JPS5820592Y2 - 板材ストツパ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えばスラブのような板材をパイラーに積載
する際、板材寸法に無関係に任意にセット出来、また上
段板材の積層時下段板材が移動することなく整列積層す
ることが出来る板材ストッパーに関する。

以下本考案では板材としてスラブを例に述べる。

従来スラブのパイリングは、例えばローラーテーブルの
ような搬送系を送られてぎたスラブを、プッシャーＰｕ
を用いて搬送系と直交方向に押出し、パイラーＰに順次
積層する方法で行なわれていた。

この方法では、第１図に示すように、１枚目のスラブＳ
１はその長手方向の中心線Ｓｃが、パイラーＰの中心線
Ｐｃに並行になるように正しくパイラーＰに積載される
。

しかしながら、２枚目のスラブＳ２を１枚目のスラブＳ
ｌ上に積載しようとする場合、１枚目のスラブＳＩが２
枚目のスラブＳ２との間に生じる摩擦力のため、スキッ
ドＳｄ上を滑べるので第１図に示すように元の位置から
ずれ整列したスラブのパイリングが出来なかった。

このため、パイラーＰ上に積層されたスラブＳを他の場
所に運搬する場合例えばトングクレーンを用いてスラブ
Ｓを把持しようとしても、スラブのずれとスラブ巾の和
が、トングＴの最大開度より大きくなると第２図に示す
ように把持することか出来なくなる。

従ってトングクレーンの使用が出来ない場合はスラブの
複数枚同時運搬が不能となり、例えばリフマグ・クレー
ンによる単数運搬に頼らざるを得す、著じるしく作業性
を低下させることになる。

本考案は上述した欠点を解決すべくなされたものでその
特徴とするところは、上方に板材当接部を設は且つ下面
に歯を形成してなるラチェットラックを、板材搬送系と
直交方向に伸長して設けた案内溝に、バランスウエート
を介して進退自在に嵌装するとともに、前記案内溝に沿
い該案内溝の下方に伸長して設けたラックを、パイラー
上面に揺動自在に且つ一側にバランスウエートを連設し
てなるリンクを介して前記ラチェットラックに係脱自在
に設けたことにあり板材をパイラーに積層するにあたり
、板材寸法に合わせて任意にセット出来且つ上段板材の
積層時、下段板材が移動することなく整列積層すること
が出来る板材ストッパーを提供するにある。

以下、本考案の一実施例を図面をもとに述べる。

１は案内溝で、例えば横形鋼あるいはＨ形鋼等の抱き合
せ構造でローラーテーブルＲ延長方向と直交方向に適宜
支持部材１ａでパイラーＰに取付けられている。

２はラチェットラックで、上方に板材の当接部２ａを設
は且つ下面に歯２ｂを形成するとともに、基体部両側に
車輪２ｃを転勤自在に設は前記案内溝１に進退自在に嵌
装されている。

３はラチェットラック２用ウエートで、索体例えばワイ
ヤーロープ３ａを介してラチェットラック２の板材装入
側端部にガイド３ｂを経、結集懸垂されている。

４はラチェットラック止めで、例えばプレートにスプリ
ングを介装したボルトを取付けた緩衝構造で案内溝１の
装入側端部の適宜部位に固設している。

５はラックで、案内溝１に沿い且つ案内溝の下方に設け
られておりパイラーＰ上面に揺動自在に設けられた複数
のリンク６ ａ ｔ６ｂ、６ｃで支持するとともに、前
記ラチェットラック２に係脱自在に設けられている。

１はリンク用つエートで、索体例えばワイヤーロープ１
ａで各リンク６ａ、６ｂ、６ｃが、同一動作を行なうよ
う各リングに線素、懸垂されている。

８ａ、８ｂはラックストッパーで、それぞれラック５の
前後端に該ラックに当接して設けている。

９はリンク押えで例えばビーム構造で設けられている。

なお、リンク６ａは、上端部が、リンク押え９に当接し
得るリンク長さに形成される。

上述したように構成した装置を用い板材をパイリングす
る場合について述べる。

第５図は、本考案を備えたパイラーＰが、一枚目のスラ
ブを受入れるため□最上位（待機位置）にある場合を示
す。

この時リンク６ａの先端６ａがリンク押え９で押え付け
られ、第６図のリンク６ａ姿勢から第５図のリンク姿勢
に揺動することから、リンク６ ｂ。

６ｃも連動し、ラック５はリンク６ａの先端部６ａ’の
下降量だけ下降し、ラック５の歯と、ラチェットラック
２の歯２ｂとｎみ合いは外れる。

ラック５との係合を解１れたラチェットラック２＆東ラ
チエツトラツク用ウエート３によりラチェットラック止
め４まで引かれる。

この状態からスラブＳ１をプッシャーＰｕでパイラーＰ
に押込むと、スラブＳ１は先づラチェットラック２に当
接したのち共動し、該ラチェットラックを第６図に示す
スラブＳ、停止位置まで後退させる。

次いでパイラーＰが、２枚目のスラブＳ２の受入れレベ
ルまで降下すると、リンク６ａの先端６ａ’はリンク押
え９から離れることから、リンク６ａは、リンク６ｂ、
６ｃと連動してリンク用つエートＴに引張られ、この結
果リンク６ａ、６ｂ。

６ｃ上のラック５は上昇しラチェットラック２と噛合い
、ラチェットラック２とラック５の係合を完成する。

次いで２枚目のスラブＳ２のパイリングがなされる。

プッシャーＰｕで押された２枚目のスラブＳ２が、１枚
目のスラブＳｌ上に積載される際、スラブ５１ｔＳ２間
の摩擦力によりスラブＳ２がスラブＳ１をラチェットラ
ック２方向に押しても、ラチェットラック２とラック５
が係合していることから、スラブＳ１の後退力はラック
５を介してラックストッパー８ｂで受止められるので、
スラブＳ１が後退してずれることなくスラブＳ２を積載
することができる。

さらに３枚目以降のスラブも２枚目と同様に整列積層す
ることができる。

本考案マ上記のように構成し且つ用いることにより板材
寸法に無関係に任意に設定することが出来るとともに、
上段板材の積層時に下段板材が移動することがないので
板材の整列積層が可能となり、次工程への板材搬送作業
がきわめて高能率で行なわれるなど作業性の向上に大き
い効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の板材のパイリング状態を示す平面図、
第２図は従来の板材パイリングにおける吊上げ不能状態
を示す説明図、第３図は本考案の一実施例を示す一部切
欠き斜視図、第４図は本考案の一実施例を示す平面図、
第５図は本考案の動作説明図で、板材の一枚目受入時の
状態を示す。 第６図は本考案の動作説明図で、二枚目積戦時の状態を
示す。 第７図は第５図Ａ−Ａ切断面の側面図である。 １・・・・・・案内溝、１ａ・・・・・・支持部材、２
・・・・・・ラチェットラック、２ａ・・・・・・板材
の当接部、２ｂ・・・・・・歯、２ｃ・・・・・・車輪
、３・・・・・・ラチェットラック用つエート、３ａ・
・・・・・ワイヤーロープ、３ｂ・・・・・・ガイド、
４°パ・・ラチェットラック止め、５・・・・・・ラッ
ク、６ａ、６ｂ、６ｃ・・・・・・リン久 Ｔ・・・・
・・リンク用つ土−ト、７ａ・・・・・・ワイヤーロー
プ、８ａ、８ｂ・・・・・・ラックストッパー ９・・・・・・リンク押え。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上方に板材当接部を設は且つ下面に歯を形成してなるラ
   チェットラックを、板材搬送系と直交方向に伸長して設
   けた案内溝に、バランスウエートを介して進退自在に嵌
   装するとともに、前記案内溝に沿い該案内溝の下方に伸
   長して設けたラックを、パイラー上面に揺動自在に且つ
   一側にバランスウエートを連設してなるリンクを介して
   、前記ラチェットラックに係脱自在に設けたことを特徴
   とする板材ストッパー。