JPS5821666B2 - フアンテイガタドウフタロシアニンガンリヨウノセイホウ - Google Patents

フアンテイガタドウフタロシアニンガンリヨウノセイホウ

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JPS5821666B2
JPS5821666B2 JP12864174A JP12864174A JPS5821666B2 JP S5821666 B2 JPS5821666 B2 JP S5821666B2 JP 12864174 A JP12864174 A JP 12864174A JP 12864174 A JP12864174 A JP 12864174A JP S5821666 B2 JPS5821666 B2 JP S5821666B2
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copper phthalocyanine
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crude
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桑原幸雄
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は安定型銅フタロシアニンから微粒子化された不
安定型銅フタロシアニンを得る新規な製造法に関する。
更に詳しくは、本発明は粗製の安定型銅フタロシアニン
を、混線分散ミキサーで無機の塩類と水溶性粘結剤とよ
り磨砕する銅フタロシアニン顔料の顔料化に際し、シー
ド(種)として粗製の安定型銅フタロシアニンに不安定
型銅フタロシアニンを添加し、10〜70℃で磨砕する
ことを特徴とする微粒子化された不安定型銅フタロシア
ニン顔料の製法である。
不安定型鋼フタロシアニン顔料は、一般に着色力高く、
その色相は赤味の色調で青色感を高め、プラスチック着
色用、捺染用、一般印刷インキ用塗料用等として広範囲
に使用されている利用価値の高い顔料である。
従来、粗製の安定型(β型)銅フタロシアニンから微粒
子化された不安定型銅フタロシアニン顔料を得る方法と
しては、(a)硫酸微粒化法、(b)ボールミーリング
法、(c)有機溶媒中で硫酸塩となし、水中に投入する
方法(王化誌第65巻第2014〜2026頁)、ある
いは(d)アミノ−および/またはイミノ−イソインド
レニン又はフタロニトリルから特定溶媒中で加熱する方
法(特開昭48−726、特開昭48−10127、特
開昭48−10128)等が知られている。
しかし、これら公知の方法はいずれも工業化において種
々の問題がある。
すなわち(a)の方法は粗製の安定型鋼フタロシアニン
に対し、10〜30倍量という多量の硫酸を用いること
から、その作業性及び排液処理の点で決してすぐれた方
法とはいえない。
また(b)の方法については機械の構造的要因から顔料
化処理能力が低く、高いコストを形成する原因となって
いる。
(C)の方法については大量の有機溶媒を用いることか
ら工業的には不利な方法である。
更に(d)の方法については得られた不安定型鋼フタロ
シアニンはコスト的に高価な原料を用いることから工業
的に特に優れた製法とはいえない。
又、混練り分散ミキサーによる磨砕法として従来から知
られている顔料化法(特公昭38−n17、特公昭49
−31290、特公昭49−31291)はいずれも粗
製の安定型銅フタロシアニンから微粒子化された安定型
銅フタロシアニン顔料、又は粗製の不安定型銅フタロシ
アニンから微粒子化さ・れた不安定型銅フタロシアニン
顔料の製造法であり、前記の公知方法のように結晶転移
を同時に行なう方法としては知られていなかった。
本発明は、一般に混練り分散ミキサーによる磨砕では工
業化が困難とされていた安定型銅フタロ、シアニンから
不安定型銅フタロシアニンへの結晶転移を、シード(種
)として少量の不安定型銅フタロシアニンを添加するこ
とによって短時間で容易にかつほぼ完全に結晶転移でき
ることを見い出したことに基づくものである。
このシードは結晶転移を生起促進させる種となっている
ものである。
本発明の方法によれば粗製の安定型銅フタロシアニンを
3〜10時間という短時間で容易に不安定型結晶に結晶
転移させることができ、かつ同時に0.07〜0.01
μという微粒子にも粉砕できるものであって、よって目
的とするすぐれた着色力を有する赤味色調の青色顔料を
工業的に著しく有利に製造できるものである。
本発明の特徴とする点は、混線分散ミキサーを用いる顔
料化方法において結晶転移と微粒子化を同時に行なわせ
しめることによって工業的に有利に不安定型結晶の銅フ
タロシアニン顔料が得られることである。
したがって本発明は従来法にくらべ次の様な特徴を有し
ている。
(1)大量の酸を使用しないことから排水処理施設が不
要である。
(2)ボールミル法における構造物要因にもとづいた処
理能力、生産性及びコスト高の問題が著しく軽減される
(3)有機溶媒、硫酸微粒化法の様な有機溶媒や硫酸の
使用がないことから操作上工業物に有利である。
(4)混線分散ミキサーにより、粗製の安定型銅フタロ
シアニンから微粒子化不安定型銅フタロシアニン顔料が
直接得られることから合成したままの安価な粗製の安定
型銅フタロシアニンを出発原料とすることができる。
したがって予め高価な粗製の不安定型銅フタロシアニン
を製造して使用することは不要となる。
本発明の具体的な態様は次の通りである。
本発明に使用される原料である粗製の安定型銅フタロシ
アニンとは通常の方法で製造されるものであり、例えば
無水フクル酸又はフタロニドIJルと少量の触媒及び銅
又はその化合物とを窒素供与体物質すなわち尿素等と高
沸点有機溶媒の存在又は不存在の下で170〜250℃
で加熱反応させることによって得られるいわゆる有機溶
媒に安定なものをいう。
本発明の特徴である磨砕時に添加するシード(種)とな
る不安定型銅フタロシアニンとは、いわゆる有機溶媒に
不安定な結晶型を有する銅フタロシアニンであり、現在
知られているα、γ、δ。
ε型が含まれる。
またこれらα、γ、δ、ε型であっても有機溶媒安定型
に処理されたものも含まれる。
これら不安定型の製造法としては例えば粗製の安定型銅
フタロシアニン1部に対し3〜10部の60〜100%
硫酸に溶解又はけん濁せしめ、これを水中へ投入するか
、又は前述した従来の顔料化法で得ることができる。
シードの添加量は粗製の安定型銅フタロシアニン1部に
対し特に制限はないが、好ましくは0.05〜3.0部
、さらに有利には0,1〜1.5部である。
本発明の磨砕助剤とは、通常用いられる無機の塩類たと
えば硫酸ナトリウム、塩化すl−IJウム、塩化アンモ
ニウム、炭酸ナトリウム、塩化カルシウム等で、その使
用量は被磨砕顔料(安定型と不安定型銅フタロシアニン
の総量、以下同じ意味を有する)1部に対し1〜15部
、有利には3〜10部である。
本発明の磨砕条件を満足させるため、すなわち被磨砕顔
料と無機の塩類との粘着性を高めるため磨砕時に添加す
る粘結剤としては従来から知られている次の様な化合物
が有効である。
(1)水溶性アミノプラスト(特公昭49−31291
)(2)アルコール、ポリオール類(特公昭49−31
290) (3)モノエタノールアミン、ジェタノールアミン、ト
リエタノールアミン等のアルカノールアミン類 (4)水溶性高分子物質(特開昭48−30737)(
5)ホルムアミド (6)その他ポリアルキレンポリアミンと二塩基性カル
ボン酸、場合によってはカプロラクタムもしくは尿素を
加えて反応せしめたポリアミド尿素類の5〜90%水溶
液 (7)水ガラス (8) リン酸トリメチル、リン酸トリエチル等のリ
ン酸エステル類 その使用量は被磨砕顔料1部に対し0.5〜6.0部、
有利には1.0〜4.0部である。
本発明における磨砕温度は10〜70℃でよいが結晶転
移を有利に転移させるには30〜60℃が好ましい。
又磨砕時間は3時間以上、好ましくは4〜8時間で充分
に微粒子化され、同時に安定型結晶から不安定型結晶に
結晶転移される。
なお磨砕時に用途適性(顔料適性)を付与せしめるため
、場合によって更に界面活性剤やロジン類を添加しても
良い。
界面活性剤はカチオン系、ノニオン系、アニオン系のい
ずれであっても有効であるが、有利にはカチオン系、ノ
ニオン系である。
その添加量は被磨砕顔料1部に対し0.005〜0.5
部、有利には0.01〜0.2部である。
またロジン類とは、ロジン及び化学的変性ロジンならび
にロジンの塩類であり、具体的には、ガムロジン、ウッ
ドロジン、トール油ロジン、不均化ロジン、水添ロジン
、重合ロジン、ロジンアルコール、フェノール変性ロジ
ン、マレイン酸変性ロジン、ロジンカルシウム塩、ロジ
ンバリウム塩などがある。
これ等の添加量は被磨砕顔料1部に対し、0.005〜
0.5部、有利には0.01〜0.3部である。
本発明において用いる混線分散ミキサーとは、双腕型強
力分散ミキサー、すなわち各種マスチケーターマシンが
用いられる。
これには加圧型〔例えばバンバリーミキサ−、ジスバー
ジョンミキサー(ベーカーパーキンス社)、MS式強力
加圧型ニーダ−D型(森山製作所)〕と常圧型〔例えば
強力双腕型ニーダ−G型(森山製作所)、ユニバーサル
ミキサー(ベーカーパーキンス)、強力ニーダ−(弁上
製作所)〕がある。
本発明では、加圧型あるいは常圧型のいずれであっても
よい。
本発明の方法はたとえば次のようにして行なわれる。
双腕型分散ミキサーに、被磨砕顔料すなわち、粗製の安
定型銅フタロシアニン、粗製の不安定型銅フタロシアニ
ン及び磨砕助剤である無機の塩類、たとえば塩化ナトリ
ウムを被磨砕顔料の6重量比を仕込み、ミキサーの運転
を始める。
次に粘結斎拶すえばアミノプラスト樹脂(ウロン型アミ
ノプラスト固型分50%)を被磨砕顔料の1.1重量比
を添加し、内容物を粉状でもなく粥状でもない緻密な砂
状に保持しながら(場合によっては、この状態を保持す
るため0.2〜0.5重量比を追加しながら)30〜6
0°Cで4〜8時間磨砕する。
かくして目的とするすぐれた顔料適性を有する微粒子化
された不安定型銅フタロシアニンが高収率で得られる。
本発明方法で得られた不安定型銅フタロシアニン顔料は
、従来法、例えば硫酸微粒化法によって得られた顔料に
比べ着色力で15〜30%も高い着色性を示した。
従って本発明の完成の意義は大きい。
次に実施例によって本発明を説明するがこれのみに限定
されるものではない。
例中「部」は重量部を表わす。
実施例 1 2000容量部の双腕型分散ミキサーに粗製の安定型銅
フタロシアニン80部(含量95.6%)、粗製の不安
定型銅フタロシアニン20部(粗製の安定型銅フタロシ
アニン100部と60%硫酸400部を60〜80℃で
2時聞けんだく攪拌し、抜水1000部中に注入、涙過
、水洗して得たもの)、硫酸すl−IJウム700部を
仕込み約5分間運転して均一に混合する。
次にアミノプラスト樹脂(住人化学社製、ウロン型アミ
ノプラスト、商品名スミテックスレジン810固型分5
0%)250部を徐々に注入し、内容物が粉状でもなく
粥状でもない緻密な砂状に保つため、磨砕中30部を追
加注入しながら50部5℃で7時間混練りすることによ
って磨砕は終了する。
磨砕の終えた内容物を5000容量部のビーカーに入れ
、水を加え4000部となし、50〜60℃で30分攪
拌し後濾過、水洗する。
ウェットケーキは再び5000容量部ビーカーに入れ、
3%希塩酸4000部を加え80〜90℃で1時間保温
攪拌し、濾過、水洗する。
かくして93.7部(含量99.6%)の微粒子化され
た赤味色調の青色顔料を得た。
このものは着色力にすぐれると共に極めて鮮明な色相で
あり、X線回折図から不安定型銅フタロシアニンであっ
た。
実施例 2 2000容量部の双腕型分散ミキサーに粗製の安定型銅
フタロシアニン80部(含量95.6%)、不安定型鋼
フタロシアニン(実施例1で得られたもの)20部、硫
酸ナトリウム700部を仕込み以下実施例1と同様に操
作処理して94.1部(含量99.8%)の微粒子化さ
れた赤味色調の青色顔料を得た。
このものは実施例1で得られたものと同様極めて鮮明で
着色力がすぐれており、X線回折図から不安定型銅フタ
ロシアニンであった。
実施例 3 2000容量部の双腕型分散ミキサーに粗製の安定型銅
フタロシアニン90部(含量95.6%)、粗製の不安
定型銅フタロシアニン10部(実施例1で用いたのと同
じもの)、塩化ナトリウム700部を仕込み約5分間運
転して均一に混合する。
次にホルムアミド250部を徐々に注入し、内容物が粉
状でもなく粥状でもない緻密な砂状に保つため、磨砕中
50部を追加しながら50〜60℃で8時間混練り磨砕
する。
以下実施例1と同様に操作、処理して94.2部(含量
99.3%)の微粒子化された赤味色調の青色顔料を得
た。
このものは実施例1で得られたものと同様、極めて鮮明
で着色力がすぐれており、X線回折図から不安定型銅フ
タロシアニンであった。
実施例 4 2000容量部の双腕型分散ミキサーに粗製の安定型銅
フタロシアニン70部(含量95.6%)、不安定型銅
フタロシアニン30部(実施例1で用いたのと同じもの
)、硫酸ナトリウム700部を仕込み約5分間運転して
均一に混合する。
次にジエチレングリコール250部を徐々に注入し、内
容物が粉状でもなく粥状でもない緻密な砂状に保つため
磨砂中50部を追加しながら40〜50℃、6.5時間
混練りする。
以下実施例1と同様に処理して93.6部(含量99.
4%)の微粒子化された赤味色調の青色顔料を得た。
このものは実施例1で得られたものと同様、極めて鮮明
で着色力がすぐれており、X線回折図から不安定型銅フ
タロシアニンであった。
実施例 5 2000容量部の双腕型分散ミキサーに粗製の安定型銅
フタロシアニン50部(含量95.6%)、不安定型銅
フタロシアニン50部(実施例1で用いたと同じもの)
、塩化ナトリウム700部を仕込み、約5分間運転して
均一に混合する。
次に、エタノールアミン250部を徐々に注入し、50
〜55℃で6時間磨砕し、以下実施例1と同様に操作処
理して93.6部(含量99.3%)の微粒子化された
赤味色調の青色顔料を得た。
このものは実施例1で得られたものと同様、極めて鮮明
で着色力がすぐれており、X線回折図から不安定型銅フ
タロシアニンであった。
実施例 6 2000容量部の双腕型分散ミキサーに粗製の安定型銅
フタロシアニン80部(含量95.6%)、不安定型銅
フタロシアニン20部(実施例1で得られたもの)、重
合ロジン5部、塩化ナトリウム700部を仕込み、以下
実施例1と同様に操作処理して98.2部の5%重合ロ
ジン混入不安定型銅フタロシアニンを得た。
このものは特にプラスチック着色用にすぐれた着色性を
示し、鮮明でしかも赤味色調の青色としては従来にない
美麗な色相である。
このものもX線回折図から不安定型である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 粗製の安定型鋼フタロシアニンを混線分散ミキサー
    で無機の塩類と水溶性粘結剤とより磨砕する銅フタロシ
    アニン顔料の顔料化に際し、シード(種)として粗製の
    安定型銅フタロシアニンに不安定型銅フタロシアニンを
    添加し、10〜70°Cで磨砕することを特徴とする微
    粒子化された不安定型銅フタロシアニン顔料の製法。
JP12864174A 1974-11-07 1974-11-07 フアンテイガタドウフタロシアニンガンリヨウノセイホウ Expired JPS5821666B2 (ja)

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JPH049837Y2 (ja) * 1985-06-08 1992-03-11
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