JPS5827969Y2 - 角押え - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は照明器具セード等のこわれやすい物品を包装
箱内に保持するとともに、包装箱に加わる衝撃に対して
緩衝効果を与える角押えに関するものである。

一般に、角を有する照明器具セード等のこわれやすい物
品を包装箱に単に収納したものにあっては、被包装物と
包装箱との間に隙間が全くないと収納しに＜＜、収納し
やすいように隙間をあけた場合には被包装物ががたつい
てしまう。

また、運搬時等に誤まって落としたりして外部から衝撃
が加わった場合には、被包装物を破損する可能性が非常
に高かった。

この考案は上記の点に鑑みてなされたもので、被包装物
を包装箱に収納させやすく、シかも包装箱内に被包装物
を確実に保持させてがたつきをなくシ、外部からの衝撃
に対しても緩衝効果の高い簡単な構造の角押えを提供す
るものである。

以下に照明器具のセードを包装した場合のこの考案の一
実施例を第１図ないし第６図に従って説明すると、第１
図は展開図を示し、１は２等辺三角形からなるダンボー
ル等の板状の天面、２，２はこの天面の等辺３，３から
連なり、一体に成形されたダンボールからなる板状のフ
ラップで、両側辺４゜５は平行状をなし、かつ天面の底
角に隣接する角６は９０°を越え、等辺３と対向する底
辺７と両側辺４．５とのなす角をそれぞれ直角とした四
角形で゛ある。

このように天面１と両フラップ２，２とを一体にしてダ
ンボール等の板状の角押えを、第２図および第３図のよ
うに折曲げ、第４図から第６図に示すように四角形のセ
ード８の隅と包装箱９の隅との間にこの折曲げられた角
押えを挿入し、両フラップ２，２のそれぞれ片方の側辺
５，５が接するようにして包装箱９の隅に当接させるこ
とによりフラップ２，２は開くことを規制される。

またもう片方の側辺４，４はセード８の隅を挾むように
両側壁にそれそ゛れ当接される。

さらに、天面１の頂角にあたる部分１０は包装箱９の隅
上部に当接され、天面１の底辺１１はセード８の天井に
当接される、つまり、天面１は内方に向かって下がるよ
うに傾斜されるものである。

したがって、被包装物であるセード８は、４隅に挿入さ
れた上記角押えにより、各側面４方向および天井面と包
装箱９との間に空隙を有して保持されるものである。

第７図から第１１図は異なる他の実施例をそれぞれ示す
角押えの展開図を示し、これら全てのものも上記実施例
と同様に折曲げられてセード８と包装箱９との間に挿入
されると、天面１は内方に向かって下がるように傾斜さ
れ、一端が包装箱９に、他端がセード８に当接され、か
つ両フラップ２．２はセード８の隅を挾み、一方の辺４
，４がセード８の隅側壁に、他方の側辺５，５が包装箱
９の隅側壁に当接されるものである。

そして、特に第７図と第９図のものにあっては、展開状
態が長方形であるため、作成が容易で材料が節約でき、
保管スペースもあまりとらないものである。

なお、上記実施例ではダンボール等の板材を使用してい
るが、プラスチック材により、第２と第３図とで示すよ
うな形状に一体成形しても上記実施例と同様の機能を呈
することは言うまでもない。

また、上記した角押えを上下から２つずつ挿入すれば、
上下ともに緩衝効果を与えられるとともに、材料も節約
できるものである。

この考案は以上に述べたように、天面と、この天面から
両側に一体に連なって形成されるフラップとからなる簡
単な構造の板状の角押えで、しかも、天面は内方に向っ
て下がるように傾斜され、低い方の一端が包装箱に、高
い方の他端が被包装物にそれぞれ当接され、かつフラッ
プが被包装物の隅を挾み一方の側辺が被包装物に、他方
の側辺が包装箱にそれぞれ当接されるようにそれぞれの
隅に挿入されるので、被包装物は包装箱内にがたつくこ
となしに保持され、被包装物と包装箱との間には角押え
により空隙が生じるので、外方からの衝撃に対して充分
な緩衝を行なえるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、および゛第３図はこの考案の一実施例
を示す展開図、正面図、および側面図、第４図は被包装
物の１隅にこの考案による角押えを施した斜視図、第５
図および第６図は被包装物をこの考案による角押えによ
り包装箱内に収納保持した要部断面平面図および要部断
面側面図、第７図、第８図、第９図、第１０図、および
゛第１１図はそれぞれこの考案のそれぞれ別の他の実施
例を示す展開図である。 図において、１は天面、２はフラップ、４，５はフラッ
プの側辺、８は被包装物であるセード、９は包装箱であ
る。 なお、各同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）板状の天面と、この天面がら両側に対向して連な
   り、かつ被包装物に接する一方の側辺と上記天面との境
   界になる辺とのなす角が９０°を越える角度にした２つ
   の同形の板状のフラップとを持ち、この両フラップの上
   記側辺とは平行な他方の側辺か泡装箱の隅側壁に接する
   とともに上記一方の側辺が被包装物の隅側壁を挾むよう
   に接し、がつ上記天面は内方に向かって下がるように傾
   斜され、一端が包装箱の天井面に接するとともに他端が
   被包装物の天井面に接することを特徴とする角押え。
2. （２）天面を２等辺三角形としたことを特徴とする実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の角押え。
3. （３）天面とフラップとを展開した形状が長方形となる
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の角押乙。