JPS5820440Y2 - シヨルダ−ウエビング案内構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はシートベルト装置に用いられるショルダーウェ
ビング案内構造に係り、特にアンカ一部から折り返し部
に至るショルダーウェビングを適切に案内することが考
慮されたショルダーウェビング案内構造に関する。

ハードトップ車に釦けるショルダーウェビングの案内構
造は第１，２図に示されるごとくとなっている。

すなわちショルダーウェビング１０はその一端がボディ
１２とこのボディ１２の車内側に取りつけられるクォー
タトリム１４との間へ配置される巻取装置（図示省略）
へ巻取られてアンカ一部となってむり、この巻取装置か
ら巻出されたショルダーウェビング１０はルーフ１６へ
回転自在に摩りつけられたサツシュガイド１８のスルー
リング２０で折り返された後に乗員用シート２２方向へ
延長されて乗員拘束部へと至るようになっている。

オたクォータトリム１４にはガーニッシュ２４が設けら
れて通過するウェビング１０を保護している。

ところがこのような従来の案内構造に釦いてはガーニッ
シュ２４がクォータトリム１４の上下方向中間部へ設け
られているのでクォータ） ＩＪムから車室内へのウェ
ビング１０の出口位置が低く、従ってスルーリング２０
によるウェビング１０の折り返し点が乗員寄りとなり、
この結果乗員拘束部のショルダーウェビング１０が着座
した乗員の首部に接触する不具合を有している。

斗たショルダーウェビング１０はクォータトリム１４か
らの出口部が不自然な折れ曲り形状となるため使用時に
おけるウェビングの摩擦抵抗が増大し、更にウェビング
をクォータトリム１４に設けた孔へ通す必要があるため
組付効率も低いものであった。

更に斗た、サツシュガイド１８の揺動、従ってスルーリ
ング２０の前後移動により、巻取装置がウェビング１０
を円渭に巻取ることができない惧れがある。

本考案は上記事実を考慮し、極めて効率的な組付が可能
であり、ウェビングの装着時には、著しく快適な装着操
作が期待できしかも装着後は乗員に適切なウェビング装
着状態を与えるとともにウェビングの幅方向と厚さ方向
に移動を規制することが可能なショルダーウェビング案
内構造を提供することが目的である。

本考案は、一方向が開放された開口をクォータトリムの
上方部にあけるとともに、その開口近傍には、ウェビン
グ１００幅方向及び厚さ方向の移動を親指１１するガイ
ドプレートとそのガイドプレートにウェビングを導くこ
とができる開放端部とを有するウェビングガイドを取付
け、ボディ内側面とクォータトリムとの間隙に設けられ
たアンカ一部からのウェビングを、ウェビングガイド及
びクォータトリムの開口を介して車室内のスルーリング
に向けて延出させるようにしたことを特徴とする。

以下本考案の実施例を図面に従い説明する。

第３図乃至第６図に示されるごとくクォータトリム１４
の上部でかつ車両前端部には開口状のガーニッシュ取付
部２６が形成されている。

このガーニッシュ取付部２６は車両前方に向けて外部と
連通してトリ、従ってアンカ一部からスルーリング２０
の折り返し部へ至るウェビング１０が自由に挿入可能と
なっている。

またとのガーニツンユ挿入部２６はその一辺が突出した
取付片２８とされており、ガーニッシュ２４が取付片３
０と共にボディ１２へねじ３２で固着されるようになっ
ている。

ガーニッシュ２４はその外径がクォータトリム１４の外
径と近似されて適宜円弧となっており、かつ一部は陥没
した取付片３０とされている。

昔たこの取付片３０の付近には矩形状開口３４が形成さ
れてウェビング出口となっている。

ボディ１２とクォータトリム１４との間にはウェビング
ガイド３６が取りつけられている。

このウェビングガイド３６は頭部３８と脚部４０とを有
する略Ｔ字状の薄板から形成されてお虱頭部３８の両端
部には取付穴４２．４４がそれぞれ穿設されている。

この取付穴４２には、クォータトリム１４およびガーニ
ッシュ２４を、それぞれ取付片２８および取付片３０を
介して取付けている。

また取付穴４４には取付ボルト４６が適用されてボディ
１２へ固着されている。

オた脚部４０は適宜曲率のもとに折り返されており、そ
の前端部に形成される取付穴４８に取付ねじが適用され
てボディ１２へ固着されるようになっており、これによ
って脚部４０の中間部はボディ１２との間に略矩形状の
ウェビング案内部５０を形成するガイドプレートとして
の役目を有するようになっている。

ここにウェビングガイド３６はボディ１２へ取りつけら
れた場合にウェビング案内部５０が第５図に示されると
とくガーニッシュ２４に形成される開口３４の直下部へ
配置されるようになっている。

このように横取された本実施例では、その組付時におい
てアンカ一部からスルーリング２４の折り返し部へ至る
ショルダーウェビング１０はクォータトリム１４に形成
されるガーニッシュ取付部２６へ車両前方から挿入可能
であるので容易に組付が可能となる。

またウェビングガイド３６もボディ１２への組付前には
そのウェビング案内部５００車両後方側が開放されてい
るので容易にウェビング１０をウェビング案内部５０へ
挿入することが可能であり組付効率が向上する。

また組付後のウェビング１０は第４図及び第５図に示さ
れるごとくアンカ一部からスルーリング２０の折り返し
部に至るウェビング中間部がウェビング案内部５０によ
って若干量屈曲されるのみであるのでウェビング１０へ
与える摩擦抵抗は極めて小さく、操作時に不具合を生ず
ることはない。

また、サツシュガイド１８の揺動、従ってスルーリング
２００前後移動に伴うウェビングの幅方向への移動がウ
ェビングガイドプレート５０によって規制されるので、
ウェビング１０が図示しない巻取装置に円渭に巻取られ
る。

しかも、この幅方向の規制により、ガーニッシュ２４の
ウェビング挿通孔３４のその方向の寸法を小さくできる
。

従って、美感上好ましく、その孔３４から異物やほこり
が落ち込む惧れも少ない。

オた第４図に示されるととくガーニッシュ２４はクォー
タトリム１４の上部へ取りつけられているのでスルーリ
ング２０によるウェビング１０の折り返し部が乗員及び
シート２２から充分離間しており、ショルダ−ウエビン
グ１０が着座した乗員の首部へ接触することはない。

本考案に係るショルダーウェビング案内構造は上記の構
造としたので組付性が向上し、快適な装着操作を確保で
きると共に適切なウェビング装着状態を保証することが
可能となるばかりか、ウェビングの巻取りが円渭に行い
得るという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のウェビング案内構造を示す車両側方から
見た正面図、第２図は第１図の側面図、第３図は本考案
に係るショルダーウェビング案内構造の実施例を示す正
面図、第４図は第３図の側面図、第５図は第３図ｖ−Ｖ
線断面図、第６図は第５図の分解斜視図である。 １０・・・・・・ショルダーウェビング、１２・・・・
・・ボディ、１４・・・・・・クォータトリム、２０・
・・・・・スルーリング、２４・・・・・・ガーニッシ
ュ、２６・・・・・・ガーニッシュ取付部、３６・・・
・・・ウェビングガイド、３８・・・・・・頭部、４０
・・・・・・脚部、５０・・・・・・ウェビング案内部
。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ボディの内側面との間に所定の間隙をあけて取付けられ
   たクォータトリムと、前記間隙に設けられ、ショルダー
   ウェビングの一端が係止されるアンカ一部と、前記クォ
   ータトリムの外方に位置すると共に、ショルダーウェビ
   ングの他端が挿通され、該ショルダーウェビングの中間
   部が折返されるスルーリングとを有するシートベルト装
   置のショルダーウェビング案内構造において、前記クォ
   ータトリムは、一方向が開放された開口が形成されたガ
   ーニッシュ取付部を有し、前記開口の近傍の前記間隙に
   は、前記アンカ一部から前記スルーリングへ至る前記シ
   ョルダーウェビングの幅方向と厚さ方向の移動を規制す
   るガイドプレート及び該ガイドプレートに連接されて前
   記ショルダーウェビングを前記ガイドプレート内に導く
   ようにした開放端部を有するウェビングガイドが増付け
   られ、前記ガーニッシュ取付部には、前記アンカ一部か
   らガイドプレート内を通過した前記ショルダーウェビン
   グが前記スルーリングへ向けて案内される案内孔を有す
   るガーニッシュが増付けられたことを特徴とするショル
   ダーウェビング案内構造っ