JPS58205175A - 転写分離装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電子写真複写機等における転写分離装置に関
する。

転写型の電子写真複写機や静電プリンター等においては
、周知のように、潜像担持体表面に静電潜像を作偉し、
この静電潜像を現像装置によってトナー像として可視像
化し、この可視像を、転写帯電器による転写電界印加の
もとに、転写材へ転写せしめている。このような転写帯
電器による可視像転写を行なったあと、転写像の定着等
を行なうだめに、転写材を潜像和積体から分離すること
が行なわれている。

斯る分離装置として、例えば、剥離爪によるもの、これ
と併用した分離チャージャによるもの、導体分離ベルト
によるもの等、種々の方式が採用されている。剥離爪に
よるものでは、潜像担持体を傷付けたり、分離が不確実
であったりする問題がちり、また、導体分離ベルトによ
るものでは、これを単独で用いる場合、分離に要すべき
、より大きな電圧を印加する必要がある。

この他、斯る分離装置として、特開昭４９−１２６０３
６号公報によるもの、あるいは、特公昭４９−３７５３
５号公報によるもの等が提案されており、前者の例にお
いては、絶縁性のエンドレスベルトを、転写材の転写極
性と反対極性に帯電せしめ、かつ、真空吸引で転写材を
エツトレスベルト側へ分離するようにしたものであるが
、転写率が良好でないことや、エンドレスベルト帯電用
のコロナチャージャやこのだめの高圧電源を必要とし、
機器配置スペースやレイアウト上あるいは省電力化の面
で一定の制約を有していた。また、後者の例においては
、転写兼転写材分離搬送部材として、非電導材料のエン
ドレスベルト燈用い、このエンドレスベルトは真空室に
連通ずる多数の小孔を設けたものとなっていて、転写電
界はそのエンドレスベルトに隣接する第１．第２のロー
ラ電導装置により発生せしめ、また、転写材の分離は空
気の負圧力および転写材の弾性力によって行なわれるよ
うになっており、この例においては、吸引用の小孔部分
に対応する転写材部分に転写不良を生じる問題がある。

本発明は、真空吸引と導体分離とを併用した、上記各従
来例の諸欠点を除去し得る転写分離装置を提供すること
を目的とする。

以下、図示の実施例により本発明を説明する。

第１図は、本発明一実施例の電子写真複写機の転写分離
装置を示していて、潜像担持体の一例であるドラム状感
光体１の表面には、図示されない露光装置により静電潜
像が作像され、この静電潜像は同じく図示されない現像
装置によりトナー像として可視像化されるようになって
いる。

転写材Ｓは、感光体１の表面に接して感光体の回転と共
に移動するようになっていて、転写帯電器２の対向位置
において、転写材には転写帯電器２のコロナ放電により
所定極性の電荷が付与されて、トナー可視像がその転写
材に転写されるようになっている。この場合、例えば、
トナー粒子として負に帯電されたものを用いるとき、転
写帯電器２による転写電界極性は正となる。なお、転写
材としては紙やフィルム等が用いられるが、以后の説明
にあたっては、便宜上、前者の転写紙を使用する。

転写帯電器２の、感光体１の回転方向に対する下流側に
は、転写帯電器２に比較的近接して、金属等から成る導
電性の円筒部材３が配設されている。また、円筒部材３
は感光体１に所定のギャップで離隔対向しており、この
ように配置された円筒部材３には、転写紙吸引用の多数
の小孔３ａ　（第２図参照）が穿設されている。

円筒部材ちと、図において右方へ配置された別のローラ
４との間には、第２図に示すように、複数本の転写紙搬
送ベルト５が略等間隔に掛は渡されている。円筒部材３
の内部には吸引位置決め円筒４が設けられ、この円筒４
には軸方向にスリット状開口４α、４ｂ（第３図参照）
が穿設されている。

円筒部材３が矢印方向に回転するのに対し、吸引位置決
め円筒４は、固定側となっていて、例えば、第２図に示
すように固定軸６に固装されることにより、不動状態に
保持されるようになっている。円筒部材３は、固定軸６
に対し軸受７を介して回転自在に支持され、駆動ピニオ
ン８９円筒部材３と一体のギア９を介して回転駆動され
るようになっている。吸引位置決め円筒４には、第３図
に示すように、複数筒のシール部材１１が固着せられ、
転写紙の定位置での吸引性を良好にしている。

このシール部材１１については便宜上、第１図および第
４図では省略した。なお、円筒４の内部は、真空ファン
装置部（図示されず）に連通していて、この装置の作動
により、負圧状態に設定されるようになっている。

ここで、第１図において、円筒部材３は矢印方向に回転
した状態にあり、従って、転写紙搬送ベルト５も矢印方
向に回転した状態にあり、また、前記真空ファン装置部
の作動により吸引位置決め円筒４の内部は負圧状態とな
っている。

このような態勢のもとに、感光体１と接して移動する転
写紙Ｓの先端部が、可視像転写の行なわれる転写帯電器
２の対向部を通過し、吸引位置決め円筒４のスリット状
開口４αに対向する部位に達する頃、円筒部材３には電
源１２に接続される集電子１４を介して転写帯電器２に
よる転写紙帯電極性と反対極性の電圧が印加されるよう
になっている。

なお、この場合、制御装置１３によって、電圧印加タイ
ミングや印加極性の切換え等が制御されるようになって
いる。

円筒部材３への電圧印加によって、この円筒部材による
静電引力と、円筒部材内部の負圧力、具体的には吸引位
置決め円筒４の内部の負圧力とによって、転写紙先端は
第３図に示す如く円筒部材３側へ分離吸着せしめられる
。そして、分離を開始してから例えば、転写紙の先端側
の略１０ｒｎ／ｒｎ以内の範囲で、円筒部材３に印加さ
れる電圧は、今度は帯電極性と同一の極性に切換えられ
るように１虎１ なっている。この場合、極性反転変換を行なわず、円筒
部材３を単に接地するように切換えてもよい。

このようにすることで、転写紙先端を除いた以降の転写
紙部分においては、転写が良好に行なわれることになる
。

なお、第３図において、スリット状開口４ｂに対向する
部位で転写紙先端は円筒部材３から離れることなく、確
実に円筒部材側に吸着され、以后、転写紙は、転写紙搬
送ベルト５により図示されない定着部へ向けて搬送され
る。第１図において、直流重畳の交流電源１５に接続さ
れたチャージャ１６により転写紙を除電するようにする
と、定着前において、静電的な像の乱れを極力少なくす
ることができる。

このように、本転写分離装置においては、静電引力と真
空吸引力とを併用して、転写紙先端分離を行なう方式で
あるから、真空吸引圧を従来例と比して頗る小さく設定
することができ、真空吸引系の騒音や消費電力等をより
低減化することができる。

□ 第４図に示す実施例は、円筒部材として、符号１９で示
すように、導電層１９αの周囲に高抵抗層１９ｂを形成
したものを用いることを特徴としており、円筒部材をこ
のように構成すると、転写紙と電圧印加側の導電層１９
αとの間を流れる電流が、先の実施例のものと比して少
なくなり、転写紙先端部の転写率をさらに向上させるこ
とができる。

なお、図中、符号１８で示すものは除電ブラシである。

この実施例のこの他の効果としては、円筒部材１９が高
抵抗層で被われるために、転写紙が分離部付近で搬送ト
ラブルを起こした場合、転写紙を機内から取り出すに際
し、円筒部材１９を特に接地しなくとも、この部材に指
が触れた場合の安全性が保証されることなどを挙げるこ
とができる。

以上本発明によれば、剥離爪による分離方式ではないか
ら潜像担持体表面を傷付けるおそれがないこと、円筒部
材に吸着せしめた転写材先端の、円筒部材からの剥離の
だめの剥離爪が不要であること、転写材先端部以降の転
写率が良好であること、真空吸引圧が小さくて済み、低
騒音および低電力の分離装置を提供できること、転写材
分離方向における各部材のレイアウト上の制約が緩和さ
れること、真空吸引圧や消費電力低減化の機能で、機器
スペースを小さくしたりあるいは機器コストを低減化し
たりすることができること等の諸効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明一実施例の電子写真複写機の転写分離装
置の断面構成図、第２図は同上転写分離装置の転写紙搬
送ベルトの斜視図、第３図は同上転写分離装置で転写紙
先端の分離が行なわれている状態を示す円筒部材装置部
の要部拡大断面図、第４図は円筒部材に高抵抗層を形成
した実施例装置の断面構成図である。 ｌ　・潜像担持体としての感光体、　　２・・・転写帯
電器、３．１９・・円筒部材、　　４・・・別のローラ
、５　搬送ベルト、１９ｂ・・高抵抗層。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　表面に作像された静電潜像が可視像化される潜像
   担持体と、該潜像担持体に接して移動する転写材に所定
   極性の電荷を付与して上記可視像を転写材に転写する転
   写帯電器と、該転写帯電器の、潜像担持体の移動方向の
   下流側に潜像担持体に近接して設けられ、転写材吸引用
   の多数の小孔を穿設した導電性の円筒部材と、該円筒部
   材および別のローラとに掛は渡される無端の転写材搬送
   ベルトとを有し、上記円筒部材に、転写帯電器による転
   写材帯電極性と反対極性の電圧を印加すると共に、円筒
   部材内部を負圧状態にして、円筒部材による静電引力と
   、円筒部材内部の負圧力とによって、転写后の転写材先
   端を、潜像担持体から円筒部材側へ分離吸着し、この分
   離后、円筒部材を接地するか、若しくは、円筒部材に印
   加される電圧を上記帯電極性と同一の極性に切換え、転
   写材を転写材搬送ベルトにより搬送することを特徴とす
   る転写分離装置。 ２、　円筒部材は表面に高抵抗層を形成したものである
   特許請求の範囲第１項記載の転写分離装置。