JPH06270759A - シートベルトのスルーアンカー - Google Patents

シートベルトのスルーアンカー

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JPH06270759A
JPH06270759A JP5082473A JP8247393A JPH06270759A JP H06270759 A JPH06270759 A JP H06270759A JP 5082473 A JP5082473 A JP 5082473A JP 8247393 A JP8247393 A JP 8247393A JP H06270759 A JPH06270759 A JP H06270759A
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webbing
roller
anchor
bracket
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JP5082473A
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Hiroshi Tabata
宏 田畠
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ウェビングが巻掛けられるローラーが常にウ
ェビング引出し方向に正対してウェビングの片寄り・ね
じれ等を防止でき引出し力が小さくてすむシートベルト
のスルーアンカーを供する。 【構成】 自動車のボディまたはシートにおける乗員の
肩部近傍に取付けられシートベルトのリトラクターから
延出したウェビングを案内して乗員側へ方向を変えるス
ルーアンカーにおいて、ウェビング5が巻掛けられウェ
ビング5の引出し・巻取りに応じて回転するローラー24
と、前記ローラー24を回転自在に軸支するとともに車体
に対し略水平方向に首振り可能に取付けられたブラケッ
ト20と、前記ブラケット20に対して上下に揺動可能に取
付けられ前記ローラー24に巻掛けられたウェビング5を
乗員方向に導出するガイド部材26とを備えたことを特徴
とするシートベルトのスルーアンカー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シートベルトのウェビ
ングを案内するスルーアンカーに関する。
【0002】
【従来技術】一般にシートベルトのスルーアンカーは車
体ボディのセンターピラーに取付けられ、下方のリトラ
クタから上方へ延出したウェビングを摺動自在に巻掛け
折り返すように案内して乗員側へ方向を変えるものであ
る。
【0003】現行シートベルトにおけるウェビングの引
出し荷重と巻取り荷重の差は3倍程度あり、ウェビング
引出し荷重の大きさがシートベルトの使いやすさを阻害
する要因の一つとなっている。
【0004】ウェビングの引出し荷重と巻取り荷重の差
(ヒスロス)が大きい最大要因はウェビングとショルダ
ースルーアンカーとの摩擦抵抗にある。
【0005】これはウェビングがスルーアンカーの折り
返し部に摺接する構造となっていることが一つの大きな
要因であるため、これを軽減する手段としてウェビング
を回転自在のローラーに巻掛ける構造が提案されてい
る。さらにローラーのころがり抵抗をより小さくするた
めベアリングを使用した例(特公昭57−53114 号公報)
等もある。
【0006】
【解決しようとする課題】図1はセンターピラー01にス
ルーアンカー02を取付けた従来の代表的な例であるがセ
ンターピラー01の下方のリトラクターから上方へ延出し
たウェビング03がスルーアンカー02により折り返される
ように案内されて前方の乗員側へ方向を変えている。前
記公報記載例はスルーアンカー02の折り返し部02aがベ
アリングを介したローラーとなったものである。
【0007】しかし従来のスルーアンカー02は、図1で
示すようにセンターピラー01に略水平方向に固着された
枢軸02bに本体が枢支されて概ね垂直方向に揺動する構
造であるため、スルーアンカー02よりウェビング03を下
方へ巻込む方向aと前方の任意の向きに引出そうとする
引出し方向bの2方向に力を受けて、スルーアンカー02
はこの2方向がなす角の2等分線方向に向く。すなわち
ウェビング03が巻掛けられる折り返し部02aは巻き込み
方向aにも引出し方向bにも正対しない。
【0008】したがって乗員がウェビング03を適当な方
向に引き出すとき、スルーアンカー02の折り返し部02a
において一方の側へ片寄って引出されウェビング03の端
縁がスルーアンカー02の側部に摺接して摩擦が生じ引出
しが円滑に行われず、また摩擦による経年劣化が大きい
等の問題がある。さらにはウェビング03にしわが発生し
てスルーアンカー02の折り返し部に挟まってしまうこと
も考えられる。
【0009】本発明は、かかる点に鑑みなされたもの
で、その目的とする処はウェビングを常に適正な状態で
スルーアンカーのローラーに巻掛けられウェビングの引
出し力が小さいシートベルトのスルーアンカーを供する
点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、本発明は、自動車のボディまたはシート
における乗員の肩部近傍に取付けられシートベルトのリ
トラクターから延出したウェビングを案内して乗員側へ
方向を変えるスルーアンカーにおいて、ウェビングが巻
掛けられウェビングの引出し・巻取りに応じて回転する
ローラーと、前記ローラーを回転自在に軸支するととも
に車体に対し略水平方向に首振り可能に取付けられたブ
ラケットと、前記ブラケットに対して上下に揺動可能に
取付けられ前記ローラーに巻掛けられたウェビングを乗
員方向に導出するガイド部材とを備えたシートベルトの
スルーアンカーとした。
【0011】ブラケットは略水平方向に首振り可能に取
付けられているので、ブラケットに支持されたローラー
は、ウェビングの引出し方向の変化に追従して向きを変
え、かつ上下動自在のガイド部材がウェビングを案内す
るので、ウェビングは常に適正な状態でローラーに巻掛
けられ、したがって小さな引出し力で円滑にウェビング
を引出すことができるとともに、摩擦による経年劣化が
少ない。
【0012】
【実 施 例】以下図2ないし図5に図示した本発明の
一実施例について説明する。
【0013】図2は車室内の運転席の様子を示したもの
で、運転者1が着座するシート2のシートバック3の右
後方の側壁内部にELRユニット4が内蔵されており、
ELRユニット4から上方へ延出したウェビング5は開
口部6より車室内に出てセンターピラー7に設けられた
スルーアンカー8に巻掛けられ折り返えされるように案
内されて方向を変え運転者1の胸を斜め下方に横切って
シート2の左端に設けられたバックル9にラッチされた
タングプレート10を経て運転者1の腰部を横切ってシー
ト2の右端近傍に端部を固着されている。
【0014】ELRユニット4は、通常のリターンスプ
リングによりウェビング5をドラムに巻取ることがで
き、緊急時にはロックしてウェビング5の引出しを禁止
することができる。
【0015】センターピラー7に設けられELRユニッ
ト4より上方へ延出したウェビング5を乗員側に案内す
るスルーアンカー8の構造を以下説明する。図3は、ス
ルーアンカー8の外観図であり、図4はその側面図、図
5は同正面図である。
【0016】センターピラー7には車室側へ水平に突設
された支持部材12が設けられており、支持部材12を車両
に対して垂直に貫通支持された支軸13の下部にブラケッ
ト20が水平方向に首振り自在に支持されている。
【0017】ブラケット20は、支軸13に枢着される水平
部20aの両端から左右一対の側部20b,20cが下方へ延
出しかつ前方へ屈曲している。このブラケット20の左右
側部20b,20cの自由端部間に支持軸22が架設され、支
持軸22にローラー24が回動自在に枢支されている。
【0018】このローラー24にウェビング5が巻掛けら
れるが、このローラーの巻掛け側に対し反対側にローラ
ー受部21がブラケット20の左右側部20b,20cの先端縁
を連結して固着されている。ローラー受部21はローラー
24に近接してローラー24の外周に沿って円弧状に形成さ
れている。
【0019】そしてローラー24に巻掛けられるウェビン
グ5の上方をベルトガイド26が上下に揺動自在に覆って
いる。すなわちベルトガイド26は、基端側左右側部26
b,26cがローラー24とブラケット20の側部20b,20c
との間で支持軸22に枢支され、同左右側部26b,26cを
連結してウェビング5の上方を上壁部26aが覆い、上壁
部26aはウェビング5の巻掛け部を円弧状をなして覆う
とともにウェビング5の巻掛け部より延出した平坦部に
沿って平行に適当な長さ延出し先端は偏平なロ字状の開
口を有するベルト出口ガイド部26dを形成し、ウェビン
グ5がこのベルト出口ガイド部26dの開口を貫通するよ
うになっている。
【0020】したがってウェビング5は、ELRユニッ
ト4から上方へ延出してスルーアンカー8のブラケット
20の左右側部20b,20c間を通ってローラー24に巻掛け
られ、この巻掛けられたウェビング5の上方をベルトガ
イド26が覆いウェビング5の左右をベルトガイド26の側
部26b,26cにガイドされ、ウェビング5はベルトガイ
ド26の先端のベルト出口ガイド部26dの開口を貫通して
延出する。
【0021】ベルト出口ガイド部26dの開口断面はウェ
ビング5の断面と同形で若干大きめに形成されているの
で、ウェビング5の乗員側延出部5aの動きに追従してベ
ルトガイド26は上下に揺動してウェビング5の引出し・
巻取り時にベルトガイド26が抵抗となることがないとと
もに乗員側延出部5aにねじれ等があってもベルトガイド
26のベルト出口ガイド部26dで修正されて常に適正な状
態でローラー24に巻掛けられるようになっている。
【0022】そしてウェビング5が巻掛けられるローラ
ー24は、車体に対して垂直方向に指向した支軸13に旋回
自在に枢支されたブラケット20に支持されているので、
ローラー24自体が水平姿勢を維持したまま水平面上を自
由に首振りを行って向きを変えることができ、ウェビン
グ5の相当自由度のある引出し方向に対し常にローラー
24を正対させることができる。したがってローラー24の
回転中心軸は常にウェビング5の引出し方向と直交して
ウェビング5の左右への片寄りを防止できる。
【0023】以上のようにスルーアンカー8は、ブラケ
ット20が首振りしてローラー24を常にウェビング5の引
出し方向に向きを変えて正対させ、かつ上下動するベル
トガイド26がウェビング5を適正に案内するので、ウェ
ビング5は左右への片寄りもなく、ねじれ等も生じるこ
となくローラー24に巻掛けられて引出し、巻取りが行わ
れる。
【0024】よってウェビング5の引出しは小さな力で
円滑に行われシートベルトの扱いが容易となる。
【0025】以上の実施例では、ベルトガイド26がウェ
ビング5の引出し方向に構成され、引出し側のウェビン
グ5の案内を行っていたが、図6に図示するようにウェ
ビング5の巻取り側を案内するベルトガイド27を独立に
設けるようにしてもよい。
【0026】ベルトガイド27は、前記ベルトガイド26と
略同様な形状をしてベルトガイド26と重なる部分はベル
トガイド27の方が若干径を大きめとしてベルトガイド26
の外側にくるようにする。このようにベルトガイド27を
設けることでウェビング5の巻取り側のねじれ等は修正
されてローラー24に適正な姿勢でウェビング5を巻掛け
ることができる。
【0027】なおウェビング5の巻取り側は下方の固定
したリトラクタに至っていて巻取り方向は一定であるの
で、ベルトガイド27はベルトガイド26程必要性は少な
い。以上の実施例ではスルーアンカーをセンターピラー
に取付けていたが、2ドア車やオープンカー等ではシー
トバックの肩部に本発明のスルーアンカーを設けるよう
にしてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明は、ブラケットが略水平方向に首
振り可能なので、ブラケットに支持されたローラーは常
にウェビングの引出し方向に正対し、かつウェビングの
引出し側を上下動自在のガイド部材が案内するので、ウ
ェビングは常に適正な状態でローラーに巻掛けられ、し
たがって小さな引出し力で円滑にウェビングを引出すこ
とができる。またウェビングが摩擦により経年劣化する
ことが少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のスルーアンカーおよびその近傍の様子を
示す図である。
【図2】本発明に係る一実施例の自動車車室内の様子を
示す図である。
【図3】同例のスルーアンカーの外観図である。
【図4】同側面図である。
【図5】同正面図である。
【図6】別実施例のスルーアンカーの側面図である。
【符号の説明】
1…運転者、2…シート、3…シートバック、4…EL
Rユニット、5…ウェビング、6…開口部、7…センタ
ーピラー、8…スルーアンカー、9…バックル、10…タ
ングプレート、12…支持部材、13…支軸、20…ブラケッ
ト、21…ローラー受部、22…支持軸、24…ローラー、2
6,27…ベルトガイド。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のボディまたはシートにおける乗
    員の肩部近傍に取付けられシートベルトのリトラクター
    から延出したウェビングを案内して乗員側へ方向を変え
    るスルーアンカーにおいて、 ウェビングが巻掛けられウェビングの引出し・巻取りに
    応じて回転するローラーと、 前記ローラーを回転自在に軸支するとともに車体に対し
    略水平方向に首振り可能に取付けられたブラケットと、 前記ブラケットに対して上下に揺動可能に取付けられ前
    記ローラーに巻掛けられたウェビングを乗員方向に導出
    するガイド部材とを備えたことを特徴とするシートベル
    トのスルーアンカー。
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