JPS58215743A - 接触型記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、静電容量方式ビデオディスクなどのスタイラ
スが摺動面に接触して情報信号を再生することができる
ようにした接触型記録媒体に関する０ 従来、ビデオ信号や音声信号などの情報信号が静電容量
の変化として記録された静電容量方式ビデオディスクが
知られている。かかるビデオディスクは接触型記録媒体
であって、該ビデオディスクの情報信号が記録された摺
動面をスタイラスが摺動することにより、該情報信号が
再生されるのであるが、スタイラスがビデオディスクの
摺動面との摩擦圧を減少させ、円滑に摺動することがで
きるようにするために、該摺動面に潤滑剤が設けられて
いる。

第１図は従来の接触型記録媒体の一例を示す概略側断面
図であって、１は基板、２は金属薄膜、５は誘電体層、
５は潤滑剤である。

この従来例は、案内溝付きの静電容量方式ビデオディス
ク（以下、単にディスクという）であって、樹脂からな
る基板１上にスタンパ（図示せず）へのプレス加工によ
り凹凸状のピットスペースが形成され、かかるピット、
スペースの配列により情報信号が表わされており、その
上に、電極を形成する金層薄膜２が形成され、さらにそ
の上に、誘電体層３が形成されている。

矢印Ａ方向に回転するかかるディスクをスタイラス（図
示せず）が摺動すると、該スタイラスの電極とディスク
の金属薄膜２との間の静電容量が、ピット、スペースに
応じて変化して検出され、情報信号が再生される。

ところで、かかるディスクをスタイラスが摺動すると、
ディスクとスタイラスとの間で大きな摩擦圧が生じ、ス
タイラスの円滑な摺動を損ねるとともに、ディスクやス
タイラスの寿命を著しく短縮することになる。そこで、
誘電体層３の上に潤滑剤４を塗布し、上記摩擦圧を減少
させてスタイラスの円滑な摺動が行なわれるようにし、
ディスクやスタイラスの寿命を伸ばすことができるよう
にしている。

潤滑剤４としては、従来、有機系の液体潤滑剤が用いら
れ、その材料としては、一般に、シリコン系の潤滑油が
用いられている。しかしながら、かかる潤滑剤は、以下
に示すような問題点を有している。

（１）　　クリーナなどによるディスククリーニング時
に潤滑剤も同時に除去され、クリーニング回数とともに
潤滑特性が劣化する。

（２）耐衝撃性が著しく劣り、ディスクに傷がっ（５）
ディスクが損傷しないようにするだめにはディスクの摺
動面とスタイラスの滑走面との間の接触角に対する余裕
度が非常に小さくなり、スタイラスの摺動にともなって
傷がつきやすい。

液体潤滑剤を用いる際の要点は、ディスクとスタイラス
間に潤滑剤による流動層を形成することにある。このこ
とは、潤滑特性が油膜の膜厚やディスク、スタイラス間
の接触状態の影響を受けることになり、充分な潤滑特性
を得るためには、膜厚やディスク、スタイラス間の接触
状態を制御する必要がある。

また、上記の流動層は動的平衡状態において形成される
ものであり、充分な潤滑特性を得るためには、ディスク
、スタイラス間の運動状態を常に同じ状態に保つ必要が
あるが、衝撃などによってディスク、スタイラス間の動
的平衡状態がくずれると、潤滑特性は著しく劣化するこ
とになる。

以上のように、従来は、ディスクの摺動面に潤滑剤を塗
布したとしても、やはり、ディスクに傷が付きやすく、
寿命を伸ばすというようなこともできないから、潤滑処
理は充分なものではなかった。

本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除きスタイラス
の円滑な摺動を可能にするとともに耐衝撃性を改善し、
よって、長寿命化した接触型記録媒体を提供するにある
。

この目的を達成するために、本発明は、潤滑剤として無
機層状固体潤滑剤を用い、かかる潤滑剤をその結晶Ｃ面
が摺動面に平行になるように形成した点を特徴とする。

無機層状固体潤滑剤は、その結晶Ｃ面内において、非常
に強い共有結合性の化学結合状態をなしているから、結
晶Ｃ軸方向に対する耐衝撃性が非常に優れており、また
、結晶特有のすべり面が結晶Ｃ面に一致している。本発
明は、この点に着目してなされたものである。

以下、本発明の実施例を図面にりいて説明する。

第２図は本発明による接触型記録媒体の一実施例を示す
概略側断面図であって、５はインコネル合金層、６はＭ
Ｏ８２薄膜であり、第１図に対応する部分には同一符号
を付している。

この実施例でも、接触型記録媒体として静電容量方式ビ
デオディスク（以下、ディスクという）を例として説明
する。

第２図において、ディスクは樹脂基板１にインコネル合
金層５、さらに、ＭｏＳ２薄膜６が積層されて形成され
ており、インコネル合金層５は電極を形成している。Ｍ
Ｏ８２薄膜６は無機層状固体潤滑剤であって、潤滑層と
ともに誘電体層をも形成し、その結晶Ｃ面が摺動面に平
行となるように配向されている。なお、摺動面はＭＯ８
２薄膜６の表面である。

しかるに、ＭＯ８２薄膜６の結晶Ｃ面がすべり面に一致
していることから、−スタイラスの摺動が非常に円滑に
なり、ディスクのクリーニングなどによってＭ　ｅｊ　
Ｓ　２薄膜６が除かれることもないから、スタイラスの
摺動の円滑さは持続する。

さらに、耐衝撃性が向上し、たとえば、スタイラスのデ
ィスクへの降下による衝撃やディスクの摺動面とスタイ
ラスの滑走面との間の接触状態などによっても傷がつく
ことがなく、ディスクの寿命が著しく伸びることになる
。

インコネル合金層５は、インコネル合金を加熱せずに樹
脂基板１に蒸着することによって得られ、層厚は約００
５μｍないし０．０５μｍに設定した。

ＭＯ８２薄膜６は、純Ａｒガスを用い、プレーナ型マグ
ネトロンスパッタリング法により加熱せずに形成する。

膜厚は約００５μｍに設定した。

この方法で形成したＭＯ８２薄膜６を電子線回折法を用
いて評価した結果、ディスク面に平行にＭ　ｏ　Ｓ　２
の結晶Ｃ面が配向していることを示す回折斑点が観測さ
れた。なお、ＭＯ８２薄膜６の形成方法として、イオン
ブレーティング法、真空蒸着法を用いても、上記のスパ
ッタリング法ト同様の配向が得られる。

なお、上記実施例では、無機層状固体潤滑剤としてＭ　
ｏ　Ｓ　２について説明しだが、他の無機層状固体潤滑
剤であるグラファイト、六方晶のＢＮＷＳ２　、　Ｎｂ
　Ｓ　２を用いてもよい。棟だ、接触型記録媒体として
、静電容量方式ビデオディスクばかりでなく、たとえば
、磁気ディスク、磁気テープなどのスタイラスが摺動す
る他の記録媒体であってもよいことは明らかである。

以上説明したように、本発明によれば、スタイラスを常
時円滑に摺動させることができ、また、耐衝撃性も著し
く改善されて信頼性の向上および長寿命化が可能となり
、前記従来技術の欠点を除いて優れた機能の接触型記録
媒体を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の接触型記録媒体の一例を示す概略側断面
図、第２図は本発明による接触型記　、録媒体の一実施
例を示す概略側断面図である。　　　　　□１・・・基
板　　　　　　５・・・インコネル合金層６・・・−Ｍ
Ｏ８２層 Ｙ　１　図 ハ 茶２　図 第１頁の続き ０発　明　者　藤田勇次 横浜市戸塚区吉田町２９２番地株 式会社日立製作所家電研究所内 ０発　明　者　石垣正治 横浜市戸塚区吉田町２９２番地株 式会社日立製作所家電研究所内

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 情報信号が記録された摺動面をスタイラスが摺動して走
   査することにより、該情報信号が再生されるようにした
   接触型記録媒体において、Ｍ　ｏ　Ｓ　２１グラフアイ
   ト、六方晶のＢＮＩＷＳ２１ＮｂＳｅ２の少なくとも１
   つからなる潤滑剤を設け、該潤滑剤の結晶Ｃ面が該潤滑
   剤の表面である前記摺動面にはソ平行になるように構成
   したことを特徴とする接触型記録媒体。