JPS5824703B2 - 遠隔操作装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ガス風呂釜に使用する遠隔操作装置に関する
ものである。

従来、ガス点火系統に１−ガスコック閉−押し点火−風
呂−給湯」の操作機構を有するものに於ては、「押し点
火」の位置で熱電対式安全弁を開成すると共に、点火レ
バーで圧電装置を作動せしめてパイロットバーナを点火
し、その後ガスコックレバーの押圧を解除して「風呂１
或は「給湯」に切替えメインバーナを着火せしめていた
。

しかしてガスコックが「押し点火」の位置にないときに
操作を誤ってコックレバーを押圧した場合は、操作軸が
押し下げられコック閉子等末端機構に無理な負荷がかか
つて変形酸は破損することがあった。

このような操作機構での誤操作は往々にして起りやすい
ものである。

以上のような従来装置の欠点に鑑みて本発明が提供され
たもので、ガスコックの開閉機構とパイロット点火機構
をコックが特定の位置のときにのみ点火操作ができるよ
うに関連せしめて構成すると共に、シャワー用の給水操
作機構も同一機体として一個所にまとめ、即ち外観−軸
的の三軸操作機構体で遠隔操作ができるようにした装置
を提供しようとするもので、誤操作によるコック閉子等
末端機構の変形、破損等を防ぐと共に、併せて操作を一
個所で簡単、確実にできるようにしたものである。

以下に図面に基づき本発明を説明する。

図に於て、１は壁Ａを貫通して設けたステーパイプで、
内部にガスコック操作軸２を中心にパイロットバーナ点
火操作軸３及び給湯操作軸４を夫夫同心的に収納してい
る。

しかして室外に突出する夫々の操作軸には後述するガス
コック、パイロット点火装置、止水栓を作動せしめるよ
うワイヤａ、ｂ、ｃを接続するギヤ２ａ、３ａｔ ４ａ
を設けている。

また、ガスコック操作軸２の他端にはコックレバー５を
、パイロット点火操作軸３の他端には点火ンバー６を、
給湯操作軸４の他端には水レバー７を夫々固着している
。

８は、点火レバー６とコックレバー５０間に位置し、ス
テーパイプ１を壁Ａに固定する基板９に固定されたホル
ダーで、内部に該ホルダー胴体長より若干短かくしたス
ライドガイド８ａを軸方向中間部に形設している。

１０はホルダー８内のスライドガイド８ａに切欠１０ａ
を摺動自在に係合して軸方向にのみ移動可能に収納され
たスライドカムで、ガスコック操作軸２に対しては遊嵌
しており、コックレバ。

−５に面する側には後述するメインカム１２に係合する
突部１０ｂを、黒水レバー６に面する側には後述する点
火カム１１が点火操作時に当接する傾斜部１０ｃを形成
している。

次に前記点火カム１１は、ホルダー８内に収納されて点
火レバー６゜と連動回転するように該レバー基部に固着
され、そのスライドカム１０に面する側には作用時スラ
イドカム１０の傾斜部１０ｃに当接して該スライドカム
を押し出す突部１１ａを形設している。

又、前記メインカム１２はホルダー８内に収納される・
と共にガスコック操作軸２に嵌合されており、スライド
カム１０に面する側にスライドカムの突部１０ｂが係合
する切欠１２ａを形成している。

１３はスライドカム１０とメインカム１２の間に介在せ
しめたスプリングで、スライドカム１０をメインカム１
２に対し反発するように押圧している。

１４はメインカム１２の押え板でありホルダー８に固着
している。

１５は回転節度板でありガスコック操作軸２と共に回転
し、押え板１４の突起部１４ａと接触してコックレバー
５０回転を段階的に区切るものである。

１６はホルダー８等のカバ一体で、コックレバー５等の
面する側は第２図に例示するように、該コックレバー等
の位置指示板としてもよい。

１７は遠隔装置取付ブラケット１８はステーパイプ締付
ナツトである。

次に１９はガスコックで、そのコック軸に固着したギヤ
１９ａとガスコック操作軸２の一端に固着したギヤ２ａ
とをワイヤａで連係して該操作軸に連動するようにして
いる。

２０は圧電装置であり、圧電基軸２０ｃに固着したギヤ
２０ａとワイヤｂを介してパイロット点火操作軸３と連
動するもので、該基軸の他端には該基軸が回転した時、
パイロットバーナ火炎の有無を検知してガス通路を開閉
する熱電対式安全弁（図示せず）の弁軸２１を押圧する
如く形成した押圧カム２０ｂを設けている。

２２は止水栓で、該止水栓を固着したギヤ２２ａとワイ
ヤＣを介して給湯操作軸４と連動するようにしている。

同、前述スライドカム１０と点永カム１１及びメインカ
ム１２は後述する作用の如くにその突部、切欠き等を相
対位置になるよう適宜形成している。

以上の如き構成に於て、次にその作用について説明する
。

まずパイロットバーナ（図示せず）に点火する場合、コ
ックレバー５を「ＯＦＦ」の位置から「パイロットバー
ナ点火」の位置まで回すとワイ−Ｙａで連係したガスコ
ック１９がパイロットバーナに至るガス通路を開成せし
め、熱電対式安全弁までガスが流れる。

この後点火レバー６を第２図に示すように「点火」の位
置まで回動せしめると、ワイヤｂで連係された圧電装置
２０と押圧カム２０ｂが作動して該押圧カムが熱電対式
安全弁の弁軸２１を押圧し、ガス通路を開成すると共に
該圧電装置２０によってパイロットバーナを圧電点火せ
しめる。

このコックレバー５を「ハイロットバーナ点火」の位置
まで回した時はガスコック操作軸２に嵌合したメインカ
ム１２も回転し、その切欠１２ａがスライドカム１０の
突部１０ｂに対向して位置するので、次に点火レバー６
を［点火−１位置に回動せしめればその点火カム１１も
回動して突部１１ａがスライドカム１０の傾斜部１０ｃ
に当接して押圧し、かくして該スライドカムはスプリン
グ１３に抗して押し出されその突部１０ｂがメインカム
１２の切欠１２ａに入る（第１図）。

従って、この状態のときはコックレバー５を１給湯」或
は「風呂」の位置に切替えようとしても、スライドカム
１０の突部１０ｂによってその回動を阻止される。

即ち、コックレバー５０次の操作は点火レバー６を「Ｏ
ＦＦ」の位置に戻すことで可能となるのである。

点火レバーを戻すと点火カム１１の突部１１ａがスライ
ドカム１０の抑圧を解除するのでスプリング１３の押圧
力で該スライドカムは図示右方向に移動し、その突部１
０ｂがツインカム１２の切欠１２ａより抜は出てコツク
ンバー５の係止が解除される。

次に、給湯する場合、コックレバー５を［給湯の位置ま
で回してやればガスコック１９も回動して給湯用ガス通
路を開成し、ガスが給湯回路の水圧応動弁（図示せず）
にまで至る。

しかして水レバー７を「開」の位置にしてやれば、ワイ
ヤＣでその給湯操作軸４と連係した止水栓２２が開いて
水が流れ、給湯熱交換器（図示せず）から給湯口（図示
せず）に至る。

このとき前記水圧応動弁によって給湯用ガス通路が開か
れツインバーナが着火する。

又、浴湯を沸かす場合、コックレバー５を「風呂」の位
置まで回すとガスコック１９も回動してツインバーナに
至るガス通路を開成し、ガスがツインバーナに流れてパ
イロットバーナにより着火する。

同、水レバー７はガスコックの位置に関係なく操作可能
であるが、該コックが「給湯」或は「風呂」の位置のと
きのみ温水として出湯する。

このようにコックレバーｓがｒ−＜−ｊロットバーナ点
火」以外の位置にあるときは、連動し−て回動するツイ
ンカム１２の切欠１２ａがスライドカム１０の突部１０
ｂに対向していないので、この状態で点火レバー６を操
作しようとしてもスライドカム１０の突部１０ｂはツイ
ンカム１２の切欠１２ａに係合することができず他の面
に実画ってしまう。

従ってそれ以上は、点火カム１１での抑圧ができないの
で、点火レバー６の回動操作が不能になる。

即ち換言すれば、コック閉子等末端の機構に直接無理な
力が加わらず変形、破損等が防止できるのである。

又、本発明はコックレバー５と点火レバー６を分割独立
して設けろと共にそれに給湯用の水レバー７を併設して
夫々が単純機能で操作できるようにしたから、誤操作を
防止して確実に操作できると共に、外観−軸的に一個所
に設けであるから操作も簡便になる。

以上述べてきたように、本発明はガスコックの切替えに
使用するコックレバーとパイロットバーナ点火を行なう
点火レバーを夫々設けて、コックレバーが「パイロット
バーナ点火−１の位置にあるときのみ点火レバーの操作
が可能で、その他の位置のときは点火レバーの回動操作
ができないように各７バ一間をカムで関連せしめて構成
したので、浴湯加熱中とか給湯中に誤って点火レバーを
操作してもガスコック閉子等に無理な力が加わらないか
らその破損、変形等を防止できると共に回動操作だけで
使用できるようにしたから、使用者に於て簡単且つ確実
に操作することができる。

また、万一カム構成部が故障、破損した場合でも、作業
空間的に広い場所で補修できるから作業も容易等優れた
効果を奏する。

さらに又、給湯用の水レバー操作部をガスコック等操作
軸に同心的に設ければ外観−軸的で意匠的効果のほか集
中操作部としての機能も一層高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の横断面図、第２図は各レバーの操
作位置図、第３図は要部の分解図である。 ２・・・・・・ガスコック操作軸、３・・・・・・パイ
ロット点火操作軸、４・・・・・・給湯操作軸、５・・
・・・・コックレバー、６・・・・・・点火レバー、７
・・・・・・水レバー、１０・・・・・・スライドカム
、１１・・・・・・点火カム、１２・・・・・・ツイン
カム、１９・・・・・・ガスコック、２０・・・・・・
圧電装置、２２・・・・・・止水栓。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ パイロットバーナ点火、浴湯加熱、給湯加熱の為に
   ガスコックを切替えるガスコックレバーと、圧電装置及
   び熱電対式安全弁を動作せしめる点火レバーを設け、夫
   々ワイヤを介して回動操作するようにしたガス風呂釜の
   遠隔操作装置であって、夫々のレバーの操作軸を同心的
   に設けると共に、ガスコック操作軸には連動して回動す
   る、一部に切欠を形成したメインカムと、点火操作軸に
   は連動して回動する、一部に突部を形成した点火カムと
   、軸方向にのみ移動可能であって前記メインカムの切欠
   に係合できる突部を有し、前記点火カムの回動で押圧移
   動せしめられるスライドカムとを備えてなり、これらの
   カムは、ガスコックレバーのパイロットバーナ一点火位
   置のときのみメインカムの切欠とスライドカムの突部が
   対向するように配設し、点火カムの回動によりスライド
   カムをメインカムに移動係合できるように構成してなる
   遠隔操作装置。 ２ パイロットバーナ点火、浴湯加熱、給湯加熱の為に
   ガスコックを切替えるガスコックレバーと、圧電装置及
   び熱電対式安全弁を動作せしめる点火レバーを設け、夫
   々ワイヤを介して回動操作するようにしたガス風呂釜の
   遠隔操作装置であって、夫々のレバーの操作軸を同心的
   に設けると共に、ガスコック操作軸には連動して回動す
   る、一部に切欠を形成したメインカムと、点火操作軸に
   は連動して回動する、一部に突部を形成した点火カムと
   、軸方向（Ｃのみ移動可能であって前記メインカムの切
   欠に係合できる突部を有し、前記点火カムの回動で押圧
   移動せしめられるスライドカムとを備えてなり、これら
   のカムは、ガスコックレバーのパイロットバーナ点火位
   置のときのみメインカムの切欠とスライドカムの突部が
   対向するように配設し、点火カムの回動によりスライド
   カムをメインカムに移動係合できるように構成すると共
   にさらに、給湯回路の給水を制御する止水栓をワイヤ遠
   隔操作により開閉する水レバーの操作軸を前記両操作軸
   に同心的に設けてなる遠隔操作装置。