JPS5828703Y2 - ハコガタキヨクセンブザイノジドウヨウセツソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、パワーショベルのプーム釦よびアームの如き
箱型曲線部材の自動溶接装置に関する。

パワーショベルのブーム等は側面が１０＜字状に曲った
箱型構造をしてかり、か＼る箱型曲線部材を製作するに
は所望形状に切断した上、下板、両側面板を突合せて箱
型になし、その突合せ部を隅肉溶接する。

特徴としては被溶接材の長さが一定ではないがある範囲
内に収まっていること、溶接個所は左右両側縁でしかも
表面細かよび裏面側の両面があること、大きい機械的強
度を要求されることなどである。

本考案はか＼る被溶接材を非常に効率的に、しかも比較
的簡単な機構で自動溶接することができる装置を提供し
ようとするものである。

次に実施例を参照しながらこれを詳細に説明する。

第１図は本考案に係る自動溶接装置の正面図、第２図は
その側面図、第３図は上面図である。

これらの図で１はコンクリート打ちされた基礎であシ、
この基礎上に設置された支持装置２（一部の爪のみ示す
）に被溶接材３が取付けられる。

被溶接材３は本例では前述のブームであり１左右側面板
４（一方のみ宗す）上、下面板５，６等からなる。

１０は門型走行台車であり、下端に４個の走行輪１１を
備え、この走行輪は基礎１に敷設された一対のレールＩ
にのう、その一部が走行用モータ１２により駆動される
。

門型部材の上部および中間部には梁部材１３．１４が設
けられ、これらの梁部材（又はその上に敷設されたレー
ル）にホッパ台車２５、一対の溶接合車３５．３６が搭
載される。

門型走行台車１０はこの外に梯子１５゜１６、手摺ｂ１
７、溶接電源１８、操作盤１９゜１９ａ 、２０、点検
用フロア２１，２２，２３、複数個の支柱２４等を備え
る。

ホッパ台車２５は走行輪２６、その駆動モータ２７、フ
ラックス散布回収ホッパ２８、そのブロアーモータ２９
を備える。

ホッパ２８の下端から２叉状に分れてホース３０．３１
が溶接部へ垂下し、潜弧溶接用フラックスを供給する。

使用済みの再使用可能なフラックスはホース３２．３３
により再びホッパ２８へ回収される。

溶接台車３５゜３６は同じ構造をしてかり、その一方３
６について説明するとこれはワイヤリール３７、溶接ト
ーチ３８、縦倣い及び横倣い機構３９，４０、走行用モ
ータ４１、ワイヤ送給機構４２を備える。

次にこの溶接装置の操作を説明すると、仮付けされた箱
型曲線状の溶接材３がクレーンにより搬入され、支持装
置２にその両端を把持されると、クレーンは退去し、代
って本溶接装置が入ってくる。

これはオペレータがフロア２３等にノリ、操作盤１９ａ
を操作してモータ１２を付勢し、門型走行台車１０をレ
ールＩに沿って走行させて行なう。

溶接台車３５．３６が溶接開始点にくるとき門型走行台
車１０の走行を止め、トーチ３９が溶接材の側面板４と
上下面板５，６との突合せ部を狙えるように、モータ４
１等を付勢して溶接台車３５．３６の位置を調節しまた
支持装置２の支持高さを調節する。

適切な位置にセットされた状態では縦倣い機構３９の倣
いローラは側面板４に接触し、横倣い機構４０は上下面
板５，６に接触する。

これらの倣い機構および溶接トーチ３８は溶接台車３６
の上下スライド板３６ａに支持されているので、側面板
４の高さが変動すると縦倣い機構３９の倣りローラ従っ
てスライド板３６ａがその高さ変動に追従して上下動し
、溶接部からのトーチ高さを常に一定に保持する。

また横倣い機構４０はリミットスイッチ等を備え、この
スイッチにより横行用モータ４１を正逆転させ、溶接台
車３６を上下面板５，６の位置変動に追従させ、溶接部
からトーチ迄の水平距離を一定に保持する。

詳細には説明しないが、溶接台車３５側でも同様である
。

溶接材長手方向への送りは門型走行台車１０の走行モー
タ１２を付勢して行なう。

こうして溶接台車３５．３６の溶接トーチは、板４と５
，４と６の突合せ部を潜弧隅肉溶接して行く。

溶接材３がく字状に曲っているので溶接点がＰｌの方へ
移動すると溶接台車３５．３６も、梁部材１４に沿って
走行して点Ｐ１の方へ移動し、側面板４の巾が広くなる
部分では溶接台車３５゜３６間の距離が開き、狭くなる
部分では距離が縮まる。

これらは溶接台車３５．３６の横行用モータ４１等によ
り行なわれる。

片面の溶接が済むと支持装置２は溶接材３を裏返し、反
対側の面の溶接を行なわせる。

ホッパ台車２５は溶接台車３５．３６のはｙ中間にくる
ように、リミットスイッチ機構（図示せず）によシ横行
モータ２７を正逆転させて位置調整する。

またこの台車２５は溶接台車３５．３６の上方に取付け
られているので溶接部壕での距離を大きく取ることがで
き、台車３５．３６による二個所の溶接部に対するノラ
ックスの散布回収を容易に行なうことができる。

門型走行台車１０がレール１に乗って走行するとき、梯
子１６をそのまＸにしてかくと溶接材３に衝突する。

そこで本考案は梯子１６を軸１６ａに回転可能に枢着し
、走行時にはこの軸１６ａを中心に梯子１６を９０°回
転させ、水平状態にする。

また制御盤２０は可撓性ケーブル２０ａの端部に取付け
られており、このケーブルは巻取り巻戻し機構（図示せ
ず）に巻装されているので引張って長くシ、離して図示
状態に短くすることができる。

これはオペレータが操作盤２０を持つ溶接トーチ位置を
のぞき、操作盤２０を操作して各種駆動機構を制御して
トーチ狙い位置をセットするのに便利である。

操作盤１９はその支持腕１９ｂが支点１９ｃを中心に回
転でき、溶接制御を行なう。

以上の説明から明らかなように本考案によれば特に箱型
非直線細長部材の左右両側の潜弧隅肉溶接を同時に行な
うことができ、ブームなどの制作を所望通りに極めて効
率的に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、および第３図は本考案に係る溶接装置
の正面図、側面図、および上面図である。 図面で１０は門型走行台車、１２はその走行モータ、１
３．１４は梁部材、３５．３６は溶接台車、３８．３８
ａは溶接トーチ、３９．４０は倣い機構、２５はホッパ
台Ｌ２８はホッパ、３０〜３３は可撓性ホースである。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 モータにより駆動されてレール上を走行する門型走行台
   車と、 該門型走行台車の上部および中間部にそれぞれ取付けら
   れた梁部材と、 それぞれ溶接トーチ釦よび倣い機構を備え、そして該中
   間梁部材に沿い各々独自に横行する一対の溶接合車と、 フラックスホッパを備え、可撓性ホースを介して該溶接
   合車による各溶接部へフラックスを共給しまた該溶接部
   から７ラツクスを回収し、そして前記溶接合車に対応し
   て上部梁に沿って横行するホッパ台車とを有することを
   特徴とする、箱型曲線部材の自動溶接装置。