JPS5825382B2 - 歴青質被膜の保護被覆材組成物 - Google Patents

歴青質被膜の保護被覆材組成物

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JPS5825382B2
JPS5825382B2 JP12350079A JP12350079A JPS5825382B2 JP S5825382 B2 JPS5825382 B2 JP S5825382B2 JP 12350079 A JP12350079 A JP 12350079A JP 12350079 A JP12350079 A JP 12350079A JP S5825382 B2 JPS5825382 B2 JP S5825382B2
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JP
Japan
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water
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coating
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resin
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JP12350079A
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芦沢英幸
市村裕
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Dai Nippon Toryo KK
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Dai Nippon Toryo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、歴青買被膜の保護被覆材組成物に関する。
更に詳しくは歴青買被膜表面上に塗布し、該被膜を紫外
線、熱等から保護するために用いる水分散安定性、耐候
性に優れた被覆材組成物に関する。
従来より鋼管、鋳鉄管等の金属製品の防蝕を目的ニコー
ルタール、アスファルト、ピッチ等の歴青質が被覆され
ていることは周知の事である。
かかる歴青買被膜は水、その他の腐蝕因子に対する耐性
は優れているという特徴がある反面、黒色であるため吸
熱量が大きく直射日光を受けると被塗物鋼製品の熱変形
を生じたり、歴青買被膜が熱軟化を生じて被膜が移動、
ズリ落ち、あるいは紫外線により被膜が劣化変質し、ワ
レ、シワ、変色等の現象がしばしばみられた。
また被塗物が木材等の場合には変形、寸法のくるいなど
が生じた。
ところで構造物は大型になればなるほど、製作から工場
出荷あるいは実用に供するまでに長期間を要する。
従って、これらに前記歴青質を被覆した場合には前記の
原因によりその商品価値を低下せしめると共に、防蝕被
膜としての用をなさなくする傾向があった。
これらの問題点を解消する目的で従来より、当業者でホ
ワイトウォッシュの名称で呼ばれる被覆材が一般に使用
されている。
該被覆材は消石灰または生石灰、食塩、水とから成り、
必要に応じてセメント、非親水性のボイル油等を添加分
散せしめたものである。
しかし、これら公知の被覆材は被膜強度が極めて弱いた
め降雨や結露により被膜が容易に溶解し離脱、消失した
り、更に組成物の分散安定性が悪く、特に高温環境下に
於て塩析現象をおこし、瞬時に組成物が分離沈殿してし
まうという欠点があった。
本発明は、かかる問題点を改善または解決したもので、
水分散安定性、耐候性に優れた歴青買被膜の保護被覆材
組成物を提供するものである。
即ち本発明は、 (イ)消石灰、生石灰、ホワイトセメント、ポルトラン
ドセメントから選ばれた1種もしくは2種以上の混合物
・・・・・・10〜50重量係(重量アルカ
リ金属塩化物 ・・・・・・0.1〜5重量重量へ)
水可溶性樹脂又は水分散性樹脂 ・・・・・・・・・0.5〜15重量係 重量び に)非イオン系乳化剤 ・・・・・・0.01〜3重
量係重量ホ)残部が水 から成る歴青質の保護被覆材組成物に係る。
本発明(こ使用される(イ)成分は、消石灰、生石灰、
ホワイトセメント、ポルトランドセメントから選ばれた
ものであり、これらは、水酸化カルシウムCCa(OH
)2.l及び/又は酸化カルシウム(Cab”。
を少なくとも50重量%以上含有するものである。
これらは1種もしくは2種以上を組み合せて使用しても
よい。
本発明において、前記水酸化カルシウム又は酸化カルシ
ウムは、水もしくは空気中の素酸ガスと反応して次式で
示すように炭酸力ルンウムを生ずる。
(1) Ca(OH)2+cO2−+CaCO3+H
20(2) Ca O+ H20→Ca (OH)
2Ca (OH) 2 + C02→Ca C03+H
20すなわち塗膜表面で前記の如く、炭酸カルシウムを
生成し、該炭酸カルシウムが紫外線吸収あるいは熱反射
に極めて効果的なのである。
本発明において前記げ)成分の量は、10〜50重量係
好重量くは20〜30重量係で重量。
前記に於て、その量が10重量%より少ないと塗膜厚が
得られ難く、隠ペイカも不充分で紫外線吸収や熱反射等
の効果が小さく、50重量%より多いと組成物粘度が高
くスプレー、刷毛等通常の方法での塗布が難かしく被膜
強度ももろくなる。
本発明0こ使用される(口)成分、すなわちアルカリ金
属塩化物としては、塩化カリウム、塩化ナトリウム、塩
化カルシウム、塩化マグネシウム等が代表例として挙げ
られる。
しかして、前記アルカリ金属塩化物の純度は特に厳しく
制限する必要はなG)。
専ら経済性の観点から市販の食塩が特に好ましい。
前記アルカリ金属塩化物は水酸化カルシウム又は酸化カ
ルシウムの凝固を促進するために添加するものである。
その添加量は前記げ)成分たる水酸化カルシウムまたは
酸化カルシウムの組成物中の量との関係に於て、それら
を凝固せしめるに必要な最低添加量とするのが望ましい
従って、組成物中のアルカリ金属塩化物の量は0,1〜
5重量重量ましくは1〜2重量%である。
前記に於てその量が0.1重量%以下であると塗膜硬化
が著しくおそくなり、一方5重量%以上の場合には、塗
膜が潮解性をおびてくるため好ましくない。
次に本発明に使用される())成分すなわち水溶性樹脂
は、樹脂そのものが水溶性であるか、または分子中のカ
ルボキシル基等をアンモニア、アミン等の塩類で中和し
て水可溶性としたものである。
樹脂が溶液状態であればそのまま使用すればよい。
また高粘度もしくは固形状態であれば水を加えて水溶液
として用いる。
前記水溶性樹脂としては、例えばポリビニルアルコール
樹脂、ポリビニルアセクール樹脂、重合性植物油、アル
キッド樹脂、アクリル変性アルキッド樹脂、スチレン変
性アルキッド樹月旨、ヒドロキシエチルセルロ−スルセ
ルロース、等の常温乾燥型のものが使用できる。
更に本発明に使用される水分散性樹脂は、樹脂そのもの
が水分散性を有する樹脂もしくは界面活性剤と併用して
水に強制分散せl)tylc水分散液である。
例えば、アクリル変性アルキッド樹脂、スチレン変性ア
ルキッド樹脂、スチレン−ブタジェン共重合体、アクリ
ル−酢酸ビニル共重合体、などの常温乾燥型のものが使
用できる。
本発明の前記水可溶性樹脂又は水分散性樹脂はそれぞれ
の樹脂を1種もしくは2種以上を組み合せて用いること
も可能であるし、水可溶性樹脂と水分散性樹脂を組み合
せて夫々の特徴を出すことも可能である。
本発明に於て、前記水可溶性樹脂又は水分散性樹脂の被
覆材組成物中の量は05〜15重量係好重量くは2〜7
重量%である。
前記樹脂量が05重量%より少ないと、被膜強度が充分
でなく、15重量%より多くなると、その量が多くなる
につれて被膜強度は強靭となるが、被膜表面に樹脂被膜
層を形成し、前記したC a CO 3の生成が難かし
くなるとともに、経済性の点からも好ましくない。
本発明に使用されるに)成分、すなわち非イオン系乳化
剤としては、例えばソルビタンラウレート、ソルビタン
パルミテート、ソルビタンステアレート、ソルビタンオ
レエートなどの多価アルコールニス7−/L/型、ホI
Jオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテルなどのアルキルアリ
ルエーテル型、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチ
レンオレイルエーテル、ポリオキシエチレントリデシル
エーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテルなど
のアルキルエーテル型、ポリオキシエチレンラウレート
、ポリオキシエチレンオレエート、ポリオキシエチレン
ステアレートなどのアルキルエステル型、ポリオキシエ
チレンラウリルアミンなどのアルキルアミン型などが代
表例として挙げられる。
これらは1種もしくは2種以上を組み合せて使用するこ
とができる。
特にポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンベンジル化フェニルエーテルが組成物の
分散安定性の点で最も好ましい。
本発明において、前記非イオン系乳化剤の被覆材組成物
中の量は、0.01〜3重量%好ましくは0.05〜1
重量%であり、その量が本発明の範囲外であると分散安
定性、経済性の点で好ましくない。
本発明の非イオン系乳化剤の添加方法は予め水可溶性樹
脂又は水分散性樹脂もしくは樹脂液中に分散せしめて用
いることも可能である。
いずれにしても組成物中の非イオン系乳化剤の総量が本
発明の範囲内になる様に調整すればよい。
本発明の被覆材組成物を得るには、例えば、規定量の水
、非イオン系乳化剤、樹脂もしくは樹脂液をよく混合攪
拌し、次いでげ)成分を添加し、最後にアルカリ金属塩
化物を混合分散せしめればよい。
要は、如何なる添加順序、方法であっても本質的な差異
はない。
尚、本発明において前記素材の組み合せを基本成分とす
るが、必要に応じて、珪砂、顔料、沈殿防止剤、防腐剤
、表面調整剤、有機溶剤等組成物の安定性、被膜の性能
を損なわない範囲で添加することも可能である。
本発明を更に実施例により以下具体的に説明する。
尚、実施例中「部」又は「係」は「重量部」又は「重量
%」を示す。
実施例 1 水道水71.99部、非イオン系乳化剤としてポリオキ
シエチレンベンジル化フェニルエーテル0.01部、水
溶性樹脂としてヒドロキシエチルセルロース〔ナトラゾ
ール250I(R:ハーキュリス社製商品名〕2部を良
く混合分散せしめた。
次いで25部の消石灰と1部の食塩を加え、均一によく
分散せしめて被覆材組成物を得た。
実施例 2 以下の組成よりなる組成物を実施例1の手順に準じて調
整した。
以下の組成より成る組成物を実施例1の手順に準じて調
整した。
以下の組成よりなる組成物を実施例1の手順に準じて調
整した。
実施例2の組成より非イオン系乳化剤を削除し実施例1
の手順に準じて調整して得た組成物を比較例1の被覆材
組成物とした。
比較例 2 以下の組成よりなる組成物を実施例1の手順に準じて調
整した。
一般に用いられている下記組成物を比較例3の被覆材組
成物とした。
か(して得られた実施例1〜4、比較例1〜3の被覆材
組成物を比較試験に供した結果を表−1に示す。
試験方法 (1)塩析現象 溶剤洗浄した冷延鋼板に、6ミルのアプリケータで実施
例及び比較例の組成物を塗布し、被膜中の水が飛散後被
膜表面を調べ、ツブ存在の有無により塩析の程度を判定
する。
(2)分散安定性 実施例及び比較例の組成物100グラムを密封したガラ
ス容器に入れ50℃の雰囲気条件下に5日間放置する。
規定日数経過後、組成物の状態を調べ、分散安定性の良
否を判定する。
(3)膜強度 溶剤洗浄した冷延鋼板に、6ミルのアプリケータで実施
例及び比較例組成物を塗布し、20℃。
75%RHの室内で3日間放置後、被膜表面を指先でこ
すってみて、その程度により膜強度を判定する。
(4)塗膜の耐水性 溶剤洗浄した冷延鋼板に実施例及び比較例の組成物を6
ミルのアプリケータで塗布し、20°C275%RHの
室内で3日間放置後、水道水に1時間浸漬する。
規定時間後取り出し、浸漬液の着色程度により上塗り塗
膜の溶解程度を判定する。
(5)耐候性 コールタールピッチ22部、エポキシ樹脂17部、体質
顔料20部及びキジロール、メチルイソブチルケトン混
合溶剤26部からなる主剤と、ポリアミド樹脂4部及び
キジロール、アルコール混合溶剤11部よりなる硬化剤
を混合して得たコールタールエポキシ塗料を鋼板上に膜
厚150μになるようにエアレススプレーし、常温にて
3日間乾燥せしめた。
その上に前記実施例1〜4及び比較例1〜3の被覆材組
成物を各々膜厚50μになるようにエアレススプレー塗
装して乾燥させた。
かくして得られた試験片をウエザロメーターにて300
時間の耐候性試験に供した。
前記比較試験結果より明らかに、本発明の保護被覆材組
成物は、組成物の安定性が極めて良好であるとともに、
得られた被膜の強度も強く、シかも耐水性や耐候性も良
いため歴青買被膜の一時保護用としては最適である。
これに対し、従来の組成物(比較例3)は、膜強度、耐
水性及び耐候性が極端に悪く、長期にわたる歴青買被膜
の保護(例えば鋼管輸出時の輸送中等)には全く不適で
あり、又本発明外の配合(比較例1及び2)では組成物
の安定性が著しく悪く、実用上はほとんど使用に耐えな
いものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (イ)消石灰、生石灰、ホワイトセメント、ポルト
    ランドセメントから選ばれた1種もしくは2種以上の混
    合物 ・・・10〜50重量係、重量)アルカリ
    金属塩化物 ・・・0.1〜5重量重量へハ)水可
    溶性樹脂又は水分散性樹脂 ・・・0.5〜15重量係重 量)非イオン系乳化剤 ・・・0.01〜3重量係
    重量び (ホ)残部が水 から成る歴青買被膜の保護被覆材組成物。
JP12350079A 1979-09-26 1979-09-26 歴青質被膜の保護被覆材組成物 Expired JPS5825382B2 (ja)

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CN116162409B (zh) * 2022-12-27 2024-06-21 徐州卧牛山新型防水材料有限公司 一种可低温施工的多组分水性沥青基层处理剂及施工方法

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