JPS5821014B2 - 高導電性・高強度銅合金 - Google Patents
高導電性・高強度銅合金Info
- Publication number
- JPS5821014B2 JPS5821014B2 JP55084621A JP8462180A JPS5821014B2 JP S5821014 B2 JPS5821014 B2 JP S5821014B2 JP 55084621 A JP55084621 A JP 55084621A JP 8462180 A JP8462180 A JP 8462180A JP S5821014 B2 JPS5821014 B2 JP S5821014B2
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- JP
- Japan
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- conductivity
- heat resistance
- copper alloy
- degree
- strength copper
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は銅にイツトリウムを微量添加することにより銅
のもつ高導電性を損うことなく、耐熱強度を著しく向上
せしめた銅合金に関する。
のもつ高導電性を損うことなく、耐熱強度を著しく向上
せしめた銅合金に関する。
一般に鋼中にある種の元素を添加すると導電性が低下す
る。
る。
これは添加元素が鋼中に固溶するためであり、導電率の
低下を抑え、かつ強度を向上させるには溶質原子を固溶
させずに析出させる、いわゆる析出硬化型の添加元素を
選択することが望まれる。
低下を抑え、かつ強度を向上させるには溶質原子を固溶
させずに析出させる、いわゆる析出硬化型の添加元素を
選択することが望まれる。
しかるに例えばラジェータフィン材のように板厚〜50
μm程度の薄板の場合、焼入過程を含む析出硬化処理は
多くの困難を伴うことから例えば0u−8u合金のよう
に加工硬化現象を利用して強度、特に・耐熱性の向上を
図った合金が種々開発されている。
μm程度の薄板の場合、焼入過程を含む析出硬化処理は
多くの困難を伴うことから例えば0u−8u合金のよう
に加工硬化現象を利用して強度、特に・耐熱性の向上を
図った合金が種々開発されている。
しかしこれら合金は本質的に純銅に比して導電率の低下
は避けられない。
は避けられない。
例えば0.1重量%Snの添加で〜100%IAO8の
導電率が、0.2重量%Snの添加では〜80%IAO
8の導電率によで落込んでしまう。
導電率が、0.2重量%Snの添加では〜80%IAO
8の導電率によで落込んでしまう。
実際上、高強度、高導電性を併せ具備させるためラジェ
ータフィン材のSn成分量は上述の0.1〜0.2重量
係の範囲内で選択されるが、この範囲内での導電率への
Sn成分量の影響は極めて大きく、導電率のバラツキを
極力少くコントロールすることが必要となり、実操業上
の困難さをもたらしている。
ータフィン材のSn成分量は上述の0.1〜0.2重量
係の範囲内で選択されるが、この範囲内での導電率への
Sn成分量の影響は極めて大きく、導電率のバラツキを
極力少くコントロールすることが必要となり、実操業上
の困難さをもたらしている。
本発明者らはOuにYを微量添加し、加工硬化現象を利
用することにより、純銅とほぼ同一レベルの導電率(〜
100%IAO8)を保ち、しかも耐熱性を著しく向上
せしめ得るという従来全く知られていなかった新たな知
見を得た。
用することにより、純銅とほぼ同一レベルの導電率(〜
100%IAO8)を保ち、しかも耐熱性を著しく向上
せしめ得るという従来全く知られていなかった新たな知
見を得た。
従来、OuにYを添加する試みは2〜3行われているが
、これらはいずれもY添加量が0.06重重量以上の成
分領域にあり、導電率は余り変化しないか、むしろ低下
する結果となっていた。
、これらはいずれもY添加量が0.06重重量以上の成
分領域にあり、導電率は余り変化しないか、むしろ低下
する結果となっていた。
本発明によれば、OuにYを0.004〜0.050重
量係と特定された量で添加し、加工度を10〜50係と
することにより、0u−8u合金におけるように加工硬
化現象を利用することから析出硬化型合金の作成上の困
難さを回避しつつ0u−8u合金のように溶質原子(S
n)の添加による導電率低下を防止するものである。
量係と特定された量で添加し、加工度を10〜50係と
することにより、0u−8u合金におけるように加工硬
化現象を利用することから析出硬化型合金の作成上の困
難さを回避しつつ0u−8u合金のように溶質原子(S
n)の添加による導電率低下を防止するものである。
本発明において、Yの添加量が0.004重量重量溝で
は耐熱性の向上を期待することができず、また0、05
0重量重量越えると導電率の低下が避けられず、コスト
アップも無視できなくなる。
は耐熱性の向上を期待することができず、また0、05
0重量重量越えると導電率の低下が避けられず、コスト
アップも無視できなくなる。
このようなY成分範囲の0u−Y合金の加工度が50%
を越えるとY添加による耐熱強度の向上効果が消失して
しまい、加工度が10%未満では所望の加工硬化による
効果が期待できなくなる。
を越えるとY添加による耐熱強度の向上効果が消失して
しまい、加工度が10%未満では所望の加工硬化による
効果が期待できなくなる。
本発明に従ってYを微量添加し、これを所定の加工度に
加工することによる作用効果の機構については不明であ
るが、OuとYとの金属間化合物(YOu、またはYO
u、)またはY酸化物が分散し、これらが加工硬化に寄
与するものと考えられる。
加工することによる作用効果の機構については不明であ
るが、OuとYとの金属間化合物(YOu、またはYO
u、)またはY酸化物が分散し、これらが加工硬化に寄
与するものと考えられる。
以上のような本発明は従来の0u−8n合金とほぼ同等
の耐熱性を有し、しかも100%IAO3程度の導電性
を示す。
の耐熱性を有し、しかも100%IAO3程度の導電性
を示す。
このように本発明に係る合金は耐熱性および導電性を併
せ持つことから、例えばラジェータフィン材として使用
するに最適であり、ラジェータ本体を小型化していく傾
向に十分に供し得え、省エネルギーの社会的要請にも大
きく貢献することができ、その効果は大きい。
せ持つことから、例えばラジェータフィン材として使用
するに最適であり、ラジェータ本体を小型化していく傾
向に十分に供し得え、省エネルギーの社会的要請にも大
きく貢献することができ、その効果は大きい。
次に本発明の実施例を示す。
実施例
市販の電気鋼地金を十分に木炭被覆し、酸化をできるだ
け避けながら高周波溶解炉で溶解(溶解温度1200℃
)した後、Yを0u−Y母合金の形で添加し、溶融、攪
拌後200原×80w1×20履の鋳鉄鋳型に鋳造し、
鋳塊を作成した。
け避けながら高周波溶解炉で溶解(溶解温度1200℃
)した後、Yを0u−Y母合金の形で添加し、溶融、攪
拌後200原×80w1×20履の鋳鉄鋳型に鋳造し、
鋳塊を作成した。
それらの分析結果を次表に示す。
これら鋳塊を面側後、800°Cで熱間圧延して板厚5
履まで圧下し、さらに冷間圧延により板厚2.5fl!
の板を得た。
履まで圧下し、さらに冷間圧延により板厚2.5fl!
の板を得た。
これらをさらに450℃で1時間焼鈍後、酸洗し、仕上
圧延を行い所望の加工度の板を得た。
圧延を行い所望の加工度の板を得た。
これらの板について、゛加工度30%の加工材についで
Y添加による導電率の変化(第1図)、加工度30係、
焼鈍時間1時間の加工材について耐熱性に及ぼすYの影
響(第2図)および0.016Y1焼鈍時間1時間の加
工材について耐熱性に及ぼす加工度の影響(第3図)を
調べた。
Y添加による導電率の変化(第1図)、加工度30係、
焼鈍時間1時間の加工材について耐熱性に及ぼすYの影
響(第2図)および0.016Y1焼鈍時間1時間の加
工材について耐熱性に及ぼす加工度の影響(第3図)を
調べた。
第1図から、Y成分量が〜0.05重量%まで導電率は
純銅に比べてほとんど影響がないか、むしろわずかでは
あるが向上することがわかる。
純銅に比べてほとんど影響がないか、むしろわずかでは
あるが向上することがわかる。
また、第2図からYの微量添加により耐熱性が著しく改
善され、300℃X1hrの焼鈍後の引張強さが30K
pf/−を越えており、従来の0u−8n系ラジエータ
フイン材の耐熱性を十分に具備するものであることがわ
かる。
善され、300℃X1hrの焼鈍後の引張強さが30K
pf/−を越えており、従来の0u−8n系ラジエータ
フイン材の耐熱性を十分に具備するものであることがわ
かる。
さらに第3図から、耐熱性は加工度に依存しており、6
0%以上の加工度では300℃X 1 hrの焼鈍によ
り、引張強さが30Kyf/−以下に低下してしまい、
例えばラジェータフィン材として十分な耐熱性を有する
とはいい難くなる。
0%以上の加工度では300℃X 1 hrの焼鈍によ
り、引張強さが30Kyf/−以下に低下してしまい、
例えばラジェータフィン材として十分な耐熱性を有する
とはいい難くなる。
この耐熱性に与える加工度の影響はY成分量が0.00
4〜0.050重量重量範囲内で同様であった。
4〜0.050重量重量範囲内で同様であった。
第1図はY添加による導電率の変化を示す関係図、第2
図は耐熱性に及ぼすYの影響を示す関係図(図中のΦ印
はOY、(2)印は0.004Y、X印は0.016Y
、Δ印は0.050Y)、第3図は耐熱性に及ぼす加工
度の影響を示す関係図(図中のΦ印は加工度30係、Δ
印は加工度50袈〆)印は加工度60係)である。
図は耐熱性に及ぼすYの影響を示す関係図(図中のΦ印
はOY、(2)印は0.004Y、X印は0.016Y
、Δ印は0.050Y)、第3図は耐熱性に及ぼす加工
度の影響を示す関係図(図中のΦ印は加工度30係、Δ
印は加工度50袈〆)印は加工度60係)である。
Claims (1)
- 1 イツトリウム0.004〜0.050重量重量含み
残部銅からなり、10〜50係の加工度に加工してなる
高導電性・高強度銅合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55084621A JPS5821014B2 (ja) | 1980-06-24 | 1980-06-24 | 高導電性・高強度銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP55084621A JPS5821014B2 (ja) | 1980-06-24 | 1980-06-24 | 高導電性・高強度銅合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5713136A JPS5713136A (en) | 1982-01-23 |
JPS5821014B2 true JPS5821014B2 (ja) | 1983-04-26 |
Family
ID=13835748
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP55084621A Expired JPS5821014B2 (ja) | 1980-06-24 | 1980-06-24 | 高導電性・高強度銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5821014B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4519980A (en) * | 1983-05-31 | 1985-05-28 | Hitachi Cable, Ltd. | Fin materials for automobile radiators |
JPS60165335A (ja) * | 1984-02-08 | 1985-08-28 | Furukawa Electric Co Ltd:The | 自動車熱交換器のフイン用銅合金 |
CN103911524B (zh) * | 2014-03-21 | 2015-09-16 | 中国科学院金属研究所 | 一种铜稀土二元中间合金的制备方法 |
-
1980
- 1980-06-24 JP JP55084621A patent/JPS5821014B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5713136A (en) | 1982-01-23 |
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