JPS5825400Y2 - 柱状物用表示板の取付具 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、電柱等のような柱状物に標示札或は各種の表
示板を簡単かつ確実に取付は固定するための取付具に関
するものである。

従来、電柱のような柱状物に標示札を取付けるためには
、コンクリート柱の場合は成形時にその所定個所の周表
面に予めナツトを埋め込んで釦いたり、また鋼柱では所
定個所に溶接等によってナツトを取付け、このナツトを
利用して取付は固定しているが、例えば工事に際しての
表示或は広告媒体としての表示板を取付ける場合には柱
状物に受止めるための設備が設けられていないために表
示板を直接貼り付けたり、或は表示板の隅角等に孔を設
けてこの孔に針金や紐を通して柱状物に結びつける等し
て取付けているために手数が掛かり、さらに、前者の場
合は用済み後の取除きかう１くいかず汚ならしさが残り
、また後者の場合にはずり下がる等して安定が悪く、見
栄えも劣るといったような問題があった。

本考案はこのような問題を解消して、各種表示板を柱状
物の所望個所に簡単にしかも確実に取付けできる取付具
を提供することを目的とするものであり、取付具は所要
の幅と長さを持つ基体の周縁より裏面側に向けて側壁を
形威し、該基体の表面にはその長さ方向両端寄りに夫々
ねじ孔を設けると共に、該両端寄りの前記側壁面の対向
位置に夫々ベルト挿通孔を設けて形成した受止部材と、
前記ねじ孔に着脱自在に螺着する止めねじとで構成され
る。

そして受止部材のベルト挿通孔に緊締ベルトを挿通して
、との緊締ベルトを柱状物に周回させ、所望高さ位置で
締付けて固定し、この固定された受止部材上にそのねじ
孔に対応させて予め取付孔を設けた表示板を当接させ、
止めねじによって締付は固定して使用するものであり、
表示物は１枚に限られることなく複数枚でも、さらに横
幅の異なる表示物でも簡単にしかも確実に取付は固定す
ることができる。

以下に本考案の実施例を図面と共に説明する。

第１図に釦いて１は受止部材で、所望の幅と長さとを持
つ基体２０周縁より裏面側に向けて側壁６を形威し、該
基体２０表面にはその長さ方向両端部に夫々柱状の突部
３，３を設け、該突部内にねじ孔４，４を形成する。

さらに基体２０両端部寄り位置の側壁６の先端縁より該
基体２０幅方向へはり出す鍔片５，５を周設し、該鍔片
５，５上部位置で側壁面６，６に・・ンド挿通孔７，７
を夫々刑向状に設ける。

なお、８，８は基体２の中央部分に該基体２の撓みを阻
止させるために設けた補強用突片であり、側壁６，６と
一体に形成される。

９．９は前記受止部材１に設けたねじ孔４，４に螺合す
る止めねじであり、締止め用の鍔部１０上につ１み１１
を設けて一体に形成される。

な釦、前記ねじ孔４，４は柱状の突部３，３内に直接設
けても或は該突部３，３に六角孔を穿ち、この孔にナツ
ト１２，１２を埋め込むようにしてもよい。

第２図乃至第５図は本考案の取付具の使用例を示すもの
であり、図に釦いて１３は電柱状の柱状物、１４，１４
は緊締ベルト、１５は標示札或は所望の表示板である。

表示板１５には夫々受止部材１のねじ孔４，４に対応さ
せて取付孔が設けられる。

第２図は１枚の表示板を取付けた実施例を示すものであ
り、受止部材１の列内するベルト挿通孔７，７に夫々緊
締ベル）１４．１４を挿通し、この緊締ベルト１４，１
４を柱状物に周回させ、所望個所で締付けて位置を固定
し、受止部材１上に表示板１５を当てかい取付孔に挿通
した止めねじ９，９をねじ孔４，４に螺着し締付けて表
示板１５を固定させる。

また、第４図は２枚の表示板を取付けた実施例を示すも
ので、各緊締ベルト１４．１４に２個の受止部材を挿通
して個々の受止部材で夫々表示板を固定させるようにし
たものであり、さらに受止部材の数を増すことができ、
取付けた受止部材の数に応じて同数の表示板を取付は固
定することができる。

さらに第５図は前記第２図及び第４図に示した表示板よ
り幅広に形成された表示板を取付けた実施例を示すもの
であり、このように幅広のものを取付ける場合も第４図
に示すものと同様に受止部材を２個使用して、表示板の
四隅部を夫々固定させる。

このように四隅部を固定することで位置ずれすることも
なく、また風に煽られたりすることなく、安定した取付
は状態を保持させることができる。

以上に述べたように本考案の取付具は標示札に限られる
ことなく、例えば工事等に際しての各種の表示或は広告
媒体等の表示板を所望の個所に短期間或は長期間を問わ
ず、必要に応じて随時、しかも複数個所にも容易にかつ
確実に取付は固定することができる。

そして取付けられた表示板が用済みとなれば簡単に撤去
することができる利点をも有する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案に係わるもので第１図は取付具の分解斜視図
、第２図は使用状態を示す正面図、第３図は同上断面図
、第４図及び第５図は夫々第２図と異なる使用例を示す
正面図である。 １・・・受止部材、２・・・基体、４，４・・・ねじ孔
、６゜６・・・側壁、７，７・・・ベルト挿通孔、９，
９・・・止めねじ、１３・・・柱状物、１４，１４・・
・緊締ベルト、１５・・・表示板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 所要の幅と長さを持つ基体の周縁より裏面側に向けて側
   壁を形成し、該基体の表面にはその長さ方向両端寄りに
   夫々ねじ孔を設けると共に、該両端寄りの前記側壁面の
   対向位置に夫々該基体の裏面側で電柱のような柱状物に
   巻着する緊締ベルトを挿通するためのベルト挿通孔を開
   設した受止部材と、前記基体の表面側に表示板を取着す
   るため前記各ねじ孔に螺着する止めねじとからなること
   を特徴とする柱状物用表示板の取付具。