JPS5819282B2 - ハブラシ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 歯にバクテリアの沈着物が生ずること（いわゆるブラッ
ク）が、むし歯および歯がゆるむ病気（歯周炎）の原因
である。

そしゃくの摩擦作用および普通の歯ブラシによる掃除作
用を最も受は難いところにバクテリアの沈着物が集まる
。

歯の支持組織がなくなるのは、歯の間のすき間で最もは
なはなだしいことも確実に知られている。

一般にむし歯による最悪の損傷は歯の間のすき間に隣接
する歯の面にある。

歯の間のすき間の垂直断面の大体の形は底辺がその側辺
より可成り小さい二等辺三角形である。

歯の間のすき間の水平断面の大体の形は、歯の断面が円
形または卵形であるから、砂時計のガラスの形である。

歯肉の健全な若い人の歯の間のすき間はほとんど完全に
歯肉の乳頭で埋められている。

□このような人は通常歯の間のすき間に隣接する歯の面
を三角形に尖ったつまようじまたはツーススレド（ｔｏ
ｏｔｈ ： ｔｈｒｅａｄ ）で掃除する。

この場合はこれで充分掃除効果がある。

他方において、歯肉の炎症が進んで歯がゆるむと下あご
その他の歯の支持組織が劣化し始め炎症は歯根の先端に
およぶ。

歯肉の乳頭が消失し、縦断面で三角形の歯の間のすき間
は露出される。

この場合には、歯の間のすき間を掃除する手段としてい
わゆる歯間ブラシが今日まで用いられてきた。

このブラシは肌用ブラシに似たものである。

すなわち断面が円形で太さが一様である。

丸い心線は金属線をより合せたものから成り、あらゆる
方向へ突出しているブラシの剛毛をつかんでいる。

このような円形のブラシでは三角形の歯の間のすき間を
効率よく掃除するに不適当であることは自明である。

上記のような事情と、すべての歯の面を充分な回数、効
率よく掃除すればむし歯と歯のゆるみが防止されること
を証した本発明者の研究に基いて、本発明は、それを使
って効率よくまたすべての点で満足なように歯の間のす
き間を前記のように掃除することができる歯ブラシを創
作することを目的とする。

前記目的は本発明の歯ブラシの特殊な構造により達せら
れる。

本発明の歯フラジの本質的特徴は、断面がほぼＴ形の真
直ぐな幹部を備え、この幹部は、歯の間のすき間に押入
れられて歯肉の上に置かれ歯肉を保護するに適した基板
と、該基板の長さ方向の中心線より垂直に突出している
取付板とから形づくられているものであり、取付板から
は実質的に平行なブラシの剛毛が互に反対の方向に延び
ていて二本の隣接する歯の対面する面に同時に働くこと
ができるようになっており、基板から離れるにしたがっ
て剛毛の長さが減っている、ことにある。

ブラシの前記の形によって、歯の間のすき間に接する二
本の歯の面に接近可能となり、効率のよい掃除が行われ
しかも歯肉を傷つける危険はなくなる。

本発明の歯ブラシの好適な構造の詳細の特徴点は特許請
求の範囲に記載される。

本発明を添付図面を参照しながら、さらによく説明する
。

添付図面の第１図は本発明の歯ブラシの好適な一実施態
様の側面図である。

第２図は該実施態様の断面図である。

第３図は歯ブラシに固有のハンドルをつけて使用してい
ることを示す。

第４図は作用の仕方を説明する断面図である。

第５図は歯ブラシの他の実施態様を示す。

第１，２図に特に示されているように、歯ブラシは軸１
１の直接の延長をなし、断面が大体Ｔ形で真直ぐな中央
の幹部を有している。

すなわち中央の幹部は、大体一様な巾を持ち先端の方へ
向ってテーパーをつけられた基板１３と、基板の中央線
から突出し次第に薄くなっている板１５を形づくってい
る。

ブラシ使用の際に基板１３は歯肉の乳頭１７と接するに
適した支持板の役をする。

板１５はブラシの剛毛１９を保持する役をする取付板で
ある。

すべての剛毛は実質的に互に平行し基板の巾方向に平行
し、取付板の両側面から外方に、すなわち互に反対の二
つの方向に真直ぐ延びている。

剛毛は幹部の方向に平行な列をなすように配列するのが
好適であるが、それに代わるものとして任意の斜め方向
あるいは不規即な様式に配列されてもよい。

基板１３の最も近くに位置する剛毛は最も長く基板の縁
を越えて延び、剛毛が基板より遠い位置にある程長さは
短かくなっている。

幹部に垂直な各断面で、ブラシは頂部を切除いた二等辺
三角形すなわち二等辺台形の輪かくを持つ。

この幾例学的形の底辺の中央に基板が位置し、三角形あ
るいは台形の斜辺に剛毛の末端が位置する。

各断面の形は一致するがその大きさは異なる。

基板１３からのすべての水準面で、幹部の長さ方向の中
点では剛毛は幹部の両端の剛毛より短い。

たとえてみると、二つの仮想円柱が互に凸面を向は二つ
の軸が互に傾き寄って来たときの両円柱の面上に剛毛の
端が位置することになる。

剛毛のこの形によって、ブラシの外輪かくは砂時計のガ
ラスの形の歯の間のすき間にあてはまるものになる。

第３，４図に示されたように、このブラシが歯の間のす
き間に押入れられたとき、すき間の大部分は満たされ、
歯肉から先端にいたる歯の側面の事実上全体にわたり両
歯の面と剛毛の端とが接触する。

歯の面と剛毛の端の全面的接触は、歯の列の中心面内に
おいて起るのみでなく歯の列のくちびる側でも舌体でも
起る。

ブラシを往復運動させたとき、歯の面が働きかけられ、
剛毛は軽度にたわみ、したがって、前記の瓶のブラシ型
の歯間ブラシでしばしば起るような剛毛が完全に下方に
曲げられる場合よりも、より有効な掃除作用を行う。

他の一つの重要な相違は、円形ブラシを使ったときと異
なって剛毛が歯肉の乳頭に働きかけないことである。

円形ブラシを戻すと剛毛が二重に折り曲げられ、歯肉を
強く圧して傷つけるおそれがある。

本発明のブラシにはハンドル２１（第３図）が付属され
る。

ハンドルの端部を貫いてブラシが挿入され、そこには回
転可能なスリーブ２３がある。

ブラシの軸１１は取外し可能なように摩擦つかみにより
該スリーブに保持される。

摩擦つかみは円柱状軸上のリブ２５により補強される。

このようにして、ブラシは自身の軸の回りに自由に回転
して自動的に歯の側面に対し適当な位置をとる。

第３図に示したように、奥の方の歯の間のすき間には歯
ブラシ歯列の内側から挿入するのが最良であろう。

軸１１を直接指でつかんで、ブラシを保持することも勿
論可能である。

その場合には軸を平たくし、図示されたものより軸を幾
分長くする方が好適である。

第５図に示された実施態様では、ブラシの先端にいたる
までブラシ断面に一貫したテーパーがつけられている。

この実施態様の利点は、ブラシを浅くまたは深く挿入す
ることにより、かなり大きさの異った歯の間のすき間を
掃除できることにある。

幹部および剛毛は、ナイロンまたはポリエチレンのよう
な適当なプラスチック材から一体として製造されること
が好適である。

希望により、剛毛だけをつくり型成形あるいは溶着によ
り幹部に取付けてもよい。

適当は大きさは、幹部の長さ１５ないし２０ｍｍ、基板
の巾約２ｍｍ１取付板の高さ４ないし６ｍｍである。

以下に本発明の実施態様を列挙する。

１）ブラシの各所の断面が三角形あるいは台形であり、
基板１３が該三角形あるいは台形の底辺の中央に位置し
剛毛の先端が該三角形あるいは台形の両斜辺に位置する
ことを特徴とする特許請求の範囲に記載の歯ブラシ。

２）剛毛１９が基板１３に平行な列に配列されているこ
とを特徴とする特許請求の範囲あるいは上記第１項記載
の歯ブラシ。

３）剛毛１９の長さが幹部に沿って変化することを特徴
とする特許請求の範囲および上記第１）あるいは第２項
記載の歯ブラシ。

４）各列の剛毛の長さが幹部の中点で幹部の両端での長
さより短くなっていることを特徴とする、上記第３項記
載の歯ブラシ。

５）幹部に短い実質的に円筒形の軸１１が備わり、ブラ
シに固有なバンドル２１の端部を貫通して延びているス
リーブ２３中に該軸が着膜可能なように挿入されている
ことを特徴とする特許請求の範囲ないし前記第４項の何
れかに記載された歯ブラシ。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の歯ブラシの好適な一実施態様の側面図
、第２図はその断面図である。 第３図は歯ブラシにバンドルをつけた使用を示す。 第４図は作用の仕方を説明する断面図、第５図は歯ブラ
シの他の実施態様を示す。 １１・・・・・・軸、１３・・・・・・基板、１５・・
・・・・取付板、１９・・・・・・フ゛ラシの剛毛、２
１・・・・・・バンドル、２３・・・・・・スリーブ、
２５８３０１０．リフ゛。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 歯の間のすき間に挿入されて歯肉の上に止まり歯肉
   を保護するに適した基板１３と該基板の長さ方向の中心
   線より垂直に突出している取付板１５とから形づくられ
   ている、断面がほぼＴ形の真直ぐな幹部と、取付板から
   外方に互に反対の方向に延びていて二本の隣接した歯の
   相い対する面に同時に働くことのできる実質的に平行な
   ブラシ剛毛１９とから成り、基板１３からの隔たりが大
   きくなるにつれて該剛毛の長さが減少していることを特
   徴とする歯の間のすき間の掃除に適した歯ブラシ。