JPS5822816B2 - 磁気ヘツドコア片の製造方法 - Google Patents

磁気ヘツドコア片の製造方法

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JPS5822816B2
JPS5822816B2 JP53126583A JP12658378A JPS5822816B2 JP S5822816 B2 JPS5822816 B2 JP S5822816B2 JP 53126583 A JP53126583 A JP 53126583A JP 12658378 A JP12658378 A JP 12658378A JP S5822816 B2 JPS5822816 B2 JP S5822816B2
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JP
Japan
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core piece
oxide film
core
microns
magnetic
Prior art date
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Expired
Application number
JP53126583A
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English (en)
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JPS5552522A (en
Inventor
沖本博亮
隼瀬益太郎
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Proterial Ltd
Nidec Instruments Corp
Original Assignee
Sumitomo Special Metals Co Ltd
Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Special Metals Co Ltd, Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Sumitomo Special Metals Co Ltd
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Publication of JPS5552522A publication Critical patent/JPS5552522A/ja
Publication of JPS5822816B2 publication Critical patent/JPS5822816B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は耐摩耗性にすぐれた磁気へラドコア片の製造
方法に関する。
磁気へラドコア用材料に要求される特性は、磁気テープ
の摺動に対する耐摩耗性が良く、磁気ヘッドの電磁変換
特性に関係した飽和磁束密度と透磁率が高(、かつ保磁
力が低いこと、さらにコア片への加工が容易であること
等である。
これらの要求を満たす磁気へラドコア用材料としては、
一般にパーマロイ、ソフトフェライト、センダスト等が
用いられているが、パーマロイは耐摩耗性が悪く、ソフ
トフェライトは飽和磁束密度が低(、センダストは加工
性が悪いという欠点がある。
従来、前記パーマロイの耐摩耗性を向上させる方法とし
て、Nb、Ti、V、Ta、Zr、Si、AI等の元素
を添加して硬度を高める手段がこうじられているが、期
待された程には耐摩耗性が向上しないばかりか、パーマ
ロイの特徴である高飽和磁束密度が前記元素の添加によ
り大巾に低下するという問題を惹起している。
この発明は前記した従来の問題を解消し、耐摩耗性のす
ぐれた磁気へラドコア片を製造し得る方法を提案するも
のである。
この発明はCrを含むNi−Fe系合金(以下Cr系パ
ーマロイと称する)コア片の表面に、熱処理によって耐
摩耗性に富んだCrの酸化皮膜を形成せしめることを特
徴とするものである。
具体的にはCr系パーマロイコア片を磁気焼鈍した後、
さらに露点O〜+40℃の湿潤ガス中、700〜110
0℃で熱処理を行って、表面に0.5ミクロン以上の厚
さのCrの金属酸化皮膜を形成せしめる方法である。
すなわち、この発明は前記Crの酸化皮膜のガード効果
によりコア全体の耐摩耗性の向上をはかる方法である。
この発明において、露点をO〜+40℃の範囲に限定し
たのは、露点が0℃未満であるとCrの酸化が起こり難
く、露点が40℃を越えるとCrの酸化が早く皮膜厚の
コントロールが困難であるとの理由による。
また、熱処理温度を700〜1100℃の範囲に限定し
たのは、700℃未満ではCrの拡散が起こらず皮膜が
成長しない。
一方、1100℃を越えるとCrの拡散が早く皮膜厚の
コントロールが困難であるとの理由による。
また、Crの酸化皮膜の厚さを0.5−:クロン以上と
限定したのは、0.5ミクロン以下では前記のガ−ド効
果が現われないためである。
この発明によれば、Crの酸化皮膜はモース硬度8.5
と非常に硬いので、磁気テープの摺動による摩耗を阻止
してコア全体をガードする働きをし耐摩耗性を向上させ
得る。
さらに、Crの酸化皮膜は良絶縁体であるのでコア片を
積層した場合層間絶縁が完全に得られて渦電流損失を低
減できる次に、この発明の実施例について説明する。
実施例 1 6重量%Cr−42重量%Ni−残Fe成分のCr系パ
ーマロイを、溶解→鋳造→熱間加工→冷間加工の通常の
工程で0.1 mmの厚さに圧延後、打抜き(またはフ
ォトエツチング)によってコア片に加工し、露点が一7
0℃の乾燥水素中で1100℃、3時間の磁気焼鈍を行
い、続いて露点が+30℃の湿潤水素中で800℃、1
時間の熱処理を行って、表面にCrの酸化皮膜を形成せ
しめた。
第1図はその得られたコア片断面をX線マイクロアナラ
イザーで観察した結果を示すもので、同図aはCrと酸
素の濃度分布を示し、同図すは組成像による表面酸化物
を示す。
すなわち、組成像で斜線の部分が酸化物に対応しており
、その部分でCrと酸素の濃度が高くなっているので、
コア片表面にCrの酸化物が形成されていることがわか
る。
このCr酸化皮膜の厚さは1,2ミクロンであった。
実施例 2 実施例1と同様のコア片を露点が一70℃の乾燥水素中
で1100℃、3時間の磁気焼鈍を行った後、露点が+
30℃の湿潤水素中で1000℃1時間の熱処理を行っ
て、表面にCrの酸化皮膜を形成せしめた。
その得られたコア片断面をX線マイクロアナライザーで
観察した結果は第2図に示す。
同図aは第1図と同様Crと酸素の濃度分布を示し、同
図すは組成像による表面酸化物を示す。
この実施例2においても、コア表面にCrの酸化皮膜が
形成された。
そのCr酸化皮膜の厚さは3.3ミクロンであった。
第3図は前記実施例1および2のコア片をそれぞれ複数
枚積層して作成したコアを用いて、磁気テープの摺動に
よる摩耗量の時間推移を測定した結果を示す。
その際の磁気テープにはγヘマタイトテープを使用し、
テープ速度は4.75 cm/ secであった。
また比較のため、市販の高硬度パーマロイおよびセンダ
ストで作成したコアを同一試験条件で測定した結果も併
せて示した。
第3図の結果より明らかなどと(、磁気テープ走行時間
1000時間での摩耗量は、市販の高硬度パーマロイコ
アが40ミクロン、同じ(センダストコアが22ミクロ
ンであるのに対し、Crの酸化皮膜厚さ1.2ミクロン
のコア(実施例1)では17ミクロン、Crの酸化皮膜
厚さ8.3ミクロンのコア(実施例2)では10ミクロ
ンであり、この発明によるコアの摩耗量は、高硬度パー
マロイコアの約十〜)、センダストコアの約+〜÷と非
常に少ない好結果が得られた。
以上説明したごと(、この発明によれば、耐摩耗性の非
常にすぐれた磁気へラドコアを提供し得る上、熱処理工
程のみでCr酸化皮膜を形成し得るので、コスト的にも
安価なコア片を大量に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図aはこの発明の実施例1におけるX線マイクロア
ナライザーのプロファイル線で観測したCrおよび酸素
の濃度分布を示す図表、同図すは同じ(X線マイクロア
ナライザーの組成像で観察した表面酸化物を示す説明図
、第2図aは同上実施例2におけるX線マイクロアナラ
イザーのプロファイル線で観測したCrおよび酸素の濃
度分布を示す図表、同図すは同じ(X線マイクロアナラ
イザーの組成像で観察した表面酸化物を示す説明図、第
3図は同上実施例1.2におけるCr酸化皮膜厚さと摩
耗量との関係を従来品と比較して示す図表である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. i Cr系パーマロイ合金からなるコア片を磁気焼鈍
    した後、露点0〜+40℃の湿潤ガス中700〜110
    0℃で熱処理を施し、表面に0.5ミクロン以上の厚さ
    を有するCr酸化皮膜を形成せしめることを特徴とする
    磁気へラドコア片の製造方法。
JP53126583A 1978-10-13 1978-10-13 磁気ヘツドコア片の製造方法 Expired JPS5822816B2 (ja)

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JPS5552522A JPS5552522A (en) 1980-04-17
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5210118A (en) * 1975-07-14 1977-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic head and its manufacturing method

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50109613U (ja) * 1974-02-15 1975-09-08

Patent Citations (1)

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JPS5210118A (en) * 1975-07-14 1977-01-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd Magnetic head and its manufacturing method

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