JPS5822706Y2 - デンキセンタクキ ノ ゲンソククドウソウチ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 従来一般の電気洗濯機の減速駆動装置は、第１図に示す
ような構造となっている。

すなわち、洗濯機内部に位置するパルセータ１を回転さ
せるため台枠２に取りつけた電動機３の軸４に、モータ
プーリ５を固着し、ベルト６を介してパルセータ取付軸
７に固着されたインペラプーリ８に回転力を伝達させて
いる。

この場合、ベルト６の張りがゆるいとベルト６は滑って
十分に回転力をパルセータに伝えないことになるため、
製造時ベルト６の張り調整の手間がかかるという問題点
がある。

また、初期に適正に張られたベルトも、使用するにつれ
て摩耗し、初期の伝達性能を満足しなくなるという性能
安定上の問題もある。

また、ベルト、プーリ等の占める範囲が広いため、他の
部品の配置等に大きな制限となって設計しにくいという
問題もあった。

本考案はこのような欠点を改良すると共に、洗濯槽底部
に取付けて、こじれ、面振れの少ない減速駆動装置を提
供せんとするものである。

以下、本考案をその一実施例を示す第２図および第３図
を参考に説明する。

９は電動機で、その軸１０に第１の軸受１１を内蔵する
第１の歯車１２を固着し、この第１の歯車１２に歯合う
よう軸１４を中心に自在に回転するアイドラー歯車１３
を設けている。

またパルセータ１５をとりつけたパルセータ軸１６に第
２の歯車１７を固着し、この第２の歯車１７はアイドラ
ー歯車１３と噛み合う。

パルセータ軸１６はギアケース１８に内蔵された第２の
軸受１９と第１の軸受１１とにより支持されており、ギ
アケース１８とパルセータ軸１６とは、パツキン２０を
介して水密に保持されている。

ここでギアケース１８は洗濯槽２１に補強金具２２と共
に取付はナツト２３により水密に固定されている。

またアイドラー歯車１３の抜は防止と軸１４の固定のた
め、底板２４がギアケース１８の内部に固着されている
。

ここでこじれ、面振れの少ない減速駆動装置とするため
に、ギアケース１８と洗濯槽２１の当接面を出来るだけ
大きくする必要がある。

そこで本考案では、ギアケース１８の洗濯槽２１への取
付部外周径を、アイドラー歯車１３の軸間ピッチより大
きくすることを特徴とし、パルセータ１５の面振れや減
速駆動装置のこじれを防止させるもので、これと同時に
、ギアケース１８が洗濯槽２１に当接することにより、
軸１４はギアケース１８より抜は出る心配が無くなると
いう利点も生じるものである。

なお電動機より得た回転力は第１の歯車１２からアイド
ラー歯車１３を介して第２の歯車１７に伝えられ第２の
歯車１７からパルセータ軸１６に伝わってパルセータ１
５を回転させるという伝達経路をとるものである。

上記実施例から明らかなように、本考案の電気洗濯機の
減速駆動装置は、電動機の軸を、第１の歯車、アイドラ
ー歯車および第２の歯車を介してパルセータ軸に連結し
、ギアケースには電動機を固着し、このギアケースの洗
濯槽への取付部外周径を、アイドラー歯車の軸間ピッチ
より大きく設定し、前記ギアケースを直接あるいは補強
金具を介して洗濯槽へ当接させ取付ナツトにて締着した
もので、従来のベルトによる減速駆動装置に比し、小型
であるとともに駆動力の伝達性能が安定しており、パル
セータの面振れや減速駆動装置のこじれを防止すること
ができるとともに洗濯槽の上方開口側からの振動騒音の
発生を防止できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の電気洗濯機の減速駆動装置の断面図、第
２図は本考案の一実施例を示す電気洗濯機の減速駆動装
置の断面図、第３図は同装置の一部切欠平面図である。 ９・・・・・・電動機、１０・・・・・・電動機の軸、
１２・・・・・・第１の歯車、１３・・・・・・アイド
ラー歯車、１７・・・・・・第２の歯車、１８・・・・
・・ギアケース、２１・・・・・・洗濯槽、２２・・・
・・・補強金具、２３・・・・・・取付ナツト。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 電動機の軸を、第１の歯車、アイドラー歯車および第２
   の歯車を介してパルセータ軸に連結し、ギアケースには
   電動機を固着し、このギアケースの洗濯槽への取付部外
   周径を、アイドラー歯車の軸間ピッチより大きく設定し
   、前記ギアケースを直接あるいは補強金具を介して洗濯
   槽へ当接させ取付ナツトにて締め付は固定してなる電気
   洗濯機の減速駆動装置。