JPS5825944Y2 - 化粧用具の保持用板バネ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、化粧用具において、棒状化粧用具や筆状化粧
用具にキャップを被着したり、化粧用品の容器に柄杆を
嵌合する際に、該キャップや柄杆等を化粧用具に適当な
摩擦力で挿抜自在に保持させるための、筒状部の内壁に
添わせて円筒状として筒状部内に収容する板バネの改良
に関する。

〔従来技術とその問題点〕

従来に釦いても切抜部を有する円筒状板バネは広く用い
られているが、円筒状とした板バネの長さを筒状部の深
さより短くして筒状部の開口部近くのみに位置させたと
きには、該筒状部に保持させる嵌合体の挿抜を繰返した
ときに、上記板バネが順次筒状部の奥に移動してし昔い
、終には板バネにより嵌合体を確実に保持できなくなる
ことがあった。

また方形として板バネの全長を筒状部の奥の突当部に到
達するように長くすると、この板バネを円筒状に丸めて
筒状部に挿入する際、筒状部の挿入先端が筒状部の内壁
に引掛るので、挿入操作が困難であった。

殊に筒状部が硬質プラスチックのような物質で構成され
ているときには、板バネが通常、肉薄の金属片であり、
端部が切立っていることから、板バネを円筒状に丸めて
筒状部に挿入しても上記板バネは筒状部の奥では丸めた
円筒状の直径が大きくなり、従って上記板バネの端縁が
筒状部の内壁を削って食い付き、その結果板バネを筒状
部の奥に挿入させるのが困難となっていた。

筒状部がアルミニウムのような軟質の金属であっても同
様に筒状部に板バネを挿入するときに困難さが生じてい
た。

〔本考案の目的〕

本考案はこのような事情に鑑みてなされたもので、その
目的とするところは、筒状部内に挿入する際に、筒状部
内壁を傷つけることなく容易に挿着でき、挿着後は化粧
用具の挿入、抜出し操作によって筒状部内に引き込むこ
とがなく、取付は状態を確実にできる化粧用具の保持用
板バネを提供することである。

本考案の他の目的は、筒状部内に挿着する際に、変形せ
ず、型直しの必要がない上記目的の化粧用具の保持用板
バネを提供することである。

〔考案の概要〕

本考案は、筒状部内壁に接する後端部（筒状部への挿入
方向に見て後端）及び中間部と、それら後端部と中間部
とを接続し筒状部内に挿入される嵌合体を挾持して保持
する湾曲した複数の保持部と、中間部から後端部と反対
側に伸びる複数の舌片状突出部とから成る板バネで、前
記舌片状突出部を束ねて摘１むことで板バネを丸めるこ
とができ、筒状部内への挿入を容易にし、筒状部内の突
当部と舌片状突出部の先端とを当接させて、板バネが待
伏部内に引き込むことを防止したものである。

〔考案の実施例〕

図を参照して本考案の実施例を説明すると、筒状部１２
の内周の長さと一致するか、これより短い幅を有し、上
記筒状部１２の開口部１４から奥の突当部１３までの深
さと同一の長さか、これより幾分小さな長さとしたほぼ
方形の弾性の大きな薄金属片１の後端部９に寄せて中間
部分まで側縁１０と平行に長溝孔２を複数個穿設し、上
記薄金属片１の先端１１より上記長溝孔２０近く１で複
数の溝状切込３を入れてなる化粧用具の保持用板バネを
構成して本考案を構成して本考案を実施する。

図中４は薄金属片１の他端１１からほぼ中間部分１で溝
状切込３を設けたことにより他端１１方向に形成された
舌片状の突出部で、５は薄金属片１の後端部９０角を切
落した崩取り部で、６は上記舌片状の突出部４の先端角
を切落した面取部である。

面取部６を設けたのは、舌片状の突出部４を筒状部に挿
入する際に筒状部１２の内壁に舌片状の突出部４が引掛
ることを防止するためである。

Ｔは側縁１０と長溝孔２０間及び長溝孔２と長溝孔２０
間に構成された保持部で、この保持部Ｔを筒状部１２の
内径方向に影出させることで化粧用具の嵌合部１５を確
実に保持するものである。

８は長溝孔２と溝状切込３０間に設けられた中間部で、
この中間部８は薄金属片１の後端部９と他端１１の正確
な中央位置に限定されるものでなく、後端部９と他端１
１との間に位置してればよいものである。

本考案の仮バネを筒状部１３内に取り付けるためには、
１ず、舌片状突出部４を円形に東ねるように摘１む。

このように摘１むと、後端部９及び中間部８は、はぼ円
錐台形に形成され、しかも中間部８が形成される円は、
後端部９の円よりも小さく、中間部８は舌片状突出部４
よりも小さく、全体として先細りの円錐台状にすぼめら
れる。

すなわち、舌片状突出部４を束ねて摘渣みながら、筒状
部１３の開口部１４に挿入する。

その際、舌片状突出部４は、中心線付近に束ねられてい
るので、先端１１は筒状部１３の内壁に接することがな
い。

中間部８付近１でか挿入された後、後端部９の端を督し
て先端が突当部に接する芽で全体を挿入させる。

薄金属片１は広がろうとする弾性力のために、舌片状突
出部４、中間部８及び後端部９は、筒状部１３の内壁と
密着する。

保持部７は、中心線方向にむかつて゛弯曲となっている
ので、嵌合部１５が筒状部１３の内に挿入されると、嵌
合部１５の固壁を挾持する。

筒状部１２がキャップのような場合には該キャップの底
を突当部１３としてもよいが、この突当部１３は筒状部
１２の底に限定されるものではない。

例えば、棒状化粧品の出没機構を有する化粧用具の開口
部部分に本考案の板バネを取り付けるときには、化粧用
具の内周壁に先端が当接する突当部１３を設けてもよい
。

〔考案の効果〕

本考案の板バネを筒状部内に挿入する際、舌片状突出部
を束ねて板バネを丸めるので、後端部及び中間部をつか
む必要がなく、従ってそれらは変形せず円錐形に保たれ
、挿入後に変形を修正するための型直しの作業を必要と
しない。

また、先細りの円錐台形状に束ねて挿入できることは、
舌片状突出部によって筒状部の内壁を傷つけることなく
きわめて容易迅速に挿入を可能にする。

更に、板バネが筒状部内に挿着されると、板バネの先端
が突当部に当接していることから、嵌合体が筒状部内に
挿入されたときに、板バネは筒状部の奥に引き込むこと
がない。

斗た板バネの後端部、中間部、更に舌片状突出部が筒状
部内壁と広く接しているので、嵌合体が筒状部内より引
き出されても、板バネは筒状部からとび出すことがない
。

【図面の簡単な説明】

図面は実施例で、第１図は本考案による板バネを丸めた
状態にお・ける斜視図、第２図は本考案の板バネの展開
図、第３図は使用状態の一例を示す側断面図である。 １・・・薄金属片、２・・・長溝孔、３・・・溝状切込
、４・・・舌片状突出部、５と６・・・面取部、７・・
・保持部、８・・・中間部、９・・・後端部、１０・・
ｆｕ縁、１１・・・先端、１２・・・筒状部、１３・・
・突当部、１４・・・開口部、１５・・低合部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 全幅が筒状部の内周の長さより短いか、はぼ等しく、全
   長が前記筒状部の開口部から前記筒状部の奥に設けられ
   た突当部までの長さより短いか、はぼ等しい、弾性の大
   きな薄金属片から成る化粧用具の保持用板バネであって
   。 前記筒状部の中心線と垂直な方向に平行な後端部及び中
   間部と、 前記後端部と前記中間部とを接続して、前記筒状部内に
   挿入される嵌合体を挾持して保持するために湾曲した、
   前記中心線と平行な複数の保持部と、 前記中間部から前記後端部と反対の方向で前記中心線と
   平行に伸びている複数の舌片状突出部と、から成り、 前記筒状部内への挿入に際しては、前記舌片状突出部を
   円形に束ねることで板バネ全体を円錐形状にすぼめられ
   ることを特徴とした板バネ。