JPS5826229B2 - ニチガゾウヨミトリホウホウ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はビジコン等画像入力装置により得られる画像信
号を二値画像信号として読取る方法に関し、詳しくは画
像信号に含まれる変化の緩やかなバックグラウンド信号
を除去し、変化の速い画像信号成分を抽出し、これを二
値画像信号として読取る方法に関する。

一般に第１図に示す如く、ビジコン等画像入力装置■に
より画像面Ｓを走査すると、時系列としての画像信号１
ｆが得られる。

この画像信号１ｆを二値画像信号として読取るには、弁
別器りにより一定間隔毎に閾値Ｔと比較してディジタル
信号としての二値画像に変換し、これを番地選択回路Ｐ
等を介して画像記憶面Ｍの画素に対応する部分にそれぞ
れ記憶することが行なわれる。

なおＬは画像面Ｓを画像入力装置■の光電面に投影する
ための投影レンズを示す。

しかし、ビジコン等画像入力装置により得られる画像信
号１ｆには、第２図に示す如く、通常シェーディングと
呼ばれる変化の緩やかなバックグラウンド信号の混入が
避けられず、上述のように単に一定の閾値Ｔで弁別した
のでは、変化の速い成分である所定の画像信号を抽出し
二値画像として読取ることはできない。

したがって、バックグラウンドのレベルに応じて変化す
る可変装置Ｔ１で弁別するか、或いは二次元的に平均化
された像に対する画像信号をつくり、これをもとのバッ
クグラウンドを含む画像信号から引去り、その後一定の
閾［直で弁別する必要がある。

本発明は後者の方法に係り、二次元的に平均化された画
像信号をディジタル変換し、このディジタル量を本来二
値画像を記憶するための画像記憶面に先ず一時的に記憶
しておき、次いで画像面を走査するのと同期して前記デ
ィジタル量をアナログ変換してアナログ基準値をつくり
、このアナログ基準値と画像信号値との差分を一定の閾
値と比較して二値信号をつくり、これらの二値信号を画
像記憶面に記憶することを特徴とする。

以下一実施例により本発明の詳細な説明する。

第３図において、■は焦点調節機能をもったビジコン等
画像入力装置であり、二次元的に平均化された画像信号
を得るために、先ず焦点外しの状態で画像面を走査し、
得られた画像信号をアナログ・ディジタル変換器ＡＤＣ
により二進数のディジタル信号に変換し、このディジタ
ル信号を画像記憶面Ｍに一時的に記憶する。

この場合、第４図に示す曲線１ｄは平均化された画像信
号であるが、所定数Ｎ（図では３ビツト）の画素を走査
する毎に、これらの画素の一つの信号値を代表値１ｄ１
，１ｄ２゜１ｄ３，１ｄ４・・・・・・として選定し、
この代表値を所定数Ｎ又はそれ以下の二進数０１０，０
１１，１００゜１０１、・・・・・・にディジクル変換
して、これらのディジタル量をそれぞれ所定数Ｎの画素
に対応する記憶面Ｍの領域に図示の如く順次記憶する。

上記操作を全画像面に対して行うことにより、焦点外し
の画像を所定数Ｎの画素毎にサンプリングした画像が画
像記憶面Ｍに一時的に記憶されることになる。

このサンプル値は焦点外しの程度に応じた領域内での画
像信号の平均値に他ならない。

また平均化された画像信号を得るには、上記の如く焦点
外しの状態で画像面を走査する以外に、電子ビームを画
像面上で二次元的（例えば前後左右或いは円状）に振ら
しながら走査してもよい。

次に焦点合せの状態ですなわち正規の状態で画像面を走
査すると、第４図曲線１ｆで示される画像信号が得られ
る。

この場合、各平均値をディジタル量として記憶したＮビ
ットの位置に対応する画素の領域を走査する際に、その
代表値１ｄ１゜１ｄ２・・・・・・を読み出しレジスタ
ー（図示していないが、第３図の画素記憶面Ｍとディジ
タル・アナログ変換器ＤＡＣとの間に接続されている。

）に読み出し、ディジタル・アナログ変換器ＤＡＣによ
りアナログ変換してアナログ基準値１ａをつくり、差動
増幅器Ａにより画像信号１ｆとアナログ基準値１ ａｌ
ｊ １ ａ２．１ａ３ｔ １ａ４・・・・・・との差
分△１１゜△１２．△１３．△１４．・・・・・・を求
め、弁別器りにより第５図に示す如く適当な閾値Ｔと比
較して二値信号に変換し、この二値信号を画像記憶面Ｍ
上の各画素に対応する部分に図示の如く記憶する。

以上詳述したように本発明は、先ず二次元的に平均化さ
れた画像信号が得られる状態で画像面を走査する際に、
所定数の画素を走査する毎にこれらの画素の一つの信号
値を代表値として選定し、この代表値をディジタル変換
したものを、本来二値画像を記憶するための画像記憶面
に一時的に記憶させ、次いで正規の状態で画像面を走査
し、ここで得られる画像信号と前記の平均化された画像
信号との差分から二値画像をつくり、この二値画像を画
像記憶面に記憶するものである。

これにより画像信号に含まれる変化の緩やかなバックグ
ランドを除去し、変化の速い画像信号成分のみを抽出し
、これを二値画像として読取ることができる。

このように本発明の二値画像読取方法は、本来二値画像
を記憶するための画像記憶面を一時的に兼用する方式で
あるので、別に平均化された画像信号を記憶するための
記憶装置を用いる必要がなく、また平均化された画像信
号を処理するためのＡ／Ｄ、Ｄ／Ａ変換器は、サンプル
レートが画素のレートの１／Ｎであるので安価なもので
よく、経済的に非常に有利な方法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の二値画像読取方法を説明するためのブロ
ック図、第２図は画像信号の一例を示すグラフ、第３図
は本発明を実施するための装置の一例を示すブロック図
、第４図と第５図は本発明の説明に用いたグラフである
。 図中の符号：ｖ；画像入力装置、Ｍ；画像記憶面、１ｆ
；画像信号、１ｄ；平均化された画像信号、１ａ、アナ
ログ基準値、△１；差分（ｉｆｌａ）、Ｔ：閾値、Ｓ；
画像面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 二次元的に平均化された画像信号が得られる状態で
   画像画を走査し、この走査中所定数の画素を走査したと
   きこれらの画素の一つの信号値を代表値として選定し、 この代表値を前記所定数又はそれ以下の二進数にディジ
   タル変換し、このディジタル量を前記の所定数の画素に
   対応する画像記憶面に記憶し、次いで正規の状態で画像
   面を走査し、同時に前記のディジタル量を順次前記の画
   像記憶面から読出しアナログ変換してアナログ基準値を
   つくり、このアナログ基準値と前記正規の状態で走査し
   て得られる信号値との差分をつくり、 このようにして画素毎につくった差分を閾値と比較して
   二値信号をつくり、これらの二値信号を前記の記憶面上
   の各画素に対応する部分に記憶する ことを特徴とする二値画像読取方法。