JPS5829021Y2 - 包装箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば、顆粒、粉末薬剤包装袋等の箱詰めに
使用する包装箱に関する。

従来新種包装箱として、角筒状外箱内の空間へ対角線状
に案内板を装入固定し、収容された包装袋を案内板に沿
わせ、案内板の端と外箱の前壁又は後壁端縁から引き出
すようにした包装箱が提案（実開昭５Ｏ−６７０２０）
されている。

しがし、上設包装箱は、収容された包装袋が案内板の端
に位置した時点に於て、包装袋の端は、外箱の切欠に位
置しそこより指先で押えつけ引き出すことは出来るが、
指先に掴むことが難しいため、引き出しに手間どる。

本考案は、極めて簡単な構成により従来の不便を解消し
、注出位置に定位した包装袋の端部を掴み得、取り出し
を簡易化した新規な包装箱を提供するものである。

以下図面に示す実施例に基づき本考案を具体的に説明す
る。

本考案の包装箱は、上下開口面に塞ぎ壁４，５を連設し
た筒状箱体に於いて、一方の塞ぎ壁５の先端縁に注出ガ
イド壁８を連設して箱内へ斜めに挿入し、先端を他方の
塞ぎ壁４基端に近接定位したものである。

即ち、第５図に示す如く、前壁１の両側辺に側壁２．３
、上下辺に該側壁と同一幅の塞ぎ壁４，５、前記各側壁
２，３の上下辺にフラップ２１．３１を夫々山折り線１
１，１２．１３を介して連設し、一方の側壁３の外辺に
前壁１と同−広さの後壁６を山折り線６１を介して連設
し、各山折り線を屈折し後壁６の貼付片６２を対応する
側壁２に貼付けて公知の如き筒状箱体を構成する。

上記箱体に於いて、一方の塞ぎ壁４の外辺には挿入フラ
ップ７を山折り線７１を介して連設し、他方の塞ぎ壁５
に本考案に係る注出ガイド壁８を山折り線８１を介して
連設している。

即ち、ガイド壁８１は、箱体の前、後壁１，６と略同−
広さに設けて相中へ斜めに挿入して先端を他方塞ぎ壁４
に近づけ、ガイド壁８と後壁６との間に一方の開口部が
広く他方が狭い収容部９及びガイド壁８基端と後壁６端
縁との間に収容部９に連通ずるスリット状注出口１０を
形成する。

尚、上記注出口１０のスリット幅は、箱に組立てたとき
、ガイド壁８に対応するフラップ２１．３１側辺の切欠
き２２１，３１１深さ及び塞ぎ壁５の縦幅５１及び後壁
６の両側縁に設けた切目６４．６４長さの設定により厚
薄調節する。

前記ガイド壁８の基端部には、山折り線８１の長さ中央
部に半径中心をもつ略半円形の切込みを設は且つその内
部を内側から押し出して半円形対壁８２を形成するとと
共に、塞ぎ壁５には前記対壁８２と半径中心及び半径を
同一にしてミシン目８３、及び後壁６には対壁８１を接
合したときその周縁に沿いミシン目６３を夫々穿設して
おり、対壁８２を後壁６表面へ折返しミシン目６３に沿
い貼着し、注出口１０を口封するようになす。

箱詰めされる包装袋は、飼えば、第６図に示す如く、−
辺を折り曲げた前、後袋材ａｌ、ａ２の上縁及び両側縁
を接着し、内部に葉材、調味料その他の粉或いは顆粒物
を収容し、袋上縁に貼合せによる薄い袋織ａ３を形成し
ている。

然して、箱詰めに際しては、一定数量の包装袋Ａを夫々
袋織ａ３を注出口１０側に向けて収容部９に装填した後
、両フラップ２１．３１及び塞ぎ壁４を順次折曲げ、塞
ぎ壁４先端のフラップ７を後壁６の内側へ挿込み、別途
封緘紙７２を貼付は密閉し、且つ注出口１０は対壁８２
を後壁６表面に折返してミシン目６３に沿い貼付けて封
緘し、供給する。

今、内容物の取出しに際しては、先ず対壁８２及びこれ
に対応する塞ぎ壁５のミシン目６３に囲まれた部分を指
先に撮み、破り開封する。

このとき、後壁６、塞ぎ壁５、ガイド壁８には注出口１
０に直交連通した円形切欠部８４が形成されており、こ
の状態に於いて、注出口１０を下に位置して箱全体に振
動を加えることにより、包装袋Ａは薄い袋織ａ３が注出
口１０に位置し、切欠部８４にて撮み、引き出し得るの
である。

以後、包装袋の取り出しの都度、箱全体に振動を加える
ことにより、前述同様に注出口１０に移行し、次々と取
出し得るのである。

尚、図面には示していないが、実施に際しては、注出ガ
イド壁８と前壁１との間の空間９ａには乾燥剤その他の
補助物を装填するも可く、この場合、ガイド壁８には必
要に応じて通気小孔を穿設し、収容部への補助物の作用
効果を向上させる。

本考案は上記の如く、両端開口に塞ぎ壁を具えた包装袋
に於いて、一方の塞ぎ壁５に相中へ挿入され先端を他方
の塞ぎ壁４基端に近接定位した注出ガイド壁８を山折り
線８１を介して連設し、該ガイド壁８の基端部に、山折
り線８１上に半径中心を設けて略半円形に切込み、切込
みに囲まれた内面を対壁８２となして後壁６に貼付は封
緘するようになし、しかも、塞ぎ壁５には、前記対壁８
２と半径中心及び半径を同一にしてミシン目８３を、又
、後壁６に対壁８２に沿ってミシン目６３を形成したか
ら、対壁８２を含み塞ぎ壁及び後壁のミシン目８３．６
３に囲まれた部分を破り除去することにより、ガイド壁
８と後壁６との間のスリット状注出口１０に直交した切
欠部８４が形成され、従って、内部の包装袋が注出口に
位置すると、前記切欠部８４にて包装袋の端を上下面か
ら掴み、これを取り出すことができる。

しかも、本案はガイド壁８を箱体の塞ぎ壁に山折り線を
介して連設したから、組立てが簡単である等の優れた効
果を有している。

【図面の簡単な説明】

第１図は斜視図、第２図はＡ−Ａ線に沿う断面図、第３
図は開封時の斜視図、第４図はＢ−Ｂ線断面図、第５図
は展開図、第６図は包装袋の断面図である。 ４．５・・・・・・塞ぎ壁、８・・・・・・注出ガイド
壁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 筒状箱体の上下開口縁にフラップ付き塞ぎ壁４．５を連
   設した包装箱に於いて、一方の塞ぎ壁５の端縁には、箱
   内に斜めに挿入し先端が他方の塞ぎ壁４基端に定位する
   注出ガイド壁８を山折り線８１を介して連設し、該ガイ
   ド壁８の基端部には、山折り線８１上に半径中心を設け
   て略半円形に切込み対壁８２を形成すると共に、塞ぎ壁
   ５には前記対壁８２と半径中心及び半径を同一にして破
   断用ミシン目８３を刻設し、後壁６の端部には、対壁８
   １を貼着したとき対壁８１の周縁に沿い破断用ミシン目
   ６３を刻設し、対壁８２及び後壁６、塞ぎ壁５の各ミシ
   ン目８３．６３に囲まれた部分を切断除去するようにし
   た包装箱。