JPS5821604Y2 - 短管状被加工物に適合する傾動型チヤツク爪を備えた内径チヤツキング式スクロ−ルチヤツクの構造 - Google Patents

短管状被加工物に適合する傾動型チヤツク爪を備えた内径チヤツキング式スクロ−ルチヤツクの構造

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JPS5821604Y2
JPS5821604Y2 JP8425778U JP8425778U JPS5821604Y2 JP S5821604 Y2 JPS5821604 Y2 JP S5821604Y2 JP 8425778 U JP8425778 U JP 8425778U JP 8425778 U JP8425778 U JP 8425778U JP S5821604 Y2 JPS5821604 Y2 JP S5821604Y2
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chuck
scroll
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JP8425778U
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JPS54183775U (ja
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川田正明
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川田 正明
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、配管作業用のニップルやプラグ等の比較的
短かい管状体の端部に外周ねじを形成する場合のように
、その外周部分を直接的にチャッキングすることができ
ない被加工物に適用tで至便な内径チャッキング式スク
ロールチャックの改良に係るものである。
一般的なスクロールチャックの構成に関連して、第1図
および第8図に示すごとく、チャック本体1の前面部に
ある放射状ガイド溝2に沿って進退可能となった通常、
3個の内径チャッキング用チャック爪(通称、内爪)3
を使用し、これらの何個のチャック爪の作用段部、すな
わちその外端部方向に向かって下7の階段状となる各肩
部3′を以って係合保持した被加工物Xの内周部分を、
チャック爪3の裏面部の弧状歯3aとこの弧状歯に噛み
合うスクロール盤4のスクロール歯ないしは渦巻歯4a
と噛み合い作用により、チャック爪3を斉一に外方向に
移動させてチャッキングすること、および第9図に示す
ごとく、同図中で中位置(第1次チャッキング時の位置
)にあるチャック爪3を仮線の位置に傾動させて、弧状
歯3aとスクロール歯4aとの噛み合い関係をP点から
P′点へ進める(相対的には、前記スクロールを図中の
矢印方向に前記2点間の距離だけ回動させることと同義
である)ことにより、チャック爪の先端部の山形突起3
“を被加工物Xの外周部にくい込ませ(第2次チャッキ
ング状態となし)、増し締めを行なうことは、JIS規
格CB−6151)あるいは特公昭49−7547号公
報または実公昭50−18228号公報等に開示されて
いる技術に基ずいて、いずれも古くから公知である。
しかしながら、第8図に示すごとき配管用のニップルや
プラグ等の短管状の被加工物Xの端部に外周ねじXa影
形成る場合のように、その一方または両方の端部の外周
部分に対して切削工具を介在した強力な切削トルクを加
えようとすると、単に、第7図および第8図に示すチャ
ックを用いて被加工物Xの内径チャッキングをしただけ
では、各チャック爪の作用段部3′と対応する被加工物
Xの内周部分X′との間でいわゆる滑りを生じてしまう
このような場合、従来の手法では、最初のチャッキング
操作をして被加工物Xに所定の切削トルクを加えた後に
(上述した屑りによる爪跡ないしは傷跡を前記被加工物
の内周部分に付けた後に)、再度チャッキング操作をす
ることにより増し締めをして、被加工物Xをより強固に
チャッキングすることが行なわれるが、そうするときは
、はとんど例外なく、第7図中仮線で示すように被加工
物Xの形状を変形させて、その真円度を損ない、切削精
度の低下をきたすようになる。
このような現象は当然のことながら、配管用のニップル
やプラグ等のような薄肉の管状被加工物について顕著に
発生する。
上述した観点に従かえば、外周端部にねじ等の強力切削
加工を施すべき短管状被加工物Xの内径チャッキングを
するに当っては、基本的には、前述の傾動式のチャック
爪3の傾動動作に伴なう二次的なくい込み作用を適用し
て、当初にチャッキングした被加工物Xの内周部分に対
し、そのときのチャッキング精度(芯出し精度)を維持
したまま、より強固にチャック爪3の先端部を当てかっ
た状態を、切削トルクが加わった時点で確実に形成する
ことが必要で、これが実現すると、内径チャッキングに
おける上記の問題点を一挙に解消することができるよう
になる。
この考案は、以上に鑑みてなされたものであって、内径
チャッキング式スクロールチャックの機能中に前記チャ
ック爪3によるくい込み作用を加れるべく、そのチャッ
ク爪の形状ならびに前記のスクロール盤のスクロール歯
4aと前記のチャック爪の弧状歯3aとの噛み合い関係
さらにはその弧状歯自体の設計上の要点等に関し、下達
するような工夫をなしたことにより、特に上記ニップル
やプラグもしくはそれらに類する短管状被加工物に使用
して効果的なスクロールチャックの構成を創作したもの
である。
すなわち、この考案は、第1図〜第4図に示すように、
チャック本体10の前面部に放射方向に沿って、各1個
のチャック爪30を嵌着するに適した複数個のガイド溝
11を形成し、これらのガイド溝の一方の側壁部分11
aをチャック本体10の放射線(半径線)に対して実質
上平行となし、その他方の側壁部分11bを、この側壁
部分と相対するチャック爪30の側面部分30bとの間
に、好ましくはそのチャック爪内端方向に向かって(前
記チャック本体の中心方向に向かって)漸次拡開するよ
うな適当幅の傾動間隙Cが存するように形成し、かつ前
記の一方の側壁部分11aに対し、チャック爪30の相
対する側面部分30bを弾圧しておくための、たとえば
スチールボール21およびコイルスプリング22から成
る弾圧装置20を設けたことにより、ガイド溝11内に
おいて、チャック爪30を進退させるときには、弾圧装
置20を公してチャック爪30を、前記の一方の側壁部
分11aに摺接した状態で、チャック本体の放射線に平
行に移動させ、しかも被加工物Xにチャック爪30を当
てかった後に、チャック本体10を始動回転させるとき
には、弾圧装置20の弾力に抗して、傾動間隙Cのある
側にチャック爪30を傾動させることを可能にし、チャ
ック爪30の内端に被加工物Xの軸方向に突出する係合
段部31を設け、この係合段部31の外側部分(チャッ
ク爪の外端側)に、被加工物Xの内周面にくい込ませる
1個以上の山形状突起32を形成するとともに(図示さ
れている実施例では中央の■状溝33によって2分割さ
れた2個の鋭角山形状突起32a 、32bが形成され
ている)、チャアク爪30の裏面に、スクロール盤4の
スクロール歯14の外側面14aに係合させるに適した
内側面35aを有する弧状歯35を設け、この弧状歯3
5の内側面35aをスクロール歯14の外側面14aの
曲率半径rよりも大きい曲率半径Rを有する円弧によっ
て形成し、弧状歯35の内側面35aの両端エツジ35
cがスクロール歯14の外側面14aに接触しないよう
にしたことを特徴とするものである。
したがって、スクロール盤4を回転させると、そのスク
ロール歯14によってチャック爪30が放射方向に外方
に引っ張られ、山形状突起32a。
32bが被加工物Xの内周面にくい込み、第1次チャッ
キング状態が得られる。
その後、切削トルクが加えられると、チャック爪30が
傾動し、その弧状歯35の内側面35aとスクロール歯
14の外側面14aの接触点が位置Qから位置Q′に移
動し、山形状突起32a 、32bが被加工物Xの内周
面にさらに深くくい込み、第2次チャッキング状態が得
られる。
これによって、被加工物が強固にキャラキングされるも
のである。
弧状歯35の内側面35aの曲率半径Rはスクロール歯
14の外側面14aの曲率半径rよりも大きいため、チ
ャック爪30が傾動しても、弧状歯35のエツジ35c
はスクロール歯14の外側面14aに接触しない。
したがって、弧状歯35のエツジ35aがスクロール歯
14の外側面14aを噛み、焼き付けをおこすというよ
うな不都合は生じない。
以上説明したように、この考案は、チャック爪30を傾
動させるようにしたことから、被加工物Xを強固にチャ
ッキングすることができる。
また、弧状歯35の内側面35aの曲率半径Rをスクロ
ール歯14の外側面14aの曲率半径rよりも大きくし
たから、弧状歯35のエツジ35aがスクロール歯14
の外側面14aを噛み、焼き付けをおこすという不都合
をさけることができる。
この結果、内径チャッキング式スクロールチャックにお
いて、チャック爪30を傾動させることを可能にするこ
とができたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を実施しているスクロールチャックの
正面図、第2図はこの考案の要部を拡大して示す概略的
な断面図、第3図はその一部分を示す同上図、第4図は
この考案に係るチャック爪を示す側面図、第5図は前記
チャック爪の部分的な変形例を示す平面図、第6図は前
記チャック爪の他の変形例を示す同上図、第7図および
第8図は公知の内径チャッキング式スクロールチャック
をそれぞれ示す正面図および側面図、第9図は公知の外
径チャッキング式スクロールチャックの一部分を示す概
略的な断面図である。 4・・・・・・スクロール盤、10・・・・・・チャッ
ク本体、11・・・・・・ガイド溝、11a・・・・・
・一方の側壁部分、11b・・・・・・他方の側壁部分
、14・・・・・・スクロール歯、14a・・・・・・
外側面、22・・・・・・コイルスプリング、30・・
・・・・チャック爪、31・・・・・・係合段部、32
・・・・・・山形状突起、35・・・・・・弧状歯、3
5a・・・・・・内側面、X・・・・・・被加工物。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. チャック本体の前面部に放射方向に沿って、各1個のチ
    ャック爪を嵌着するに適した複数個のガイド溝を形成し
    、これらのガイド溝の一方の側壁部分を前記チャック本
    体の放射線に対して実質上平行となし、その他方の側壁
    部分を、この側壁部分と相対する前記チャック爪の側面
    部分との間に適当幅の傾動間隙が存するように形成し、
    かつ前記一方の側壁部分に対し、前記チャック爪の相対
    する側面部分を弾圧しておくための弾圧装置を設けたこ
    とにより、前記ガイド溝内において、前記チャック爪を
    進退させるときには、前記弾圧装置を介して前記チャッ
    ク爪を、前記一方の側壁部分に摺接した状態で、前記チ
    ャック本体の放射線に平行に移動させ、しかも被加工物
    に前記チャック爪を当てかった後に、前記チャック本体
    を始動回転させるときには、前記弾圧装置の弾力に抗し
    て、前記傾動間隙のある側に前記チャック爪を傾動させ
    ることを可能にし、前記チャック爪の内端に被加工物の
    軸方向に突出する係合段部を設け、この係合段部の外側
    部分に、被加工物の内周面にくい込ませる1個以上の山
    形状突起を形成するとともに、前記チャック爪の裏面に
    、スクロール盤のスクロール歯の外側面に係合させるに
    適した内側面を有する弧状歯を設け、この弧状歯の内側
    面を前記スクロール歯の外側面の曲率半径rよりも大き
    な曲率半径Rを有する円弧によって形成し、前記弧状歯
    の内側面の両端エツジが前記スクロール歯の外側面に接
    触しないよらにしたことを特徴とする短管状被加工物に
    適合する傾動型チャック爪を内径チャッキング式スクロ
    ールチャック。
JP8425778U 1978-06-17 1978-06-17 短管状被加工物に適合する傾動型チヤツク爪を備えた内径チヤツキング式スクロ−ルチヤツクの構造 Expired JPS5821604Y2 (ja)

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JPS54183775U JPS54183775U (ja) 1979-12-26
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