JPS5823683Y2 - タイヤチエ−ン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、タイヤチェーンに関するものである。

従来のタイヤチェーンは、所要の長さを有する二本のチ
ェーンの等間隔位置に並行する中間チェーンの端を連結
して構成されている。

このようなタイヤチェーンをタイヤに取付けて走行した
場合、雪上部と雪のないコンクリート舗装路などとが交
差する道路等にあっては、雪上部での走行は良好であっ
ても、雪のない道路の走行には、道路に損傷を招き、し
かもチェノが切断すると共に、タイヤのトレッドを痛め
るという欠点があった。

この考案は、タイヤと路面間に位置するスリップ防止部
材に伸張機能を付与して、上述の欠点を解消することを
目的としている。

この考案は、並列する二本のロープ状体と、このロープ
状体の等間隔位置に端を固着して並列する多数枚の連結
板体と、この連結板体に貫通させたバネ性のスリップ防
止部材とから成り、受圧力により上記のスリップ防止部
材を伸張させて、タイヤのトレッドに悪影響を及ぼさな
いようにしたタイヤチェーンを提供する。

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する
。

図において、１は二本の並列するロープ状体で、このロ
ープ状体１の等間隔位置には、並列する連結板体２の両
端が取付部材３を介して止着されている。

上記の取付部材３は、鋼板或は耐摩耗性の合成樹脂等か
ら威り、二つ折に屈曲して、屈曲部分にロープ状体１を
挿通させると共に、並行する部分に連結板体２の端部を
介在させて、鋲４を介して取付部材３に上記連結板体２
の端が固着されている。

筐た、連結板体２には、受圧力に応じて伸張程度を加減
するバネ性を有する多数個のスリップ防止部材５がスラ
イド可能に挿通されている。

上記のスリップ防止部材５はＷ字状に屈曲した板バネと
、この板バネの両端に連結板体２が貫通する貫窓６とで
構成され、スリップ防止部材５の下面には穿孔部７によ
って接地舌片８が形成されている。

なお、ロープ状体１は、例えばロープに合成樹脂被覆を
したものであり、これによると合成樹脂被覆に取付部材
３が喰込んで、連結板体２の移動を防止することができ
る。

図中９はフックを有するゴム等の引掛部材であり、１０
はワイヤー又はラバーバンドである。

なお、第１図で図示省略したが、ワイヤー又はラバーバ
ンド１０の端に連結金具があり、タイヤ１１に装着する
。

この考案に係るタイヤチェーンは、以上の構成であって
、タイヤ１１と路面との接触によりスリップ防止部材５
は、受圧力に応じて伸張度合を加減するようになってい
る。

即ち、路面がアスファルト等で硬い場合は、伸張が大き
くなり、雪路であれば、雪質状態に応じて伸張が少なく
なる。

渣た、スリップ防止部材５は、両端の貫窓６に連結板体
２を貫通させであるので、スリップ防止部材５の伸張時
連結板体２の長手方向に貫窓が移動して何らスリップ防
止部材５の伸張を阻害しない。

以上のように、この考案に係るタイヤチェーンは、二本
の並行するロープ状体に所定の間隔を存して並行する連
結板体の両端を固定し、又受圧力に応じて伸張程度を加
減するバネ性を有するＷ状のスリップ防止部材を形成す
ると共に、このスリップ防止部材の両端に貫窓を設けて
、この貫窓に連結板体を貫通させながら、上記連結板体
に所要数のスリップ防止部材を設けであるので、雪路に
おける走行と、舗装路における走行は、スリップ防止部
材に作用する受圧力による伸張程度を加減し、いわゆる
スリップ防止部材のバネ性により車の走行に都合よく、
しかもタイヤのトレッドや舗装路に損傷を与えることが
ない。

また、貫窓に連結板体を貫通させであるので、スリップ
防止部材の伸張を阻害することがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案に係るタイヤチェーンの側面図、第２
図は同上の要部を示す一部切欠拡犬正面図、第３図は同
上の斜視図である。 １・・・ロープ状体、２・・・連結板体、３・・・取付
部材、４・・・鋲、５・・・スリップ防止部材、６・・
・貫窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 二本の並列するロープ状体と、このロープ状体の所定間
   隔位置に両端を固定して並列した連結板体と、受圧力に
   応じて伸張程度を加減するバネ性を有するＷ状のスリッ
   プ防止部材とから成り、スリップ防止部材の両端に貫窓
   を設けて、この貫窓に連結板体を貫通させ乍ら、上記連
   結板体に所要数のスリップ防止部材を配列したタイヤチ
   ェーン。