JPS5824959Y2 - 製紙用ドライヤ−カンバス - Google Patents
製紙用ドライヤ−カンバスInfo
- Publication number
- JPS5824959Y2 JPS5824959Y2 JP1978170284U JP17028478U JPS5824959Y2 JP S5824959 Y2 JPS5824959 Y2 JP S5824959Y2 JP 1978170284 U JP1978170284 U JP 1978170284U JP 17028478 U JP17028478 U JP 17028478U JP S5824959 Y2 JPS5824959 Y2 JP S5824959Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- canvas
- warp
- multifilament
- synthetic fibers
- core
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Woven Fabrics (AREA)
- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
この考案は寸法安定性、耐久性が優れ、しかも表面平滑
性が良好な製紙用ドライヤーカンバスに関する。
性が良好な製紙用ドライヤーカンバスに関する。
抄紙機のドライヤーパートに使われるドライヤーカンバ
スは、その性質上、高い寸法安定性、耐久性、表面平滑
性が要求されるが、高速かつ広巾の抄紙機においては特
に高い寸法安定性、耐久性がなければ筋向りからくる巾
入りは避けられない。
スは、その性質上、高い寸法安定性、耐久性、表面平滑
性が要求されるが、高速かつ広巾の抄紙機においては特
に高い寸法安定性、耐久性がなければ筋向りからくる巾
入りは避けられない。
この巾入り現象の対策として、一般にはドライヤーカン
バスを構成する糸に合成繊維のモノフィラメントを使用
している場合は、その糸を太くするとか、合成繊維のマ
ルチフィラメント又はスパン糸を使用している場合は樹
脂加工の程度を強くすること等が採られる技術であった
。
バスを構成する糸に合成繊維のモノフィラメントを使用
している場合は、その糸を太くするとか、合成繊維のマ
ルチフィラメント又はスパン糸を使用している場合は樹
脂加工の程度を強くすること等が採られる技術であった
。
しかしながら、前者の場合、モノフィラメントに太いも
のを使用すると、寸法安定性、耐久性の点では満足され
るが、カンバスの厚みカ増し、全体が硬くなりロールと
の馴染みがなくなると\もに、糸の密度が粗くなり表面
は凹凸がはげしくなって摩耗し易くなるばかりでなく、
湿紙と接する表面の平滑性が勢い低下し、湿紙にカンバ
スの織目マークが付着したり、lた単位面積当りの密着
力が低下し、シリンダーから湿紙への熱伝導が低下する
という重大な欠点を招来した。
のを使用すると、寸法安定性、耐久性の点では満足され
るが、カンバスの厚みカ増し、全体が硬くなりロールと
の馴染みがなくなると\もに、糸の密度が粗くなり表面
は凹凸がはげしくなって摩耗し易くなるばかりでなく、
湿紙と接する表面の平滑性が勢い低下し、湿紙にカンバ
スの織目マークが付着したり、lた単位面積当りの密着
力が低下し、シリンダーから湿紙への熱伝導が低下する
という重大な欠点を招来した。
また後者の場合、湿紙と接する表面の平滑性は良好であ
る力\樹脂補強を強化する関係で1、カンバスを構成す
る経緯糸はその交点において完全に固められることとな
り、曲げに対する両性が強くなりすぎ、カンハスカロー
ルに馴染みにくくなる結果、カンバス両端の接合部に無
理を生じ、か\る部分の劣化を早めるほか、次のような
欠点も指摘された。
る力\樹脂補強を強化する関係で1、カンバスを構成す
る経緯糸はその交点において完全に固められることとな
り、曲げに対する両性が強くなりすぎ、カンハスカロー
ルに馴染みにくくなる結果、カンバス両端の接合部に無
理を生じ、か\る部分の劣化を早めるほか、次のような
欠点も指摘された。
即ち、ドライヤーカンバスは、その走行中何らかの理由
(倒置ばカンバスの経糸の撚り)から生ずることのある
片寄り現象を起すことがあり、これを修正するため従来
から適所にカンバスの走行方向に対してや\斜交する如
くガイドローラを設置することが行われている。
(倒置ばカンバスの経糸の撚り)から生ずることのある
片寄り現象を起すことがあり、これを修正するため従来
から適所にカンバスの走行方向に対してや\斜交する如
くガイドローラを設置することが行われている。
これはカンバスにバイヤス方向の引張りを与えることに
よって上記現象を修正するものであるが、経緯糸の交点
が上述の如く完全に固定されているカンバスにおいては
バイヤス方向の伸びが全く生ぜず、か\るガイドローラ
が有効に作用できず、上記現象は全く修正できないとい
う問題があった。
よって上記現象を修正するものであるが、経緯糸の交点
が上述の如く完全に固定されているカンバスにおいては
バイヤス方向の伸びが全く生ぜず、か\るガイドローラ
が有効に作用できず、上記現象は全く修正できないとい
う問題があった。
この考案は上記の如き各種の欠点を解決しようとするも
ので、合成繊維のモノフィラメントの良さとマルチフィ
ラメントの良さを併有する製紙用ドライヤーカンバスを
提供することを目的としている。
ので、合成繊維のモノフィラメントの良さとマルチフィ
ラメントの良さを併有する製紙用ドライヤーカンバスを
提供することを目的としている。
以下、この考案の一実施例を図面にもとすいて説明する
。
。
1は多重組織のカンバス本体で、図においては3重織の
場合が示されている。
場合が示されている。
2はこのカンバス本体1を構成する経糸、3は同、緯糸
である。
である。
経糸2は第2図示の如く合成繊維のマルチフィラメント
等の独立した多数本の繊維の収束体よりなる芯4と鉄芯
を被包した合成樹脂チューブ状の外皮5との複合糸で構
成されている。
等の独立した多数本の繊維の収束体よりなる芯4と鉄芯
を被包した合成樹脂チューブ状の外皮5との複合糸で構
成されている。
従って、この経糸2は外観、強度の点でモノフィラメン
トの特性をもち、柔軟性の点でマルチフィラメントの特
性を具える。
トの特性をもち、柔軟性の点でマルチフィラメントの特
性を具える。
こKに、芯4となるマルチフィラメントには通常ポリエ
ステル系合成繊維が、筐たチューブ状の外皮5にはポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリプロピレン系樹脂が使
用される。
ステル系合成繊維が、筐たチューブ状の外皮5にはポリ
アミド系、ポリエステル系、ポリプロピレン系樹脂が使
用される。
なお、本願において前記緯糸3は特に問わない。
従って、前記経糸2と同様の複合糸を使用することはも
とより、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリプロピレ
ン系等の合成繊維のモノフィラメントあるいはこれらよ
りなるマルチフィラメントとかスパン系を使用すること
も、また特に耐熱性の要求ある場合は耐熱性樹脂加工を
施した繊維を一部又は全部に使用することもある。
とより、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリプロピレ
ン系等の合成繊維のモノフィラメントあるいはこれらよ
りなるマルチフィラメントとかスパン系を使用すること
も、また特に耐熱性の要求ある場合は耐熱性樹脂加工を
施した繊維を一部又は全部に使用することもある。
この考案は以上の如く、多重組織の製紙用ドライヤーカ
ンバスにおいて、少くとも経糸2に合成繊維のマルチフ
ィラメント等の独立した多数本の合成繊維の収束体より
なる芯4と鉄芯4を被包した合成樹脂チューブ状の外皮
5との複合糸により構成したから、経、緯糸の交点にお
いて経糸2は第3図示の如く扁平化し、カンバス本体1
の表面平滑性は極めて良好となり、湿紙に織目マークを
付着させないばかりでなくカンバス本体1を3重織又は
それ以上にした場合でも全体の硬さがなくロールに対す
る馴染みが良好となる。
ンバスにおいて、少くとも経糸2に合成繊維のマルチフ
ィラメント等の独立した多数本の合成繊維の収束体より
なる芯4と鉄芯4を被包した合成樹脂チューブ状の外皮
5との複合糸により構成したから、経、緯糸の交点にお
いて経糸2は第3図示の如く扁平化し、カンバス本体1
の表面平滑性は極めて良好となり、湿紙に織目マークを
付着させないばかりでなくカンバス本体1を3重織又は
それ以上にした場合でも全体の硬さがなくロールに対す
る馴染みが良好となる。
また、経糸2がマルチフィラメント等の芯4とチューブ
状の外皮5との複合糸であることからその強度は同−太
さのモノフィラメントのそれに匹敵し、寸法安定性、耐
久性は極めて良好であり、しかも、マルチフィラメント
やスパン糸を経糸として使用したときのような樹脂加工
を要しないので、経、緯糸の交点が固定されず、カンバ
ス走行中に起ることのある片寄り現象を修正するための
ガイドローラの効きがよくなるなど各種のすぐれた効果
を奏する。
状の外皮5との複合糸であることからその強度は同−太
さのモノフィラメントのそれに匹敵し、寸法安定性、耐
久性は極めて良好であり、しかも、マルチフィラメント
やスパン糸を経糸として使用したときのような樹脂加工
を要しないので、経、緯糸の交点が固定されず、カンバ
ス走行中に起ることのある片寄り現象を修正するための
ガイドローラの効きがよくなるなど各種のすぐれた効果
を奏する。
図はこの考案の一実施例を示し、第1図はカンバス本体
の部分断面図、第2図は経糸の拡大断面図、第3図は経
緯糸の交点の拡大断面図である。 1・・・・・・カンバス本体、2・・・・・・経糸、3
・・・・・緯糸、4・・・・・・芯、5・・・・・・外
皮。
の部分断面図、第2図は経糸の拡大断面図、第3図は経
緯糸の交点の拡大断面図である。 1・・・・・・カンバス本体、2・・・・・・経糸、3
・・・・・緯糸、4・・・・・・芯、5・・・・・・外
皮。
Claims (1)
- 多重組織の製紙用ドライヤーカンバスにおいて、少くと
も経糸を合成繊維のマルチフィラメント等の独立した多
数本の合成繊維の収束体よりなる芯と鉄芯を被包した合
成樹脂チューブ状の外皮との複合糸により構成したこと
を特徴とする製紙用ドライヤーカンバス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978170284U JPS5824959Y2 (ja) | 1978-12-13 | 1978-12-13 | 製紙用ドライヤ−カンバス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1978170284U JPS5824959Y2 (ja) | 1978-12-13 | 1978-12-13 | 製紙用ドライヤ−カンバス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5587399U JPS5587399U (ja) | 1980-06-16 |
JPS5824959Y2 true JPS5824959Y2 (ja) | 1983-05-28 |
Family
ID=29173133
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1978170284U Expired JPS5824959Y2 (ja) | 1978-12-13 | 1978-12-13 | 製紙用ドライヤ−カンバス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5824959Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5024803U (ja) * | 1973-06-30 | 1975-03-20 |
-
1978
- 1978-12-13 JP JP1978170284U patent/JPS5824959Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5587399U (ja) | 1980-06-16 |
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