JPS5824418Y2 - 変圧器巻線の口出し構造 - Google Patents
変圧器巻線の口出し構造Info
- Publication number
- JPS5824418Y2 JPS5824418Y2 JP1977090616U JP9061677U JPS5824418Y2 JP S5824418 Y2 JPS5824418 Y2 JP S5824418Y2 JP 1977090616 U JP1977090616 U JP 1977090616U JP 9061677 U JP9061677 U JP 9061677U JP S5824418 Y2 JPS5824418 Y2 JP S5824418Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tank
- lead
- conductive shield
- current
- eddy current
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- Expired
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- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は変圧器巻線の口出し構造に係り、特に発電所用
超大容量変圧器等における低圧側大電流ブッシング口出
し部タンクの過熱を防止するに好適な変圧器巻線の口出
し構造に関する。
超大容量変圧器等における低圧側大電流ブッシング口出
し部タンクの過熱を防止するに好適な変圧器巻線の口出
し構造に関する。
第1および2図は従来の発電所用大容量変圧器の低圧側
口出し部を示し、変圧器1のブッシング2および口出し
リード3等に流れる電流が10〜20kA程度になると
、該電流が作る高磁界のため、口出し部タンク4の壁に
うず電流が流れ、同タンク4の壁を過熱させる虞れがあ
る。
口出し部を示し、変圧器1のブッシング2および口出し
リード3等に流れる電流が10〜20kA程度になると
、該電流が作る高磁界のため、口出し部タンク4の壁に
うず電流が流れ、同タンク4の壁を過熱させる虞れがあ
る。
これを防止するため、従来よりタンク4内部に、ブッシ
ング2および口出しリード3を取り囲むように銅・アル
ミ等の良導体からなる導電シールド5を配設し、第3図
のように同導電シールド5中に侵入磁束を打消すような
うず電流6を流し、タンク4の壁に直接侵入する磁束を
打消していた。
ング2および口出しリード3を取り囲むように銅・アル
ミ等の良導体からなる導電シールド5を配設し、第3図
のように同導電シールド5中に侵入磁束を打消すような
うず電流6を流し、タンク4の壁に直接侵入する磁束を
打消していた。
しかし、タンク4の壁のシールドするべき面積が大きく
なってくると、当然導電シールド5の面積が大きくなっ
てくるので、侵入磁束量も多くなってくる。
なってくると、当然導電シールド5の面積が大きくなっ
てくるので、侵入磁束量も多くなってくる。
これに伴い導電シールド5に流れるうず電流6も大きく
なるが、このうず電流6は特に導電シールド5の端部5
Aに集中的に多く流れるので、前記うず電流6の作る反
作用磁束のために、かえって端部5A付近のタンク4の
壁4Aを過熱する虞れが生じてきた。
なるが、このうず電流6は特に導電シールド5の端部5
Aに集中的に多く流れるので、前記うず電流6の作る反
作用磁束のために、かえって端部5A付近のタンク4の
壁4Aを過熱する虞れが生じてきた。
本考案は前記従来の欠点を解消するべくなされたもので
、口出し部タンク壁の広い面積を十分にシールドし、か
つうず電流の二次的影響による同タンク壁の過熱を防ぐ
ことのできる変圧器巻線の口出し構造を提供することを
目的とする。
、口出し部タンク壁の広い面積を十分にシールドし、か
つうず電流の二次的影響による同タンク壁の過熱を防ぐ
ことのできる変圧器巻線の口出し構造を提供することを
目的とする。
本考案による変圧器巻線の口出し部シールド構造は、口
出し導体を支持する口出し部タンクと、このタンク内に
おいて前記口出し導体を取り囲む導電シールドとを有し
てなる変圧器巻線の口出し構造において、前記導電シー
ルドは互いに電気的に絶縁された複数個の分割片から構
成されたものである。
出し導体を支持する口出し部タンクと、このタンク内に
おいて前記口出し導体を取り囲む導電シールドとを有し
てなる変圧器巻線の口出し構造において、前記導電シー
ルドは互いに電気的に絶縁された複数個の分割片から構
成されたものである。
以下本考案を図面に示す実施例に基づき説明する。
第4図において、変圧器タンク1には口出し部タンク4
が設けられ、このタンク4にブッシング2が支持されて
いる。
が設けられ、このタンク4にブッシング2が支持されて
いる。
このブッシング2のタンク4内部側の端部には口出しリ
ード3が接続されている。
ード3が接続されている。
前記タンク4内部には、ブッシング2および口出しり−
ド3を取り囲むように導電シール5が設けられ、この導
電シール5は輪切状の複数個の分割片5Bに分割されて
いる。
ド3を取り囲むように導電シール5が設けられ、この導
電シール5は輪切状の複数個の分割片5Bに分割されて
いる。
前記各分割片5Bの間には絶縁物7が介装され、これに
より各分割片5Bは互いに電気的に絶縁されている。
より各分割片5Bは互いに電気的に絶縁されている。
以下、上記構成によれば本考案の目的を達成できる理由
について説明する。
について説明する。
導電シールド5に生起する電流を考えると、往復電流成
分に対して生起する場合と、同相電流に対して生起する
場合とがある。
分に対して生起する場合と、同相電流に対して生起する
場合とがある。
(1)往復電流成分に対して生起する電流第6図に示す
ように往復電流成分(図CのI1゜とI22)によって
磁束φが発生し、タンク壁にうず電流損失を発生させ、
導電シールド5を設置することにより、この導電シール
ド5中にはファラデー、レンツの法則により、磁束φを
打消す反作用磁束φ、を生起するようなうず電流6Aが
流れる。
ように往復電流成分(図CのI1゜とI22)によって
磁束φが発生し、タンク壁にうず電流損失を発生させ、
導電シールド5を設置することにより、この導電シール
ド5中にはファラデー、レンツの法則により、磁束φを
打消す反作用磁束φ、を生起するようなうず電流6Aが
流れる。
これにより近傍タンクの損失が減らされる。
うず電流6Aは口出し電流と並行に流れるのが主方向で
あるが導電シールド5が有限長のため、端部で横方向に
流れざるを得なくなり制限をうける。
あるが導電シールド5が有限長のため、端部で横方向に
流れざるを得なくなり制限をうける。
したがってうず電流の大きさは、導電シールドの大きさ
とくに口出し電流方向の長さに大きく影響されることに
なる。
とくに口出し電流方向の長さに大きく影響されることに
なる。
(2)同相電流に対して生起する電流第7図に示すよう
に同相電流成分11□とI2□によって生起する電流は
上記はど単純ではなく、口出し電流によって発生する磁
束φは、導電シールド5と断面EにおいてP1〜P4等
で交叉するようになる。
に同相電流成分11□とI2□によって生起する電流は
上記はど単純ではなく、口出し電流によって発生する磁
束φは、導電シールド5と断面EにおいてP1〜P4等
で交叉するようになる。
うず電流は前項と同様、導電シールド5から外に出る磁
束のあるところでは入る方向の反作用磁束を発生し、導
電シールドの外から内へ入る磁束のあるところでは逆に
内から外へ出る反作用磁束を発生するように流れる。
束のあるところでは入る方向の反作用磁束を発生し、導
電シールドの外から内へ入る磁束のあるところでは逆に
内から外へ出る反作用磁束を発生するように流れる。
これを図示すれば第8図に示すようになる。
この場合の電流も、導電シールドが長いほど流れやすく
大きな値となる。
大きな値となる。
このように導電シールド5には、位相の異なるうず電流
が複雑な分布で流れており、上記のほかに他相の影響に
よるうず電流もあるが、いずれの電流も導体の周辺一杯
にひろがって流れる性質があるので、前記第3図に示す
ように、導電シールド長が長いほどその値が大きくなる
。
が複雑な分布で流れており、上記のほかに他相の影響に
よるうず電流もあるが、いずれの電流も導体の周辺一杯
にひろがって流れる性質があるので、前記第3図に示す
ように、導電シールド長が長いほどその値が大きくなる
。
本構造によれば、導電シールド5に流れるうず電流6は
各分割片5B毎に流れるので、導電シールド5の端部5
Aに集中して流れるうず電流が少なくなる。
各分割片5B毎に流れるので、導電シールド5の端部5
Aに集中して流れるうず電流が少なくなる。
したがって、この端部5Aに集中して流れるうず電流に
より同端部5A付近のタンク4の壁4Aが過熱する虞れ
がなくなる。
より同端部5A付近のタンク4の壁4Aが過熱する虞れ
がなくなる。
また、各分割片5Bに流れるうず電流6はタンク4の壁
に侵入する磁束を打消し、タンク4の壁の過熱を防止す
る。
に侵入する磁束を打消し、タンク4の壁の過熱を防止す
る。
なお、分割片5Bの個数は、侵入磁束量とシールドする
タンク4の壁の面積に応じ、各分割片5Bに適度のうず
電流を流すように決定すればよい。
タンク4の壁の面積に応じ、各分割片5Bに適度のうず
電流を流すように決定すればよい。
また、前記実施例では導電シール5を各相毎に独立させ
ているが、本考案は三相を一体構造とした場合にも適用
することができる。
ているが、本考案は三相を一体構造とした場合にも適用
することができる。
さらに、前記実施例ではブッシング2を各相につき2本
としているが、このブッシング2は各相につき1本また
は3本以上とすることができるのは言うまでもない。
としているが、このブッシング2は各相につき1本また
は3本以上とすることができるのは言うまでもない。
以上のように本考案による変圧器巻線の口出し構造は、
口出し導体を取り囲む導電シールドを複数個の分割片に
分割し、かつ各分割片を互いに電気的に絶縁することに
より、うず電流の二次的影響による大電流ブッシング取
付部付近のタンク壁の過熱を防止することができるとい
う優れた効果を有する。
口出し導体を取り囲む導電シールドを複数個の分割片に
分割し、かつ各分割片を互いに電気的に絶縁することに
より、うず電流の二次的影響による大電流ブッシング取
付部付近のタンク壁の過熱を防止することができるとい
う優れた効果を有する。
第1図は従来の発電所用大容量変圧器の低圧側口出し構
造を示す斜視図、第2図は同従来の口出し構造を示す断
面図、第3図は同従来の口出し構造において導電シール
ドに流れるうず電流を示す斜視図、第4図は本考案によ
る変圧器巻線の口出し構造の一実施例を示す断面図、第
5図は同実施例において導電シールドに流れるうず電流
を示す斜視図、第6図ないし第8図は本考案の目的が達
成できる理由を示す説明図である。 なお、図中同一符号は同一部または相当部を示し、図中
符号 1は変圧器、2はブツシュ、3は口出しリード、
4は口出し部タンク、5は導電シールド、5Bは分割片
である。
造を示す斜視図、第2図は同従来の口出し構造を示す断
面図、第3図は同従来の口出し構造において導電シール
ドに流れるうず電流を示す斜視図、第4図は本考案によ
る変圧器巻線の口出し構造の一実施例を示す断面図、第
5図は同実施例において導電シールドに流れるうず電流
を示す斜視図、第6図ないし第8図は本考案の目的が達
成できる理由を示す説明図である。 なお、図中同一符号は同一部または相当部を示し、図中
符号 1は変圧器、2はブツシュ、3は口出しリード、
4は口出し部タンク、5は導電シールド、5Bは分割片
である。
Claims (1)
- 口出し導体を支持する口出し部タンクと、このタンク内
において前記口出し導体を取り囲む導電シールドとを有
してなる変圧器巻線の口出し構造において、前記導電シ
ールドは前記口出し導体方向に互いに電気的に絶縁され
た複数個の分割片から構成されたことを特徴とする変圧
器巻線の口出し構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977090616U JPS5824418Y2 (ja) | 1977-07-07 | 1977-07-07 | 変圧器巻線の口出し構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1977090616U JPS5824418Y2 (ja) | 1977-07-07 | 1977-07-07 | 変圧器巻線の口出し構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5417027U JPS5417027U (ja) | 1979-02-03 |
JPS5824418Y2 true JPS5824418Y2 (ja) | 1983-05-25 |
Family
ID=29019111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1977090616U Expired JPS5824418Y2 (ja) | 1977-07-07 | 1977-07-07 | 変圧器巻線の口出し構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5824418Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5673217A (en) * | 1979-11-06 | 1981-06-17 | Fukutarou Takahashi | Nut |
JPH0725325U (ja) * | 1993-10-19 | 1995-05-12 | 株木建設株式会社 | ナット |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4883311U (ja) * | 1972-01-14 | 1973-10-11 |
-
1977
- 1977-07-07 JP JP1977090616U patent/JPS5824418Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5417027U (ja) | 1979-02-03 |
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