JPS5823438B2 - 微粉炭−油混合物用添加剤 - Google Patents

微粉炭−油混合物用添加剤

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JPS5823438B2
JPS5823438B2 JP52119663A JP11966377A JPS5823438B2 JP S5823438 B2 JPS5823438 B2 JP S5823438B2 JP 52119663 A JP52119663 A JP 52119663A JP 11966377 A JP11966377 A JP 11966377A JP S5823438 B2 JPS5823438 B2 JP S5823438B2
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JP
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oil
pulverized coal
coal
additive
oil mixture
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JP52119663A
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JPS5453105A (en
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昭広 中
秀一 本荘
薫 青池
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は微粉炭−油混合物の性質を改良する薬剤に関す
る。
従来、微粉炭は発熱量当りの価格が安いにもかかわらず
、輸送の困難性、燃焼に際しての制御の困難性、発熱量
の低さ、貯蔵に要する場所が太きいといった欠点を有し
ており、燃料としては問題があった。
微粉炭と油の混合物は上記欠点がなく、油単独の場合に
比べて発熱量当りの価格が低いため実用価値が高い。
しかし、微粉炭と油とを単に混合しただけでは、比重差
のため、微粉炭粒子は沈降分離し、凝結して流動性を失
うため満足な微粉炭−油混合物は得られない。
したがって、安定性を向上する添加剤を見い出すことが
重要で、すでに本発明者等は上記問題点を克服し、有効
な添加剤を見い出すことに成功し、微粉炭−油混合物の
実用化を可能にした(特願昭51−125947、特願
昭51−125948、特願昭51−126406、特
願昭5l−130239)。
本発明者らは、更に長期間安定で、かつ、より経済的な
微粉炭−油混合物を得るべく鋭意研究を重ねた結果、油
中で石炭を粉砕して得られる混合物用の添加剤として、
本発明に係わる薬剤を少量利用することにより、優れた
微粉炭−油混合物を得ることに成功した。
本発明により、従来よりも3倍以上安定性が向上し、常
温または高温で長期間保存しても、微粉炭の沈降はほと
んど生じず、たとえ若干生じても、本薬剤の優れた働き
により、沈降した微粉炭の凝集がほとんど起らないため
、ごく簡単な攪拌のみで再流動化することができる。
もちろん、短期間(15日程度)の場合は攪拌の必要も
ない。
これにより、安心して微粉炭−油混合物を長期間かけタ
ンカー輸送することや、パイプラインや配管を流送する
ことも可能となった。
また本薬剤は、従来よりも使用量が少なくてすみ、経済
性の面からも微粉炭−油混合物の実用化を更に促進でき
た。
微粉炭−油混合物に用いる石炭とは、例えば無煙炭、瀝
青炭、亜瀝青炭、褐炭等の各種石炭で、種類や産地にか
かわりなく、また化学組成や水分含有量にもかかわりな
く、いかなるものも利用できる。
かかる石炭をそのままかあるいは粗砕して油中に入れ、
各種湿式粉砕機により、油中で直接・微粉炭とすればよ
い。
石炭中の水分は、湿式粉砕前に除いても、あるいは湿式
粉砕中あるいは粉砕後に除いてもよく、含有水分の少な
いものは除かなくても支障がない。
微粉炭の粒度は燃焼性より判断して、通常200μ以下
のものが好ましく、更に粒度の小さG)100μ以下が
好適であるが、微粉炭−油混合物の安定性等の物性に関
するかぎり、更に粒度の太きいものでも問題はない。
この微粉炭の含有量は最終混合物に対して20〜70重
量%であり、70%以上の微粉炭を含有した場合は、粘
度が著しく高くなり、流動性を失うため好ましくなく、
20%以下の場合は微粉炭含有による価格面のメリット
が少ない理由により好ましくない。
したがって、20〜70%混合できるが、30〜60%
が更に好ましい。
また、微粉炭−油混合物に用いる油とは、石油原油、原
油から得られる各種留分、例えば灯油、軽油、A重油、
B重油、C重油等やエチレン分解残油、クレオソート油
、アントラセン油、各種配合油等の一般に燃料として用
いられる油や廃油、例えばガソリンスタンド廃油(自動
車潤滑油、洗浄油)、鉄工所廃油(機械油、切削油、洗
浄油等の混合油)、石油タンカーやその他船舶の廃油、
一般化学工場廃油等をいい、その相互の混合物も含む。
中でも石油原油、B重油、またはC重油の利用が特に好
ましい。
水は、石炭中に含まれる水分が微粉炭−油混合物中に混
入したり、製造者が加える場合等があるが、水の体積分
だけ輸送費、貯蔵費、その他一般管理費等が高くなり、
更に蒸発熱をうばい、熱損失が大きくなるため好ましく
なく、少ない方がよい。
一方、水は微粉炭−油混合物の安定性を良好にする性質
と、燃焼時排ガス中のN0x(!1.バイジンを少なく
する効果を有するため、少量の混入は許される。
したがって、全水分量は7重量%以下がよく、全く含ま
れない場合もなんら支障がない。
水は積極的に加える必要がないので、通常添加水分量は
3重量%以下にすべきである。
本発明に係る微粉炭−油混合物用添加剤とは、分子内に
フェノール性OH基を1個以上好ましくは2個以上有し
、かつ、全活性水素を2個以上、好ましくは3個以上有
する有機化合物を出発物質として、これにアルキレンオ
キシドを反応すせ、その分子量を3000〜10万、好
ましくは7000〜10万にしたポリエーテルを必須成
分として含有するものである。
ここに言うポリエーテルとは、一般式 2式%)) で示しうるもので、Zは上記出発物質の残基である。
Rはエチレン、プロピレン、ブチレン等のアルキレンオ
キシドやエピクロルヒドリン、エチレンカーボネートの
残基で、nはアルキレンオキシドの重合度により定まる
数である。
mはZのもつフェノール性OH基を含めた活性水素の数
であり、少なくとも2以上、好ましくは3以上である。
ROは単独物であっても2種以上でもよく、その配列順
序は単独のまま、ブロック共重合型、ランダム共重合型
になってもよい。
たゾし、界面活性剤の通例として共重合型の場合は、ブ
ロック共重合型にするのが一般的で、好ましくは、末端
を親水基にするためエチレンオキシドを付加する。
Zに対応する出発物質には次の例がある。
(1)多価フェノール類例えば、カテコール、レゾルシ
ン、ヒドロキノン、ピロガロール (2)多価ナフトール類例えば、ナフトレゾルシン、α
−ナフトヒドロキノン等のジオキシナフタレン、トリオ
キシナフタレン (3)フェノール性OH基以外に活性水素を1回以上、
好ましくは2回以上含有する置換フェノール類例えば、
アミンフェノール、オキシ安息香酸、没食子酸 (4)フェノール、レゾルシン、ナフトールまたは置換
フェノール例えば、メタクレゾール、メタキシレノール
、メタエチルフェノール、オルソクレゾール、パラクレ
ゾール、2,6キシレノール等とアルデヒド類例えば、
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒ
ドまたはケトン類例えば、アセトンとの酸性または塩基
性触媒下で縮合させた縮合物中、少なくとも2個以上の
フェノール性OH基を有する縮合物(5)フェノール性
OH以外に活性水素を1個以上、好ましくは2個以上有
する置換フェノール類例えば、アミンフェノール、オキ
シ安息香酸、没食子酸等とアルデヒド例えば、ホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、ベンズアルデヒドまたは
ケトン類、例えば、アセトンとの酸性または塩基性触媒
下で縮合させた縮合物中少なくとも2個以上のフェノー
ル性OH基を有する縮合物ここて、フェノール性OH基
とは、フエノール、ナフトール、置換フェノール、置換
ナフトール、多価フェノール、多価ナフトール等の芳香
環に直接結合したOH基を意味する。
かかる本発明の微粉炭−油混合物用添加剤は、1重量%
以下の極少量加えるだけで安定な微粉炭−油混合物を得
ることができる。
上限を1重量%にしたのは経済的理由によるもので、例
えば0.5重量%以下でも非常に優れた効果を発揮する
また、本必須成分は、アニオン性やカチオン性や非イオ
ン性や両性の界面活性剤と併用してもよいが、添加剤総
量の5%以上、好ましくは20%以上存在していなけれ
ばならない。
本発明の薬剤は、油中で石炭を粉砕して得られた微粉炭
20〜70重量%を少なくとも含有する微粉炭−油混合
物に用いた場合に、前記のごとき卓抜した効果を発揮す
る。
これら薬剤が少量の添加においても卓抜した効果を発揮
できる機構は、これらの薬剤が分子量1000〜10万
、好ましくは7000〜10万と大きく、しかも出発物
質が2個以上の活性水素をもっているためかさばってお
り、かつ、アルキレンオキシドの極性基を有するため粉
炭粒子表面に吸着でき、更に分子中に芳香族環を有する
ため石炭および油となじみやすいため、粉炭粒子の沈降
と凝集を防止できる所にあると推考する。
また、石炭の粒子表面は親水性で極性を有する有機化合
物は吸着しやすいが、乾式性粉砕による粒子表面に比べ
、油中で石炭を粉砕した場合は特に粉炭粒子表面が空気
にふれないため活性な状態を保ちやすい。
本発明の薬剤は、上記の親水性と活性の強い粉炭粒子表
面に強力に結合し、種々の厳しい条件下においてもその
卓抜した効果を発揮する。
また、製造プロセスのいずれかの時点で加熱ならびに強
攪拌を加えれば、粒子表面の活性と薬剤の吸着性が上が
るため性能が更に向上する。
強攪拌とは、通常277L /sec以上、好ましくは
10m/sec以上の線速度のシェアーを加えることを
さし、攪拌はプロペラ、タービン等いかなる形式でもよ
く、この強攪拌により粉炭粒子表面の活性度が上昇し、
薬剤と粒子表面との接触の機会が上昇する。
また、加熱は50℃、好ましくは70℃、以上がよく、
200℃前後まで上昇させてもよい。
強攪拌や加熱を加える時期はいずれの時点でもよく、例
えば油中で石炭を粉砕する時や、粉砕後薬剤を加える時
や、貯蔵時や、配管輸送時等である。
加熱や強攪拌を加えない場合でも、本薬剤は有効ではあ
るが、これらの条件を加えた時は約2倍程度効果が上昇
する。
本混合物は、本発明の添加剤を利用するため、室温にお
いては3力月以上、70℃においテモ1カ月以上、上層
と下層とに性能差がほとんど生じず、非常に安定であり
、ボイラー等で燃焼した場合も通常の液体燃料に類似し
た燃焼が行なえる。
また、本混合物中の水は燃焼性の改善、バイジンの減少
、NOの減少といった良い効果を示すものである。
必要に応じて防錆剤、公害防止薬剤、助燃剤等を併用す
ることはこばむものではない。
以下に本発明の微粉炭−油混合物用添加剤を用いた代表
的な実例を表記する。
実施例

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油中で石炭を粉砕して得られた微粉炭20〜70重
    量%を少なくとも含む微粉炭−油混合物の性質を改良す
    るために用いる、フェノール性OH基を1個以上有し、
    かつ、全活性水素を2個以上有する有機化合物を出発物
    質としてアルキレンオ。 キシドを付加し、分子量を3000〜10万としたポリ
    エーテルを必須成分として含有することを特徴とする微
    粉炭−油混合物用添加剤。
JP52119663A 1977-10-03 1977-10-04 微粉炭−油混合物用添加剤 Expired JPS5823438B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5388008A (en) * 1977-01-13 1978-08-03 Neos Kk Stabilizer for oils mixed with coal

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