JPS5824376B2 - インジウム含有物からインジウムを回収する方法 - Google Patents

インジウム含有物からインジウムを回収する方法

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JPS5824376B2
JPS5824376B2 JP6368779A JP6368779A JPS5824376B2 JP S5824376 B2 JPS5824376 B2 JP S5824376B2 JP 6368779 A JP6368779 A JP 6368779A JP 6368779 A JP6368779 A JP 6368779A JP S5824376 B2 JPS5824376 B2 JP S5824376B2
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JP
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indium
alkali
sulfuric acid
leaching
leachate
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JP6368779A
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虎岩明徳
荒川義昭
大戸修一
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Eneos Corp
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Nippon Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明はインジウム含有物からインジウムを回収する方
法に関する。
インジウムは主としてメッキ処理に用いられているが、
近年接合型トランジスタやインジウムろうに使われ、ま
たInp 、 InAs 、 InSb の形態で半導
体への適用が注目されてきている。
元来、インジウムには正鉱石はなく、亜鉛鉱に微量含ま
れてくるのが副産物として回収される。
たとえば、亜鉛末よりカドミウム採取回路に生ずる鉄沈
殿中、亜鉛鉱焙焼の煙灰中、あるいは亜鉛滓のフユーミ
ングダスト中などに、100〜100紛台含まれるもの
あり、硫酸浸出または500〜550°Cにおける硫酸
焙焼でIn2(SO4)3として溶出し、金属カドミウ
ムでインジウム海綿を置換析出(抜液はカドミウム採取
にいく)、この海綿を硫酸に溶解し、あるいは一度75
0℃で硫酸焙焼して水抽出すると、カドミウムは溶液に
、インジウムは残滓に、はとんど定量的に分離されるの
で、この残滓に上記同様の処理をし、この液からpH4
〜4.5で中和沈殿、再溶解したIn2(SO+)3溶
液を電解してインジウムを回収する方法が知られている
また、亜鉛湿式製錬でもインジウムは鉄とともに沈殿す
るので、この銑滓を鉛溶鉱炉に入れると、インジウムは
鉛とカラミとに移行し、カラミはフユーミングしてその
ダストを上記同様に処理し、鉛は酸化するとドロスにイ
ンジウムが濃密される。
したがって、これを電気炉還元し、含インジウム鉛をベ
ンツ法で電解すると90係は陽極泥に残り10係は溶け
る。
インジウムのehvは−0,34Vで鉛の一〇、13V
より卑であるがInSbという化合物で陽極泥となる。
陽極泥は硫酸焙焼水抽出後、亜鉛でインジウム海綿を析
出させ、陽極に鋳造して電解精製し99.98%の電解
インジウムとする方法も提案されている。
また、蒸留亜鉛を再溶解すると、0,05〜0.1.
%Inの亜鉛と0.5〜1.2%Inの鉛とが得られ、
亜鉛は再蒸留すると2.77%Inの鉛を残す。
したがって、これら含インジウム鉛を800〜1,00
0℃で灰吹するとインジウムは初期の密陀に濃密される
のでこの密陀から硫酸でインジウムを溶出する方法も知
られている。
本発明は前述した公知方法とは異なり、インジウム含有
物を硫酸で浸出処理したもの、硫酸浸出液中のインジウ
ムをそれに共存する他の金属から分別することによりイ
ンジウム含有物からインジウムを有利に回収し得る方法
を提供することを目的とする。
以下本発明につき詳述する。
本発明はインジウムを含有するものを広く出発原料とし
て採用しうるがここではカドミウムの製錬に際して副生
ずる鉛滓を原料とした場合について説明する。
この鉛滓の組成の一例を示すと下記表1のとおりである
本発明はまず上記鉛滓を硫酸溶液で浸出処理したものを
浸出液と浸出残渣に分別する。
この浸出処理に用いる硫酸溶液の硫酸濃度は20097
1以上であることが好ましく、また浸出処理時の鉛滓の
パルプ濃度は3009/1.以下であることが好ましい
すなわち、上記浸出処理に際しての硫酸濃度が低くすぎ
たり、一方鉛滓のパルプ濃度が高すぎたりすると鉛滓か
らのインジウムの浸出率が90%より低くなるため実用
的でない。
添附図面の第1図は鉛滓からのインジウムの浸出率と主
として硫酸濃度およびパルプ濃度との関係をグラフで示
したものであり、同図から明らかなごとく硫酸濃度がI
oOg/Aであり、パルプ濃度が3009/lより高く
なるとインジウムの浸出率が大巾に低下する。
また、浸出温度は常温でよく、80℃に加温してもイン
ジウムの浸出率にほとんど影響はない。
なお、第1図はパルプ量4.O1,浸出時間2時間およ
び撹拌速度600R,P、Mで行った結果を示したもの
である。
上述した硫酸浸出処理により鉛滓中に含まれるインジウ
ムの90係以上が浸出液へ移行するので。
該浸出処理後フィルタープレスのごとき分別手段を用い
て浸出液を浸出残渣から分別する。
このようにして分別して得たインジウム含有浸出液をS
O2の存在下還元状態で苛性ソーダのごときアルカリに
より中和し、好ましくはpHを3〜4に調整する。
このアルカリの中和処理により上記浸出液中インジウム
は沈殿するため、該浸出液中のFe。
Cd、As、ZnおよびTIから分別し得る。
次に、このようにして分別したインジウム含有沈殿物を
過酸化水素の存在下で苛性ソーダのごときアルカリで処
理してそのpHを13以上となし該沈殿物中のAsを酸
化物の形態に変換するとともにインジウム水酸化物(I
n(OH)3)の形態に変換する。
上記アルカリ処理による変換によってAsは溶解するの
で該処理物をフィルタープレスのごとき分別手段により
液分と固形分とに分別すると脱砒されたインジウム含有
残渣が得られる。
ついで該残渣を硫酸で溶解するとインジウムは溶出液へ
移行し、上記残渣中に残存するAsはPbと共に溶出残
渣に留まるので上記溶出液をフィルタープレスのごとき
分別手段により溶出残渣から分離回収する。
このようにして得られるインジウム含有溶出液を硫化物
、例えば酸性硫化ソーダで処理すると該溶出液中に残存
するC d 、A sおよびTlは沈殿するので該沈殿
物をフィルタープレスのごとき分別手段により分離除去
するとインジウム分布率の高い液が得られる。
次に、このようにして得られるインジウム含有液を苛性
ソーダのごときアルカリで中和し、好ましくはPH3〜
4になるごとく中和し、生成する沈殿物を分離回収する
この中和処理によりインジウムは沈殿物に移行するので
これを塩酸に溶解する。
なお、上記中和処理で上記インジウム含有液に残存する
ZnおよびFeは除去される。
上述のごとくして得られる塩酸処理液中のインジウムは
常法によりインジウム海綿(スポンジインジウム)を析
出させ、ついで該インジウム海綿を苛性ソーダで処理し
たのち、電解精製する。
以上鉛滓からインジウムの回収について主として述べた
が、本発明では鉛滓の硫酸浸出処理により、pbが浸出
残渣に濃縮分離されるため、これからのpbの回収が容
易となる。
また、In分離後の中和抜液の再中和処理によりCd、
Znを再中和液として濃縮分離できるためCd 、Zn
の回収が容易となる。
本発明によるとインジウム分布率の極めて低い鉛滓から
90係以上の回収率でインジウムを有効に回収し得るの
で廃資源の活用になる。
以下に実症例を例示して本発明をさらに具体的に説明す
る。
実施例 原料インジウム含有物として下記表2に示す組成の鉛滓
を用いた。
(註)表中の量は鉛滓114を中の値を示す。
上記鉛滓114tを浸出槽へ収容し、これに200 g
/lの濃度の硫酸を360m”を加えてパルプ濃度を3
009/lとなし600R,P、Mの撹拌速度で2時間
浸出を行った。
この浸出処理物をフィルタープレスで浸出残渣を除去し
て浸出液380 m3(フィルタープレスでの洗浄水2
0m3が加わる)を回収した。
得られる浸出液の組成は下記表3に示すとおりである。
上記浸出液380mに502460kgを吹き込み、つ
いでNaOH17tを加えてpHを4.0に調整する。
上記アルカリにより中和処理したものをフィル;タープ
レスにかけ固形分(中和p)1475kyを分別、回収
した。
この中和泥の組成は下記表4に示すとおりである。
次に上述のごとくして回収した生来1」泥1475 k
gをアルカリ処理槽へ移し、これに過酸化水素212ゆ
およびNaOH2tを加えてpHを1365に調整し、
ついでフィルタープレスにかけて固形分(アルカリ処理
泥)を分別、回収した。
1100kyのアルカリ処理泥が得られ、その組成は下
記表5のとおりである。
上述のごとくして得られたアルカリ泥1100 kgを
溶解槽に移し、これに硫酸1.4m”を加えて溶解処理
した。
この処理で得られる溶出液をフィルタープレスにより分
別、回収した。
溶出113m’が回収され、その組成は下記表6に示す
とおりである。
この溶出液はついで硫化槽へ移し、これに酸性硫化ソー
ダ120kyを加え、該溶出液中の硫酸濃度を100
g/lに調整した。
この硫化処理物をフィルタープレスにかけて固形硫化物
を分別、除去し、硫化後液13m3を回収した。
次に、この硫化後液13m3を中和槽へ移し、これにN
aOH1,6tを加えて中和しpHを4.0に調整した
この中和処理により生成した固形分(中和泥)をフィル
ターフ−レスで分別、回収し502kyの中和泥を得た
この中和泥の組成は下記表7のとおりである。
上記表7から明らかなごとく不純金属の含有量が極めて
少ないインジウム泥が得られる。
上述のごとくして得られるインジウム泥は常法により塩
酸に溶解し再硫化処理して残存する微量のAs、Fe、
Cdを分別、除去したのちスポンジインジウムとなし、
苛性ソーダで処理して電解精製して純度の高いインジウ
ムを得る。
【図面の簡単な説明】
添附図は、鉛滓からのインジウムの浸出率と硫酸濃度お
よびパルプ濃度との関係をグラフで示したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 インジウム含有物を硫酸で浸出処理したものから浸
    出残渣を分別して得られる浸出液を還元剤の存在下にア
    ルカリでpH3〜4に中和処理する工程、該中和処理で
    生成する沈殿物を分別し゛て回収し、これを過酸化水素
    の存在下でアルカリ処理してpH13以上に調整する工
    程、該アルカリ処理物を固−液分離して得られる泥状物
    を硫酸で浸出処理し、得られる浸出液を硫化物で処理し
    て生成する沈殿物を除去する工程、得られる硫化処理液
    をアルカリでpH3〜4に中和処理する工程および該中
    和処理物を固−液分離して得られる泥状物を常法により
    精製する工程を結合してなるインジウム含有物からイン
    ジウムを回収する方法。
JP6368779A 1979-05-23 1979-05-23 インジウム含有物からインジウムを回収する方法 Expired JPS5824376B2 (ja)

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JPS55158125A JPS55158125A (en) 1980-12-09
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JP4914975B2 (ja) * 2005-09-29 2012-04-11 Dowaメタルマイン株式会社 高純度インジウムメタルの製造方法
JP5177471B2 (ja) * 2006-09-26 2013-04-03 Jx日鉱日石金属株式会社 水酸化インジウム又はインジウムの回収方法

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