JPS5823451Y2 - ビ−ド位置変更ロ−ル - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は丸パイプより、角パイプを成形する装置にｐ
いて、ビード位置を変位するビード位置変更ロールに関
するものである。

従来のこの種装置においては、成形された丸パイプは、
その接合部を上方位置において溶接されるので、そのビ
ード線は上面中央に表われ、これをその１１角パイプに
成形すると、ビート憩は角パイプの一面の中央に表われ
ることとなり、成形された角パイプを使用して構造物等
を製作する場合に、加工片を直角に溶接するときは両加
工片はビード線において突き合わされ溶接されるので溶
接部における強度が低下する欠点があった。

又、角パイプにおいてビード線を中央より変位して成形
したものがあるが、これは別に成形溶接した丸パイプを
別途の角パイプ成形装置によりビード線を変位して成形
したものであって丸パイプの成形と連続して角形に成形
したものではなく、非能率的であった。

この考案は、上記のような従来のものにかける欠点を解
消するために提案するものであって、丸パイプの成形と
連続してビード位置を変位して角パイプを成形するロー
ルを提供せんとするものである。

図示の一実施例について説明すれば、第１図において１
は楕円形成形ロールであって、被成形体の進行方向Ｘ−
Ｘに対し上下斜方向に設置され）上下ロールＩａ、ｌｂ
の弧面２ａ、２ｂを楕円形の長辺に相当するようにする
。

３は上記楕円形成形ロール１と略直角に左右斜方向に対
設せる楕円形成形ロールであって、その上下のロール３
ａ、３ｂの弧面４ａ、４ｂを楕円形の短辺に相当するよ
うにする。

尚、上記において、楕円形の長辺とは第１図にかいてイ
ーロ間及びハーニ間の弧面を仮称し、楕円形の短辺とは
同じく第１図にかいて、ローハ間及び二−イ間の弧面を
仮称するものとする。

上記の上下斜方向に設置された楕円形成形ロール１及び
この楕円形成形ロール１と略直角に左右斜方向に設置せ
る楕円形成形ロール３は、各上下ロール１ａ、１ｂ及び
左右ロール３ａ。

３ｂの両側面に凹陥部５・・・を設け、該凹陥部５・・
・に、支軸６・・・に嵌着するベアリング７・・・を嵌
合し、両ベアリング７．７間及びベアリング７・・・の
外側と支軸６・・・の各端部の固定部８・・・との間に
は、各スペーサー９・・・を嵌合し、各スペーサー９・
・・はベアリング７・・・の内環１０・・・に当接し、
ベアリング７・・・の外環１１・・・は各ロール側に密
嵌して、各楕円形成形ロール１及び３を遊転可能に支持
したものである。

この考案は、上記のように構成され、第２図Ａに示す上
面中央を溶接された丸パイプ状よシ同図Ｂに示すように
角形に成形するときビード位置が中心よりｌだけ変位さ
れるものである。

その工程の一例を示せば、第３図に示すようにスクイズ
ロールＡで溶接された丸パイプをオーバーリングガイド
ロールＢを経て、このガイドロールＢの後に設置された
ビード位置変更ロールＣに導びき、ビード位置変更ロー
ルＣにおいてビード位置を変更されるものであって、該
ビード位置変更ロールＣの構成は上記せる如くすべて遊
転する４個のロール１ａｓｌｂ＝３ａ、３ｂから成り、
被成形体は、このビード位置変更ロールＣを経てその前
後のロールスタンドの駆動ロールによって移動し、この
被成形体の移動によって上記のビード位置変更ロールＣ
の各ロールは転動される。

この上下のロールＩａ、Ｉｂ及び左右のロール３ａ、３
ｂは被成形体の進行方向に対し斜設され、各ロールの対
向面は楕円形に成形するように形成されているので、第
１図にｐいて上下ロール１ａ、１ｂの弧面の口及び二か
らロール軸心Ｙ−Ｙｔでの垂線の長さ、即ち半径は、上
下ロール１ ａ、 １ｂのイ及び八から軸心筐での垂線
の長さより犬となり、上下ロールにかいて、上ロール１
ａの弧面２ａの周速は口点に近づく程大となり、同じく
下ロール１ｂにおいては、その弧面２ｂの二点に近づく
程その周速は犬となり、又、左右ロールにおいても、左
ロール３ａの弧面４ａはイ点に近づく程、且つ、右ロー
ル３ｂの弧面４ｂはハ点に近づく程、ともに周速は犬と
なるので被成形体は第１図のＲ矢視方向に回動し、最初
の中心のビード位置ＰはＰａ位置１で移動して変位する
のである。

その変位量βば、第３図に示すように上記のビード位置
変更ロールＣと次のサイジングロールＤとの距Ｉｓによ
って変化され、近ければ小さく、遠ければ犬となるので
ビード位置変更ロールＣを前後に移動して調節し、サイ
ジングロールＤに連続して配設した４０−ルＴＨスタン
ドＥによって角形に成形されるのである。

この考案は上記の如く丸パイプ状から角パイプに連続成
形する中間においてビードの位置を変位するものであっ
て、従来のようにパイプに成形したものを他の角形成形
ロールスタンドにビード位置を変位して挿入し、角形に
成形するものに比し、成形工程を簡略化し、成形時間を
短縮し得る等実用上極めて大きい効果を奏するものであ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示すものであって、第１図
はロールの一部の断函図、第２図はビード位置変更説明
図、第３図は工程説明図である。 符号の説明、１・・・・・・上下方向の楕円形成形ロー
ル、１ａ・・・・・・上ロール、１ｂ・・・・・・下ロ
ール、２ａ。 ２ｂ・・・・・・上下ロールの弧面、３・・・・・・左
右方向の楕円形成形ロール、３ａ・・・・・・左ロール
、３ｂ・・・・・・右ロール、４ａ、４ｂ・・・・・・
左右ロールの弧面、５・・・・・・凹陥部、６・・・・
・・支軸、７・・・・・・ベアリング、８・・・・・・
固定部、９・・・・・・スペーサー、１０・・・・・・
内環、１１・・・・・・外環。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 溶接された丸パイプを多数の成形ロールを経て角パイプ
   に成形する装置において、被成形体の進行方向に対して
   上下斜方向に対設せる楕円形成形ロール１の上下ロール
   Ｉａ、ｌｂの弧面２ ａ ｓ２ｂを楕円形の長辺に相当
   するようにし、左右斜方向に対設せる楕円形成形ロール
   ３の上下ロール３ａ、３ｂの弧面４ａ、４ｂを楕円形の
   短辺に相当するようにして、４０−ル成形ロールをＱＬ
   、各ロールの軸心より各楕円形周面１での半径長さを異
   ならしめ、各楕円形周面の中心点より被成形体の回転方
   向に向って各ロールの半径長を犬ならしめて、順次周速
   度を犬ならしめ、被成形体を回動せしめて、ビード位置
   を変位せしめるようにしたことを特徴とするビード位置
   変更ロール。