JPS5828189Y2 - ヒヨウリヨウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は順次搬送される被秤量物の重量を測定するア
ナログ指示計を備えた重量選別機などに用いられる秤量
装置に係り、特にアナログ指示計の指示が秤量ごとに不
安定状態に陥いらないようにして、安定かつ正確に秤量
値を指示し得るようにした秤量装置に関する。

従来の重量選別機においては、一般に第１図に示スヨう
な秤量装置が使用されている。

１は被秤量物、２は秤量台、３は秤量台２上に載置され
る被秤量物１の秤量値を測定する秤量機構で、この秤量
機構３により測定された秤量値は変換器４によりアナロ
グ電気信号に変換される。

この変換器４の出力は増幅器５で増幅された後スイッチ
６を介してアナログ指示計１に導かれ、この指示計１は
秤量値を指針によりアナログ的に指示する。

！た増幅器５の出力はディジタル表示器８にも供給され
るようになっている。

９．１０は秤量台２上の被秤量物の有無を判別するため
の発光素子卦よび受光素子である。

秤量装置は一般に秤量台２に被秤量物が載置される瞬間
、その衝撃によって秤量台２が大きく振動し続ける。

このため被秤量物の秤量値は見かけ上、振動が無くなる
まで変化し、変換器４で変換されたアナログ電気信号も
真の秤量値を示すまで変化して、安定するまで時間がか
かる欠点を有している。

このような秤量装置を重量選別機に用いる場合、次のよ
うな欠点がさらに発生する。

つまり、重量選別機は一般に選別を連続的かつ迅速に行
なうためには、秤量時間すなわち秤量台２上に１つの被
秤量物が載置されている時間を短くした方が好都合であ
る。

ところが前述のように秤量装置特有の欠点があるため、
重量選別機の性能に限界をきたしている。

−４、秤量装置のアナログ指示計７は一般に応答性が悪
い。

したがって、上記のように秤量値に応じたアナログ電気
信号を連続的にアナログ指示計７に供給する従来の秤量
装置では、アナログ指示計７で真の秤量値を指示するの
は瞬間的な間だけで、しかもその指示値は被秤量物１が
振動している間中変動する。

このため重量選別機の稼動中に秤量値を正確に読取るこ
とは困難であった。

寸た、被秤量物１が秤量台２から離れた瞬間は秤量値が
零となり、つ渣り、ある秤量値を示していたのが急に零
に戻ることになるので、アナログ指示計７における指針
が特に激しく振れる。

特に重量選別機の指示計は偏差値指示（偏差値＝標準重
量−測定重量）なので、被秤量物１が秤量台２から離れ
ると指示計には→オーバースケールの電圧が入力され、
激しくに）側に振りきれることになる。

このため、アナログ指示計７の寿命が著しく短縮される
欠点があった。

上記のような欠点を除去するために被秤量物１が完全に
静止した状態でスイッチ６によりアナログ指示計７を接
続するようにしたものも考えられているが、これでは必
然的に秤量速度が遅くなる結果となり、連続的に稼動す
る重量選別機用の秤量装置としては不適当である。

この考案は上記した従来装置の欠点を除去するためにな
されたもので、秤量速度を低下させることなくアナログ
指示計の指示を極力安定な静止状態にあるようにして真
の秤量値を表示し得るようにすることにより、秤量値を
正確に読取ることができ、しかもアナログ指示計の長寿
命化を図り得る秤量装置を提供することを目的とする。

以下図面を参照して本考案の一実施例を説明する。

第２図は秤量装置全体の構成を示したものである。

１１は被秤量物、１２は秤量台、１３は秤量台１２上に
載置される被秤量物１１の秤量値を測定する秤量機構で
、秤量機構１３により測定された秤量値は変換器１４に
よりアナログ電気信号に変換される。

この変換器１４の出力は増幅器１５で増幅された後記憶
装置１６に導かれる。

この記憶装置１６は増幅器１５の出力レベルを次の秤量
が行なわれるオで、すなわち秤量台１２上に次に到来す
る被秤量物が載置される！で記憶するもので、この記憶
装置１６の出力はアナログ指示計１７に供給され、さら
に必要に応じディジタル表示器１８にも供給される。

１９．２０は秤量台１２上の被秤量物の有無を判別する
ための発光素子および受光素子で、発光素子１９から受
光素子に到る光通路が被秤量物１１によってしゃ断され
るように秤量台１２の上方に相対向して配置されている
。

第３図は前記記憶装置１６の内部構成の具体例を示した
ものである。

２２は端子２１に供給される前記増幅器１５の出力電圧
と後述する増幅器２６の出力電圧とを比較しその差電圧
を検出する比較器で、例えば差動増幅器を用いる。

この比較器２２の出力は端子２３に供給される前記受光
素子２０からの信号により、被秤量物１１が秤量台１２
上に載置された瞬間から一定微少時間の間のみ閉じるス
イッチング回路２４０入力側に印加される。

このスイッチング回路２４の出力側には記憶用コンデン
サ２５および増幅器２６の入力側が接続されており、増
幅器２６の出力は出力端子２７を介して前記アナログ指
示計１７およびディジタル表示器１８に供給される。

なか、増幅器２６はコンデンサ２５における記憶保持を
可能とスルため高人力インピーダンスのものを用いる。

上記のような構成によれば、秤量台１２上Ｋｔず第１の
被秤量物１１が載置されると、変換器１４より秤量値に
応じたアナログ電気信号が出力されてこれが増幅器１５
に導かれ、それ寸で記憶用コンデンサ２５に蓄積されて
いた電圧を増幅する増幅器２６の出力と比較され、これ
らの差に相当する電圧がスイッチング回路２４を介して
記憶用コンデンサ２５に印加される。

これにより記憶用コンデンサ２５の電圧は新たな秤量値
に応じた電圧値に変化し、以後すぐにスイッチング回路
２４が開くことにより、第２の被秤量物カ秤量台１２Ｖ
Ｃ載置され次の秤量が行なわれる捷でその電圧が記憶保
持される。

したがって、アナログ指示計１７は秤量機構１３で秤量
が行なわれると、被秤量物１１および秤量台１２が振動
しても、被秤量物１１が秤量台１２に載置された直後の
真の秤量値つ！り第１の秤量値を次の秤量が行なわれる
まで継続的に指示するので、このアナログ指示計１７の
指示から第１の秤量値を正確かつ容易に読取ることがで
きる。

同様にして、続いて搬送されてきた第２の被秤量物が秤
量台１２に載置され測定されることになる。

この場合、アナログ指示計１７の指針は前回の第１の秤
量値の指示位置から第１の秤量値と第２の秤量値の差に
等しい位置に変化するだけである。

つ昔り、指針は記憶装置１６に記憶されていた始めの信
号レベルと更新された信号レベルとの差に相応する位置
に変化するだけであり、以後次の秤量！で静止した状態
を保つので、被秤量物１１が秤量台１２上に乗り移る瞬
間あるいは秤量台１２から離れる瞬間に激しく振れるこ
とはない。

したがってアナログ指示計１７の寿命を著しく向上させ
ることができる。

さらに、上記構成によれば被秤量物１１が秤量台１２か
ら離れても次の被秤量物が到来するまで秤量値を続けて
指示するようにし、しかも被秤量物１１が静止する寸で
秤量を待つ必要もなくなるので、秤量時間の短縮が図れ
、重量選別機に用いた場合に選別速度を高めることがで
きる。

なか、本考案は上記実施例に限定されず種々変形して実
施が可能であり、例えば記憶装置１６にタイマー回路を
付加し、秤量後次の秤量物が一定時間以上到来しない場
合には記憶用コンデンサ２５の電圧をリセットし、アナ
ログ指示計１７の指示およびディジタル表示器１８の表
示を自動的に零あるいは所定値（標準重量）に設定する
ような構成とすることも可能である。

渣たディジタル表示器１８を併用したが、場合によって
は省略してもよい。

以上詳述したように、本考案によれば記憶装置を設はア
ナログ指示計で秤量値を次の秤量が行なわれるオで継続
的に指示するようにしたので、秤量値を正確かつ容易に
読取ることができるとともに、アナログ指示計の長寿命
化を図り得、しかも秤量速度を速くできるので連続的に
稼動する重量選別機に用いた場合特に有益な秤量装置を
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の秤量装置の構成図、第２図は本考案に係
る秤量装置の一実施例を示す構成図、第３図は第２図に
おける記憶装置の内部構成図である。 １．１１・・・被秤量物、２，１２・・・秤量台、３，
１３・・・秤量、４，１４・・・変換器、５，１５．２
６・・・増幅器、１６・・・記憶装置、１７・・・アナ
ログ指示計、１８・・・ディジタル表示器、９，１９・
・・発光素子、１０．２０・・・受光素子、２２・・・
比較器、２４・・・スイッチング回路、２５・・・記憶
用コンデンサ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 順次搬送される被秤量物の重量を測定する秤量機構と、
   この秤量機構により測定された秤量値をアナログ電気信
   号に変換する変換器と、被秤量物が秤量機構に載置され
   たことを検知する検出手段と、該検出手段が被秤量物を
   検知したとき前記アナログ電気信号を伝達するスイッチ
   ング回路と、このスイッチング回路を介して受領される
   アナログ電気信号のレベルを記憶する記憶手段と、この
   記憶手段の出力を受は秤量値を指示するアナログ指示計
   とを備え、前記検出手段によって被秤量物が検知される
   ごとに前記記憶手段の記憶が更新され、前記アナログ指
   示計の指示は更新前の信号レベルとの差に相応するだけ
   変化することを特徴とする秤量装置。