JPS5823212Y2 - バインダ−の結束装置におけるニ−ドル構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、バインダーの結束装置に訃けるニードル構造
に関する。

すなわち、支軸中心に回動するニードルを機体横方向の
結束通路を挾んで前後方向に往復動させて結束紐を供給
し、掛廻結節するように構成したバインダーの結束装置
にかいて、ニードルの出退時に後続殻稈を傷めないよう
にすることができるとともに、結束殻稈の束縛めが良好
となるようになすことができ、機体前部のバランスを良
好になして、少しでも前部を軽量化でき、結束装置を前
後方向に短縮できるよう簡単な構造にして提供するもの
である。

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図は、バインダー前部の下方部分の平面図を示し、
平面逆り状に形成した結束ケース６の左側部分前方には
刈刃７を横設して駆動アーム８により駆動するように設
け、結束ケース６の左側部を固定する前後方向の刈取フ
レーム９から、結束ケース６側に向け、平面傾斜する下
部搬送案内板１０を延出し、結束ケース６の上方には刈
取り殻稈がもたれかかって横方向に搬送されるよう従来
同様に搬送板（図示省略）を横方向に張設して、結束ケ
ース６の後方には泥水防止板１１を張設するとともに、
その後方に車輪１２．１２を配設して構成する。

また、前記刈刃７の後方で右側方にかける結束ケース６
の上方には、前後にガイド１３と案内板１４を横設して
、その間に横方向の結束通路２を形成し、結束通路２の
右側端部にはドア１５を回動自在に設け、結束通路２の
前方側にはパッカー１６を可動自在に設けＪ結束通路２
の前方に□は結節部１７を設けて、ドア１５の外方には
株元払い杆１Ｂを装設し、結節部１７の前方には駆動部
１９′を設けて放出アーム１９を駆動するようにして従
来構造同様に構成する。

Ａはニードルで、平面円弧状で断面Ｕ字状に形□成し、
ニードルＡの後部に固設したアーム２００基部をドア１
５近傍の支軸１中心に回動するよう構成し、その支軸１
中心に回動する状態でニードルＡ全体が結束通路２を挾
んで前後方向に往復動するよう□従来構造同様に構成し
、ニードルＡの先端部２１には結束紐３を挿通させる孔
２２を形威し、その結束紐３は後方め引出位置イから繰
り出すように構成する。

また、ニードルＡの後端部２３には、補助ニードルａの
前端部２４をビン２５により回動自由に連結するが、該
補助ニードルａはニードルＡと同じく平面円弧状で断面
Ｕ字状に形成し、前記アーム２０の中間部下面に設けた
支持部２６には、支持杆２７を摺動自在に挿通し、補助
ニードルａの中間部に形成した長孔２８には、前記支持
杆２７の一端に屈折形成したピン部２９を遊びをもたせ
て係合し、前記ニードルＡの内方でその内周側から支軸
１の方向にかけて長い圧縮板Ｂの背面中央部に前記支持
杆２７の他端を連結し、前記支持部２６と圧縮板Ｂとの
間における支持杆２７の部分には圧縮スプリング式ばね
４を嵌装して構成する。

なお、図中、３０は殻稈を示す。

しかして、刈取作業に釦いては、第１図および第２図に
示すように、ニードルＡが後端している状態で、補助ニ
ードルａは、ばね４の張りにより支持杆２７を介して前
方に引かれ、ピン２５を中心に回動する状態となって、
泥水防止板１１に当接しないよう前方に寄せられる状態
となる。

その状態では、第１図に示すような結節部１７から、ニ
ードルＡの先端部２１を通して引出位置イに向け、結束
紐３が延出する状態となり、刈刃７により刈取られる殻
稈がパッカー１６により結束通路２内に押し込筐れ、結
束紐３に掛合し、ドア１５に支持される殻稈が一定量と
なるところで、ニードルＡが関連作動し、支軸１中心に
回動しながら前出するニードルＡの先端部２１が結節部
１７側にいたるところで、第４図に示すように殻稈３０
に結束紐３を−回り掛廻して結束ができる。

その状態で、結束紐３を掛廻した殻稈３０に対し、第４
図に示すように圧縮板Ｂが当接し、穀、稈３０により圧
縮板Ｂが押圧される状態で、ばね４が弾縮するとともに
支持杆２Ｔにより、補助ニードルａが押され、第３図お
よび第４図に示すように、ニードルＡと補助ニードルａ
とは同一円を描くように連なる状態となり、結束紐３は
ニードルＡから補助ニードルａにそって引出位置イ側に
延出する状態となる。

また、その状態で、後続する刈取殻稈が結束通路２側に
押し寄せて、補助ニードルａを押圧することになり、そ
のために補助ニードルａが支持杆２１を介して圧縮板Ｂ
を押圧し、圧縮板Ｂが結束殻稈３０を圧縮作動すること
になって、束締めの良い緊締をなすことができる。

その状態から、再びニードルＡが後退する状態では、ニ
ードルＡと補助ニードルａが同一円をなすように連なっ
ているので、補助ニードルａの背面に押し寄せている殻
稈を傷めることなく、両ニードルＡ、Ｂはなめらかに後
方に抜けていく状態となり、また、結束紐３は補助ニー
ドルａにそって延出するので、後続殻稈により押されて
曲げられたり切損するようなことのない状態で作動され
る。

なか、補助ニードルａや圧縮板Ｂの装設により、従来の
ようにニードルにバランスウェイトを装着することを省
略できて、重量軽減させることができるとともに、機体
前部のバランスを良好にすることができる。

このように本考案は、支軸１中心に回動する円弧状ニー
ドルＡを、結束通路２に進退動させて結束紐３を供給し
掛廻結節するように構成したバインターの結束装置にか
いて、前記円弧状ニードルＡの後部にはニードルの円弧
を延長する形状の補助ニードルａを、その前部な回動自
由に連結して取付けるとともに、ニードルＡのアーム部
の進出動方向前面箇処には圧縮板Ｂを装設し、該圧縮板
Ｂと前記の補助ニードルａとを、ニードルアーム部に支
承される摺動支持杆２１によって連動枢結し、かつ、圧
縮板Ｂをニードルの進出動方向前方突出状態に弾性付勢
させるべく、前記圧縮板Ｂとニードルアーム部との間に
ばね４を介装して構成したから、圧縮板Ｂにより結束殻
稈を押圧して束締めを一層良好に行わせることができる
とともに、その圧縮板Ｂにより補助ニードルａを作動さ
せて、補助ニードルａがニードルＡと同じ円周方向に張
出すことができるようにして、ニードルＡが後退する際
に後続殻稈を傷めないようにさせることができ、補助ニ
ードルａや圧縮板Ｂの装設により、従来のようにニード
ルにバランスウェイトを装着することを省略できて重量
軽減をなすことができ、また機体前部のバランスを良好
にさせることができる等の特徴を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示し、第１図はバインダー前部
の下方部分の平面図、第２図は要部の平面図、第３図は
第２図の作動説明図、第４図は第１図の作動説明図であ
る。 １：支軸、Ａ：ニードル、２：結束通路、３：結束紐、
ａ：補助ニードル、Ｂ：圧縮板、４：ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支軸１中心に回動する円弧状ニードルＡを、結束通路２
   に進退動させて結束紐３を供給し掛廻結節するように構
   成したバインダーの結束装置において、前記円弧状ニー
   ドルＡの後部にはニードルの円弧を延長する形状の補助
   ニードルａを、その前部を回動自由に連結して取付ける
   とともに、ニードルＡのアーム部の進出動方向前記箇処
   には圧縮板Ｂを装設し、該圧縮板Ｂと前記の補助ニード
   ルａとを、ニードルアーム部に支承される摺動支持杆２
   Ｔによって連動枢結し、かつ、圧縮板Ｂをニードルの進
   出動方向前方突出状態に弾性付勢させるべく、前記圧縮
   板Ｂとニードルアーム部との間にばね４を介装してなる
   バインダーの結束装置にかけるニードル構造。