JPS5828735Y2 - 端材排出装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、長尺被加工物を所望長ずつに自動切断する装
置における鋼材排出装置に関する。

クロスバ−交換機に使用されるＣ型取付鉄板は種々の長
さを持ち、これに種々の形状位置、個数の部品取付は孔
があけられている。

かかる取付鉄板を製作するには長尺素材を所望の種々の
長さに切断し、それに穿孔するという工程をとることに
なる。

従来この種の被加工物は多種少量生産なので手作業的に
処理しており、能率の悪いものであった。

そこで本考案者は、かかる多種少量生産品の数値制御に
よる自動加工装置を開発した。

この場合有限長の長尺素材から取付鉄板を所望長ずつに
自動切断して得ていくと、最後には所望長には達しない
鋼材が生じる。

この鋼材は勿論次の穿孔工程に進めることはできず、排
除する必要がある。

本考案はかかる鋼材排除を自動的に行なうことができる
装置を提案するものである。

本考案の鋼材排出装置は被加工物を搬送路に沿って移動
させる搬送機構、前記搬送路の所定位置に設けられ、被
加工物と同じ断面形状の穴を備えて被加工物が貫通、通
過する切断型、前記切断型の後にかつ搬送路に沿って所
定の間隔で配設され、搬送路内に突き出した作動位置と
搬送路外へ引込んだ非作動位置とを選択的に占めうる複
数個のストップピンを有する位置決め装置、前記位置決
め装置に対してストップピン選択指令を与える制御装置
、および前記位置決め装置の作動位置にあるストップピ
ンにより被加工物が位置決めされたとき生ずる位置決め
完了信号に応答して前記切断型へ切断ポンチを降下させ
る駆動機構を備える長尺物自動切断装置における鋼材排
出装置において、前記切断型に設けた孔を通して切断型
内に入り、被加工物の末端部に加工に形成した末端表示
手段に嵌入するピン、および該ピンの位置によりオンオ
フされるスイッチを備える被加工物末端部検出装置と、
位置決め完了信号が生ずる以前に該検出装置から検出信
号が生じたとき被加工物を鋼材と判断して前記搬送路よ
シ除去する機構とを備えることを特徴とするが、次に図
面を参照しながらこれを詳細に説明する。

第１図は、本考案者が開発した自動切断装置の要部を示
す。

この図で１はマガジン、２は長尺ロール成形材料などの
被加工物、３はゲートピン、４は図示しないモータによ
り駆動される搬送ベルト、６は切断型、８は切断ポンチ
でプレス７ａのラム７に取付けられる。

また５は切断型６からそれぞれ所定距離の所に設けられ
たストップピン、５ａばこれらのストップピンの指定さ
れたものを、その搬送路１６外に引込んだ非作動位置か
ら搬送路中に突き出した作動位置へ操作する駆動機構で
、位置決め装置を構成する。

９は被加工物２をネクストピン１０１で搬送する鋼ベル
トで、図示しないが裏側には磁石が設置されている。

ネクストピン（次のピン）１０は、被加工物２を次の穴
抜工程に送るタイミングを取る。

数値制御装置１５は、穿孔テープなどの記録媒体に印さ
れた指令により動作する。

次にこの動作を説明する。

被加工物２はマガジン１に収容されてかり、数値制御部
１５より指令があるとゲートピン３が矢印方向に開いて
被加工物２は搬送ベル）４に落下する。

搬送ベルト４は数値制御部１５により制御されるモータ
（図示しない）によって駆動され、被加工物２を切断型
６に搬送する。

切断型６は被加工物２と同じ形状の穴が設けられている
ので、該被加工物２は切断型６の紋穴を通って搬送路１
６に出る。

また数値制御部１５より送られてくるストップピン選択
信号によりストップピン駆動装置５ａが作動し、この信
号により指定されたストップピンを搬送路上に突き出す
。

被加工物２の先端がこの選択突き出したストップピン５
に突き当ると被加工物はストップし、同時にストップピ
ン５と被加工物２の接触により電気回路が構成されて検
出信号が数値制御部１５に送られる。

数値制御部１５ばこの検出信号を受けるとプレス７ａに
作動信号を送って切断ポンチ８を下降させ被加工物２を
切断する。

切断された被加工物の長さは切断型６からストップピン
５迄の距離に等しいから、このストップピンを選択する
（Ｃ型取付鉄板の場合は長さは１９種類というように予
め判っているので、これに合わせて１９本のストップピ
ンを設けて釦き、これを選択する）と、所望の長さに被
加工物を極めて正確に切断することができる。

切断された被加工物は鋼ベルト９に吸着して搬送され、
ネクストピン１０で一時停止したのち次の穿孔工程に選
ばれる。

残った被加工物２に対しては再びストップピン５が選択
され、同様な方式で定尺切断を行なう。

最後には所望長に達しない鋼材になるが、本発明に係る
この鋼材の検出釦よび排出を行なう機構を第２図に示す
。

第２図で第１図と同じ部分には同じ符号が付されており
、そして１１は切断型６に取付けられた鋼材の検出ピン
で、被加工物２の切断位置の少し手前に設けられた孔を
通して切断型６内に挿入されスプリング１２゛により軽
く押し付けられている。

１３は検出ピン１１の支持体である。

１４は検出ピン１１が前後に動くとき動作するマイクロ
スインチで、電磁弁２０に接続され、該電磁弁２０はエ
アシリンダ２１に供給されるエアーの制御を行なう。

２３は開閉板でエアシリンダ２１のピストン２２に連結
され、ピストン２２が列置られると開閉板２３が開き、
逆にピストン２２が押出されると該開閉板２３は閉じる
。

２４はストッパで開閉板２３の一側縁に設けられる。

２５は鋼材を自動加工機外に排出するためのシュートで
ある。

次にこの鋼材排出装置の動作を説明する。

被加工物２が搬送ベルト４により搬送され、その先端部
が切断型６を通りストップピン５に突き当ると、前述の
ようにプレスが作動して定尺切断を繰り返す。

最後に被加工物２の後端部が切断型６に入ってくると、
被加工物２の後端部に設けられている検出用穴２ａＫ検
出ピン１１の先端がスプリング１２の押圧力により嵌合
する。

検出ピン６の嵌合動作で該ピンが前進すると、マイクロ
スイッチ１４が作動し、被加工物末端検出信号を発生す
る。

この末端検出信号が、被加工物先端とストップピンとの
接触で生じる位置決め完了信号以前に生じる場合は、被
加工物が所望長に達しない鋼材であると判断できる。

電磁弁２００制御部は位置決め完了信号および末端検出
信号を受けてかかる論理判断をなし、鋼材と判断された
場合は電磁弁２０を操作する。

電磁弁２０の動作でエアーがシリンダ２１に入りピスト
ン２２を手前に引張る。

そこでピストン２２に連結されている開閉板２３は開か
れ、この開閉板２３上にのっていた鋼材をストッパ２４
と共働してシュート２５へ落下させる。

こうして鋼材の排出が行なわれる。

鋼材排出後、シリンダ２１には逆方向にエアが送られて
開閉板２３は復旧し、マガジン１から供給された次の被
加工物の定尺切断が行なわれる。

以上詳細に説明したように、本考案の鋼材排出装置によ
れば被加工物の末端部を検出して鋼材か否かを判断し、
鋼材なら開閉板を開罰して不用鋼材を自動的に除去する
ことができる。

被加工物の末端検出には光電装置の使用も考えられるが
、複数個の被加工物が端部を接触させて搬送ベルト４上
を連続送給されてくる場合もあるので、この様な場合を
考慮すると図示の如き検出用穴と検出ピンによる方法が
適している。

勿論この検出用穴２ａは端部に設けた切欠きでもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動切断装置の要部斜視図、第２図は本考案に
係る鋼材排出装置の概略斜視図である。 図において２は被加工物、１６は搬送路、４゜９は搬送
機構、６はプレス加工装置、７ａはその駆動機構、５は
ストップピン、１５は制御装置、２ａ、１１．１４は末
端検出装置、２０〜２４は鋼材除去機構である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 被加工物を搬送路に沿って移動させる搬送機構、前記搬
   送機の所定位置に設けられ、被加工物と同じ断面形状の
   穴を備えて被加工物が貫通、通過する切断型、 前記切断型の後にかつ搬送路に沿って所定の間隔で配設
   され、搬送路内に突き出した作動位置と搬送路外へ引込
   んだ非作動位置とを選択的に占めうる複数個のストップ
   ピンを有する位置決め装置、前記位置決め装置に対して
   ストップピン選択指令を与える制御装置、および 前記位置決め装置の作動位置にあるストップピンにより
   被加工物が位置決めされたとき生ずる位置決め完了信号
   に応答して前記切断型へ切断ポンチを降下させる駆動機
   構を備える長尺物自動切断装置における鋼材排出装置に
   おいて、 前記切断型に設けた孔を通して切断型内に入り、被加工
   物の末端部に加工して形成した末端表示手段に嵌入する
   ピン、および該ピンの位置によりオンオフされるスイッ
   チを備える被加工物末端部検出装置と、 位置決め完了信号が生ずる以前に該検出装置から検出信
   号が生じたとき被加工物を鋼材と判断して前記搬送路よ
   り除去する機構とを備えることを特徴とする鋼材排出装
   置。