JPS5826862Y2 - プツシヤコンベヤのドツグ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、搬送中における搬送台車の前後遊動を防止
したブツシャコンベヤのドッグ装置に関する。

従来のブツシャコンベヤのドッグ装置は、第１図に示す
ようにコンベヤ駆動チェーン１のリンクにピン２．３に
よって傾動可能に支持したブツシャドッグ５とが自重に
より実線で示す如くへの字をなして相対し、ドッグ４の
先端が台車６のブツシャプレート７に係合して矢印方向
に台車を押送する。

したがって、前記係合を行うにはリテーナドッグ５が鎖
線位置に回動する必要がちって、ドッグ５の先端とブツ
シャプレート７との間には、ドッグ５の前記回動による
先端移動距離ａと護差余裕分すとの合計弁の間隙を設け
る必要がある。

この間隙は台車に前後遊動を許し、搬送物を衝撃力によ
り破損する原因となる。

本案はこのような有害な間隙を短縮して実質的ニ台車の
前後遊動を防止したブツシャコンベヤのドッグ装置を提
案することを目的とする。

貝下第２図、第３図に示す実施例について説明する。

１は床下に設けたコンベヤの駆動用ローラチェーンで、
リンク８にピン２にてブツシャドッグ４を傾動可能に枢
支する。

ドッグ４は後部に重錘部９を有し、常時は自重により前
端部１０が上昇した図示の傾斜位置を保持しており、前
端部１０が台車６に突設したブツシャプレート７に係合
して、台車６を矢印方向に押送する。

ブツシャドッグ４より前方において、別のリンク１１の
後端突出部１２にピン１３にて可動台１４を傾動可能に
枢支する。

可動台１４はほぼリンク１１の全長に亘る長さを有し、
前端に側方に突出するカムローラ１５を軸支して、自重
によりリンク１１上に横架する。

ピン１３より前方上部において、可動台１４に設げたピ
ン１６によりリテーナドッグ１７を傾動可能に枢支する
。

該ドッグ１７は前部に重錘部１８を有し、常時は重錘部
１８が可動台１４上に跨って後端部１９が上昇した位置
、即ち第２図に実線で示した傾斜位置を保持しており、
この位置において後端部１９はブツシャドッグ前端部１
０との間に、ブツシャプレート７の厚さと前記間隙ａ＋
ｂの寸法との和の間隙ヲ存して前端部１０とほぼ相対し
ている。

したがって、ドッグ１７は従来と同様に第２図の鎖線位
置に倒伏してドッグ４がブツシャプレート７に係合した
のら、ドッグ１７は実線位置に復帰することができる。

該復帰後、カムローラ１５を持ち上げると、リテーナド
ッグ１７もピン１３を中心として回動し、リテーナドッ
グ後端部１９がブツシャプレー）７に近接して前記間隙
が実質的になくなる。

第３図は、チェーン１に沿ってカムローラ１５が嵌入す
るカムガイド２０を設け、その始端の傾斜部２１により
チェーン１の移動によりカムローラ１５を掬い上げてカ
ムガイド２０に導き、もって両ドッグ４，１７０先端部
間にブツシャプレート７０前後を挾みつげた状態を示す
。

この状態でリテーナドッグ先端部１９はピン１６より上
方にありち台車６の逸走を確実に阻止する。

台車６とチェーン１との係合を解くには、カムガイド終
端を下傾させてローラ１５を下降させればよい。

第４図１第５図は駆動チェーンに塗料等が付着しないよ
う、重付チェーン１ａを用いた場合の実施例を示す。

本実施例ではチェーンリンクに設げた傘板２２上に本案
装置を設げる。

即ら、相隣る傘板２２ａ、２２ｂ上に突設したブラケッ
ト２３゜２４にそれぞれ可動台２５及びブツシャドッグ
４を傾動可能に枢支し、可動台２５にピン１６にてリテ
ーナドッグ１７を傾動可能に枢支し・ トング４．１７
の重錘部９，１８をそれぞれ傘板２２ｃ。

２２ａ上に当接支持する。

可動台２５に、ブラケット２３と重錘部１８との中間に
おいてカムローラ１５を軸支し、カムローラ１５をカム
ガイド２０にて昇降せしめる。

上昇時は、重錘部１８が可動台２５の前部突起２５ａに
当接する。

第６図ないし第８図は重付チェーンを用いた場合に、カ
ムローラにも塗料等が付着しないようにした他の実施例
を示す。

同図において、２６は重付チェーン１ｂを囲む覆板で、
下部にチェーン走行ローラ２７用のレール２８を支持す
る。

ブツシャドッグ４の支持構造は第４図と同様であるが、
可動台２９は、傘板２２ａに突設したブラケット板３０
０両側に接する１対の可動板３１からなり、可動台２９
に第４図におけると同様にリテーナドッグ１Ｔを支持す
ると共に、可動板３１の一部を傘板２２ａに設げた孔３
２を通って覆板２６の内部に延長し、この延長端に１対
のカムローラ３３を軸支する。

覆板２６の内側にカムローラ３３を持上げるカムガイド
３４を設げ、その両端部にカムローラ３３を案内する傾
斜部３５を設ける。

カムガイド３４を覆板内部に固定する代りに、カムガイ
ド３３を例起ばリンク機構等に支持し、これを覆板２６
の外部からシリンダ等により操作してカムガイド３４を
水平に昇降せしめる可動式に構成することも可能である
。

このような可動式カムガイドを固定式カムガイドの一部
分に設ければ、該部分において随時ドッグと台車との係
脱を行う場合に便利である。

上記実施例のようにリテーナドッグを可動台上に支持す
る代りに、ブツシャドッグを可動台上に傾動可能に支持
して、両ドッグ先端間の間隙を短縮することもできる。

本案は上記構成を有し、ブツシャドッグとリテーナドッ
グの先端間の間隙を台車との係合後に短縮し得るので、
台車押送中における前記間隙による台車の前後遊動を防
止して、遊動衝撃による搬送物の破損を防止し、或は台
車速度の不規則な変動を阻止して移送中における搬送物
の加工を容易にらしめる等の効果を奏することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はブツシャコンベヤの従来のドッグ装置の立面図
、第２図、第３図は本案の一実施例のそれぞれ非作動時
及び作動時における立面図、第４図、第５図は重付チェ
ーンを用いた実施例のそれぞれ第２図及び第３図に対応
する立面図、第６図、第７図は重付チェーンを用いた他
の実ｍ例のそれぞれ第２図及び第３図に対応する立面図
、第８図は第６図のＡ−Ａ線断面図である。 １．１ａ、１ｂ・・・・・・駆動チェーン、Ａ・・・・
・・ブツシャドッグ、７・・・・・・ブツシャプレート
、１ａ。 ２５．２９・・・・・・可動台、１５．３３・・・・・
・カムローラ、２０・・・・・・カムガイド。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ブツシャコンベヤの駆動チェーンに設けられて自重によ
   りへの字形をなして相対するブツシャドッグとりテーナ
   ドッグのいずれか一方を駆動チェーンに傾動可能に枢支
   した可動台上に傾動可能に枢支し、可動台に設けたカム
   ローラを駆動チェーンに沿って設けたカムガイドにて上
   昇せしめることにより前記両ドッグの相対する先端部間
   間隙を該間隙内に挿入されるブツシャプレートの厚さま
   テ短縮することを特徴とするブツシャコンベヤのドッグ
   装置。