JPS5820043Y2 - フエンスのレ−ルと支柱の連結装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はフェンスのレールを支柱に連結する装置に関
するものである。

フェンスのレールを支柱に連結するに当り、支柱にボル
ト挿通孔を設けた支持金具を固着するとともに、フェン
スのレールにその全長にわたって一側面に開口する溝を
設けて、前記支持金具のボルト挿通孔と前記レールの溝
にボルトナツトを嵌挿連繋し、ボルトナツトを締めるこ
とにより、レールを支持金具のボルトナツトを介して支
柱に連結するようにした連結装置は、知られている（実
開昭５３−１８８３８号公報）。

しかし、この装置はレールの溝が下方に開口され、かつ
、支持金具のボルト挿通孔もボルトを垂直状に挿通する
ものであって、かつ、レールの溝内に嵌挿したナツトに
前記ボルト挿通孔に挿通したボルトの上端を螺合する構
成のものであるため、ボルトナツトの装着作業及びボル
トとナツトの位置合わせ作業が容易でないとともに、レ
ールは支持金具の水平方向に突出しているアームにレー
ルの溝を形成している突縁を前記ナツトで締着するだけ
でレールを支持しているから、レールを支持する強度が
小さく、レールに例えば幼児が寄りかかったり、フェン
スに布団をかけて干すなどして力がかかったときに、レ
ールの溝を形成している突縁に集中荷重が加わって折曲
され、レールが支持金具から脱落するおそれがあるなど
の難点がある。

この考案は、支持金具の形状・構造、レールの溝の構造
及びボルトナツトの装着態様を改良することにより、ボ
ルトナツトの装着作業及びボルトとナツトの位置合せ作
業がきわめて容易にできるとともに、支持金具によるレ
ールの支持強度が格段に向上され、フェンスに大きな外
力が加わっても支柱とレールの連結部に支障が生じない
ようにしたフェンスのレールと支柱の連結装置を提供す
ることを目的とする。

次に、図面に基いてこの考案の実施例について説明する
。

角柱状又は角筒状の支柱１の一側面に、支柱の上端部に
おいて、支持金具２がビス３によりあらかじめ工場等に
おいて固着されている。

支持金具２は支柱１の両側に支柱の長手方向と交差する
方向に延出し、垂直部２ａと下部折曲部２ｂとを一体に
有して断面１字状をなしており、垂直部２ａの長手方向
中央において前記ビス３により支柱１に固着され、また
垂直部の支柱１よりも延出した両端部に、上方に開口す
る切欠孔２Ｃを有している。

また、折曲部２ｂは垂直部２ａとともに上方に開口する
レール受溝２ｄを形成している。

支柱１の同一側面の下方にも所定の高さにおいて支持金
具２と同一の構成を有する支持金具２′が固着されてい
る。

４はフェンスユニットであって、長尺のトップレール５
とボトムレール６とを平行に配置し、両レールの長手方
向に適宜の間隔をもって配設される格子７の上下端部を
各レール５，６にビス８，９で連結してなり、工場等に
おいてあらかじめいくつかの単体に組立てられる。

トップレール５は側方に開口する溝５ａを有し、かつ、
その溝５ａを形成する下縁部５ｂは下方に突出させであ
る。

また、トップレール５は下面から下方に延びる連結棒５
Ｃを有し、前記格子７の上端面、をトップレール５の下
面に対向させ゛た状態でその格子を前記連結棒５Ｃにビ
ス８に−より固着している。

また、ボトムレール６もトップレールの溝５ａと同一方
向の側方に開口する溝６ａを有し、かつ、その溝を形成
する下縁部６ｂが下方に突出しており、格子７の下端面
を上面に対向させた状態で上面から立上る連結縁６Ｃに
格子７をビス９で固着している。

フェンスを設置するときは、支持金具２，２′を固着し
た支柱１と、組立てたフェンスユニット４と、ナツト１
０を螺合したボルト１１とを現場に運搬し、まず、支柱
１をフェンス延設方向に沿って適宜の間隔をもって立設
し、次いで、トップレール５の溝５ａ及びボトムレール
６の溝６ａ内にボルト１１の多角形頭部１１ ａを摺動
挿入し、支柱１に対応するおおよその位置に装着してお
く。

そして、フェンスユニット４を長手方向を水平にして持
上げ、トップレールの下縁部５ｂを上部支持金具２の溝
２ｄ内にまた、ボトムレール６の下縁部６ｂを下部支持
金具２′の溝２ｄ’内に降下し嵌合させて、レールを支
持金具で支持するとともに、レールの降下時に前記ポル
） １１．１１’の軸部を前記支持金具の切欠孔２Ｃに
嵌合して、そのボルトの支持金具から外側に突出した軸
部に存する前記ナツト１０を強く締め付け、レール５，
６を支持金具の垂直部に密着してレールを固定する。

１２はレール同志の連結具、１３はキャップである。

上述のように、この考案によれば。

レールの溝は下方でなく側方に開口され、この溝にボル
トをその頭部において嵌挿し、ボルトの軸部を溝から外
方に突出させるから、ボルトのレールに対する装着は、
ボルトの軸部を摘んで頭部を溝内に嵌挿し、かつ、レー
ルの長手方向に摺動することによりできるから、きわめ
て容易であり、また、支持金具の切欠孔が上方に開口し
であるから、前記ボルト軸部をその切欠孔に嵌入するこ
ともレールの降下とともにきわめて容易にでき、さらに
、そのボルトへのナツトの螺合をレールの支持金具への
係止後にする場合であってもボルト軸が側方に突出され
て切欠孔により固定されているので、ナツトのボルトへ
の位置合わせが容易にできる。

また、レールを支持金具に係止した後にナツトを螺合す
る場合は、レールの溝を形成する下縁部が支持金具の下
部折曲部によって担持されているので、フェンスを手で
担持しながらナツトを締める必要はなく、ナツトを締め
る作業のみを行うことができるので、作業が容易である
。

さらに、この考案によれば、ナツトを締め付けてレール
が固定されたときは、レールは支持金具の下部折曲部で
支持されるとともに、レールの溝を形成する上、下縁部
がボルトの頭部により支持金具の垂直部に締着されるか
ら、レールの支柱に対する支持強度が著しく大きい。

従って、フェンスに人が寄りかかったり、布団をかけて
干すなどして外力が加わっても、レールの溝を形成する
縁部が折曲されて支柱とレールの連結状態が悪くなるこ
とがない。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例の平面図、第２図は第１図
のＩＩ −ＩＩ線断面図、第３図は支柱上部の斜視図で
ある。 １・・・・・・支柱、２，２′・・・・・・支持金具、
２ｃ・・・・・・切欠孔、４．４′・・・・・・フェン
スユニット、５・・曲トップレール、６・・・・・・ボ
トムレール、７・・・・・・格子、５ ａ 、６ ａ・
・・・・・溝、５ｂ、６ｂ・・・・・・下縁部、１０．
１０’・・・・・・ナラ） 、１１．１１’・・・・・
・ボルト。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記要件を具えたことを特徴とするフェンスのレールと
   支柱の連結装置。 （イ）支柱の一側面に、断面はぼ１字状をなす支持金具
   を該支柱に対して交差する方向の少なくとも一方向に突
   出させて該支持金具の垂直部において固着し、前記垂直
   部には前記支柱から突出させた部分において上方に開口
   する切欠孔を設けであること。 （ロ）フェンス構成部材であるレールにその全長にわた
   って側方に開口させて設けた溝内に、ボルトの頭部を嵌
   挿し、かつ、そのボルトの軸部を前記溝から外方に突出
   させて、前記ボルトが前記レールにその長手方向に摺動
   自在に装着しであること。 （ハ）前記レールの溝を形成する下縁部は下方に突出さ
   れており、その下縁部を前記支持金具の下部折曲部で形
   成されている溝に上方から嵌合して前記レールを前記支
   持金具で担持させるとともに、前記ボルトの軸部を前記
   支持金具の切欠孔に挿入し、該支持金具の垂直部の前記
   レールと反対側において前記ボルトの軸部の先端にナツ
   トを締め付けて、前記レールを前記支持金具に固定しで
   あること。