JPS5823823Y2 - 乗客コンベヤ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は搬送工程の中間部に装着された駆動機により
踏板鎖の歯付リンクを介して駆動される乗客コンベヤ装
置に関するものである。

この種の乗客コンベヤは互いに離れて配置された１駆動
鎖車及び従動鎖車に１駆動鎖が巻き掛けられて直線運動
部分が形成され、駆動鎖の直線運動部分が歯付リンクに
係合した駆動機が設けである。

そして、歯付リンクの歯には駆動鎖が係合するときの振
動を防止するため正の圧力角な与えるのが一般的である
。

このため歯付リンクに係合した駆動鎖には歯付リンクと
の係合が外れる方向の力が作用し、正常な係合関係が失
なわれて１駆動鎖の一部のローラに駆動荷重が集中して
、駆動鎖の損耗が促進される不具合があった。

この不具合な防ぐために１駆動鎖の歯付リンクとの係合
部分、すなわち、直線運動部分における運動軌跡を所定
位置に保つ案内具を設けることが考えられるが、この阻
止体のために駆動鎖の破断を検出する装置を設けること
が困難になる不具合があった。

この考案は上記の欠点を解消するもので、歯付リンクに
対して、駆動鎖が正常に係合し、かつ、駆動鎖の異常時
にこれを検出する装置を備えた乗客コンベヤ装置を提供
しようとするものである。

以下、第１〜第４図によってこの考案の一実施例を説明
する。

図中、１は乗客コンベヤの主枠からなる固定体で、２は
これに無端状に配置され歯付リンク２ａを備え、踏板３
が連結された踏板鎖、４は固定体１に装着された駆動機
で、５はこれの電動機、６は電動機５に駆動される減速
機で、７はこれの出力軸に固定された１駆動鎖車、８は
、駆動鎖車７とは離れて配置され駆動機４本体に枢着さ
れた従動鎖車、９は駆動鎖車７及び従動鎖車８に巻き掛
けられて無端状をなし直線運動部分９ａを形成した駆動
鎖で ３列チェーンがらなり外列９ｂがそれぞれ駆動、
従動鎖車７，８に係合し、中央列のローラ９ｃが直線運
動部分９ａにおいて歯付リンク２ａに係合する。

１０は駆動機４本体に固定されて直線運動部９ａに対応
して配置され、外列９ｂに当接されて直線運動部９ａの
運動経路を所定位置に保持する固定案内具、１１は安全
装置で。

１１ａは一端が駆動機４本体に枢着された安全装置１１
のレバー、１１ｂはレバー１１ａの回動端に枢着された
作動体で、直線運動部９ａに配置されナイロン等の耐摩
耗性低摩擦物質製の摺擦部が外列９ｂに当接されている
。

１１ｃは駆動機４本体に設けられた座板１１ｄにねじ込
まれて先端がレバー１１ａに当接されたボルトで、第２
図における時計方向へのレバー１１ａの回動を所定位置
で阻止する。

１１ｅはボルト１１ｃにねじ込まれて座板１１ｄに当接
された止めナラ）、１１ｆは駆動機４本体に装着されて
第２図において反時計方向へレバー１１ａが回転したと
きに、これに押圧されて動作するスイッチからなる検出
器である。

すなわち、常時は踏板鎖２の往路側及び帰路側の歯付リ
ンク２ａがそれぞれ駆動鎖９の直線運動部９ａに係合し
これらを介して１駆動機４により踏板８が駆動される。

そして、踏板鎖２の往路倶０の直線運動部９ａの歯付リ
ンク２ａからの逸脱作用は固定案内具１０によって阻止
される。

また、踏板鎖２の４葡烙剛の直線運動部９ａの歯付リン
ク２ａからの逸脱作用は、レバー１１ａの時計方向の回
動が所定位置でボルト１１ｃによって阻止されるので１
作動体１１ｂが所定位置に保持されることによって阻止
される。

そして、駆動鎖９に破断が生じたとすると１作動体１１
ｂが自重によって帰路側の歯付リンク２ａ方向へ落下す
る。

これによってレバー１１ａが回動して検出器１．１ｆが
動作するので、この動作を介して詳細な説明を省略する
が乗客コンベヤが異常停止制御される。

このように常時は駆動鎖４の正常な係合を保持する作動
体１１ｂにより。

異常の発生會検出するようにしたので、狭隘なスペース
において異常検出と駆動鎖４を長寿命化することができ
る装置な容易に配置することが可能となる。

第５〜第７図はこの考案の他の実施例を示すもので１図
中、第１〜第４図と同符号は相当部分を示し、１１ａは
一端が駆動機４本体に固定された支持体で、１１ｇは支
持体の下端部が一部に屈折されてこれの下面から下垂状
態に設けられたピン。

１１ｂはピン１１ｇが遊嵌する穴を有する作動体。

１１ｆは支持体１１ａに装着されて上向きに作動部が配
置されたスイッチからなる検出器、１１ｈは一端が作動
体１１ｂに固定されて屈折され他端は検出器１１ｆの作
動部の上方にこれと対向して配置された作動片である。

すなわち１作動体１１ｂは支持体１１ａにより下方向の
みに変位可能に支持され、また駆動鎖４が破断したとき
には落下しこれにより作動片１１ｈな介して検出器１１
ｆが動作する。

したがって詳細な説明を省略するが、この実施例におい
ても第１〜第４図の実施例と同様な作用が得られること
は明白である。

以上説明したとおりこの考案は、踏板鎖の歯付リンクに
係合した駆動鎖を、歯付リンクから離れる方向への変位
を阻止し、かつ、駆動鎖が破断したときには歯付リンタ
方へ動作する作動体を設けたので、常時には駆動鎖の正
常な係合が得られてこれの異常損耗を防ぎ、異常時には
作動体の動作により異常検出が可能な装置を狭隘なスペ
ースに容易に設置することができて、安全であってしか
も少ない費用で維持することができる乗客コンベヤ装置
を実現するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は乗客コンベヤの概念測面図、第２図はこの考案
による乗客コンベヤ装置の一実施例を示す第１図の要部
拡大図、第３図は第２図の１駆動装置の平面図、第４図
は第３図のＩＶ−ＩＶ線断側面図。 第５図はこの考案による乗客コンベヤ装置の他の実施例
を示す第２図相当図、第６図は第５図の支持体の斜視図
、第７図は第５図の作動体の斜視図である。 １・・・・・・固定体、２・・・・・・踏板鎖、２ａ・
・・・・・歯付リンク、４・・・・・・１駆動機、７・
・・・・・駆動鎖車、８・・・・・・従動鎖車、９・・
・・・・駆動鎖、９ａ・・・・・・直線運動部分。 １１ｂ・・・・・・作動体、１１ｆ・・・・・・検出器
。 なお１図中同一部分または相当部分は同一符号により示
す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 一部に踏板が結合され他側に歯が設けられた歯付リンク
   が上記歯を互いに内側に句げて複数個無端状に連結され
   て固定体に配置された踏板鎖と。 この踏板鎖の間にそれぞれ配置され駆動機により駆動さ
   れる駆動鎖車及びこの１駆動鎖車から離れて配置された
   従動鎖車と、上記駆動鎖車及び上記従動鎖車に巻き掛け
   られて無端状に形成され上記画調車間に直線運動部分を
   形威しこの部分の外測で上記歯付リンクの歯に係合する
   。 駆動鎖と、上記固定体に装着され上記駆動鎖の直線運動
   部分の内側に当接して上記歯付リンク方向へ付勢され上
   記歯付リンクから離れる方向への変位が阻止された作動
   体と、この作動体が上記歯付リンクの方向へ変位すると
   作動する検出器とな備えた乗客コンベヤ装置。