JPS5822729B2 - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

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JPS5822729B2
JPS5822729B2 JP54089665A JP8966579A JPS5822729B2 JP S5822729 B2 JPS5822729 B2 JP S5822729B2 JP 54089665 A JP54089665 A JP 54089665A JP 8966579 A JP8966579 A JP 8966579A JP S5822729 B2 JPS5822729 B2 JP S5822729B2
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JP
Japan
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film
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nylon
minutes
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井上裕司
遠山信夫
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は改良された配向処理膜を有するプラスチックフ
ィルムをパネル基板とした液晶表示パネル(以下「プラ
スチックパネル」という)に関する。
従来の液晶表示パネルに使用されるパネル基板は何れも
無機ガラスであって、プラスチック基板は実用化される
に至っていない。
その理由は多々あるが基本的には、プラスチックの物性
やシール剤及びシール方法にも多くの問題があるが、配
向処理にも問題があるからである。
これ等諸問題は遂次解決の方向にあるが、本発明はこれ
等諸問題中プラスチックパネルにおける配向処理を如何
にするかについて研究し、無機ガラスパネルの配向処理
に採用されていた手段をプラスチックパネルに転用する
試みを止め、特にプラスチックパネルに適用可能な独自
の配向処理手法を確立することに成功したものである。
無機ガラスパネルに採用される配向処理手段としては □(イ)斜め蒸着による方法 (o)加速イオンの放射による方法 (ハ)ラビングによる方法 に)延伸フィルムの貼着による方法 等に分類でき、ラビングによる方法も、有機シラン化合
物を塗布してラビングする、耐熱高分子物質を塗布して
ラビングする、等に区分される。
しかしてこれ等の方法は何れもプラスチックパネルに対
しては有効ではない。
即ち0)の方法は5i02をガラス基板上に65°以下
の角度で蒸着させるのであるが、基板を200〜300
℃に加熱しておく必要があるため、この熱にプラスチッ
クフィルムが耐えられない。
又(10)の方法はシャワー状イオン発生源から加速イ
オンを65°以内に傾けた基板上に放射する方法である
が、装置が高価操作複雑であるばかりでなく量産性もな
いので、元来が量産を目的としコスト低下をねらいとす
るプラスチックパネル用の配向手段としては不適当であ
る。
更に←)のラビング法では、有機シランはプラスチック
との接着性や配向性が悪く、ガラス基板ではよい配向膜
を形成するポリイミド系などの耐熱高分子物質は膜の形
成が300℃以上となるため側底用い得す、又ガラス基
板用には知られている他の高分子物質の膜もプラスチッ
クフィルム上では良好な配向性を示さない。
更に又に)の方法は、一軸延伸の極めて薄い膜を貼着す
る方法であるが、導電膜上の抵抗値を著しく増加させる
ことなくこの極薄膜をプラスチックフィルム上に貼着す
ることは極めて難かしい。
いずれにしてもガラス基板用の公知配向処理手段はプラ
スチックパネル用には適当ではない。
プラスチックパネル用の配向処理には、ガラスパネルの
場合と異なった種々の条件が要求される。
その第1はプラスチックフィルムの耐熱温度以下で物理
的化学的に安定した水平配向性能が得られること、第2
には連続生産性があること及び大規模な設備や複雑な操
作を要しないこと、などである。
そこで本発明者は、かかる要求に応えるため鋭意検討の
結果、ナイロンに特定化合物を反応させた生成物を配向
処理膜として用いれば、ラビング処理により配向させる
ことができることを見出し本発明を完成した。
すなわち本発明の要旨は、酸化インジウム等の透明導電
膜を設けたプラスチックフィルムをパネル基板とした液
晶表示パネルにおいて、配向処理膜がナイロン、エポキ
シ樹脂及び有機チタネートの重量比で2〜3:1:20
〜100からなる反応生成物により形成されていること
を特徴とする液晶表示パネルにある。
以下に本発明の詳細な説明するに、本発明で使用される
プラスチックフィルムとしては、ポリエ。
ステルフィルム、ポリエーテルスルフォンフィルム、ポ
リカーボネートフィルムなどが使用される。
これらのフィルムは公知の手段により酸化インジウム、
酸化スズ等の透明導電膜が設けられてパネル基板とされ
る。
このような基板に対し、セグメント内に極性基−NH−
CO−をもつ直鎖状高分子物質であるナイロンはよく密
着し液晶分子を配向させる能力をもっており、この配向
性能は面をラビングすることにより一層高められる。
ここに言うナイロンと・は6−ナイロン、6,6−ナイ
ロン、12−ナイロンなどナイロンと総称される重合体
若しくは共重合体のことである。
エポキシ樹脂としては、グリシジルエーテル型、グリシ
ジルエステル型、グリシジルアミン型、環状脂肪族型、
線状、脂肪族・型のものをいずれも使用することができ
、これらのうち平均分子量300〜400までの液状の
ものが好ましい。
エポキシ樹脂は膜の形成に際しナイロンを架橋し耐熱性
及び配向性を高める効果があり、又有機チタネートはナ
イロン−エポキシ樹脂中の−OH基と反応し、Tiを中
心にした網状組織をつくり耐熱性及び配向性を一層高め
る効果を奏する。
なおここに言う有機チタネートとは一般式T I (O
R)4で表わされRはCn H2n +1のアルキル基
で炭素数40以下好ましくはC2〜CIO位のものであ
り、場合によってはRはアリル基であっても差支えなG
)。
しかし入手の容易さや性質の点からすればRはC3,C
4あるいはC1oのアルキル基であるのが好都合である
ナイロン、エポキシ樹脂、有機チタネートの配合比は重
量でナイロン:エポキシ樹脂:有機チタネートが2〜3
:1:20〜100の範囲にあるのが適当で、ナイロン
量がこの比よりも少いと配向性能及びパネル基板との密
着性が悪く、外観上配向膜に縞が多数発生する。
又ナイロンが多きにすぎるとエージング性(特に耐熱性
において)が劣下し密着性が低下する。
次に有機チタネートの比が20より小さいと外観上綿が
あられれ、さらにその比が小さくなると縞はなくなるが
耐熱性配向性が低下する。
一方有機チクネートが増すにつれ抵抗値が増し比が10
0を越えるころから抵抗値は急速に増大して100にΩ
を越えるため配向剤としては好ましくない。
なおこれら3成分の併用比率は掲示を省略したが多くの
実験により確かめられたものである。
配合剤成分をパネル基板上に形成する手段としては必須
三成分の溶液を先ず調製し、これにパネル基板を浸漬す
るか吹き付けを行うか等周知の塗布手段によればよい。
溶媒としてはトルエン、フェノール、ヘキサフルオロプ
ロパツール、ギ酸及びこれらの溶液とイソプロピルアル
コールとの混合溶液等が用いられる。
一般には以上から選ばれた溶媒に前記三成分を溶解した
後エタノール等で稀釈し0.1〜5チの溶液として使用
するのがよい。
配向剤溶液を塗布後のパネル基板は熱風乾燥等により溶
剤を除去した後さらに130〜150°Cに加熱して配
向膜を形成させる。
配向膜を形成後のパネルは次いでラビング処理される。
ラビング処理は綿布を用いて基板上を1から5 kg/
cm”静圧下に一方にこすればよい。
次に公知の方法により△ε〉0又は△ε〈0のTN型ネ
マチック液晶を封入し液晶表示パネルとする。
本発明の液晶表示パネルの配向処理には真空装置、高圧
電源など特別の設備を要せず、浸漬法又は吹き付は法に
より連続量産が容易に行なうことが出来、配向膜生成に
高温を要せず、物理的、化。
学的に安定した水平配向処理膜が得られる。
よって本発明に従れば基板としてプラスチックパネルを
用い従来の無機ガラスパネルに用いられた配向処理より
も極めて簡単な手段により実用上充分な性能を有する液
晶表示パネルを得ることができる。
なお本発明表示パネル及びその製造方法は当然のことな
がら、液晶表示方式により限定を受けるものではなく、
例えばTN(ライス1ヘネマテイツク)方式のみならず
、多色性色素を含有する液晶組成物を封入したゲストホ
スト方式の液晶表示パ。
ネルにも適用することができる。
以下、実施例によって本発明をさらに詳しく説明する。
実施例 1 75μのポリエチレンテレフタレートフィルム2に酸化
インジウムを主成分とする透明導電膜を設けたプラスチ
ックパネル基板を、下記成分を反応させ2,000部の
溶媒に溶解した溶液に浸漬後熱風乾燥で溶媒を除去する
さらに150℃、30分間加熱 配向処理溶液組成 (重量部) Nylon(融点ピーク103°C) 15部E
poxy (5hellEpikot 815)樹脂
5部TOT(テトラオクチルチタネート) 10
0部した後、綿布でパネル上を1 kg/C[[1″の
押圧下一方j向にこする。
ラビング方向が直交するようにパネル基板を重ね基板間
にビフェニル系液晶(BDH社E−7)を封入して無電
界時の液晶の水平配向状態について輝度計を用いてパネ
ルの透過率又は反射率を測定することによって配向性能
を調べた。
・以下にテスト結果を示す。
配向テスト結果 テスト項目 配向状態 初期配向 良 100°C90分後 良 4130°
C60分後 良 150°C60分後 良 室温、湿度90%甲 良 なおテスト24時間後も倒れも配向状態に異常はなかっ
た。
実施例 2 プラスチック基板75μのポリカーボネートフィルムを
用い、実施例1と同様にテストを行なった。
この場合のテスト結果も実施例1と同様であった。
実施例 3 プラスチック基板に75μのポリエーテルスルフォンフ
ィルムを用い、実施例1と同様にテストを行なった。
本例のナス1〜結果も前2例と同様であった。
実施例 4 75μのポリエーテルスルフォンフィルムに酸化インジ
ウムを主成分とする透明導電膜を設け、次の各成分を反
応させた生成物に3,000部の溶媒を加えて溶解した
配向処理液組成 (重量部) Nylon(融点ピーク115℃) 15部Ep
oxy (Shell Epikot 815)
5部TBT(テトラブチルチタネート) 25
0部配向処理液に浸漬後熱風乾燥で溶媒を除去した後、
170°C130分間加熱した後、綿布でパネル上を1
kg/c+n″の押圧下一方向にこする。
かくして得られたもののテスト結果は下記の通りであっ
た。
配向テスト結果 テスト項目 配向状態 初期配向 良 100°G90分後 良 130°060分後 良 1508C60分後 良 170℃60分後 良 室温、湿度90係24時間後 良 比較例 1 プラスチック基板に75μのポリエチレンテレフタレー
トを用い、酸化インジウムを主成分とする透明導電膜を
設け、ナイロン(融点ピーク103°C)7部(重量部
)を100部の溶媒に溶解した配向処理液に浸漬後、熱
風乾燥で溶媒を除去し、さらに150℃30分間加熱し
た後、綿布でパネル上を1 kg/cI11″の押圧下
一方向にこする。
以下実施例1と同様にしてテス1へを行なった。
そのテスト結果は、初期配向はよいが130°C130
分の耐熱性は不良であった。
配向テスト結果 テスト項目 配向状態 初期配向 良 100℃90分後 良 130℃30分後 不良 150°010分後 不良 室温 湿度90%24時間後 良 比較例 2 プラスチック基板に75μのポリエチレンテレフタレー
トフィルムを用い、酸化インジウムを主成分とする透明
導電膜を設け、下記成分を反応させた生成物を500部
の溶媒に溶解した溶液配向処理液組成 (重
量部) Nylon(融点ピーク103℃) 15部Ep
oxy (Shel[Epjkot815) 5
部に浸漬する。
以後実施例1と同様にして得られたもののテスト結果は
下記の通りであった。
配向テスト結果 テスト項目 配向状態 初期配向 良 100℃90分後 良 130℃10分後 一部配向不良130°C3
0分後 不良 150℃60分後 不良 室温、湿度90%24時間後 良 比較例 3 配向処理液を下記(1)〜(4)のものとして、実施例
1と同様にしてプラスチックパネルを作成した。
(1) 0.05%γ−アミノプロピルトリエトギシ
ーシラン/エタノール溶液 (2) 0. i %γ−メククリルエトキシプロピ
ルトリメトキシーシラン/エタノール溶液 (3)0.05係N−β−(N−ビニルベンジルアミン
)エチル−γ−アミノプロピルトリメトキシーシラン/
エタノール溶液 (4) ■、ofbβ−(3,4−エポキシシクロヘ
キシル)エチル−トリメトキシ−シラン/エタノール溶
液かくして得られたものの配向テスト結果は下記の通り
である。
配向テスト結果 テスト項目 (1) (2) (3)
(4)初期配向 × × ○ 0 80°C10分 −−〇 0 1008010分 −−×× 注)○・・・・・・配向膜、×・・・・・・全面的配向
不良比較例 4 プラスチック基板として75μのポリエチレンテレフタ
レートを用い、酸化インジウムを主成分とする透明導電
膜を設け、エポキシ樹脂とテトラオクチルチタネートを
100:5の割合で混合した1係イソプロピルアルコー
ル溶液を塗布後、熱風乾燥で溶媒を除去し、更に150
’Cで30分間焼成を行った。
次いで実施例1と同様にラビングして配向性能を調べた
その結果、初期配向は良かったが、80°C130分後
の配向状態は不良であった。
以上の実施例 比較例から判るように本発明の三成分は
いずれも欠くことが出来ず、又、他の150℃以下で配
向膜形成出来るシラン系化合物などに比べてはるかに性
能が良いことが判る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 酸化インジウム等の透明導電膜を設けたプラスチッ
    クフィルムをパネル基板とした液晶表示パネルにおいて
    、配向処理膜がナイロン、エポキシ樹脂及び有機チタネ
    ートの重量比で2〜3:1:20〜100からなる反応
    生成物により形成されていることを特徴とする液晶表示
    パネル。
JP54089665A 1979-03-19 1979-07-13 液晶表示パネル Expired JPS5822729B2 (ja)

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JP54089665A JPS5822729B2 (ja) 1979-07-13 1979-07-13 液晶表示パネル
DE8080900559T DE3068341D1 (en) 1979-03-19 1980-03-17 Liquid crystal display panel and process for producing same
US06/212,731 US4409268A (en) 1979-03-19 1980-03-17 Liquid crystal display panels and process for their production
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EP80900559A EP0025457B1 (en) 1979-03-19 1980-10-08 Liquid crystal display panel and process for producing same

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5320946A (en) * 1976-08-11 1978-02-25 Seiko Epson Corp Panel glass for liquid crystal display

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5320946A (en) * 1976-08-11 1978-02-25 Seiko Epson Corp Panel glass for liquid crystal display

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