JPS5824482B2 - 粉末鍛造製品の製造法 - Google Patents

粉末鍛造製品の製造法

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JPS5824482B2
JPS5824482B2 JP5127477A JP5127477A JPS5824482B2 JP S5824482 B2 JPS5824482 B2 JP S5824482B2 JP 5127477 A JP5127477 A JP 5127477A JP 5127477 A JP5127477 A JP 5127477A JP S5824482 B2 JPS5824482 B2 JP S5824482B2
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JP
Japan
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powder
forging
forged
heat treatment
temperature
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JP5127477A
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JPS53137005A (en
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邦夫 小原
録郎 佐藤
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Mitsubishi Metal Corp
Original Assignee
Mitsubishi Metal Corp
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、金属または合金粉末から高密度化された粉
末鍛造製品を製造する方法に関するものである。
従来、ステンレス鋼などの合金粉末を所定形状に圧縮成
形し、焼結することにより、耐食性部品などを大量生産
することが行なわれているが、この方法によって得られ
た製品は、はとんどの場合90%以下の密度比しかもた
ないので、機械的性質や耐食性が劣る欠点があり、した
がってその用途は限定されたものとなっていた。
そこで、焼結後の製品に対して熱間鍛造を施して高密度
化を行ない、その機械的性質や耐食性などの向上をはか
ることが行なわれ、確かにこの方法によって前記性質が
向上したものが得られるようにはなったが、酸化しやす
い合金成分を含有するステンレス鋼製品などの場合には
、その焼結工程や熱間鍛造工程を、主要な合金成分であ
るOrなどの酸化を防止する目的で、真空中あるいは高
純度水素雰囲気中で行なわなければならず、この結果高
価な設備と多くの手数を必要とすることから、はとんど
実用化されていないのが現状である。
本発明者等は、上述のような観点から、金属まiたは合
金の原料粉末から、高価な設備を必要とすることなく、
比較的簡略な工程で、靭性などの機械的性質や、耐食性
および耐熱性が著しくすぐれた粉末鍛造製品を量産すべ
く研究を行った結果、CrやMnなどの酸化されやすい
合金元素を多く含有するステンレス鋼などの合金粉末や
、純鉄などの単一金属粉末の表面は酸化皮膜で覆われて
いるので、これをそのまま熱間鍛造しても粉末同志の金
属接触はほとんどなく、このため靭性や耐食性の良好な
ものは得られないが、これらの金属粉;末または合金粉
末の圧粉体を直接保護雰囲気中で加熱した後、熱間鍛造
を施して高密度化し、引続いて粒界に存在する酸化物を
固溶させる熱処理を施すと、靭性などの機械的性質や、
耐熱性および耐食性のすぐれた製品が得られるという知
見を得;たのである。
したがって、この発明は上記知見にもとづいてなされた
ものであって、表面に酸化皮膜を有する金属粉末および
合金粉末のいずれか、またはこれに合金化されやすい成
分を混合したものからなる;原料粉末を圧縮成形した後
、保護雰囲気中で焼結温度に加熱保持し、ついでこれに
熱間鍛造を施して高密度化と形状付与を行なった後、粒
界の酸化物を粒内へ拡散固溶させるための熱処理を施す
ことによって、機械的性質、耐食性、および耐熱性など
のすぐれた精密粉末鍛造製品を製造することに特徴を有
するものである。
なお、この発明の粉末鍛造製品の製造方法において、使
用される原料粉末としては、合金元素としてCr、Mn
を0.5%以上含む鋼粉末を使用した場合に特に顕著な
効果があるが、特にこれに限定する必要はなく、その他
の表面に酸化皮膜を形成しやすい合金粉末や、純鉄粉の
ような単一金属粉末であっても表面に酸化皮膜が存在す
る場合に有効である。
しかし、Cを0.5%以上含む合金粉末では保護雰囲気
中での加熱中に粉末表面の酸化物がCによって還元され
てしまうので、この発明の方法の効果は顕著ではない。
この発明の対象となる代表的な原料粉末としては、低炭
素鋼、構造用合金鋼、ステンレス鋼、耐熱鋼、および耐
熱超合金などの粉末が挙げられる。
原料粉末の製法は問わないが、焼結温度での加熱を比較
的短時間で終了させることを前提としているので、要素
粉末または母合金粉末を原料粉末として使用することは
適当でなく、はぼ完全に合金化した粉末を使用するのが
望ましい。
ただし、0.C,NおよびBや、その他侵入型合金元素
で、急速、短時間の加熱で十分合金化がなされる成分は
、予め合金化されている必要はない。
また圧縮成形には、通常の粉末冶金の手法を用いるが、
可能なかぎり圧粉体を高密度化しておく方が良い結果を
得ることができる。
そして、圧粉体形状は、最終形状に近いものにする場合
と、比較的単純な形状をとる場合とがあるが、材料の変
形能を充分考慮して決定する必要がある。
熱間鍛造前の加熱は、酸化防止のため保護雰囲気中で行
うが、保護雰囲気は、例えばAr、Heなとの不活性ガ
スや、窒素、水素、一酸化炭素あるいはこれらの混合ガ
スなど、材料に応じて選択されるガスによって作り出さ
れるが、いずれの場合も、酸素、水分、炭酸ガスなどの
酸化性成分は微量に抑える必要がある。
加熱は急速加熱が良く、その加熱温度は鉄系材料で10
00〜1400℃、望ましくは1200〜1300’C
の範囲の焼結温度が良い。
これは、高温で加熱することにより、粉末相互の拡散に
よる結合を強固にすることと、さらに粉末表面の酸化皮
膜の還元を容易にする効果があるからである。
なお、1400°C以上の高温に加熱することは、加熱
炉や数層金型などの耐久性に問題を生じることになり好
ましくない。
そして、1000℃以下の温度で加熱した場合は、鍛造
中に割れを生じたり、例え割れを生じなくても、鍛造後
の材料の靭性や耐食性が劣るようになるので、前述の温
度範囲での加熱が望ましい。
この場合の加熱時間は、低温側では長時間を要する・が
高温側では短時間で十分な粉末同志の結合が得られるの
で、加熱温度に応じた加熱時間を選択すれば良いが、一
般に0.5〜30分間の範囲となる。
さらに熱間鍛造は、通常の型鍛造が望ましいが、押出し
、圧延等の形式であっても、密度比が90)%以上にな
るようなものであれば同様の効果がある。
鍛造後の密度比は、95%あるいは99%以上、高げれ
ば高い程、材料の靭性や耐食性が向上するが、型強度、
型摩耗などの問題が生ずるので適当な密度比を選択する
必要がある。
i 鍛造後の熱処理は、鍛造後の材料の靭性や耐食性を
改良するために極めて有効な操作であるが、熱処理の温
度2時間、雰囲気などの条件は材料によって異なる。
鉄系材料の場合はいずれの場合も、1000℃以上での
熱処理が大きな効果を顕わす。
;これは、鍛造したままでは粉末粒子の表面の酸化皮膜
が、鍛造により高密度化された後も粒界に存在するが、
熱処理によりこの酸化物が粒内へ拡散し固溶することに
よって粉末同志の結合が強固になるものと推定される。
つぎに、この発明を実施例により比較例と対比しながら
説明する。
実施例 1 粒度100mes似下のJIS。
5US316L相当の組成をもつ合金粉末(13%Ni
−17%Cr−2,5%Mo−Fe)を、7jOn/、
4の圧力で圧縮成形して寸法10龍X 10mm×55
mmの圧粉体を複数本作成し、ついで前記圧粉体をAr
ガス雰囲気中において焼結温度1100°G、1200
0G、および1300°Cで、前記温度毎にそれぞれ3
分、15分、および30分間保持した後、機械プレスに
セットした型中へ入れて型鍛造し、高密度化した。
つぎにこれらの高密度化したものの一部を窒素雰囲気中
、温度1000℃に1時間加熱保持した。
この結果得られた材料から引張試験片を切り出し、引張
試験を行なったところ、引張強さは、鍛造前の焼結温度
、加熱時間、および鍛造後の熱処理の有無に関係なく約
60 #7.4を示したが、伸びには、第1図に示され
るように焼結温度、加熱時間、特に鍛造後の熱処理の有
無によつて著しい差が生じていた。
第1図に示される結果から、鍛造前の焼結温度が高げれ
ば高いほど、また加熱時間が長いほど伸びの値は高くな
ることが明らかである。
また鍛造後熱処理しないものにおいては、鍛造前に13
00℃の高温に30分間加熱しても最高20%程度の伸
びしか得られないのに対して、これを熱処理するときわ
めて高い伸びの向上が見られるようになることも明らか
である。
さらに、第2図aおよびbには、上記実施例における焼
結温度1200℃に30分間保持後鍛造したままのもの
(第2図a)と、引続いてこれに上記の熱処理を施した
もの(第2図b)の顕微鏡組織(倍率400倍)が示さ
れており、鍛造ままのものでは粉末表面の酸化皮膜がそ
のまま粒界に存在し、粉末同志の接触は弱いものになっ
ているのに対して、鍛造後熱処理したものにおいては粒
界の酸化物存在がきわめて少なく、大部分の粉末が金属
接触状態になっておりこれが伸びの著しい向上に寄与す
るものであることが明らかである。
ついで、上記実施例における焼結温度1200℃に5分
間保持後、95%および99%の密度比に鍛造を施した
ままのもの(以下比較材1,2という)と、引続いてこ
れに上記の熱処理を施したもの(以下本発明材1,2と
いう)について、温度50℃の10%硫酸溶液中に19
2時間浸漬後、その重量減少量を測定する耐食性試験を
行なったところ、第1表に示される結果を示した。
なお、第1表には、上記組成の原料合金粉末を使用して
通常の粉末冶金法によって製造された焼結材(以下比較
焼結材という)の同一条件での試験結果も合せて示した
第1表に示される結果から明らかなように、鍛造ままの
状態のものに比べて、熱処理を施したものは耐食性が著
しく向上したものになっており、さらに焼結材に比べて
も密度比の影響もあって本発明材の方がすぐれた耐食性
を示している。
実施例 2 JIS、5US304L、同410.および同310S
相当の組成を有する合金粉末を使用し、焼結温度:12
00℃、加熱時間=5分、密度比=98%とする以外は
実施例1におけると同一の条件で実施し、鍛造ままの状
態のものと、これに引続いて熱処理を施したものとにつ
いて引張試験を行なった。
この試験結果を第2表に示した。第2表に示されるよう
に、いずれの組成のものにおいても鍛造後熱処理を施す
ことによって著しい伸びの向上が見られ、この発明の方
法によって靭性の改善された製品が得られることが明ら
かである。
実施例 3 原料粉末としてJIS、5US304L相当の組成(1
1%Ni−19%Cr−Fe)をもった合金粉末を使用
し、焼結温度:1200℃、加熱時間=5分とし、さら
に熱処理温度を700〜1300°Cの範囲内の種々の
温度にする以外は、上記実施例1におけると同一の条件
で実施し、この結果得られた粉末鍛造体の伸びとシャル
ピー値を測定した。
この結果を第3図に示した。第3図に示される結果から
、熱処理温度を約1000℃以上にすることによって伸
びおよび衝撃値とも著しく向上するようになることが明
らかである。
上述のように、この発明によれば、高価な設備や多くの
手数を必要とすることなく、比較的簡単な工程で、すぐ
れた耐食性および耐熱性をもち、靭性などの機械的性質
も著しく改善された粉末鍛造製品を大量生産することが
できるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は焼結温度および熱処理の有無に関して前記焼結
温度の加熱時間と伸びとの関係を示したグラフ、第2図
aおよびbは鍛造ままのものaと、これに引続いて熱処
理を施したものbの顕微鏡組織写真、第3図は鍛造後の
熱処理温度と伸びおよびシャルピー値との関係を示した
グラフである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 表面に酸化皮膜を有する金属粉末および合金粉末の
    いずれかからなる原料粉末を圧縮成形した後、保護雰囲
    気中で焼結温度に加熱保持し、ついでこれに熱間鍛造を
    施して高密度化と形状付与を行った後、粒界の酸化物を
    粒内へ拡散固溶させるための熱処理を施すことを特徴と
    する粉末鍛造製品の製造法。
JP5127477A 1977-05-06 1977-05-06 粉末鍛造製品の製造法 Expired JPS5824482B2 (ja)

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JPS53137005A JPS53137005A (en) 1978-11-30
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