JPS5827911Y2 - 立格納型舷梯装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は舷梯を立格納し得るようにした船舶の立格納
型舷梯装置に関するものである。

従来の舷梯格納は船体の長さ方向に沿って水平横倒状態
又は水平立起状態に格納する方式が一般的であったが、
いずれの場合も舷側に舷梯の長さ×中介の広い格納スペ
ースが必要となり、特に船首又は船尾部の如く船体外板
部がきつく湾曲している場所に舷梯を装置する場合には
真直か或いは緩く湾曲している場所に装置する場合より
も余計広い格納スペースが必要となって、通路の邪魔に
なったり、通路開口の見透しを悪くしたりする問題が起
る。

このため、船側湾曲がきつく且つここに装置される舷梯
が長い場合には舷梯を伸縮式にしたり、舷梯を格納時に
むいて船側湾曲部から直状部の方向にスライドさせて位
置を移す等の特別な装置が必要となり、多額な費用がか
かる欠点がある。

この考案は上記のような事情に鑑みなされたもので、そ
の目的は甲板面積に対して舷梯格納スペースを小さくす
ること、船体の湾曲部に装置する場合においても該船体
湾曲に影響されることなく舷梯の格納が容易に行なえる
ことのできる立格納型舷梯装置を提供しようとするもの
である。

以下図面に従いこの考案舷梯装置の一実施例を詳述する
と、Ａは船体、Ｂはこの船体甲板ａ上に設けた居住区、
ｂｌ 、ｂ２はこの居住区Ｂの船側に設けたデツキ部、
１は上記船体甲板ａの舷側部に舷側に略９０度の範囲で
第３図矢印イ方向に回動できるように基端部をピン２で
枢着した支持アーム、３はこの支持アームの舷側への突
出回動を舷側に直角に突出した状態より回らないように
規制するストッパ、４は前記支持アーム３の先端部に水
平状態から垂直状態ｌで上下回動するようにピン５で枢
着されたプラットホーム、４ａばこのプラットホーム４
の側部に突設した支持爪で、船体甲板ａ部に設けた受体
部６に着脱自在な止具（図示せず）で止着することによ
り、舷梯使用時におけるプラットホーム４の水平振出状
態を維持する。

なお、上記支持爪４ａの止具はプラットホーム４の立起
時に取外される。

７は吊装置８の作動で吊降しと水平位置１での吊上げが
できるように、プラットホーム４に対しピン９で上下回
動可能に基端部を枢着した舷梯で、前記ピン９による枢
着側端には舷梯７がプラットホーム４と直線的になる水
平状態１で吊上げられた時に該プラットホーム４の上面
部と係合ナる立起連継金具７ａが設けられている。

１０は上紀支持アーム１に対するプラットホーム４の枢
着部（ビ／５部）を支点と一て、舷梯７とプラットポー
ム４を両者一体で上方向に略垂賓状態まで回動起立させ
る舷梯立起農置であり、この立起装置ば例乏ぱクインチ
装置であって、デノキ部ｂ１に設げたクインチ１０ａの
フイｆ１０ｂを上方滑車１０ｃを介して舷梯７の中間部
位置に端部圃定さぜた装ｔ構造となっている。

なお、前記滑車１０ｃはダビットアーム１１の先端部下
側に取付けられてぃる。

このダビットアーム１１は第Ｉ図、第２図想像線の如く
立起された舷梯７を上部位量で受上められるように、上
方デシキ部ｂ１から舷側に突呂させて笛４図矢却イで示
す方向に略９０度の範囲で水平互動可能に基端部をポス
ト１２に対しビン１２ａで補助舷１１ａと一億に枢着し
た構造のものであって、舷側への突吏状態は着脱自在な
ステー１３によって碓搏されていろ０１４ぱこのダビッ
トアーム１１に役けられた舷梯掛正具て、ダビットアー
ム１１に肖って止１つた立起状態の舷槌７を、この掛上
具１４で固定し得ろようになっている。

１５は正記各デツキ部ｂ１，ｂ２に設けた舷梯格納用の
凹部、１６江立起された舷梯７をデツそ凹部１５内に立
格納させる舷橢振込妄置を示し、この振込聳置１６ユ例
えばデノキ部ｂ２上で操作されろチェーンブＯツクで構
成され、該ブロックチェーン１６ａをダビットアーム１
１に起二固定されだ舷梯７に第４図つ如く引掛けてチェ
ーンプロック操作な行なうことにより、アーム支持の起
立舷梯７をデノギ凹部１５内に第４図想懐線で示す如く
振込み格枦する。

この舷梯７の振込み格納時にダビットアーム１１を正着
していろステー１３は外され、それ＜Ｘクてダビントア
ーム１１と支持アーム１の舷梯格納に関係した矢印イ方
向への水平二動が許される。

なおと記舷梯撮込萎置１６はタービットアーム１１若し
くは支持了一ム１を護方向（第３図，簗４図の矢印イ方
向）に直接回動させろシリンダ機構、アーム枢軸を動力
回動さぜろ回動機構等であってもよいし、また作業者が
引張るなどつ手動操咋でアーム叉持の起立舷梯７をデッ
キ凹部１５に立格納できる場合にぱ前述した舷梯振込装
置１６は不必要となるから省略することもできろ。

１７に上述のようにしてデッキ凹部１５に立賂納された
舷梯７を格網係止する係上用会物であり、これにデツキ
凹部１５の開口碌部に設けられ、ダビットアーム１１の
先端に穿設した孔１８と、係止用金物１７の孔１９とを
合致させ、そことビン等の止具を挿入することにより、
豆格納された舷梯Ｔの格納係上を行なう。

但し、この係正用金物１７ａ本実施例の場合に必要であ
って、ダビットアーム１１や支持アーム１をシリンダ機
構、機械的回動機構等で回動させる変形例の場合にはこ
れらの機構が舷梯７の格納係止機構もぱたすので必らず
しも設ける必要はない。

司様な理由で上述した支持アーム１の突出回動限用スト
ツパ３及びダビントアーム１１の実出固定用ステー１３
も省略ナることができる。

また本実施例の場合、舷梯７を略水平状態１で吊上げた
り、それより下方に斜行吊降ししたりする吊装量８と、
第１図の如く水平状πまで吊とげられた舷梯７をブラッ
トホーム４と一体で上万向に略垂宣になるまで回動起立
させる立起装景１０との閘装置を使用する場会について
憇べ之が、舷梯立起装萱１０が、ダビットアーム廿舞滑
胤１０ｃにワイヤ掛けしたウインチ伎晋であって、まワ
インチ１０ａが吊装立８の能力を有十ろ大形のものであ
れば、舷梯７の吊上げ吊り降しと、立格納秋態への立起
しとの両作用を該記装置１０が行なうから，これとは別
の吊張置８は設げなくてもよい。

この考案の舷梯装置に上述したような立格納式のもので
あるから、甲板面積に対して舷鴫格納スベースを小さく
することができると共に、船体の湾曲部に妄費する場合
においても該船体湾曲に影響されろことな〈舷梯の立格
狛が容易に行なえろ効果がある。

【図面の簡単な説明】

藁１図はこの考案装置の一実施例を示す側面図、纂２図
ぼ筐１図の■一■線に沿う縦断面図、第３図は舷梯部分
の平面図、第４図ぱ第１図の■−■線だ沿う横断面図で
ある。 １・・・支持アーム、２・・・支持アーム枢着ピノ、４
・・・プラットホーム、５・・・プラソトホーム枢着ビ
ン、４ａ・・・プラノトホームの叉待足、６・・・同支
待尼の受体部、７・・・舷梯、９・・・舷梯枢着ピン、
１０・・・舷俤立起装置、１０ａ・・・ウインチ、１０
ｂ・・・ウインチワイヤ，１０ｃ・・・滑車、１１−グ
ビントアーム、１２・・・ボスト、１２ａ・・・ダビン
トアーム枢着ピン、１３・・・ステー、１４・・・掛止
具、１５・・・舷梯格納用凹部、Ａ・・・船体、ａ・・
・船体甲板、ｂｌ、ｂ２・・・デツキ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 舷側に水平回動可能に基端部な枢着した支持アームと、
   この支持アームの先端部に上下回動可能に枢着され舷梯
   使用時には水平振出状態で船体部に支持されるプラット
   ホームと、このプラットホームに吊降し吊上げ可能に基
   端部を枢着した舷梯と、この舷梯とプラットホームを前
   記支持アームに対するプラットホームの枢着部を支点と
   して両者一体で上方に回動起立させる舷梯立起装置と、
   立起された舷梯を上部位置で受止められるように、デツ
   キ部から突出させて水平回動可能に基端部を枢着したダ
   ビットアームとを具備し、立起された舷梯をダビットア
   ームと前記支持アームの水平回動により、上記デツキ部
   の凹部内に立格納するようにしたことを特徴とする立格
   納型舷梯装置。