JPS5827115Y2 - 送風機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はファン及びモータ一体型送風機の改良に関する。

従来、この種送風機においては第５図に示すように、シ
ロッコ型ファンのケーシング１のノズル板２の吸込口（
図示しない）周囲に一端が固定される取付板３／により
モータ５が支持されるが、取付板３／の根元部が吸込口
内に位置したり、近接したりしている為に、この幅広の
取付板３′の根元部が吸込口へ流入しようとして高速旋
回流部分に位置することになり、空気の流れに対して不
必要な渦流を生じ、送風機の送風性能を低下させると共
に異常音を発生するという問題があった。

本案は斯る問題点に鑑み、その目的とするところは取付
板の根元部での渦流の発生を最小限に抑えて異常音の発
生を防止したものであり、この目的を達成する為に本案
はノズル板の吸込口周囲に一端が固定される整流板兼用
の取付板にて前記吸込口の径より外径寸法の小さいモー
タを支持するようにしたものにおいて、前記取付板のノ
ズル板側根元部の吸込口側部分を少なくとも吸込口の外
周まで切欠くようにしたものである。

以下にその一実施例を図面に従い説明する。

第１図〜第４図において、１はシロッコ型送風機のファ
ンケーシングで、渦巻状側板６、吸込ロアを有したノズ
ル板２、端板８より構成されると共に、遠心型多翼ファ
ン９を内蔵しており、吸込ロアより吸込まれた空気は吹
出口１０より吹出される構造となっている。

又、５はファン９を駆動するモータで、外径寸法が吸込
口の径より小さく、且つ、ブラケット軸受部５ａ、５ｂ
を弾性体１１ａ、１１ｂを介して支持する支持枠体１２
と、該枠体１２に固着され一端がノズル板２の吸込ロア
の周囲に固着された整流板兼用の取付板３・・・により
ノズル板２に支持固定されており、取付板３・・・のノ
ズル板２側根元部３ａの吸込口側部分を少なくとも吸込
ロアの外周まで切欠いた切欠３ｂにより幅狭に形成され
ると共に、根元部３ａができるだけ吸込ロアから離れる
ように構成されて、取付板３・・・の根元部３ａによる
渦流の発生を最小限としている。

更に、取付板３・・−の反吸込口側端をモータ５の反吸
込口側端まで略一杯に延在するように、取付板３・・・
の長手方向長さを十分とって吸込ロアから離れた位置に
おける低速空気流に対する整流効果を向上するようにし
ている。

上述の如く本案はノズル板の吸込口周囲に一端が固定さ
れる整流板兼用の取付板にて前記吸込口の径より外径寸
法の小さいモータを支持するようにしたものにおいて、
前記取付板のノズル板側根元部の吸込口側部分を少なく
とも吸込口の外周まで切欠いたものであるから、吸込口
附近の高速旋回気流が切欠を介して円滑に吸入されるよ
うになり、従って取付板の根元部による渦流発生を減少
でき、送風機の送風性能を向上できると共に異常音の発
生を防止できる等効果が大きい。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案一実施例の斜視図、第２図は同実施例の正
面図、第３図は第２図のＡ−Ａ線概略断面図、第４図は
第２図のＢ−Ｂ線概略断面図、第５図は従来例の正面図
である。 ２・・・ノズル板、３・・・取付板、３ａ・・・根元部
、３ｂ・・・切欠、５・・・モータ、７・・・吸込口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ノズル板の吸込口周囲に一端が固定される整流板兼用の
   取付板にて前記吸込口の径より外径寸法の小さいモータ
   を支持するようにしたものにおいて、前記取付板のノズ
   ル板根元部の吸込口側部分を少なくとも吸込口の外周ま
   で切欠いたことを特徴とする送風機。