JPS5828695Y2 - はんだ付け装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、はんだ付は装置に関するものである。

従来、はんだ槽の両側上方に前後方向にわたって搬送レ
ールを設け、この搬送レールで被はんだ付は板のキャリ
ヤを移動自在に支持し、上記搬送レールによって支持さ
れた上記キャリヤを駆動機構によって強制的に移動する
はんだ付は装置がある。

そして上記駆動機構は、上記キャリヤに対して容易に係
脱できるものであることが必要とされることから、キャ
リヤの後端を押してキャリヤを強制移動するものであっ
た。

しかしこのようなものでは上記駆動機構がキャリヤを押
圧するスピードよりもキャリヤの方がより大きなスピー
ドで自走するおそれがある。

特に搬送レールの前端と後端とを時間差をもって上下動
し搬送レールを傾動する場合は、上記キャリヤの自走の
かそれが大きく、キャリヤのスピードコントロールがで
きなかつった。

本考案は、このような点に鑑みなされたもので。

キャリヤを強制的に押、して移動するものにおいて、キ
ャリヤの暴走を防止することのできる簡易な手段を提供
しようとするものである。

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

１は床面などにフレームなどを介して固定的に設置され
たはんだ槽である。

このはんだ槽１の左方に搬入コンベヤ２を設けるととも
に右方、に搬出コンベヤ３を設ける。

このコンベヤ２．３は、両端のスプロケットホイル４に
無端チェノ５を巻掛け、この無端チェノ５の所定間隔ご
との位置から内方に係合ピン６を突設し、さらに上記無
端チェノ５に沿って一対の搬入レール７釦よび一対の搬
出レール８をそれぞれ固定的に設けてなるものである。

そして上記搬入レール７および搬出レール８は、被はん
だ付は板としてのプリント基板Ｐのキャリヤ９を移動自
在に支持し、上記係合ピン６は、上記キャリヤ９の側部
に突設した係合部１１に係合し、上記キャリヤ９を強制
的に押して移動する。

また上記キャリヤ９は、正方形状の外枠１２の両側前後
部に上記レールγ、８に載支される転輪１３を回動自在
に軸着し、また両側部と中央部とにおいて前後にわたっ
て支持枠１４．１５を架設する。

中央の支持枠１５は上記外枠１２に固着し。筐た両側の
支持枠１４は外枠１２に穿設した長孔１６に沿って左右
方向に移動調整可能に増付ける。

筐た上記中央の支持枠１５と両側の支持枠１４とが対向
する辺部に上記プリント基板Ｐの保持部１７を設ける。

渣た外枠１２の後端部に上記プリント基板Ｐの係止部１
８を設ける。

捷た外枠１２の両側部の下面に横振れ防止部１９を固着
し、この両側の横振れ防止部１９が両側の搬入レール７
または搬出レール８の内辺部によって係止されるように
する。

また上記はんだ槽１の両側上方に両端が上記一対ずつ設
けた搬入レール７と搬出レール８とに接続する搬送レー
ル２１を可動的に設ける。

すなわち上記はんだ槽１の支持フレームなどに一体的に
固定された搬入側の固定ガイド２２に搬入レール７例の
上下動枠２３を摺動自在に嵌着するとともに、搬出側の
固定ガイド２４に搬出レール８側の上下動枠２５を摺動
自在に嵌着し、この上下動枠２３．２５の上端に上記両
側の搬送レール２１の搬入端部と搬出端部とをそれぞれ
回動自在に軸着するとともに、この上下動枠２３，２５
の下端にそれぞれ上下動カム２６．２７を配設し、そし
て上記カム２６．２７を同期して回動することにより、
まずキャリヤ９が搬入レール７から上記搬送レール２１
に乗り移った段階で、図示の水平上昇状態の搬送レール
２１の搬出端部な下げて下降傾斜状態にし、ついで搬入
端部も下げて水平下降状態にし、このとき上記キャリヤ
９に保持されているプリント基板Ｐの下面をはんた槽１
内の溶融はんだ面に付着させ、ついで上記搬送レール２
１の搬出端部を上げて上昇傾斜状態にし、ついで搬入端
部も上げて水平上昇状態に復帰させ、この状態でこの搬
送レール２１上のキャリヤ９を搬出レール８に乗り移ら
せる。

そしてこのように搬送レール２１をはんだ付は時に傾動
することにより、プリント基板Ｐのはんだ付は面に気泡
が混入するのを防止したり、上記はんだ付は面と溶融は
んだ面との離脱がスムーズに行われるようにしたりする
。

また上記搬送レール２１で支持された上記キャリヤ９を
強制的に押圧して移動する駆動機構２８を設ける。

すなわち上記搬送レール２１の上方においてこの搬送レ
ール２１に平行に無端チェノ２９を配設し、この無端チ
ェノ２９は搬入側と搬出側のスプロケットホイル３１で
支持するとともにどちらか一方のスプロケットホイル３
１で強制的に回行するようにし、さらに上記無端チェノ
２９の所定間隔ごとの位置に押し棒３２を取付ける。

そして上記搬入コンベヤ２によって搬入レール７の右端
まで移動されたキャリヤ９は、上記押し棒３２によ′つ
て後端部を強制的に押されて搬入レール７から搬送レー
ル２１に乗多移り、さらに上記押し棒３２に押されて上
記傾動される搬送レール２１上を移動し、さらに搬送レ
ール２１から搬出レール８は乗り移る。

筐た上記搬送レール２１の外側面に取付は枠３３を固着
し、この取付は枠３３の上面に上記搬送レール２１に沿
ってブラシ３４の基部３５を固定し、このブラシ３４の
基部３５の内側面に植設した毛３６を上記搬送レール２
１上を移動中のキャリヤ９の側部の上記係合部１１に当
接するように配設する。

このブラシ３４の毛３６は、弾力性を有する合成樹脂、
金属片筐たは針金などによって形成する。

そしてこの毛３６の弾力性に抗して前進しようとするキ
ャリヤ９に対して各々の毛３６がブレーキ作用をはたす
。

そうして、上記搬送レール２１が下降傾斜した際にも、
上記キャリヤ９は上記ブラシ３４の毛３６のブレーキ作
用によって自重暴走することもなく、駆動機構２８の押
し棒３２に密着してこの押し棒３２とともに一体的に移
動する。

このように本考案によれば、搬送レールに沿ってキャリ
ヤの側部に当接するブラシを固定的に配設したから、こ
のブラシによってキャリヤの暴走を有効に制動すること
ができ、しかもこのブレーキ手段は極めて簡易なもので
あって製造および堆付けが極めて簡単である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のはんだ付は装置の一実施例を示す正面
図、第２図はそのキャリヤおよびブラシ部分の平面図、
第３図は搬入レール部分の正面図、第４図は搬送レール
部分の拡大正面図である。 １・・・・・・はんだ槽、９・・・・・・キャリヤ、２
１・・・・・・搬送レール、２８・・・・・・駆動機構
、３４・・・・・・ブラシ、Ｐ・・・・・・被はんだ付
は板としてのプリント基板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. はんだ槽の両側上方に搬送レールを設け、この搬送レー
   ルで被はんだ付は板のキャリヤを移動自在に支持し、上
   記搬送レールによって支持された上記キャリヤを強制的
   に押して移動する駆動機構を設けるとともに、上記搬送
   レールに沿って上記キャリヤの側部に当接するブラシを
   固定的に配設したことを特徴とするはんだ付は装置。