JPS5821164B2 - 流動炉への可燃物供給装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、石炭焚ボイラ、スラッジ焼却ボイラ、廃棄物
焚ボイラ、あるいは焼却炉等に用いる流動炉に関し、特
に、それに可燃物を供給する可燃物供給装置に関するも
のである。

前記各種ボイラ等に用いる流動炉のベッド内へ可燃物を
供給するには、通常、各種供給装置により行っているが
、例えば、ベッド下部の分散板上に下から可燃物の供給
パイプを突き出して粉粒体の可燃物を上向きに供給する
装置がある。

しかしこの装置は、可燃物の供給パイプが上向きのだめ
、このパイプ内で閉塞が生じ、したがって可燃物の長時
間の供給が困難になる。

また他の装置として、ベッドの上から可燃物の散布機を
用いて可燃物を供給するものもあるが、可燃物の流動媒
体への混入が悪いため、ベッド内での燃焼率が低く、熱
回収率が低下する欠点がある。

さらに他の装置として、ベッドの横方向から可燃物を供
給するものもあるが、この場合はベッドの周辺のみが燃
焼域になり、効率が悪い。

一方、これら各種装置の他に、ベッド上部から供給パイ
プをベッド下部の流動媒体内に挿入して可燃物を供給す
る装置もあるが、この装置は、燃焼効率の点では、前述
した各種装置に比して優れているものの、供給パイプが
流動媒体内に挿入されているので、流動媒体内の供給パ
イプ内壁に可燃物が融着したり、あるいは炭化付着が生
じたりして、供給パイプを閉塞する危険がある。

そこで本発明は、上述した装置、すなわち、ベッド上部
から供給パイプをベッド下部の流動媒体内に挿入する装
置を改良してその問題点を解決し、燃焼効率がよく、し
かも供給パイプの閉塞を防止して、長時間に渡って効率
よく熱回収する、流動炉への可燃物供給装置を提供する
ことを目的とする。

次に図面によシ本発明の一実施例を説明する。

第１図、第２図において、流動炉１の流動媒体ベッド２
内には、その上方から図示しない可燃物供給源と連通す
る供給パイプ３の先端が臨んでいる。

この供給パイプ３には、水冷ジャケットを設けて水冷す
るようにしている。

このように配置した供給パイプ３の下方のベッド２下部
には、分散板４を設けている。

この分散板４は、流動炉１の下方から送られる空気５を
通す形状に表されている。

そして、可燃物供給パイプ３の周囲に間隔を置いて、か
つ分散板４からも間隙を置いて流動媒体ベッド２中に仕
切板６を配置して、可燃物供給パイプ３から前記分散板
４に至る区域に可燃物と流動媒体７との混合室８を形成
している。

また、この混合室８に対応する分散板４は第１図に示す
ように空気流入口を封じ、仕切板６は水冷するだめの二
重構造となっている。

更に、前記ベッド２内の分散板４上方には、多数の伝熱
管９を配置してベッド２内の流動媒体７と可燃物との燃
焼による熱を除熱するようにしている。

いま、供給パイプ３内を、単独あるいは気体搬送により
可燃物を混合室８内に送り込むと、供給パイプ３の先端
と仕切板４との間に間隙があるので、仕切板６の北端か
ら流動媒体７の一部が混合室８内へ飛散流入し、この混
合室８内で、前記可燃物と流動媒体７とが混合して、こ
れらの混合物１０が次第に下降循環しながら仕切板６と
分散板４との間に形成された間隙から、ベッド２内に流
出する。

そして、ベッド２内に流出した混合物１０は、他の流動
媒体とともに流動炉１下方から分散板４を介して送り込
まれた空気により流動化されて、流動媒体７全域に渡っ
て燃焼し、燃焼がス１１は炉外へ放出される。

したがって、可燃物は、流動媒体の一部と混合室内で混
合しながら分散板上に供給される。

この結果、可燃物供給パイプ３と仕切板６には、水冷ジ
ャケットが夫々設けられているので可燃物供給パイプ３
内や混合室８内は低温は保たれており、かつ混合室８に
対応する分散板４は空気流入口が封じられているので、
燃焼に必要な十分の空気の流入がさまたげられ、可燃物
が混合室８内で燃焼したり溶解することを防止すること
ができる。

そし７て本発明では仕切板６と可燃物供給パイプ３との
間には間隔が設けられているので、この間隔から流動媒
体が混合室８に浸入して可燃物と流動媒体とが混合され
、仕切板６と分散板４との間隔から流動媒体ベッド中に
流出する。

しだがって本発明では、混合室８で可燃物と流動媒体と
の混合がなされるのみであり、供給パイプや混合室が閉
塞されることがないので、長時間の連続運転ができる。

まへ混合室からベッド内へ流出する可燃物は、供給パイ
プ内から混合室に放出された後、混合室内全域に分散し
てベッド内へ流出するので、可燃物が流動媒体に均一に
供給される。

しだがって、ベッド内の燃焼効率が顕著に向上する等の
利点を有する。

なお、供給パイプの先端の形状は、水平あるいは斜め下
向きでもよい。

また、混合室を形成する仕切板は、水冷するだめの二重
壁構造としてもよく、あるいは多孔板にしてもよい。

さらに混合室の形状は、下方に向って徐々に面積が拡大
するもの、あるいは仕切板を平行に配置したものが好ま
しい。

【図面の簡単な説明】

図面は、本発明の一実施例であり、第１図は正面視の断
面説明図、第２図は第１図■−■線の平断面説明図であ
る。 １・・・流動炉、３・・・供給パイプ、４・・・分散板
、８・・・混合室。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 可燃物の供給源と連通ずる可燃物供給パイプを、流
   動炉の上方から流動媒体ベッドにその先端を配置し、前
   記ベッド下部に分散板を設けた流動炉において、前記可
   燃物供給パイプの先端部周囲に該先端部から間隔を置い
   て、かつ前記分散板からも間隔を置いて前記流動媒体ベ
   ッド中に仕切板を配置して、前記可燃物供給パイプから
   前記分散板に至る区域に可燃物と前記流動媒体との混合
   室を形成すると共に、該混合室に対応する前記分散板の
   空気流入口を封じ、前記可燃物供給パイプと前記仕切板
   には水冷ジャケットを設けると共に、前記流動媒体ベッ
   ドに伝熱管を埋設したことを特徴とする流動炉への可燃
   物供給装置。