプ３を介し圧
油を油圧機器（図示省略）に供給すべく吸込管５が導出
されており、吸込管５の内端部には、サクションストレ
ーナ４が取付けられている。

そして、ポンプ３には、このポンプ３により発生した圧
油を前記油圧機器に供給する吐出管６が接続されている
。

また、油タンク１には、油圧機器からの作動油を還流す
る反骨Ｉが導入されており、その内端部は、後述する如
くオイル受は内に挿入されている。

前記油タンク１内には、有底円筒状のオイル受け９が、
底部を作動油中に没入しかつ開口端を作動油の油面より
上方へ位置するが如くして配置されるとともに、外周面
に備えた取付金具１８および油タンク１の内側壁に備え
た係止具を介し着脱自在に装着されて釦り、その内底部
には、円錐形の７エード１０が底面から適宜に離隔して
装着されている。

そして、オイル受け９内には、上下方向へ延在せしめた
前記反骨７の内端部が、オイル受け９の内周面に近接し
てシェード１０付近１で挿入されており、内端部の下端
には、第３図に示すように、オイル受け９の接線方向、
換言すればオイル受け９の内周面に沿うが如く水平方向
へ屈曲した開口部８が設けられている。

なか、第２図において９ａはオイル受け９の把手、シェ
ード１０は分離された塵埃をオイル受け９の底部に沈積
させるためのものである。

以上の構成により反骨７を介し油圧機器から還流される
作動油中の塵埃は、開口部８から吐出された作動油がオ
イル受け９の内周面に沿って旋回しつつ上昇する過程で
慣性作用により効率よく完全に分離されてオイル受け９
の底部に沈積するとともに、その上動がシェード１０に
より阻正され、筐た、気泡は、作動油がオイル受け９に
おける開口縁の全周から溢流し外周面を伝いながら薄い
膜状となって流下する過程で効率よく完全に分離される
。

なお、オイル受け９の底部に沈積した塵埃は、このオイ
ル受け９を油タンク１から取外し清掃することにより除
去されるものである。

以上の如く本考案は、電動機により駆動されるポンプを
介し圧油を油圧機器に供給すべく作動油を収納した油タ
ンクから吸込管を導出するとともに、油圧機器からの作
動油を還流すべく前記油タンクに反骨を導入してなるも
のに釦いて、前記油タンク内に上方へ開口した有底円筒
状のオイル受けをその開口端が油面より上方へ位置する
が如くして配設するとともに、このオイル受は内の底部
に円錐形のシェードを設け、前記オイル受は内に前記反
骨の内端部を上下方向へ延在せしめてシェード付近１で
挿入するとともに、この内端部の下端にオイル受けの内
周面に沿うが如く水平方向へ屈曲した開口部を設けたも
のであるから、油圧機器から還流される作動油中の塵埃
を、オイル受は内に釦ける作動油の旋回により完全に分
離してオイル受けの底部に沈積できるとともに、一旦沈
積された塵埃の上動をシェードにより阻止でき、油タン
クに収納される作動油に塵埃が含有することになｊ、ｚ
＞。

ために、吸込管の開一部を油ター′りの底部付近に設置
できるので、油面の上下動に伴う空気の吸い込みを防止
できる。

また、反骨を介して還流される作動油中の気泡を、作動
油のオイル受けからの溢流過程にトいて完全に分離でき
る。

したがって、従来のものに比して油タンクの小形化、ひ
いては油圧装置自体の小形化が可能となる等の効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の油タンクの縦断面図、第２図は本考案に
係る油圧供給装置の縦断面図、第３図は第２図にトける
Ａ−Ａ線断面図である。 １・・・・・・油タンク、２・・・・・・電動機、３・
・・・・・ポンプ、５・・・・・・吸込管、７・・・・
・・反骨、８・・・・・・開口部、９・・・・・・オイ
ル受け、１０・・・・・・シェード。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機により駆動されるポンプを介し圧油を油圧機器に
   供給すべく作動油を収納した油タンクから吸込管を導出
   するとともに、油圧機器からの作動油を還流すべく前記
   油タンクに戻管を導入してなるものにむいて、前記油タ
   ンク内に上方へ開口した有底円筒状のオイル受けをその
   開口端が油面より上方へ位置するが如くして配設すると
   ともに、このオイル受は内の底部に円錐形のシェードを
   設け、前記オイル受は内に前記戻管の内端部を上下方向
   へ延在せしめてシェード付近１で挿入するとともに、こ
   の内端部の下端にオイル受けの内周面に沿うが如く水平
   方向へ屈曲した開口部を設けたことを特徴とする油圧供
   給装置。