JPS5828328B2 - 非磁性鋼の製造方法 - Google Patents

非磁性鋼の製造方法

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JPS5828328B2
JPS5828328B2 JP53066711A JP6671178A JPS5828328B2 JP S5828328 B2 JPS5828328 B2 JP S5828328B2 JP 53066711 A JP53066711 A JP 53066711A JP 6671178 A JP6671178 A JP 6671178A JP S5828328 B2 JPS5828328 B2 JP S5828328B2
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JP
Japan
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magnetic steel
cooling
weight
temperature range
manufacturing
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JP53066711A
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JPS54158325A (en
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小治郎 小平
祝雄 森定
康雄 渡辺
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はFeとMnとCrを含む非磁性鋼の製造方法に
関する。
FeとMnとCrを含む非磁性鋼には、大別してFe−
Mn−Cr系とFe Mn−Cr−Ni系とがある。
これらの非磁性鋼に関する規格としては、米国のAST
M A289のクラスAおよびBがある。
これらの非磁性鋼の機械的強度を改善するために、従来
は製造に当たって冷間加工あるいは時効処理を施してき
た。
しかし、冷間加工を施す方法には下記の欠点があった。
(1) 加工温度が常温付近という低温であるため、
非磁性鋼の変形抵抗が大きく、適用対象が厚肉品の場合
に中心部1で一様に加工を施すことができない。
したがって、薄肉品に限定される。(2)犬きi残留応
力が発生し、その値が位置によってばらつく。
(3)冷間加工したものを機械加工すると残留応力の開
放によシ変形が生じる。
一方、時効処理を施す方法には下記の欠点があった。
(7)適用対象は限定されないが、冷間加工にくらべる
と機械的強度を改善する効果が少ない。
(イ)非磁性鋼中に析出硬化元素を含有させるので溶接
性が悪くなり、溶接時にクラックが入ったりする。
本発明の目的は、冷間加工したものと大差のない機械的
強度が得られ、かつ冷間加工あるいは時効処理にみられ
るような欠点を有しない非磁性鋼の製造方法を提供する
にある。
本発明はFeとMn(!:Crを含むFe−Mn−Cr
系あるいはF e−Mn−Cr −N i系の非磁性鋼
を熱間加工し、一旦冷却した後、再結晶温度域に加熱し
て加工し、その後、冷却するものである。
Mnの量は6〜20重量%とする。
その理由は6重−量%よりも少ないと非磁性が消滅する
ことがあり、20重量%よりも多いと製鋼時にいろいろ
な幣害が生ずるようになるからである。
CrO量は3.5〜6重量%とする。
これより少なくなると熱間加工によって脆化するおそれ
があり、また、これより多くなると組織の不安定化が生
じやすくなる。
Niを含有するとき、その量は6〜10重量%の範囲と
する。
非磁性鋼中には以上の元素のほかに、さらに固溶硬化元
素や析出硬化元素を含有させることができる。
固溶硬化元素はたとえばCo、W、Moから選ばれ、析
出硬化元素はたとえばV、N、Ti 、Zrなどから選
ばれる。
Coを含有するとき、その量は0.1〜2重量%が望1
しく、WあるいはMoを含有するとき、それらの量はそ
れぞれWは0.1〜5重量%、Moは0.1〜1重量%
が望ましい。
また■とTiとZrとNなどを含有するときは、■とT
i、!:Zrはいずれも0.1〜4重量%の範囲が車重
しく、Nは0.3重量%を超えないことが望ましい。
析出硬化元素を含有したときは、再結晶温度域での加工
を終えたのちに時効処理を施すのが望1しく、これにょ
シ機械的強度の一層の改善がはかれる。
なお、この場合、溶接性の著しい低下は生じhい。
時効処理の温度は500〜600℃が望ましい。
本発明の製造方法において、熱間加工uioo。
〜1300℃の温度範囲で行なうのが望1しく、特に1
100〜1200’Cの温度範囲が望ましい。
1000℃よりも低いと炭化物の析出が起こりゃすくな
り、1300℃よりも高くなるとバーニングが起こシや
すぐなる。
1100−1200’cの範囲内であればそのような心
配がない。
熱間加工したならば一旦冷却する。
これにより高強度が約束される。
非磁性鋼の特殊な製造方法として、再結晶温度以上の熱
間温度域に加熱したのち、引きつづいて再結晶温度域で
加工する方法があるが、この方法は熱間で加工していな
いのと熱間で加熱したのち一旦冷却していないことのた
めに、きわめて低い機械的強度、具体的には40kg/
−程度の耐力しか得られていない。
本発明において、熱間加工後に冷却する温度は300℃
以下であれば機械的強度の改善に対してかなり効果があ
る。
冷却する温度は低ければ低いほど好ましいが、氷点下に
冷却すると諸設備が大川かりになるおそれがある。
一般には常温に冷却すればよく、これで十分に効果があ
る。
冷却速度も炭化物の析出を抑えるために速いほど好まし
い。
1〜bならびに延性に悪影響を与えることはない。
冷却後に再結晶温度域に加熱し、そこで加工すると結晶
粒の微細化がほかられ、機械的強度が著しく増大する。
再結晶温度域は鋼種によって異なるが、本発明の場合は
650〜900’Cに加熱すれば大体、再結晶温度域に
入る。
この温度域のなかでは700〜800℃に加熱するのが
望ましい。
なぜならば700℃よりも低いと変形抵抗が小さくなり
、−力、800℃を超えると結晶粒が成長段階に入るか
らである。
本発明によって得られる非磁性鋼はオーステナイト組織
を有する。
熱間加工したitの状態では結晶粒が大きいが、再結晶
温度域で加工した後では結晶粒が細かくなる。
この加工の後の冷却速度も速いほどよい。
それは、再結晶温度域に加熱した状態では炭化物の析出
かいくらかあるので、冷却を速めて炭化物の析出を強制
的に抑えることにある。
この速度も1〜bある。
実施例 I ASTM A289クラスAを修正したMn7重量%
、Ni8.5重量%、Cr 4重量%を含む非磁性鋼お
よびMn18重量%、Cr5重量%を含むASTM
A289クラスB相当の非磁性鋼について本発明の方法
を施した。
非磁性鋼の具体的な組成を第1表に示す。
最初に上記非磁性鋼の再結晶温度域の調査を行ない、試
料lは約700〜約900℃の範囲釦よび試料2は約7
50〜約950℃の範囲にあることをつきとめた。
次いで、試料lおよび試料2ともにいずれも約1150
’Cの温度に加熱して熱間鍛造を施し、その後、約3°
C/秒の速度で常温1で冷却した。
その後、試料1釦よび試料2とも約800℃に加熱し、
その温度で加工率20%で鍛造を施した。
そして、約り℃/秒の速度で冷却した。
得られた非磁性鋼の機械的性質を第2表に示す。耐力は
試料1トよび2ともに60kg/m4程度であり、従来
の冷間加工する方法と大差がなかった。
残留応力も小さく殆んど問題とならなかった。
また、超音波探傷試料の結果、超音波の透過度は非常に
良好であり、溶接試験でも良好な結果が得られた。
実施例 2 第3表に示すASTM A289クラスB相当の非磁
性鋼について、実施例1と同じように加工を施した。
但し、再結晶温度域での加工条件については、第4表に
示すように変えた。
得られた非磁性鋼の機械的性質を第4表に示す。
別途、機械加工後の曲シを測定した結果、曲り量は最大
で0゜3 mm (冷間加工材では通常、5間前後の曲
がりがある。
)であり、変形の少ないことが確認された。
以上のように、本発明によれば機械的強度の大きい非磁
性鋼を得ることができる。
しかも冷間加工を施す方法や冷間加工しないで時効処理
だけを施す方法にみられるような欠点を有しないものが
得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 I Mnを6〜20重量%、Crを3.5〜6重量%
    含むFe−Mn−Cr系非磁性鋼を熱間加工し、冷却後
    、再結晶温度域1で再加熱して加工し、その後、冷却す
    ることを特徴とする非磁性鋼の製造方法。 2、特許請求の範囲第1項に釦いて、上記熱間加工を1
    ooo〜1300℃の温度範囲で行iうことを特徴とす
    る非磁性鋼の製造方法。 3 特許請求の範囲第1項において、上記熱間加工後の
    冷却速度を1〜b 徴とする非磁性鋼の製造方法。 4 特許請求の範囲第1項において、上記熱間加工後、
    300°C以下に冷却することを特徴とする非磁性鋼の
    製造方法。 5 Mnを6〜20重量%、Crを3.5〜6重量%
    、Niを6〜10重量%含むF e−Mn−Cr −N
    i系非磁性鋼を熱間加工し、冷却後、再結晶温度減寸
    で再加熱して加工し、その後、冷却することを特徴とす
    る非磁性鋼の製造方法。 6 特許請求の範囲第5項にふ・いて、上記熱間加工を
    1ooo〜1300℃の温度範囲で行iうことを特徴と
    する非磁性鋼の製造方法。 7 %許請求の範囲第5項において、上記熱間加工後の
    冷却速度を1〜b 徴とする非磁性鋼の製造方法。 8 特許請求の範囲第5項において、上記熱間加工後、
    300℃以下に冷却することを特徴とする非磁性鋼の製
    造方法。
JP53066711A 1978-06-05 1978-06-05 非磁性鋼の製造方法 Expired JPS5828328B2 (ja)

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JPS54158325A JPS54158325A (en) 1979-12-14
JPS5828328B2 true JPS5828328B2 (ja) 1983-06-15

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