JPS5825961B2 - 果実そ菜等の形状選別装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 桃、柿、りんご、梨等の落葉果実及びトマト、メロン等
のそ菜類はその重量の大小により定められた規格の階級
別にＬＬ、Ｌ、Ｍ、Ｓ、８８と仕分けして市場に出荷さ
れるが、従来この階級仕分けに重量選別機による場合と
形状選別機による場合の三方法が用いられている。

形状選別機は果実の径か重量に比例することを前提とし
て、その径を測定し選別するものであるので球状の果実
は選別に支障がないが、柿、りんご等、変形の果実は果
径を測定する方式の形状選別機では重量の誤差が多く、
実用上難点があり、又果実を測定するために一定の姿勢
で選別機に乗せる必要があるので、選別能力が低いとい
う欠点がある。

本発明は従来の形状選別機の上記欠点を解消するために
なされたものであり、選別機に果実を自由な姿勢で乗せ
て、球形の果実はその投影面積を測定して階級判定を行
ない、又断面が楕円状の桃、柿等は投影面積と果頂部の
高さを併せて測定して、その大きさを算出し階級判定を
行なって選別すれば、重量選別機で選別する場合の精度
を上回る選別精度を得られることを特長とした投影式形
状選別様に係るものである。

以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。

第１，２図において、１は被測定選別物である果実そ菜
であり、搬送コンベアー２上に一列に整夕１ルで相互に
離隔して搬送される。

搬送コンベアー２は上下に光線３が透過する透明又は半
透明のベルト（例えばナイロンベルト）又はネット及び
これに類するコンベアーである。

４は面状に均一な間接光線３を出す角型照射ＢＯＸであ
り、光源ランプ５から側壁の細孔６を通じて投光された
光線を該ＢＯＸ内の一様な反射率を持つ拡散反射面で均
一な照度の面光線３を出すものであって、搬送コンベア
ーの下方に照射面を上向きにして設けたものである。

７は集光レンズで照射ＢＯＸ４から搬送コンベアー２を
透過して来る光線によって搬送コンベアー上の果実そ菜
１の影像８を一定の比率で縮小された面積を有する角型
光電素子９の受光面９ａに結像させるものである。

光電素子９は起電力型光電素子、高感度ホトダイオード
光電池等で受光面９ａに全面に投射ＢＯＸ４の光線３を
受けて光出力を発生するが、影像８による照度の変化に
比例して光出力も変化（低下）する。

１０．１１は果実そ菜１か照射ＢＯＸ４の直上に搬送さ
れて来たことを確認し先行果実そ菜と後続の果実そ菜が
その照射範囲内に入っていないことを確認する入口、出
口用光電スイッチであり、この入口光電スイッチ１０と
出口光電スイッチ１１の間で果実そ菜１の全周が照射範
囲内にある時の影像８の大きさを検出指令するものであ
る。

選別方法について、第３図に示す電気回路のブロック線
図で説明すると、被測定物たる果実そ菜１が搬送されて
来ると、その果実そ菜１を入口、白日光電スイッチ１０
．１１で検出し、位置確認装置１２からの演算指令信号
によって、影像８の大小によって変化する光出力１３を
アンプ１４で増巾して比較演算装置１５で演算し、Ａ／
Ｄコンバーター１６を経て予めプリセット装置１７に設
定した大きさ別の選果階級区分の設定数値とを比較演算
装置１８で比較し検出装置１９で、測定された果実そ菜
１夫々の該当階級を決定（ＬＬ 、Ｌ。

Ｍ、Ｓ、８８等）し、その信号をデーター処理装置又は
シフトレジスター装置に送り込み、所定の位置に配果さ
れる。

本実施例の入口、出口光電スイッチ１０．１１は測定位
置を確認するもので、これ省き、測定すべき果実そ菜１
と同期して送られて来るシフト信号等信の方法により、
演算指令信号を出すようになすこともできる。

第二実施例を第１．２．４図について説明すると、２０
は果実そ菜１ａの高さｈを測定するゲートであり、搬送
コンベアー２に交叉する側方に貫通したスリット２１を
設け、一方に投光装置２２を設け、これと対称の他側に
受光する光電素子２３を対向配置し、平板状（帯状）の
ビーム光線２４を照射する如くなしたものである。

電気回路のブロック線図（第４図）について説明すると
、第一実施例の部分で測定された、果実そ菜１の影像８
の大小により変化する光出力１３をアンプで増巾して比
較演算装置１５で演算し、Ａ／Ｄコンバーター１６を経
て記憶装置２５に記憶する。

一方、その測定された果実そ菜１ａが搬送コンベアー２
によって、高さ測定ゲート２０に来ると、ビーム光線２
４を遮断されるので果実そ菜１ａの高さｈに比例して変
化する、光電素子２３の光出力２６をアンプ２７で増巾
して比較演算装置２８で演算しＡ／Ｄコンバーター２９
を経て記憶読取信号と演算比較信号を出す。

読取信号は記憶読取装置３０を経て、先に記憶装置２５
に記憶されていた影像８の信号を読取り、演算比較信号
とを積算比較装置３１で積算し、予めプリセット装置３
２に設定した大きさ別の選果階級区分の設定数値とを比
較し、検出装置３３で、測定された果実そ菜１夫々の該
当階級を決定（ＬＬ、Ｌ、Ｍ、Ｓ。

ＳＳ等）シ、その信号をデークー処理装置又はシフトレ
ジスター装置に送り込み所定の位置に配果される。

尚、本実施例では投影面積測定の後に高さ測定を行なう
方法について説明したが、高さ測定を先に行なった後、
投影面積測定を行なって、選別することもできる。

又、本実施例で高さ測定は光電素子を使ってその光出力
変化を大きさ信号におきかえる方法で説明したが、これ
に代る受光素子多数を並べてその遮光数をカウントする
等信の方法におきかえてもよいことはもちろんである。

本発明は上述の如く、果実そ菜の大きさをコンベアー上
で平面形状で測定するので球形の果実のみですく、例え
ば富有柿のように不整形果実でも高精度に選別できる特
徴がある。

又、非接触式で電子回路で演算選別するものであるから
、果実そ菜を傷めることがすく、高速で選別を行なうこ
とができるなどその実用上の効実は極めて犬なるものが
ある。

【図面の簡単な説明】

図面はいずれも本発明の実施例を示すもので、第１図は
投影式測定装置の要部斜視図、第２図は投影式測定装置
の要部側面図、第３図は投影面積のみ測定して選別する
場合、電気回路のブロック線図、第４図は投影面積と高
さの測定で近似体積により選別する場合の電気回路ブロ
ック線図である。 １・・・・・・果実そ菜、２・・・・・・搬送コンベア
ー、３・・・・・・透過光線、４・・・・・照射ＢＯＸ
、５・・・・・・光源、６・・・・・・細孔、１・・・
・・・集光レンズ、８・・・・・・影像、９・・・・・
・光電素子、１０・・・・・入口スイッチ、１１・・回
出ロスイッチ、１２・・・・・・位置確認装置、１３，
２６・・・・・・光出力、１４．２７・・・・・・アン
プ、１５．２８・・・・・・比較演算装置、１６．２９
・・・・・・Ａ／Ｄコンバーター、１７．３２・・・・
・・プリセット装置、１８・・・・・・比較演算装置、
１９．３３・・・・・・検出装置、２゜・・・・・・ゲ
ート、２１・・曲スリット、２２・・曲設光装置、２３
・・・・・・光電素子、２４・曲・ビーム光線、２５・
・・・・・記憶装置、３ｏ・・・、・・・記憶読取装置
、３１・・・・・・積算比較装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 光線を透過する搬送コンベアの下方に所定面積を有
   する角型の面状間接光線照射ボックスを土向きに設け、
   搬送コンベア搬送軌道の上方に集光レンズと光電素子を
   設け、該光電素子は角型面状間接光線面積をレンズによ
   り一定の比率で縮小された面積を有する角型とし、搬送
   コンベア上に離隔搬送されて来る果実そ菜等の物品の暗
   影を光電素子面に結像させ、所定面積に対する照度によ
   り生ずる最大光出力と、その暗影により低下した最小光
   出力とを比較演算して、暗影の面積を算定する手段及び
   算定された暗影の面積をあらかじめ設定した大きさ階級
   区分値と比較検出して階級区分を行なう手段を設けたこ
   とを特徴とする果実そ菜等の形状選別装置。 ２ 光線を透過する搬送コンベアの下方に所面積の角型
   面状間接光線照射ボックスを上向きに設け、上記コンベ
   ア搬送軌道上方に集光レンズと上記照射ボックスを一定
   の比率で縮小した角型光電素子を設けてなる測光装置と
   、さらに搬送コンベアの別の位置で側方に搬送軌道と直
   交する平板状のビーム光線を形成する投光装置と光電素
   子又は複数個の受光素子を対向配置した最大高さ測光装
   置を設け、夫々の測光装置で搬送コンベアで搬送される
   物品で光線が遮断された時の最小光出力と、遮断されな
   い時の最大光出力とをそれぞれ比較演算し該物品の暗影
   の大きさから面積の算定値と高さ算定値とにより、大き
   さを算出する手段及び予め設定された大きさ階級区分値
   とを比較検出して階級区分を行なう手段を設けたことを
   特徴とする果実そ菜等の選別装置。