JPS5827459B2 - 超音波探触子の製造法

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【発明の詳細な説明】本発明は超音波診断装置に使用する超音波探触子に係る
ものであり、振動子が切断分離されて数個づつで１つの
ブロックを構成した探触子を提供しようとするものであ
る。

従来、探触子は電極のみがｎ個に分離されたものがほと
んどであったが、本発明では素子筐で分離することによ
り隣りに振動が伝わらないため分解能が上がること、さ
らに数個を−ブロックとすることにより超音波の指向特
性がよくなるという長所をもつ超音波探触子を提供する
ことを目的とする。

以下、本発明の一実施例について図面とともに説明する
。

図において、１は圧電素子であり、その両面には電極２
が設けられている。

３は超音波を吸収するバッキング材であり、このバッキ
ング１の上面とそれと直角筐たはある角度をなす他の平
面（図の実施例では直角）とにかけて電極４゜４′が設
けられている。

そして、上記圧電素子１がバッキング材３に付けられた
電極４の上に貼り付けられている。

つぎに、ダイヤモンドカッター等により圧電素子１の上
方からバッキング材３に少しぐい込む程度に切断溝５が
多数個つけられ、圧電素子１、圧電素子１上の電極２お
よびバッキング材３上の電極４はｎ個に分離されている
。

しかし、バッキング材３の圧電素子１との接着面と直角
をなす面に設けられた電極４のみ分離されないため、こ
の状態ではこの面の電極４により全ての振動子は結がっ
ていることになる。

ここで、この面の電極４を振動子数個（図では４個）か
きに溝６でもって切断することにより、数個の振動子が
結がリーブロックを形成する。

そして、上記圧電素子１の表側の電極２に共通電極１を
設けてアース電極とすることにより、図においてはｎ／
４ブロックの振動子をもつ超音波探触子を得ることが
できる。

図で８は電極４に接続されたリード線である。

以上のように本発明は、２回に分けて、かつ方向を変え
て切断作業を行うことにより、簡単にして振動子複数個
−ブロックの分離型超音波探触子が製造できるものであ
る。

このため振動子が分離されていることにより隣りに振動
が伝わらず分解能が上がり、また数個を−ブロックとす
ることにより超音波の指向特性が向上するものである。

そして、リード線を接続するのに電極が広くとれるため
、半田付等も容易にできるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明製造法に係る超音波探触子の斜視図である。１・・・・・・振動子、２・・・・・・電極、３−・・
・・・バッキング材、４，４・・・・・・電極、共通電極。６・・・・・・切断溝、７・・・・・・

【特許請求の範囲】