JPS5828817B2

JPS5828817B2 - 直流機

Info

Publication number: JPS5828817B2
Application number: JP51110576A
Authority: JP
Inventors: 茂一阪部
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1976-09-14
Filing date: 1976-09-14
Publication date: 1983-06-18
Also published as: JPS5335908A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、直流機に関し、特にその電機子巻線に関する
。

従来の直流機では、電機子電流極性の切りかわり時（電
流反転時）にスロット漏れ磁束により電機子コイル導体
に誘起される渦電流を防止するために、同一電気ループ
の電機子コイル導体を数分割することが多い。

しかし、この分割は経済的に高価となり、且つ、各分割
コイルのライザ部（整流子接続部）等における短絡によ
り、分割による渦電流軽減の効果か充分でなくなる。

第１図は。従来の直流機の電機子コイルを展開図で示す
。

図（こおいで、１はコイル、２はスロット、３はライザ
、４は電機子コイル分割面、５は電機子を示す。

ｉは電機子軸長、ｌｅｌ、ｌｅ２はコイル１のエンド部
長を示す。

第２図に、第１図に示すコイル１の側面図を示す。

コイル１は、その−ヒロコイル部１１においてスロット
５の上半分に配置され、下口コイル部１２において他の
スロット５の下半分に配置されている。

Ｓは短絡部を示す。次に、第１図および第２図を用いて
更に説明すると、コイル１の電機子軸長ｌに生ずる、ス
ロット漏れ磁束変化（こよる起電力により、ライザ３か
ら短絡点Ｓに至る分割コイル（７ｅ１＋ｌｅ、２＋ｌ）
ｌこ循環電流を生ずる。

第３図にこの循環電流■。

の電気ループを示す。したがつで、分割の効果は予測以
上に小さいことになる。

また、分割の効果をより大きくするため（こは、ｌｅ１
＋ｌｏ２すなわちスロー長を大きくすることが望ましい
。

また、スロット漏れインダクタンスは、下口コイルにつ
いての場合の方が、上口コイルについての場合より大き
く、その比は３倍以上になることもある。

これを詳細に説明すると、下口コイルの漏れ磁束は、第
４ａ図に示すように、上口コイルに交鎖する関係となる
が、上口コイルの漏れ磁束は、第４ｂ図に示すように下
口コイルにはほとんど交鎖しないで電機子５内を通る。

したがっで、第４ｃ図に示すように、上目コイルのみに
分割を施して、下口コイルの漏れ磁束φ１を上口コイル
の分割ループ電流■。

による磁束φ２で打消することができ、分割の効果を十
分に達成することができる。

本発明は、このような知見に基づいてなされたものであ
り、コイル分割の効果が大きく、かつ、分割部が少なく
て製造が簡単かつ安価となる直流機を提供することを目
的とする。

上記目的を達成するために本発明においては、上口コイ
ル１１部のみを分割として、下目コイル１２部の分割を
省略する。

これにより、分割部が小さくなり製造上きわめで有利と
なると共に、第４０図を参照して上述した如く、コイル
分割の効果を十分に得ることができる。

分割の効果をより大きくするためには、コイルスロー長
（ｌｅｌ−＋−１ｅ２）を大きくする。

次に本発明の詳細な説明する。第５図は、本発明の一実
施例を示す展開図である。

図において、１はコイル、２はスロット、３はライザ、
５は電機子、Ｓは短絡点を示す。

１１は上口コイル部を、１２は下口コイル部を示す。

コイル１は、ライザ３から上口コイル部１１を経て短絡
点Ｓに至る経路において分割され１分割面に絶縁層が配
されている。

コイルスロー長は、図に示す如く、上口コイル１１から
短絡点Ｓおよびライザ３に至る経路において十分に長く
取り、下口コイル１２側には皆無である。

そしてこのコイルスロー長）こも分割向が形、Ｉ５１！
されている。

このようにすることをこより、分割された上口コイルの
エンド部スロー長は、大きくなり、分割の効果をより大
きくする。

また、下口コイルは、分割の必要がなく、より安価であ
る。

また、コイルスローの長い方が上口であるため電機子へ
のコイルセットも簡単になる効果がある。

以上のように本発明によれば、次のような効果を奏する
。

（Ｉ）下口コイルの漏れ磁束φ１を上口コイルの分
割ループ電流■。

ｌこよ゛る磁束φ２で打消しで渦電流を防止するための
分割の効果を高めることができる。

（ｎ）下口コイルの分割を省略することができる。

（ＩＩＤ下口コイルのコイルスロー長よりも長い上
目コイルのコイルスロー長により分割の効果を一層高め
ることができる。

ＧＶ）コイルスロー長の長い方が上口であるため、
電機子へのコイルセットが簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の直流機の電機子を示す展開図、第２図
は、その側面図、第３図はそのコイルの斜視図である。第４ａ図、第４ｂ図および第４Ｃ図は、コイルによる漏
洩磁束を示す説明図である。第５図は、本発明カー実施例を示す展開図である。なお、図中同一符号は同−又は相当部、材を示す。１・・・・・・コイル、２・・・・・・スロット、３・
・・・・・ライザ、４・・・・・・分割面、５・・・・
・・電機子、１１・・・・・・上口コイル、１２・・・
・・・下口コイル、Ｓ・・・・・・短絡点。

Claims

【特許請求の範囲】

１電機子スロット中に複数段（こ配置した電機子巻線
の内、上口コイルのみを分割として分割面間に絶縁層を
施すと共に、この上口コイルのエンド部スロー長を下口
コイルのエンド部スロー長よりも長くして電機子巻線を
非対称ダイヤモンド形とすることを特徴とする直流機。